第35総会期第三回靖国・天皇制問題小委員会が、二〇〇八年二月二五日(月)〜二六日(火)、日本キリスト教会館六階会議室で開催された。沼田和也委員による開会礼拝の後、議事日程が承認され、報告・協議が行われた。
事務局からは、2・11集会について報告を受け、全国で実施された集会の様子等について情報交換がなされた。
社会委員会報告では、西之園路子委員より、二月六日(木)~七日(金)に開催された社会委員会で聖隷事業団を訪問したこと等の報告を受けた。
NCC報告では、須賀誠二委員より、「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」諸問題に関するQ&Aを作成中であること、首相の伊勢神宮参拝に対する抗議文を出したこと等について報告を受けた。
今回の委員会二日目は、古屋安雄氏(聖学院大学大学院教授)を講師に迎え、「国家と教会-戦争をめぐって-」を主題に講演が行われた。古屋氏は、第二次世界大戦終了後、日本は、非キリスト教国で……
■奥羽教区報告
三つの教区の報告が行われ、最初に、邑原宗男教区議長が奥羽教区の報告を行った。膨大・詳細な資料が提示されたが、「大切な所だけ抜き出して」と断り、伝道の歴史とそこで働いた信徒教職が抱えた問題に焦点を当て、詳しく説明がなされた。
最初に、東北教区からの分離独立という独特の歴史に触れ、『「一つなる教会」を標榜することを宣教基本姿勢として教会間の交わりを大切に教区形成に努めてきた』ことが述べられた。
次に、報告資料の小見出しに「日本基督教団の方式伝道の課題(挫折の中から-特に東北地方特別開拓伝道)」とある通りに、次々と打ち出された方式伝道の問題点が指摘された。その中で、特に、伝道経験豊富な人材こそ適任と思われる開拓伝道に、何故神学校を出たばかりの若い伝道者が遣わされたのか、期限内経済的自立という事実上のノルマが課されプレッシャーを与えたのかという疑問が投げかけられ、その果てに教……
日本基督教団の伝道・その協力のために プロテスタント伝道開始一五〇年をふまえて
二〇〇七年度宣教方策会議が、三月十~十一日、富士見町教会を会場に開催された。
「日本基督教団の伝道・その協力のために」の主題、「プロテスタント伝道開始一五〇年をふまえて」の副題のもとに、参加者七二名により、発題、各教区報告、協議がなされ、また礼拝が捧げられた。課題が深く掘り下げられ、幻が高く掲げられ、有意義な学びと同労の良き交わりの時が与えられた。
高橋潤宣教委員長は、「宣教方策のない宣教方策会議はあり得るのかという問」があるが、「全教区の代表者が集まって出会い、議論することなくして前進はないという意見で一致し」、「各教区、諸教会が取り組んでいる現状への相互理解と共に、歴史的な経緯に学びつつ、将来への展望を与えられたいと願っています」と主催者挨拶を述べた。
朴寿吉在日大韓基督教会総幹事は、「方策……
召命に応えることの重さを十分に受け止め
二〇〇八年の春季教師検定試験は、二月二六日(火)~二八日(木)、東京会場(早稲田の日本キリスト教会館)で、四階の教団会議室と六階の会議室(貸室)で行なわれた。一日目は学科試験、二日目、三日目に個人面接を行なった。原則として二日目の個人面接は遠方からの受験者、三日目の個人面接は東京近郊の受験者とし、受験者の負担軽減を図った。
二日目・三日目それぞれ、個人面接に先立ち、全体会を行なった。開会祈祷後、検定委員の自己紹介があり、続いて小掘委員長からの挨拶が述べられた。小掘委員長は、「第35総会期教師検定委員会方針」に沿って、「主の召命に応えて日本基督教団の宣教を担い、主の教会に仕える教師を送り出すために、教憲教規に基づき、教師検定規則に則って」行う試験であることを、確認の意味で述べた。その上で、教憲第九条に「本教団の教師は、神に召され正規の手続きを経……
昨年夏前に、約五千万人分もの年金記録が、失われたり、不備であることが次第に分かり、日本中に不安が広がった。
あるフランス人ジャーナリストが、「日本人は何て大人しい民族か。これがわが国で起きたなら、国中で暴動が起こる」と言った。 外国人の反応はともかく、誰もが自分の分は大丈夫なのか、と一度は考えたのではないか。
先日のこと。社保庁から「年金記録確認」の書類が届いたが、開けてびっくり。何と、私が神学校を卒業してからの一〇余年分の納入額がゼロ。幸い、その間の領収書を保管していたので一安心。
私たちは、与えられた信仰を守り育てつつ地上の生活を歩んでいる。信仰生活の具体的な内容としては、礼拝を守り、様々な奉仕…賜物・時・財ほかを捧げる…に励み、この生活こそ、天の命に直結していると信じており、ある程度、その準備ができているという自負があるかもしれない。
けれども、その信仰が、自分のイメージで……
「福音は本当に、Good News だと思います。Newsは伝えないとダメ。Newsは流し続けることが大切です」と言い切る。
洗礼を受けたのは、五年前のクリスマス。「こちら側では何の準備もないまま」導かれるままに受洗準備会。「準備会の途中で、ダメだと思ったらそこでやめればよい」と、気軽に臨んだ。やがて諮問会。「ダメだったら、諮問会でダメと言われるだけ」と、やはり気軽に臨む。
洗礼を受けて間もなく、勉強にもなるからと勧められて教会学校教師に。説教をしなくてはならないが、教師になってから半年間の猶予がある、と気軽に取り組む。
「気軽に」とは言っても、あなたまかせの無責任の姿勢とは全く違う。福音に与らせ、伝えさえ、用いてくださる主の備えと導きを信じて委ねる、喜ばしい態度だと思っている。
キリストの愛に駆り立てられているから、「伝道は待っていてはダメ。Good Newsをこちらから投げるの……
二月二日(土)富士見町教会を会場に東京信徒会が開かれ、聖学院大学学長阿久戸光晴氏が「デモクラシー成熟の課題」と題して講演した。参加者五四名。
この信徒会は教会を超えた信徒の自由な交わりと勉強を中心にした会で、今年、五年目を迎える。
阿久戸氏は、現代の課題は、人々が高い見識と静かな勇気をもって、気骨ある人生を営んでいくことが一番の解決であると語った。
物語「星の王子さま」は「大切なものは目に見えない」が主題である。見えないものを見る目、そこに隠されている真実を見る目は聖書によって養われる。併せて、宇宙万物・文化・精神あらゆるものに見えざる中心があると指摘した。
現代の問題は中心の喪失であると提起したハンス・ゼードルマイヤーを紹介しながら分析を展開する。
近代デモクラシー体制は、父権的国王を廃し、構成員の周縁部分を含め全体の活性化を図る体制であるが、現代日本社会において「中心の喪失」……
神様は面白い方
加藤 敦子 (保原教会員)
私達は六〇歳まで社会の中でごく普通の生活をしておりました。夫は高校の教師でした。三〇代の頃、「聖歳月」というイエス様の伝記小説を書き、自費出版しています。それを書くため聖書をくり返し熟読し、当時の最新の情報を勉強して執筆に熱中し、私達の会話に聖書の話題がよく出ていたのを思い出します、今は聖書の研究もさらに進んで、当時わからなかった多くの新しい事実が発見されているとの事、二千年も研究され続けているのに今でもまだ新発見が…と驚きます。
夫は定年を迎え、突然神学校へ行って学び、牧師になりたいと言い出しました。私はいたってのん気ですから「あなたの人生だ。好きにしたらいい」と、私自身と関わりがあることに思い至らず送り出し、夫のいない四年間を楽しんだのでした。後に近隣の教会の牧師夫人が、夫不在の四年間をさぞ辛かったでしょうと同情された時、「とっ……
EMS(南西ドイツ宣教会)青年ボランティアプログラム
◎期間/2008年9月より約5ヶ月間
◎内容/ドイツの保育所や教会青年部でのボランティア活動
◎財政条件/ドイツ側が健康保険、食事・宿泊・小遣いを提供
参加者本人が飛行機チケット代、ビザ取得費用を負担
◎条件/18歳以上30歳以下、英語でのコミュニケーション力、牧師の推薦状
◎参加国/日本、ナイジェリア、ガーナ、南アフリカ (何れもEMSパートナー教会)
◎募集人数/1名
(日本基督教団より)
◎問合せ/国際関係委員会(℡03-3202-0544)
◎応募締切/6月30日、書類と後日の面接により選考
岡山好江氏(隠退教師)
一月二四日、逝去。八五歳。山口県に生まれる。一九四七年日本基督教女子神学専門学校卒業後、上原教会に赴任。その後千葉教会を牧会し、梅光女学院教務教師を務め、千歳船橋教会を牧会した。六九年から八八年まで梅光女学院短期大学教務教師として奉職し、九六年隠退した。遺族は弟の光司さん。