【4948・49号】まびくら閉所式 多くの祈りに感謝

2018年7月に起こった西日本豪雨の災害支援のために2018年12月にまびくら(まびにくらしのぬくもりを)は設置された。まびくらは、東中国教区、岡山キリスト災害支援室(岡キ災)、YMCAせとうち、日本基督教団の4者の祈りによって生み出された施設であり、また全国各地の教会の方々の支援によって運営されてきた。居場所支援、子ども支援、各種イベントの開催を主な働きとしてきた。2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり、大幅に活動を縮小せざるを得ない日々が続いたが、教団からの支援により、換気扇、エアコンを増設しながら、コロナ禍にあって可能な支援を続けてきた。

当初の予定の通り、まびくら運営委員会は2021年3月末での閉所を決定し、3月20日に閉所式を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、会場にはまびくら運営委員、スタッフ、被災者の25名が集まり、他の方々にはオンラインで視聴していただく方法をとった。礼拝、活動報告が行われた後、沢知恵さんのオンラインコンサートが開催された。これまでまびくらを訪れてくださった方は1万53名(ボランティアに関わってくださった方4591名)。多くの方々の祈りに支えられてきたことを覚えながら、感謝する時ともなった。

真備の地にまびくらはなくなったが、東中国教区は、今後も、これまで共に歩んできた岡キ災と共に支援(主に真備の子ども支援)を展開していくことが決定している。これまでの歩みをお支えくださった皆様に感謝すると共に、今後の働きを覚えてお祈りいただきたい。

(大塚 忍報)

【4948・49号】事務局報

船田雄一(無任所教師)

21年1月26日逝去、76歳。栃木県生まれ。70年東京神学大学大学院卒業。72年より輪島、小岩、遠州、遠州栄光教会を85年まで牧会。遺族は息・西山信さん。

柏田政治(新津教会主任担任教師)

21年3月7日逝去、71歳。熊本県生まれ。92年東京神学大学大学院卒業。同年より五所川原、北広島、熊本白川、多良見、天草平安、新津教会を牧会。遺族は弟・岩本光之さん。

福田 栄(隠退教師)

21年3月26日逝去、70歳。栃木県生まれ。84年東京神学大学大学院卒業。86年より上倉田、六ツ川、羽沢教会を牧会し、17年隠退。遺族は姉・入江陽子さん。

正教師登録

村尾政治、村尾いづみ

(2020・11・23受按)

正教師転入

山本正人

(第11回常議員会承認)

教師異動

八丈島 辞(代)藤盛勇紀

〃  就(主)荻野英夫

稲取辞(兼主)佐久本正志

〃  就(代)江口 充

坂出  辞(主)山森風花

ユニオン日本語教会

辞(外)上田容功

豊岡  辞(代)山本桂子

愛和病院

辞(教)松村さおり

軽井沢

辞(兼主)松村さおり

〃 就(主)松村さおり

長崎平和記念

辞(主)栗山尚典

〃  就(代)福田英樹

教師復職

小林 聖

伝道所廃止

番町出会いの家

教会通信先設定

天下茶屋

〒545−0053 大阪市阿倍野区松崎町3−10−7 大阪常磐教会気付

教会通信先削除

赤池

【4948・49号】地震災害報告 【東北教区】 福島県中通りに大きな被害

2021年2月13日午後11時8分、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が東日本を襲った。幸いにも人的被害が少なかったからか、数日後にはこの出来事は報道で目にすることはなくなった。しかし、被害は各地に広がっている。

東北教区でも宮城県や福島県では、屋内での物の散乱などは各地で起こり、特に太平洋沿岸部、福島県中通りと呼ばれる中部地域では建物にも大きな被害が出ている。

郡山細沼教会は、10年前の東日本大震災で生じて修復した外壁の亀裂が広がり、コンクリート製の大きな煙突は建物固定していたアンカーが外れ倒壊の危険が生じている。内部も壁の剥離崩落が多数あり、玄関部分は開閉ができないほど。パイプオルガンも破損した。このため、建物内のみならず、敷地内への立ち入りを禁止し、この地震以降近隣の郡山教会で合同礼拝を捧げている。須賀川教会では、パイプオルガンのパイプが多数はずれ、へこみなどの損傷もあるため、大規模な修理が必要となっている。宮城県南部の岩沼教会でも建物内の壁の崩落があり、名取教会は塔部分損傷により雨漏りも生じている。その他にも、修理見積もりを依頼するほどの被害が多数出ている。

教会に連なる信徒宅においても同様だが、数日経てから明らかになった被害を口に出すのがはばかられるのか、「実はうちも被害があって…」という声も後から聞こえてくる。

東北教区では、即応は難しくとも丁寧に声を聞き取って、東日本大震災や一昨年の台風19号被災時と同じように、被害に遭った教会や信徒宅に対して見舞金を送るべく、教区内での募金を始める。

(高橋真人報)

【4948・49号】教師養成制度検討委員会主催 教師研修会 『贖罪論』を主題に

教師養成制度検討委員会主催の教師研修会が、3月2日の午後、オンラインにより開催された。「贖罪論」を主題として、教団立神学校である東京神学大学の芳賀力学長の講演が行われ、質疑応答を含めて約2時間の研修の時をもった。

教師養成制度検討委員会では、先に教団信仰告白と教憲から導き出される「教師論」をまとめたところであるが、その作業と並行して、教会に仕える教師たちのために、神学の基礎を学び直す研修の機会を設けることを計画していた。すでに1年前に主題と講師を決めて日程調整に入っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大のため、延期せざるを得なかった。

感染防止のため、共に集うことを控える生活が続く中で、オンラインによる礼拝や会議の体制が整って来たのを受けて、教団としては初めてのことであったが、教団事務局の全面的協力のもと、ズームを用いてオンラインによる教師研修会を開催することとなった。案内の期間はそれほど長くなかったにもかかわらず、予想を超えて多くの反響があり、当日は、講師と企画担当の関係者10名のほか教師84名と信徒2名、計96名がオンラインでつながった。

研修会は、菅原力委員長の祈祷で始まり、委員会の活動と今回の研修会の趣旨について短く説明された後、石橋秀雄教団議長の挨拶に続いて芳賀学長の講演へと移った。事前にA4判で12頁に及ぶ完全原稿が準備され、講師の了解を得て参加者全員に講演原稿を配信したので、画面を通して講師の顔と声に接しつつ、手元の原稿で内容の確認をしながら、講演に集中することができたのは幸いであった。

講演は、まず贖罪論への切り口として、日本のキリスト教史における最初の贖罪論論争と言える海老名弾正と植村正久のキリスト論論争を取り上げ、海老名には真剣な罪の自覚が欠けているゆえに贖罪信仰が明確にならないことを批判した植村の言葉に耳を傾ける。そして、それは、目先の安定した暮らしに満足し、救われる必要を感じていない多くの日本人に当てはまり、モーセを拒絶した「エジプトのイスラエル」に通じる心情であると指摘する。

以下、講演の流れを、大まかにたどってみる。

日本人は創造者である神を知らないがゆえに、自らが、神に造られた者としては的外れで非本来的な生き方をしていることに思い至らず、聖書が「罪」と呼ぶ現実をも心理学的な自己疎外という仕方でしか理解し得ない。しかし、罪を知らず、罪の贖いを理解しなくても、自らがさまざまな欲望の囚われの中にあり、そこからの解放を求めることにおいて、求道の入り口にあると語る。

さらに、人間の悲惨は囚われた無力さの中にあり、この隷属状態から解放されることによって救いが実現するという「贖い=解放」のストーリーは現代人にも分かりやすいはずだと言う。買い戻すという意味の「贖う」という比喩を用いて救済を語るとき、失われたものが、然るべき犠牲を払って本来の所有者に買い戻される物語として展開されることとなり、新約聖書は、私たちを買い戻してくださる方としてイエス・キリストがお出でになり、そのために、ご自分の命を犠牲にしてくださったことを証ししていると説く。

ここで講師は、冒頭に触れた贖罪論論争が、当時最新と謳われた歴史批評学を取り入れた自由な聖書解釈によって生まれた新神学の影響を受けたものであったことを指摘し、新約聖書学者である青野太潮氏の主張と対論する形で、キリストの十字架の贖罪としての意味を浮き彫りにする。贖罪論は、不条理なこの世の「苦難」の問題を解決できないとし、十字架は苦しむ者と共にいるキリストのインマヌエルの現実としてのみ強調する青野氏に対して、苦難と死が復活へと逆転される恵みの一方通行の道を担保してくださった方の贖罪のインマヌエルであることの意味を指し示す。

さらに講師は続ける。−宗教改革は、根本的な裁きと根本的な恵みの認識において、罪の徹底性と恵みの徹底性の認識において優れていた。真逆の認識が重なるところに仲保者イエス・キリストの存在がある。徹底的に自分の罪を認識し、正しく自分に絶望することを知る信仰は、自分自身の外、キリストの内に新しい生命の出発点を見いだす。ルターが言うように、私たちは義人にして同時に罪人であり、絶えず赦しを与えてくださったキリストとの関係に依存し、感謝をもって生き続けるほかない−。

講師はまた、当委員会が作成した「日本基督教団の教師論」に触れて、教団信仰告白と教憲に基づいて教師を立てるという共通の出発点が確認されたことを評価し、聖書信仰や信仰義認、贖罪の信仰等、基本的な教理に関して一致していることの大切さを指摘する。最後に紹介された、獄中で聖書を読み十字架のキリストと出会って赦しの愛に触れ、さらにキリストを知りたいと願って神学書の差し入れを求める一人の受刑者との触れ合いの話は、贖いの恵みの深みに触れた魂の生きた証として心に響いた。

講演後の質疑応答は、オンラインゆえの課題や限界を感じさせるところもあったが、どのような問いに対しても、忍耐と愛をもって丁寧に応じた講師の誠実な対応に心から感謝したい。予定の時間となり、委員会の東野尚志書記の祈祷をもって閉会となった。

研修会の後、事務局が実施したアンケートには73通もの回答があり、内容的にも良い学びとして受けとめられたことが確認できた。また感染症対策のために、やむを得ず、オンラインでの研修会となったが、そのお陰で、地域に限定されず多くの方の参加が可能となり、今後もオンライン形式の研修の機会を求める意見も多く見られた。オンラインの限界だけでなく、大きな可能性をも感じる学びであったことを感謝したい。また何よりも、丁寧に準備して奉仕された講師の芳賀力学長に重ねて感謝したい。

(東野尚志報)

【4948・49号】世界宗教者会議 「憲法9条とアジアの平和」

第7回世界宗教者会議が「憲法9条とアジアの平和−沖縄からの祈り」を主題にして3月5〜6日に開かれた。沖縄キリスト教大学を会場に沖縄に集まる予定だったが、コロナ禍のために東京と沖縄とを基地局にしてオンライン会議によってキリスト教、仏教諸派、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教などの各宗教者14カ国、120名を超える人々が参加して講演や発題、協議の時を持ち、共同声明を公にした。

日本国憲法9条の精神は、日本だけでなくアジアの、また世界の正義と平和を実現する基本となる精神であり、戦争のない世界、一切の武力を放棄して平和を造り出す社会を実現することは、聖書の宗教だけでなく各宗教の教義においても根幹をなす教えであることがこの対話の機会を通して明らかにされる。沖縄の状況から最近の東アジアの状況を見るとき、米中の対決構造が明らかになり核兵器や宇宙衛星、AIを駆使し、覇権を競い合う緊迫した動きが鮮明に見えてくる。この動きに抗して憲法9条の精神の土台を堅く固める宗教者の責任と連携、祈りが重要であることが確認された。教団も加わっているNCCを核にして、この会議が続けられていることの意義は大きい。

(秋山 徹報)

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