前回の常議員会で「日本伝道150年記念行事を開催する件」が可決され、常議員会の下に設置された。委員構成は三役に一任され、今回の常議員会において小林貞夫委員長より報告がなされた。
まず委員会の役割は、「二〇〇九年に迎える日本伝道150年を記念する行事を日本基督教団が行う委員会である。教団として行う行事を検討し、常議員会に答申することが求められている。また、他の教派、団体の情報を集め、連携を協議することも求められる」とされ、二〇〇七年度の予算は五〇万円とされる。
行事を行う基本理念については「記念行事全体の標題を『キリストこそわが救い』とし、聖句をコリントの信徒への手紙一第1章18~25節とすることを決定した」とされ、また二〇〇九年を「日本伝道150年」の年として記念する理由については、①「『日本基督教団成立の沿革』において、一八五九年をわが国における福音主義のキリスト教伝道開始の年として……
出版局理事会報告では、小島誠志出版局理事長が、秋山徹出版局長の辞任について報告した。
昨年十二月十二日、小島理事長に秋山出版局長より、山北宣久教団議長宛て辞表を提出した旨、報告があった。辞任の理由について、理事長、理事会とも十分に認識、把握しておらず突然の申し出であった。連絡を受け一月十一日、緊急の理事会を開催し事態の把握と今後の対応について話し合いを持った。理事会では局長辞任に至る経緯、問題点について結論を見ていないので本常議員会に報告することができないこと、速やかに後任の局長を選出して業務に停滞を来すことなく、また辞任に至った問題点について明らかにし早急に結論を得たいことを確認した。辞表は十二月十八日に議長により受理をされている。
この理事会報告を受けて意見が述べられたが、「報告が書面なしに口頭であることはおかしい」、「辞任理由が明らかではない」など報告に疑義が述べられた一方、「現……
知花正勝沖縄教区議長は、「伝道150年」及び「合同のとらえなおし」に関連して、常議員会の直前に起こった沖縄駐留米軍兵士による女子中学生暴行事件を取り上げ、その背景にある基地問題を初めとする沖縄の現状、そこに日常を送る人々の心情を、強い思い入れを込めて詳細に説明し、彼の地の苦境を切々と訴えた。
またこの中で、「合同のとらえなおし」については沿革の加筆等、既に総会議決を経ている事柄があるのに、具体的な作業が何故少しも進展しないのか、「何かを要求するとか、迫るとかということではなく、ここで聞いたことを沖縄に持ち帰るだけだ」と、厳しい糾弾の言葉ではないが、かえって容易ならぬ覚悟を示すように問いを投げかけた。
これを受けた格好で、山北宣久教団議長は、「今、姿勢を問われたからではなく、抗議の声明を出す予定であった」と述べ、結果、別記のような抗議声明案を提案した。
質疑の中で、「米軍海兵隊員の氏名……
常議員会一日目午後の機構検討特設委員会報告で、佐々木美知夫委員長は十三頁に及ぶ長文の答申を行った。
答申の前文で「06年度までの四年間に、現住陪餐会員三一二六名、月定献金総額二億三〇〇〇万円の減少と、教団全体の体力が落ちている」現状を踏まえ、宣教研究所の研究機関への立ち帰りと宣教委員会の廃止、経営最高責任者としての出版局長と理事会の廃止、教団総会議員を一〇〇人減員し三〇〇人にするなど「痛みと困難を伴う」重要かつ具体的提言となっている。
[宣教研究所]
研究機関としての研究所が、宣教委員会の設置により議決機関、執行機関の役割を持つようになり、教団紛争後は宣教基本方策、社会活動基本方針の見直しや資料の収集、整理の実務的活動に終始して来た。
本来の福音把握と宣教理解の重要課題を神学的・教会的に研究する機関とし、成果を常議員会・諸委員会に報告する。研究所委員は七名とし、常議員二名、信仰職制……
「教師退任勧告」巡り鋭く対立
今常議員会は「教師退任勧告を行う件」が焦点になるものと予想されていた。案の定、鋭い対立を見せ、激しい議論が交わされた。一方で、待ったなしの抜本的機構改革案が提示され、出版局長の交替があり、更には、「合同のとらえなおし」等継続的に議論されてきた重要課題が山積し、今後の展開はいっそう複雑・深刻化を免れない様相。春の各教区総会、秋の教団総会まで、濃密な議論が続くか。
*「中越」終了、募金の重点は「能登」へ
第35総会期第四回常議員会は、二月十八日から二日間、教団会議室で三〇人全員が出席して開催された。
まず議事日程に関して、「出版局長選任の議題だけでなく、辞任議題もあるべき」「辞任勧告のような重要案件は三分の二賛成で決すべきだ。議事の進め方について前回、明確な答弁がないまま、議長は教団新報で答弁を行った」などの意見が相次いだ。
山北宣久議長は、……
「明日、成人式があります」と少年は言った。少年院で迎える二〇歳を複雑な思いで受け止めているようである。おめでとう、と言いながら涙をぬぐった。「生まれつき目の涙腺に障害があってね、出てくる涙をいつも拭いているの」と彼には説明してある。
定期便のように出てくる涙を拭きながら生きてきた。
一番困るのは、今涙をぬぐうのはまずいということである。教区議長時代、議長席におり、議事の進行の中で涙をぬぐうことがある。議長が泣いている、と言われる。提案した議事が否決されたとき、こんなときに涙をぬぐってはまずいと思うのであるが、出てくる涙は抑えられないのである。しかし、逆に都合の良いときもある。葬儀の司式をしながら、しきりに涙をぬぐうこと、もちろん悲しみを持ちつつ葬儀に臨んでいるのであるが。
少年院では篤志面接委員を担っている。月に一度、少年達と面接を行い、更生の指導をしつつ少年達の気持ちを聞いてあげる……
主が備えられたレール
佐々木さんが施設長を務める「秋田婦人ホーム」は、一九三三年に事業を開始した母子生活支援施設である。
婦人ホーム開設の前史は、秋田県が全国で四番目に公娼廃止県となることに尽力した早川かい氏と、彼女が支部長を務めた矯風会秋田支部の活動に依っている。公娼廃止により自由廃業した女性とその子供の生活を保護し、援助する活動がホーム開設に結実してゆく。開設当初の目的には、さらに広く母親と子供の養育支援を行なってゆくことが謳われている。この開設の理念は、「城南園」、「ひばりクラブ」といった乳幼児、児童施設の併設に至り、子供たちの養育を通し母親支援を行なう事業となる。後に母子生活支援施設となってゆく施設の多くが戦争により父親を失った母子支援を目的として戦後に開設されたが、秋田婦人ホームが大正末期からの廃娼運動との繋がりで生み出されたことはめずらしい。
佐々木さんは、短大卒業後……
「隠退教師を支える運動・西東京教区推進座談会」が二〇〇八年一月十一日(金)午後二時から、吉祥寺教会で開催された。昨年一月十二日に次いで第二回目である。
先ず、西村佳子推進委員の司会で開会礼拝を行なった。吉祥寺教会・吉岡光人牧師からマタイによる福音書7章1節~12節より「神様の前に生かされている自分を見つめて謙虚になりましょう」とのメッセージを受けた。
座談会は滝川英子書記の司会で、出席者の自己紹介。続いて主催者として、多田信一委員長および髙橋豊・教団教師退職年金局理事長の挨拶があった。
いよいよ本題に入り、多田委員長より三五年前に、北海教区、旭川豊岡教会で始まった「隠退教師を支える運動・100円献金運動」が北海教区の運動となり、やがて教団総会で決議され、教団全体の運動となって今年は三〇年になる。その間、信徒運動として活動を続けている歴史と経緯、そして集められた献金の使用目的など、配布……
主我を愛す。主は強ければ、
我弱くとも、恐れはあらじ。
浅井 重郎 (タイキリスト教会<CCT>宣教師)
一月、タイ王国はチェンマイも、今が冬です。高さ30メートルもあるカポックの樹に大きな赤い花が沢山咲いて、巨大な花束のように青い晴天に映えています。この季節は、三月、四月の一年中で一番暑い季節になる前の、樹木の落ち葉が、沢山出来る時季です。
信徒で宣教師、農業教師として私は、タイキリスト教会(CCT)の事業の一つ、マケーン・リハビリテーション・センターの付属農場で助言者として働いています。敷地60haの森に出来る落ち葉を焼き捨てずに、活用して有機農業をやろうとセンターの人々に呼びかけて、24年が経ちました。神様が下さる落ち葉が、足首の深さにまで積もる幸いを感謝して、これを集めて完熟堆肥を作り、有機農業の基にしようという企画です。また、農場内を測量して、果樹園の灌がい排水の改良……
「主にあって一つ」の祈りの下、多くの方々より目標額1,000万円をはるかに超える
22,345,218円のご献金をいただき、心から感謝いたします。
被災教会・地域の復興のために引き続きお祈りいたしましょう。
2008年2月8日
日本基督教団社会委員会
委員長 張田 眞