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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4642・43号】教区コラム 京都教区

2008年1月26日
「出会いの場・民際協力の場」創出の試み 望月修治 京都教区事務所から徒歩十分ほどの距離に赤瓦の宣教師館がある。かつて宣教師館に住んでいた三人の宣教師の名にちなんで「クラッパードイン」と名付けられている。所有者は米国のCGMB(アメリカ合同教会とクリスチャン・チャーチ・ディサイプルズの海外 宣教部門)。京都教区はCGMBと賃貸契約を結び、アジア宣教活動委員会が建物の運営管理を担当している。 クラッパードインでは、アジア・エスニック料理が楽しめるバザールカフェ、タイの山岳民族カレン族の織物やアクセサリー等の販売などを行っているカレン・ハウス、薬物依存回復者への支援活動を行っている団体ダルク、HIV陽性者への支援活動をはじめ様々な活動が行われている。また留学生の人たちがバザールカフェのシェフ・スタッフとして働いていて、貴重な交流と出会いの場ともなっている。 十二月はじめにCGMBの三……

【4642・43号】解放劇から学び語り合う 東北教区・教区の集い前夜祭

東北教区においては何が正しいかを学ぶだけではなく、共に重荷を担いながら、遅々たるものであるが共に新しい歩みを始めていることをまず感謝したい。 二〇〇七年十一月二二日(木)午後六時三〇分より、東北教区センター・エマオにおいて、「教区の集い」前夜祭が開催された。 今年は、教団部落解放センターの方々のご協力を得て、解放劇「最初のしるし」を一緒に見て、その後で、一緒に感じたことや学んだことを語り合うことができた。 解放劇はたいへんわかりやすく、教科書的に基本的なことを教えてくれた。同時に、ひとつひとつの台詞が、演じる人にとっても、劇を見た人にとっても、日常生活におけるさまざまな体験と重ね合わされて受け止められていたことを知り、劇というものの与える力を感じた。 劇の内容は、結婚をめぐる部落差別や性差別を明らかにしていた。被差別部落出身の青年と自分の娘が結婚すると聞いて反対していた父親が、部落……

【4642・43号】「荊冠のイエス」・差別からの解放への道 部落解放センター開所25周年感謝会

二〇〇七年十一月二〇日に、信濃町教会を会場に、九〇名の列席者を得て、部落解放センター開所二五周年感謝会が催された。 開会礼拝では、谷本一廣牧師がマルコ一五章一六~二〇節をテキストに「荊冠のイエス」と題して説教をされ、差別にさらされてきたご自身の幼少期からの歩みと、部落解放センターの二五年間の歩みを重ねて振り返りつつ、十字架を前に荊の冠を被せられて侮辱を受けるイエスの姿に連なることの中に、差別からの解放への道があることを示された。 その後、礼拝の中で部落解放センターの宣教師となられるティモシー・ボイル宣教師の就任式が谷本牧師の司式のもとに行われ、ボイル宣教師は、部落解放に身をささげることを、会衆は、感謝してボイル宣教師を受け入れることを約した。 礼拝後、記念講演として遠藤富寿牧師より「関東から見た二五周年」と題して講演がなされた。 遠藤富寿牧師は、偶然「狭山事件」を知ったことから石川……

【4642・43号】訂正

第四六四〇号一面の訂正記事中、「未受洗者の陪餐を認めるものではない」を、「未受洗者の陪餐を認めよという主張ではない」に、お詫びして訂正致します。

【4642・43号】韓国協約委員会と合同の委員会 第2回スイス協約委員会

第35総会期第二回スイス協約委員会が、二〇〇七年十一月十五日、教団会議室で開催された。 前回に引続き「第四回スイス・韓国・日本三国間教会協議会」を日本で開催する件を中心に、報告と協議がなされた。 第二回ミッション21総会の機会に(本年六月)、ミッション21および大韓イエス教長老会(PCK)から開催年や日程およびプログラムに関する希望が伝えられたこと、ミッション21が費用の一部負担の意志を表明したこと、また二〇一一年にミッション21のスタディー・グループが来日予定であることが報告された。 また教団でも、去る第三回常議員会において、本協議会のために二〇〇八年度より毎年七〇万円の積立を開始する案が可決されたことが報告された。 委員会の後半は、前回委員会で共催を打診することが決まった韓国協約委員会との合同委員会となった。三国間協議会の趣旨が、相互に協約関係にある三国の諸教会が一同に会して、……

【4642・43号】第4回スイス・韓国・日本三国間協議会の日本開催巡り協議 第2回韓国協約委員会

第35総会期第二回韓国協約委員会が、十一月十五日(木)午後、教団会議室で行われた。 委員会に先立って、現在準備が進められている第四回スイス・韓国・日本三国間教会協議会開催について、スイス協約委員会と合同委員会を持ち協議した。 当委員会の最初に、先に行われたPROK総会の報告ならびに、教団・教区レベルでの韓国諸教会との交流についての報告を受けた。『在日・日韓連帯の三十年-私たちの歩んだ道-』(日本基督教団在日・日韓連帯特別委員会発行二〇〇六年)内資料等を用いて特に、韓国基督教長老会京畿中部老会と関東教区との交流および、韓国詳山老会と九州教区との宣教協力に関して理解を深めた。 また、これら資料に報告されていない、各教会・教区の日韓交流がいくつか報告され、今後それらの情報を委員会として集約する事とした。 議事としては、第四回スイス・韓国・日本三国間教会協議会開催について、先に行ったスイス……

【4642・43号】教会教育セミナー開催巡り協議 第4回教育委員会

第35総会期第四回教育委員会が十一月二七日(火)~二八日(水)の両日、教団会議室において開催された。 諸報告の後、まず第一回教会教育セミナー・教区担当者会について協議した。これまで教区担当者会は総会期ごとに開催されてきたが、教会教育セミナーを開催するのは今回が初めてのため、「信徒の友」に最小のスペースではあるが公告を掲載することが決定された。 更に、教区担当者会の中で開催地四国を代表して発題を行っていただくことが協議され、近永教会の芦名弘道教師に依頼することとなった。 次に「ユースミッション2008」実行委員会からの報告を受け、日程等の協議を行った。開催期間は二〇〇八年七月三一日(木)~八月八日(金)までで、前半を東京で、後半は京都を中心に行うこととなった。京都での宿泊場所は交渉中である。予算については「ユースミッション2006」を参考にしつつ、教育委員会としては一〇〇万円の予算を組……

【4642・43号】募金推進に向け再建計画の具体化を 「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会

第三回「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会(以下、委員会という)が、十一月二〇日に、教団会議室で開催された。 委員会は、前回(第二回)委員会記録を確認後、陪席された高橋潤中部教区議長及び小宮山剛中部教区能登半島地震被災教会再建委員長より、前回の委員会以降の中部教区における取り組み経過についての報告を受けた。 その中で、七項目の委員会への依頼、承認事項が出されたが、これらの事項は委員会の協議の中で扱うこととした。 次に教団事務局より十一月二〇日現在の再建支援募金の状況の報告を受けた。また、支援募金を推進するために、クリスマスに向けて募金協力呼びかけのポスターの原案が提示された。委員会はポスターの内容を一部修正、確認し、重ねて全国の教会・伝道所に再建支援募金を依頼することとした。 以後、協議に入り前回に引き続き募金、再建計画等今後の運営について話し合った。 中部教区の再建委員……

【4642・43号】荒野の声

▼映画『三丁目の夕日』を独りテレビで観た。以前にもビデオで観ている。所謂団塊の世代が少年少女だった時代が舞台になっている。ティッシュ一箱を用意していて正解だった。泣けた。▼三〇年以上前、神学校の友人がこの原作漫画にはまっており、週刊漫画誌から切り抜きファイル製本していた。当時にして既に、一〇年から十五年過ぎたレトロな世界を描いた郷愁味溢れる漫画だった。ほのぼの、しみじみ、勝れた漫画だとは思ったが、勿論泣きはしなかった。▼今、漫画が舞台とする時代と、漫画を読んでいた時代と、二重に懐かしい。愛おしくて涙が滲む。▼二〇〇八年という年も、嬉しいことが待っていれば勿論のこと、逆にどんなに辛い出来事が重なろうとも、二〇年後、三〇年後(は難しいか)には、きっと懐かしく愛おしく、思い出すだけで涙誘われる年になることだろう。そういう掛け替えのない年であることを覚えて、一日一日を過ごして行きたいものだ。▼続編……

【4642・43号】新春メッセージ

マタイによる福音書 4章1~11節 誘惑を受けられる主 山北宣久 新しい年を与えられた。「新年や またうかうかの初めかな」とならぬよう、主の赦しと忍耐と期待とによって与えられている日々を生かし切って行きたい。 今秋第36回の教団総会を迎える。未受洗者配餐問題をめぐって揺れる教団は多様性を大切にするがゆえに何によって一致する教会なのかが決定的に問われることとなろう。議論とともに決断をもって課題に向き合って行く迫りを感じさせられる。 *初詣 正月三日間でまた九千万人を越える人々が初詣に行ったというニュースが報ぜられるであろう。この人数に新年礼拝参加者が加えられていないことだけは確実だが、いろいろ考えさせられる。 初詣・神社仏閣で祈る人々は何を祈るのだろう。恐らく自分の幸福、安全、繁栄、成功、せいぜい拡げたところで家族の幸いであろう。初詣には隣人が欠落しているのではな……
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