十二月に上京した折、ギリシア正教のアドベントの飾りつけが見たくなり、ニコライ堂を訪ねたが、予想に反し、会堂外側には、クリスマスツリーなど一切なし。では会堂内はと足を踏み入れた。日本最大のギリシア正教の会堂で、天井の高い荘厳な礼拝堂であるが、飾りなどは外と同じで全くなし。
すると奥の方から、ご婦人が小走りに走ってきて、外国人特有のアクセントで「ハイカン、ハイカン」と言う。何かと思うと「拝観料が必要」だと言う。ローソク一本を含めて三百円。五千円札を出すと、「オツリアリマセーン」。仕方なくポケットの小銭を全部出すと計二六七円。「ケンキンダカラ、ソレデイーヨ」とのことで三三円の儲け?
それこそ拝観場所に座ってパンフレットを読むと、私たちとの用語の違いが目についた。
例えば、「礼拝→聖体礼儀」は何となく分かるが、「マリア→生神女(しょうしんじょ)」は読むのも無理。更に「聖職者→神品」に至って「……
雅号を「創歩」という。歩みを作りだそう、そういう思いがあった。漢字を専門に書いているうちに「創」という文字に「傷」という意味があることに気付かされる。「絆創膏の『創』です」自分の傲慢さに気付かされた瞬間だった。「傷」という言葉が「自身の傷である罪」とも「贖いのしるしであるイエス様の傷」とも結びついた。今はイエス様が私の罪の絆創膏となって下さったと感じると言う。
書道を始めたのは六歳。教会に行き始めたのは中学三年生。それが結びついたのは、自分が父の養女である事を知り、大学進学を断念した事が切っ掛けだった。銀行に勤めながらアナウンサーになろうと学校に通う。日曜日に学校に通うという日々の中で、教会が大きなウェイトを占めている事に気付かされる。教会生活を続けながら書道を続ける事になった。
専門は漢字だった。儒教や仏教の影響の強いものを書きながら、「なぜ、こんなものを書いているんだろう」と思った……
二〇〇七年十一月二四日(土)午後一時より、新津田沼教会において東京教区千葉支区東葛分区八教会十三名の出席のもとで「隠退教師を支える運動」推進座談会が開催された。
座談会に先立ち、同教会の眞嶋威牧師の説教により礼拝が捧げられた。
「教会に招かれている一人一人がみ言葉に生かされ、神のご用に役立つ者としてお立て下さる。資格のある者がその役に立てられているのではない。み言葉に召され、証しをもってそれに仕えることが今求められている。神はその志を用いてくださる」とのメッセージを受け、一同励ましを与えられた。
礼拝後、推進委員会の瀧川英子書記の司会で座談会が開かれた。冒頭、運動推進委員会の多田信一委員長より挨拶、続いて櫻井淳子年金局業務室長より挨拶および教団年金局の状況報告を聞き、質疑応答と自由懇談へと移った。
一九七三年、北海教区旭川豊岡教会、牧田建夫氏の提唱によって始まった「隠退教師を支える……
四国教区牧師夫人の会
互いの立場をこえて共感し合う
黒田麻美子(石井教会)
尊敬する先輩牧師夫人からのご依頼で、四国教区の牧師夫人の会の現状をご報告させていただくことになりました。
まず、四国教区牧師夫人の会の開催について残されている記録を紐解き、先輩夫人方の足跡をたどりました。
今から三三年前、教区レベル牧師夫人会(まだ四国教区牧師夫人会という名称はなかった)を開催したいという夫人方の願いで始められたようです。それを第一回として、昨年第十六回目が東予分区で開催されました。
四国教区は六分区からなり、香川分区、徳島分区、高知分区、愛媛は三つの分区(中予分区、東予分区、南予分区)の六つの分区が順番に会のお世話を致します。初期の頃は、教区全体で世話人を決め、その方が中心となってやっていたようです。
各回主題を掲げ、概ねそのテーマに基づき発題者三~五名の発題、会によっては講……
日本で長年ご奉仕の後退任された宣教師の方々を訪問し、感謝の意をお伝えするツアーを日本基督教団が主催します。今回は訪問地を米国に定め、参加者20名を公募します。
◎期 間:2008年4月14日(月)より4月23日(水)までの10日間
◎費 用:3,000米ドル(食費は朝食のみ含む)、払込期限3月7日(金)
◎行 先:カリフォルニア州クレアモント、ミシガン州ホランド、テネシー州プレザントヒル、ノースカロナイナ州アッシュビル
◎締 切:先着順
◎資料請求先:℡03-3202-0544 教団事務局世界宣教部
《退任宣教師感謝募金》
神様から日本宣教への召命を受け、日本の為に生涯を献げられた宣教師の方々を訪問する際には、感謝の表明に記念品等をお贈りします。ツアーに来られない方も、献金をもってこのツアーを応援されませんか。
◎募金目標額:100万円、感謝ツアー共通費用に充当
◎郵……
吉池みつ氏(隠退教師)
十月二四日、逝去。九二歳。長野県に生まれる。一九四一年松本活水学院卒業後、松本基督伝道館に奉職。五三年から九一年まで川俣教会牧師を務め、隠退した。遺族は甥の功さん。
眞山光彌氏(隠退教師)
十一月四日、逝去。七九歳。岐阜県に生まれる。一九五四年日本基督教神学専門学校卒業後、西岩国教会に赴任。仙台広瀬河畔教会を牧会後、明治学院高校、金城学院大学教務教師として奉職。九八年から二〇〇五年まで名古屋新生教会、豊明新生教会牧師を務め、隠退した。遺族は妻の成子さん。
「出会いの場・民際協力の場」創出の試み 望月修治
京都教区事務所から徒歩十分ほどの距離に赤瓦の宣教師館がある。かつて宣教師館に住んでいた三人の宣教師の名にちなんで「クラッパードイン」と名付けられている。所有者は米国のCGMB(アメリカ合同教会とクリスチャン・チャーチ・ディサイプルズの海外
宣教部門)。京都教区はCGMBと賃貸契約を結び、アジア宣教活動委員会が建物の運営管理を担当している。
クラッパードインでは、アジア・エスニック料理が楽しめるバザールカフェ、タイの山岳民族カレン族の織物やアクセサリー等の販売などを行っているカレン・ハウス、薬物依存回復者への支援活動を行っている団体ダルク、HIV陽性者への支援活動をはじめ様々な活動が行われている。また留学生の人たちがバザールカフェのシェフ・スタッフとして働いていて、貴重な交流と出会いの場ともなっている。
十二月はじめにCGMBの三……
東北教区においては何が正しいかを学ぶだけではなく、共に重荷を担いながら、遅々たるものであるが共に新しい歩みを始めていることをまず感謝したい。
二〇〇七年十一月二二日(木)午後六時三〇分より、東北教区センター・エマオにおいて、「教区の集い」前夜祭が開催された。
今年は、教団部落解放センターの方々のご協力を得て、解放劇「最初のしるし」を一緒に見て、その後で、一緒に感じたことや学んだことを語り合うことができた。
解放劇はたいへんわかりやすく、教科書的に基本的なことを教えてくれた。同時に、ひとつひとつの台詞が、演じる人にとっても、劇を見た人にとっても、日常生活におけるさまざまな体験と重ね合わされて受け止められていたことを知り、劇というものの与える力を感じた。
劇の内容は、結婚をめぐる部落差別や性差別を明らかにしていた。被差別部落出身の青年と自分の娘が結婚すると聞いて反対していた父親が、部落……
二〇〇七年十一月二〇日に、信濃町教会を会場に、九〇名の列席者を得て、部落解放センター開所二五周年感謝会が催された。
開会礼拝では、谷本一廣牧師がマルコ一五章一六~二〇節をテキストに「荊冠のイエス」と題して説教をされ、差別にさらされてきたご自身の幼少期からの歩みと、部落解放センターの二五年間の歩みを重ねて振り返りつつ、十字架を前に荊の冠を被せられて侮辱を受けるイエスの姿に連なることの中に、差別からの解放への道があることを示された。
その後、礼拝の中で部落解放センターの宣教師となられるティモシー・ボイル宣教師の就任式が谷本牧師の司式のもとに行われ、ボイル宣教師は、部落解放に身をささげることを、会衆は、感謝してボイル宣教師を受け入れることを約した。
礼拝後、記念講演として遠藤富寿牧師より「関東から見た二五周年」と題して講演がなされた。
遠藤富寿牧師は、偶然「狭山事件」を知ったことから石川……
第四六四〇号一面の訂正記事中、「未受洗者の陪餐を認めるものではない」を、「未受洗者の陪餐を認めよという主張ではない」に、お詫びして訂正致します。