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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4829号】PROK/PCK総会出席

2015年10月24日
 9月14〜17日の日程で行われた韓国基督教長老会(PROK)と大韓イエス教長老会(PCK)のそれぞれ記念すべき第100回総会に出席を許された。両教会の総会日程が重なっていたので、14〜15日はウォンジュ(原州)ヨングァン教会で行われたPROK総会に出席し、16日はチョンジュ(清州)のサンダン教会で行われたPCK総会に出席することとなった。第100回の記念総会であり、海外諸教会からのゲストもそれぞれの総会で60名から80名に上った。また両総会共にゲストのために特別なスケジュールを組み、次世代のリーダー育成、各地域での移民問題、和解と一致、等についてのワークショップを企画するなど工夫を凝らし、総会全体がこれまでの歴史を踏まえながら世界の教会の将来に向き合う内容となっていた。  また両総会の中心となる礼拝では海外諸教会からのゲストも様々な場面に用いられ、聖餐式の配餐や平和の挨拶などにもあ……

【4829号】人ひととき 古谷 道子さん 高知・須崎に育ち、暮らす

 古谷道子さんは生まれも育ちも須崎で、結婚してからも須崎に住んでこられた須崎人。家も教会のほぼ向かいにある。ちなみに実家はおいしい干物屋とのこと。  教会学校の小学科がきっかけで教会に通い始めたが、「教会はいい人が行くイメージ」があってしばらく遠のいた時期もあった。30代の頃、「自分は何で生まれたのだろう」その意味を知りたいという思いを抱き、答えを求めていた。ある特伝でペトロの裏切りの話を聞き、人間本来の罪の姿を知らされ、「自分でも(教会に)来られる」という思いになった。ノンクリスチャンの夫の勧めで子どもを須崎教会附属の幼稚園に入園させたのを機会に、教会に戻ってきた。以来、教会では二番目くらいの古株になった。  須崎教会の歴代牧師、また夏期伝道実習で訪れる神学生は、古谷さんの家庭で育てられたという。家が近いこともあり、胃袋はもちろんのこと、夫妻との会話や日常生活の中で成長させら……

【4829号】麻修須宣教師

 この10月、1年前フロリダで逝去されたオールデン・エヴァルト・麻修須(マシュウズ)先生の遺骨を、ずっと遺言されていた通りデリス夫人が眠る境南教会墓地と青山墓地の宣教師墓所に、親しかった者たちが集まって埋葬することができた。  私が武蔵野の境南伝道所に招聘されたのは、今から47年前の1968年末だった。そこに東神大の熊沢義宣先生と教団幹事の麻修須御家族がおられて私は様々な局面で両先生から学び、励まされた。  麻修須先生はシカゴ大神学部から、当時UCBWM(今のUCC、米国組合教会と複数教派との合同教会)の宣教師で、戦前父君が伝道された中国・福州に戦後派遣された。しかし、間もなく文化大革命が起ころうというころ来日し、京都の同志社を経由し東京の日野台教会(室野玄一牧師)を拠点とした農村伝道神学校創設にストーン宣教師らと共働。同神学校の教壇にも立った。以降、IBC/JNAC・CoC及……

【4828号】日独教会青年交流 日独ユースミッション2015 教育委員会主催にて初めて受け入れ

2015年10月3日
 2015年8月7日〜17日に、ドイツより16〜19歳のユース9名、22歳のリーダーとM・プッペ教区議長の計11名のゲストを迎え、日本基督教団教育委員会主催(世界宣教委員会、伝道委員会、伝道推進室共催)による「日独ユースミッション2015」が開催された。  ドイツゲストは、ベルリン=ブランデンブルク=シュレージシェ・オーバーラウジッツ福音主義教会の旧東ドイツ側にある、ヴィットシュトック・ルピン教区(教会地区)より派遣されている。  初めてドイツから20名の青年たちが来日したのは、2002年夏。この時は、婦人会連合の有志による実行委員会が組織され、日独教会青年交流が持たれた。翌年には、日本から青年20名をドイツへ派遣している。その後も何度か相互に青年を送り合い、今回は初めて、日本基督教団の教育委員会主催で受け入れ開催をした。  8月7日に銀座教会を会場に歓迎会が行われた後、……

【4828号】ヨーロッパ・キリスト者の集い フス殉教600年を記念して

 在欧日本語教会・集会による合同の修養会「ヨーロッパ・キリスト者の集い」が、7月29日から8月2日にかけて、チェコのプラハで開催された。毎夏の恒例の行事となって、今回で32回目となる。  今年2015年がボヘミアの改革者ヤン・フスの殉教600周年の年であることを覚え、プラハのコビリシ教会日本語礼拝が主催団体となり、フスの残した言葉から「すべての人に真実を」というテーマを掲げての開催であった。ヨーロッパ14ヵ国と、日本、韓国、イスラエル、チュニジア、ブラジル等から、総勢225名の参加者が与えられ、幼少科、中高科、ユースグループを含めて大会を共にした。  本大会の6回の講演と朝の祈祷会では、在欧の教職者がメッセージを担当し、フスが追い求めた聖書の真実を、それぞれの視点から説き明かした。  そのうち7月31日午後の講演は、旧市街のベツレヘム礼拝堂で持たれた。ベツレヘム礼拝堂は、……

【4828号】荒野の声

 先日、教団のある部署から、この機関紙を刷ってくれている印刷所の作っている原稿用紙をもらってきてほしい、と頼まれた。印刷所に出向いた折、原稿用紙を窓口で頼むと、奥の部屋からガサゴソと一綴りの原稿用紙を持ってきてくれた。前は校正室の棚にいつもあったように記憶しているが、いつの間にか見なくなった。▼原稿ほとんどがデータ入稿だ。紙面に合わせ字数、行数も簡単に書式設定できる。当機関紙も印刷所にデータ入稿、校正もデータ上で反映して最終入稿する。先の教団の部署は、まだ手書き入稿が多く原稿用紙を必要とする、とのことだ。▼聖書が書かれた時代、手書きの写しを教会に回覧したはずだ。筆跡には癖もあっただろうし、言葉の勢いを覚えるものもあったに違いない。ほんとうに惚れ惚れする筆致で手書きの手紙をもらうとき、悪筆の者としてうらやましい限りだ。その癖があなたらしい、と慰めてくれる声に支えられて、教会員の記念日に手書き……

【4828号】▼教区青年担当者会・教育委員会▲ 青年大会、兵庫教区青年活動について報告

《教区青年担当者会》  9月7日~8日に神戸栄光教会を会場にして、教団教育委員会主催の第5回教区青年担当者会が行われた。出席者27名。  1日目は、開会礼拝の後、自己紹介ゲームで参加者が仲良くなった中で会が進められた。まず報告1として大会実行委員長をした増田将平牧師(青山)から昨夏行われた「教会中高生・青年大会2014」の報告がなされた。48年ぶりに行う多人数の参加する大会をどのように準備し、実行したか、映像も用いて詳しく報告された。  報告2として地元の「兵庫教区青年活動の取り組み」について兵庫教区教育部青年活動委員長の松本あずさ牧師(はりま平安)と兵庫教区の青年たちから映像を使って報告がなされた。兵庫教区の青年活動の歴史と現在の活動について報告を聞いた。特にユニークなのは海外の教会と積極的に交わりを持っている点である。2014年に香港メソジスト教会の宣教師である林美恩委員……

【4828号】▼台湾・韓国・スイス協約合同委員会▲ 協約に基づく宣教協力の具体化のため

 教団が世界で孤立せず、世界教会の一員としての召しに応え、それを実質化していくのは、他教派、教団との宣教協約に基づく。この協約関係によって、相互の教会はそれぞれの性格を理解し、宣教協力をしていく。その意味で当委員会は具体的な働きに参与する委員会である。  委員会冒頭で、村山盛芳合同委員会委員長は、台湾の国際日語教会を問安したことを報告した。主日の奉仕など、よい交わりをなした。過日、夫が逝去したうすきみどり宣教師を問安した。  事務局からは、高雄日本語教会の林田義行宣教師が、台湾内政部から優績宗教者の表彰を受けたことが報告された。世界宣教の日を前に、派遣宣教師を覚えるときとして有意義な報告を聞いた。  また、2名の青年が派遣された「I Love Taiwan mission 2015」の報告がなされた。特にこれについては、新報4827号にも参加者の感想が載せられ、10月16……

【4828号】▼信仰職制委員会▲ 「礼拝指針」作成について検討開始

 8月27日・28日、第3回信仰職制委員会を開催した。第1日目は日本福音ルーテル東京教会会議室、第2日目は教団会議室で開催した。出席者は藤盛勇紀委員長、小池磨理子、須田拓、中村公一、田村博、武田真治各委員、宮地健一書記、道家紀一幹事である。  藤盛委員長のメッセージと祈りで委員会は始まった。  最初の議題は式文に関してであった。前回配付された資料をそれぞれがまとめて、その内容を共有化した。また、日本基督教団式文(試用版Ⅰ・Ⅱ)に関するアンケートの締め切りは11月末になるので、次回委員会では、その結果を踏まえて、話し合うことにした。  また、式文の前提である礼拝指針を考える必要があるという前回委員会の意見を踏まえて、委員各自も研究するとともに、複数の神学者たちからも意見を聞くこととした。「『礼拝指針』と教憲との関連」、「世界の諸教会の指針の実態」の2つの問いに絞った。まず、……

【4828号】♦部落解放青年ゼミナール♦ 水平社創立宣言に改めて学ぶ

 8月18日~21日まで、大阪・高石教会にて第18回部落解放青年ゼミナールが行われた。ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」を鑑賞後、その舞台である貝塚の地を歩き、監督の纐纈あやさん、精肉店の店主・北出新司さんからお話を伺った。また、全国水平社創立宣言を学ぶことを通して、この宣言に込められた人々の思いと向き合うときを持った。  水平社創立宣言には「ケモノの皮剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ」とある。私たちが何気なく口にする食肉。そこから切り離された遠いところにあるものと向き合う機会が与えられた。「と畜場」=「大変」、「残酷」という意識が、それを請け負う、あるいは請け負わされている人々に、差別として向けられていたことを改めて思わされる。しかし、北出さん、纐纈さんは「と畜」は命と向き合うことであり、そこには汗とにおい、牛一頭に全身を傾ける人の姿があるという。私たちが、残酷……
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