苦役を課せられて、かがみ込み
彼は口を開かなかった。
屠り場に引かれる小羊のように
毛を刈る者の前に物を言わない羊のように
彼は口を開かなかった。
捕らえられ、裁きを受けて、彼は命を取られた。
彼の時代の誰が思い巡らしたであろうか
わたしの民の背きのゆえに、彼が神の手にかかり
命ある者の地から断たれたことを。
彼は不法を働かず
その口に偽りもなかったのに
その墓は神に逆らう者と共にされ
富める者と共に葬られた。
病に苦しむこの人を打ち砕こうと主は望まれ
彼は自らを償いの献げ物とした。
彼は、子孫が末永く続くのを見る。
主の望まれることは
彼の手によって成し遂げられる。
彼は自らの苦しみの実りを見
それを知って満足する。
わたしの僕は、多くの人が正しい者とされるために
彼らの罪を自ら負った。
それゆえ、わたしは多くの人を……
見よ、わたしの僕は栄える。
はるかに高く上げられ、あがめられる。
かつて多くの人をおののかせたあなたの姿のように
彼の姿は損なわれ、人とは見えず
もはや人の子の面影はない。
それほどに、彼は多くの民を驚かせる。
彼を見て、王たちも口を閉ざす。
だれも物語らなかったことを見
一度も聞かされなかったことを悟ったからだ。
わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。
主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。
乾いた地に埋もれた根から生え出た若枝のように
この人は主の前に育った。
見るべき面影はなく
輝かしい風格も、好ましい容姿もない。
彼は軽蔑され、人々に見捨てられ
多くの痛みを負い、病を知っている。
彼はわたしたちに顔を隠し
わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。
彼が担ったのはわたしたちの病
彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに
わた……
一行はカファルナウムに着いた。イエスは、安息日に会堂に入って教え始められた。 人々はその教えに非常に驚いた。律法学者のようにではなく、権威ある者としてお教えになったからである。 そのとき、この会堂に汚れた霊に取りつかれた男がいて叫んだ。 「ナザレのイエス、かまわないでくれ。我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」 イエスが、「黙れ。この人から出て行け」とお叱りになると、 汚れた霊はその人にけいれんを起こさせ、大声をあげて出て行った。 人々は皆驚いて、論じ合った。「これはいったいどういうことなのだ。権威ある新しい教えだ。この人が汚れた霊に命じると、その言うことを聴く。」 イエスの評判は、たちまちガリラヤ地方の隅々にまで広まった。……
わたし、わたしこそ神、あなたたちを慰めるもの。
なぜ、あなたは恐れるのか
死ぬべき人、草にも等しい人の子を。
なぜ、あなたは自分の造り主を忘れ
天を広げ、地の基を据えられた主を忘れ
滅びに向かう者のように
苦痛を与える者の怒りを
常に恐れてやまないのか。
苦痛を与える者の怒りはどこにあるのか。
かがみ込んでいる者は速やかに解き放たれ
もはや死ぬことも滅びることもなく
パンの欠けることもない。
わたしは主、あなたの神
海をかきたて、波を騒がせるもの
その御名は万軍の主。
わたしはあなたの口にわたしの言葉を入れ
わたしの手の陰であなたを覆う。
わたしは天を延べ、地の基を据え
シオンよ、あなたはわたしの民、と言う。
目覚めよ、目覚めよ
立ち上がれ、エルサレム。
主の手から憤りの杯を飲み
よろめかす大杯を飲み干した都よ。
彼女の産んだ子らは、だ……
わたしに聞け、正しさを求める人
主を尋ね求める人よ。
あなたたちが切り出されてきた元の岩
掘り出された岩穴に目を注げ。
あなたたちの父アブラハム
あなたたちを産んだ母サラに目を注げ。
わたしはひとりであった彼を呼び
彼を祝福して子孫を増やした。
主はシオンを慰め
そのすべての廃虚を慰め
荒れ野をエデンの園とし
荒れ地を主の園とされる。
そこには喜びと楽しみ、感謝の歌声が響く。
わたしの民よ、心してわたしに聞け。
わたしの国よ、わたしに耳を向けよ。
教えはわたしのもとから出る。
わたしは瞬く間に
わたしの裁きをすべての人の光として輝かす。
わたしの正義は近く、わたしの救いは現れ
わたしの腕は諸国の民を裁く。
島々はわたしに望みをおき
わたしの腕を待ち望む。
天に向かって目を上げ
下に広がる地を見渡せ。
天が煙のように消え、地が衣のように……
主はこう言われる。
お前たちの母親を追い出したときの
わたしの離縁状はどれか。
お前たちを売り渡した時の債権者は誰か。
お前たちの罪によってお前たちは売り渡され
お前たちの背きのために母親は追い出されたのだ。
何故、わたしが来ても、だれもいないのか。
呼んでも答えないのか。
わたしの手は短すぎて贖うことができず
わたしには救い出す力がないというのか。
見よ、わたしが叱咤すれば海は干上がり
大河も荒れ野に変わる。
水は涸れ、魚は異臭を放ち
渇きのために死ぬ。
わたしは、天に喪服をまとわせ、粗布で覆う。
主なる神は、弟子としての舌をわたしに与え
疲れた人を励ますように
言葉を呼び覚ましてくださる。
朝ごとにわたしの耳を呼び覚まし
弟子として聞き従うようにしてくださる。
主なる神はわたしの耳を開かれた。
わたしは逆らわず、退かなか……
主なる神はこう言われる。
見よ、わたしが国々に向かって手を上げ
諸国の民に向かって旗を揚げると
彼らはあなたの息子たちをふところに抱き
あなたの娘たちを肩に背負って、連れて来る。
王たちがあなたのために彼らの養父となり
王妃たちは彼らの乳母となる。
彼らは顔を地につけてあなたにひれ伏し
あなたの足の塵をなめるであろう。
そのとき、あなたは知るようになる
わたしは主であり
わたしに望みをおく者は恥を受けることがない、と。
勇士からとりこを取り返せるであろうか。
暴君から捕らわれ人を救い出せるであろうか。
主はこう言われる。
捕らわれ人が勇士から取り返され
とりこが暴君から救い出される。
わたしが、あなたと争う者と争い
わたしが、あなたの子らを救う。
あなたを虐げる者に自らの肉を食わせ
新しい酒に酔うように自らの血に酔わせる。
すべて肉なる者は知るよう……
シオンは言う。
主はわたしを見捨てられた
わたしの主はわたしを忘れられた、と。
女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。
母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。
たとえ、女たちが忘れようとも
わたしがあなたを忘れることは決してない。
見よ、わたしはあなたを
わたしの手のひらに刻みつける。
あなたの城壁は常にわたしの前にある。
あなたを破壊した者は速やかに来たが
あなたを建てる者は更に速やかに来る。
あなたを廃虚とした者はあなたを去る。
目を上げて、見渡すがよい。
彼らはすべて集められ、あなたのもとに来る。
わたしは生きている、と主は言われる。
あなたは彼らのすべてを飾りのように身にまとい
花嫁の帯のように結ぶであろう。
破壊され、廃虚となり、荒れ果てたあなたの地は
彼らを住まわせるには狭くなる。
あなたを征服した者は、遠くへ去った。
あなたが失……
イスラエルを贖う聖なる神、主は
人に侮られ、国々に忌むべき者とされ
支配者らの僕とされた者に向かって、言われる。
王たちは見て立ち上がり、君侯はひれ伏す。
真実にいますイスラエルの聖なる神、主が
あなたを選ばれたのを見て。
主はこう言われる。
わたしは恵みの時にあなたに答え
救いの日にあなたを助けた。
わたしはあなたを形づくり、あなたを立てて
民の契約とし、国を再興して
荒廃した嗣業の地を継がせる。
捕らわれ人には、出でよと
闇に住む者には身を現せ、と命じる。
彼らは家畜を飼いつつ道を行き
荒れ地はすべて牧草地となる。
彼らは飢えることなく、渇くこともない。
太陽も熱風も彼らを打つことはない。
憐れみ深い方が彼らを導き
湧き出る水のほとりに彼らを伴って行かれる。
わたしはすべての山に道をひらき
広い道を高く通す。
見よ、遠くから来る
見……
ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。 イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。 二人はすぐに網を捨てて従った。 また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、 すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行った。……