昨年夏前に、約五千万人分もの年金記録が、失われたり、不備であることが次第に分かり、日本中に不安が広がった。
あるフランス人ジャーナリストが、「日本人は何て大人しい民族か。これがわが国で起きたなら、国中で暴動が起こる」と言った。 外国人の反応はともかく、誰もが自分の分は大丈夫なのか、と一度は考えたのではないか。
先日のこと。社保庁から「年金記録確認」の書類が届いたが、開けてびっくり。何と、私が神学校を卒業してからの一〇余年分の納入額がゼロ。幸い、その間の領収書を保管していたので一安心。
私たちは、与えられた信仰を守り育てつつ地上の生活を歩んでいる。信仰生活の具体的な内容としては、礼拝を守り、様々な奉仕…賜物・時・財ほかを捧げる…に励み、この生活こそ、天の命に直結していると信じており、ある程度、その準備ができているという自負があるかもしれない。
けれども、その信仰が、自分のイメージで……
「福音は本当に、Good News だと思います。Newsは伝えないとダメ。Newsは流し続けることが大切です」と言い切る。
洗礼を受けたのは、五年前のクリスマス。「こちら側では何の準備もないまま」導かれるままに受洗準備会。「準備会の途中で、ダメだと思ったらそこでやめればよい」と、気軽に臨んだ。やがて諮問会。「ダメだったら、諮問会でダメと言われるだけ」と、やはり気軽に臨む。
洗礼を受けて間もなく、勉強にもなるからと勧められて教会学校教師に。説教をしなくてはならないが、教師になってから半年間の猶予がある、と気軽に取り組む。
「気軽に」とは言っても、あなたまかせの無責任の姿勢とは全く違う。福音に与らせ、伝えさえ、用いてくださる主の備えと導きを信じて委ねる、喜ばしい態度だと思っている。
キリストの愛に駆り立てられているから、「伝道は待っていてはダメ。Good Newsをこちらから投げるの……
二月二日(土)富士見町教会を会場に東京信徒会が開かれ、聖学院大学学長阿久戸光晴氏が「デモクラシー成熟の課題」と題して講演した。参加者五四名。
この信徒会は教会を超えた信徒の自由な交わりと勉強を中心にした会で、今年、五年目を迎える。
阿久戸氏は、現代の課題は、人々が高い見識と静かな勇気をもって、気骨ある人生を営んでいくことが一番の解決であると語った。
物語「星の王子さま」は「大切なものは目に見えない」が主題である。見えないものを見る目、そこに隠されている真実を見る目は聖書によって養われる。併せて、宇宙万物・文化・精神あらゆるものに見えざる中心があると指摘した。
現代の問題は中心の喪失であると提起したハンス・ゼードルマイヤーを紹介しながら分析を展開する。
近代デモクラシー体制は、父権的国王を廃し、構成員の周縁部分を含め全体の活性化を図る体制であるが、現代日本社会において「中心の喪失」……
神様は面白い方
加藤 敦子 (保原教会員)
私達は六〇歳まで社会の中でごく普通の生活をしておりました。夫は高校の教師でした。三〇代の頃、「聖歳月」というイエス様の伝記小説を書き、自費出版しています。それを書くため聖書をくり返し熟読し、当時の最新の情報を勉強して執筆に熱中し、私達の会話に聖書の話題がよく出ていたのを思い出します、今は聖書の研究もさらに進んで、当時わからなかった多くの新しい事実が発見されているとの事、二千年も研究され続けているのに今でもまだ新発見が…と驚きます。
夫は定年を迎え、突然神学校へ行って学び、牧師になりたいと言い出しました。私はいたってのん気ですから「あなたの人生だ。好きにしたらいい」と、私自身と関わりがあることに思い至らず送り出し、夫のいない四年間を楽しんだのでした。後に近隣の教会の牧師夫人が、夫不在の四年間をさぞ辛かったでしょうと同情された時、「とっ……
EMS(南西ドイツ宣教会)青年ボランティアプログラム
◎期間/2008年9月より約5ヶ月間
◎内容/ドイツの保育所や教会青年部でのボランティア活動
◎財政条件/ドイツ側が健康保険、食事・宿泊・小遣いを提供
参加者本人が飛行機チケット代、ビザ取得費用を負担
◎条件/18歳以上30歳以下、英語でのコミュニケーション力、牧師の推薦状
◎参加国/日本、ナイジェリア、ガーナ、南アフリカ (何れもEMSパートナー教会)
◎募集人数/1名
(日本基督教団より)
◎問合せ/国際関係委員会(℡03-3202-0544)
◎応募締切/6月30日、書類と後日の面接により選考
岡山好江氏(隠退教師)
一月二四日、逝去。八五歳。山口県に生まれる。一九四七年日本基督教女子神学専門学校卒業後、上原教会に赴任。その後千葉教会を牧会し、梅光女学院教務教師を務め、千歳船橋教会を牧会した。六九年から八八年まで梅光女学院短期大学教務教師として奉職し、九六年隠退した。遺族は弟の光司さん。
みんなちがって、みんないい
亀岡 顕
東京教区に於いて信仰理解、教会の姿勢、宣教のあり方が激しく対立し合った70年代以降、北支区は一貫して、「伝道を教会形成と結びつけると同時に、教会の社会に対する預言者的責任を視野に入れた」宣教活動を重視しています。支区内にはこの姿勢に対する異論もあります。これからも宣教理解について開かれたかたちで論議を重ねていきます。その際、従前の通り、常に自らを相対化しようと努め、「キリストにならい、違いをよろこび、受け入れ合」っ(讃美歌21・416⑤)て、お互いに育てられていくことを大切にしていきたいと願っています。
合同教会である日本キリスト教団にはいろんな理解や考え方が流れ込んでいます。それらの多様性・豊かさを宣教の諸課題への取組に活用すべきではないでしょうか。
今、北支区内にある五三の教会・伝道所の信徒、教師たちに求められているのは、それぞれの……
第35総会期第三回スイス協約委員会が、二〇〇八年二月七日、教団会議室で開催された。後半は再び韓国協約委員会との合同委員会となり、日本で開催予定の次回「スイス・韓国・日本 三国間協議会」を中心に話し合いがなされた。
そのさいスイス側の記録が次回協議会を「第三回」と表記していることが分かり、今後は本委員会もそれに合わせることにした。
韓国協約委員会には、およそ以下のような経緯と展望を説明して、次回協議会の共催を再びお願いした。
スイス協約委員会が一九八八年に設置された背景には、京都にスイス・プロテスタント教会関係の施設が二つあって教区と関係が深いこと、また一九八〇年代、スイス東亜伝道会の紹介で、教団から日本人牧師が協力牧師として当地で働いたことなどがある。
協約関係の実質化として開催された第二回協議会(一九九七年、チューリヒ)にはスイス在住の韓国人牧師も陪席し、将来は三国間協議会を開催……
二月十九、二〇日、教団会議室に於いて第三回障害者差別問題小委員会が開催された。
主な議事の第一は、ホームページの内容充実に関する件である。これは、すでに昨年十月に開催された委員会を受け、開設した当委員会のホームページに関する件である。
このホームページ(http://sky.geocities.jp/uccjshogai/)を通して、障がいを持つ方々や諸教会の対応に役立つ情報発信ができるように願っている。このため、さらなる内容の充実、特に心の病に関する情報と聴覚障がいに関する情報の内容を協議した。
第二は、「第1回『障がい』を考える全国交流会」開催に関する件についてである。これは、すでに各教区へ案内・申込書が送付されたが、戸山サンライズ(東京)を会場にして二〇〇八年六月十七、十八日に開催する予定である。この交流会は次の二つの目的を持って開催する予定である。
①障がいの苦しみの根底に……
第四回「能登半島地震」被災教会会堂等再建支援委員会(以下、委員会という)が、二月六日に、教団会議室で開催された。
委員会は、前回(第三回)委員会記録を確認後、陪席した高橋潤中部教区議長及び小宮山剛中部教区能登半島地震被災教会再建委員長より、前回の委員会以降の中部教区の取り組みの経過及び現況についての報告を受けた。その中で、一月二六日、奥能登を震源とする能登半島地震の余震と思われる震度5弱の地震が輪島市で発生した。関係者への大きな被害の報告はされていないが輪島教会の礼拝堂のひびが大きくなったとの報告があった。
一方、教会会堂等の再建については、七尾教会の牧師館改築、七尾幼稚園の園舎改修、魚津教会の会堂改修が完了したこと及び二〇
〇八年度の再建計画についての報告がなされた。
次に教団事務局より二月五日現在の再建支援募金の募金状況についての報告・説明、及びクリスマスにむけて募金協力呼びか……