2007年11月13日
日本基督教団
総会議長 山北宣久
同 常議員会
かつての冷戦時代は、ある国が強力な軍事力をもって支配し、ある種の平和を保とうといたしました。それは古代社会のローマ帝国支配から「パクス・ロマーナ(ローマ式平和)」とも呼ばれました。しかし、真の平和はそのような軍事力では作ることはできません。それらは逆に緊張と不信を生みだし、お互いの生命を脅かすものでしかありません。
現在、ブッシュ政権(米軍)は、「世界規模のテロ」や「大量破壊兵器」などの「新たな脅威」への対抗という名目で、先制攻撃戦略を考え、軍事力を効率的に行使するために、世界的規模で<米軍再編成>を推し進めています。
この再編計画には、世界のどこにでも先制攻撃を迅速に展開できる機動的な軍隊配備と、共に戦う同盟国との軍事協力を確認するという両面があります。
この再編成構想には、当然、日本も組……
「荒野の40年」を経て
松本さんはいわゆる団塊世代ピークの生まれである。父親がクリスチャンで、教会付属幼稚園に入り、教会学校にも通った。高校生になり、主日礼拝に出席し、兄姉の真剣に礼拝を守る姿に接する中で、聖書から「原罪」を問われ、キリストの贖罪を示され、受洗へと導かれた。
そのうち心の奥底に「伝道者献身」の思いを持つようになった。しかしそれが「召命」か、単なる憧れや願望なのかを見極めるべく、幅広い教養科目を学べる大学に進学した。その頃「学園紛争」が激化し、卒業時には「教団紛争」という事態も出現、そのような状況を乗り越える「牧師像」を明確に描けず、自分が牧師になるよりも、牧師を助けて教会を守るために命をかけることのできる信徒であろうと決心した。礼拝生活が守られ、教会奉仕のできる職業を希望し、民間企業の研究所に就職した。
またこの時期に結婚し、長男も与えられた。やがて主の不思議な導……
二〇〇七年十一月一日、東京YMCA早天祈祷会は七〇〇回目を迎えた。午前七時、山手YMCA(西早稲田)に五〇人が出席して行われ、木村利人氏(恵泉女学園大学学長)の「新しい天と新しい地」と題する奨励があった。木村氏は次のように証しした。高校で受洗した時、記念に戴いた聖書の表紙の裏に「新しい天と新しい地」の聖句が書かれていた。まさに洗礼を受けたそのことが、自分にとって新しい天と新しい地であったと、自らの歩みを語った。
フィリピンのワークキャンプがきっかけで生まれた歌「幸せなら手をたたこう」は、詩篇四七から導かれ、神によって生かされている幸せを態度に示そうよと歌った経緯を明かした。
奨励の最後に木村氏は、光の子として態度に示し、一回限りの人生を、いつも新しい天と新しい地に生きることを目指しつつ、共に主にあって歩んで行こうではないかと、力強く結んだ。
この東京YMCA早天祈祷会は一九二二(大正……
全国教会婦人会連合 牧師夫人研究委員会
同労者の交わり
横山 利江 (牧師夫人研究委員会委員)
◎各教区内「牧師夫人会」の現状
今回、教団十七教区中十四教区の三二地区(支区、分区)にアンケートを依頼し牧師夫人会の現状について七つの設問を試みた。この機会に各地の牧師夫人会の様子に目を向け関心を持っていただければと願う。
1.教区、地区に牧師夫人会が
(ある)九教区二二地区
(ない、不明)五教区十地区
2.開かれる回数は?
殆ど年一回~二回(三回~六回の分区もある)二年に一回の一泊研修会一教区
3.教区、地区からの援助金が
(ある)八教区十九地区(二地区で婦人部、教区婦人会連合より)
(金額)五千円~十万円
(なし)三地区
4.お世話役は?
輪番(一年~二年交代、地域毎)
話し合いで可能な者が受ける
5.内容は?
教会に集い礼拝、懇談、近況報告、会食……
原 まさ氏(隠退教師)
十月十日、逝去。八四歳。滋賀県に生まれる。一九四八年ホーリネス聖書神学校卒業後、聖都教会に赴任。その後聖心、小松川、柏旭町各教会を牧会し、五六年から九八年まで小松川教会牧師を務め、隠退した。遺族は夫の登さん。
細川 覚氏(石巻栄光教会主任担任教師)
十月十四日、逝去。六三歳。岡山県に生まれる。一九七二年同志社大学大学院修了後、七三年石巻栄光教会に赴任し、同教会牧師を務めた。遺族は妻の富代さん。
★教団年鑑刊行のお知らせ
このたび、日本基督教団年鑑二〇〇八年版を刊行いたしました。今回も新たな情報を満載しておりますので、是非、最寄りのキリスト教書店もしくは当方に直接お買い求めください(定価三六〇〇円+税)。また、ご購入いただいた方には、是非アンケートハガキにお答えいただき、当年鑑についてのご感想やご批判をいただければ幸いです。来年三月発行予定の追録を送ります。なお、直接お買い求めの際は、〇三-三二〇二-〇五四一事務局総務部にお電話ください。
二〇〇七年十二月
日本基督教団総務部年鑑係
主の御名を賛美致します。
さて、去る11月15日、超大型サイクロン「シドル」がバングラデシュのベンガル湾沿いの低地一帯に大きな被害を与えました。20日現在、死者3,500名を超え、最終的には1万人に達する恐れがあり、被災者は数百万人に上ると報じられています。道路網寸断の中でヘリコプター輸送援助が行われていますが、到着しないヘリを多数の被災者が待ちわびる状態です。
社会委員会は すでに被災者支援活動をはじめたAction by Churches Together (ACT) International の呼びかけに応えて緊急救援募金を行います。ご協力をお願いいたします。
2007年11月22日
日本基督教団社会委員会委員長 張田 眞
記
◎募金期間 2008年3月末
◎目標額 1,000万円
◎送金先 加入者名 日本基督教団社会委員会
◎郵便振替 00150-2-59369……
十一月五日(月)午後、教団会議室において第二○回神学校等人権教育懇談会が開催された。参加者は発題者、関西学院大学神学部、聖公会神学院、同志社大学神学部、東京聖書学校、東京神学大学、農村伝道神学校、東京教区部落解放五支区代表者会、主催者の計十一名であった。
今回は先ず、発題者である浦本誉至史さん(部落解放同盟東京都連合会執行委員)より「連続大量差別はがき事件」についての報告を聞いた。
この事件は、二○○三年五月より一年半の間、東京を中心に全国の被差別部落出身者や、ハンセン病元患者、在日韓国・朝鮮人、障がい者など被差別少数者に対して、極めて悪質な差別はがきが大量に送り付けられたものであった。
発題者の浦本さん自身が全体で四○○通以上にも及ぶ差別はがきの四分の一を受け取る被害者であった。はがきの内容も悪質極まりないが、その手法も浦本さんの名前を語ってハンセン病元患者への差別を行うなど卑劣な……
「第十一回日本基督教団と台湾基督長老教会との教会協議会」が、十一月八日から十日にかけて台湾南部の壽山中会に属する鳳山教会を会場に行われた。出席者は日本基督教団(以下教団)から十七名、台湾基督長老教会(以下PCT)からは二四名。
初日(八日)夜に行われた開会礼拝では、PCT総会議長の潘慶彰牧師が今協議会のテーマである「Liv-ing Shalom and Love
my neighbor(平和に生き、隣人を愛せよ)」と題した説教で、隣人としての台湾と日本の両教会がこれからも手を携えて協力関係を築いていきたいこと、また特にPCTとしては台湾が独立国家としての地位確立をめざす動きに大きく関わり、国連において認められることを願っていること、そしてPCTとしては地方教会への支援が課題となっていることなどが語られた。
二日目(九日)と三日目(十日)は、いずれも午前八時三〇分の聖書研究から始められ……
一月十四日(月)午前十一時~十日町教会牧師館の完成記念礼拝が、同日午後三時~見附教会の会堂・牧師館の献堂式が行われます。『私たちは孤独ではない』ことを実感しています。小出教会のために引き続きお祈り下さい。
聖名を讃美します。
「夜は更け、日は近づいた(ローマ13章12節)」。
見附教会は度重なる災害で、再建不能な打撃を受けました。にもかかわらず、これによって私共の信仰が純化されました。皆様からの貴重な献金により新会堂・牧師館が完成したのです。新しき主の業の始まり! 歓喜に満たされています。試練(災害)を乗り越える道をも備えられていたのです。『朝の来ない夜はない』。ただ主に感謝です。
見附教会
牧師 柳田剛行
三年前の新潟県中越地震で被災した牧師館が、もうすぐ完成しようとしています。この時間は私たちにとって決して短くはありません。でも、わずか三年での再建であるとも言えます……