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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4831号】宣教協力団体としての連帯福音宣教会 世界宣教委員長・上尾合同教会牧師 秋山 徹 

2015年12月5日
多様な世界宣教の遺産を引き継いで  連帯福音宣教会」EMSは、ドイツとスイスを中心にした世界宣教の団体で、教団の海外教会との連携をはかるための重要なパートナーである。  EMSは、1972年に「西南ドイツ宣教会」の名のもとに、ドイツとスイスの州教会の海外宣教部門と、バーゼル・ミッションやモラビア宣教会などの世界宣教団体を中心にアジア、アフリカ、中近東、南米の教会と共に宣教を担うプロテスタントの超教派の団体として設立された。わたしたちの教団もその創立メンバーであった。  2012年に23の教会(教団)と5つの宣教団体とによって、新しい名前を採択し、「連帯福音宣教会」 “Evangelical Mission in Solidarity”として新しい出発をした。  EMSには、ドイツとスイスの200年間にわたる豊かな、そして多様な世界宣教の遺産が引き継がれている。ガーナや南……

【4831号】エキュメニカル・ユース・ボランティア・プログラム 参加報告

 私は、2015年1月31日から7月31日まで日本基督教団世界宣教委員会を通じて、ドイツの連帯福音宣教会(EMS)が主催するエキュメニカル・ユース・ボランティア・プログラムに参加してきました。  このボランティアでは、半年間ドイツでホームステイをさせてもらい、教会やその付帯施設などでワークをし、ドイツのキリスト教や、文化、言語について知る、ということが狙いとされていました。  今回のこのボランティアには、私のほかにインド、インドネシア、ガーナ、タンザニア、南アフリカの5ヶ国から7人参加していました。それぞれに、シュトゥットガルトやシュパイヤーなどのドイツ南西部の街でホームステイをし、幼稚園や介護施設などの教会にかかわりのあるところでワークをしました。  私は、6ヶ月間カールスルーエという街で主に牧師の家庭でホームステイをさせてもらい、教会付属の保育園でワークをするという生……

【4831号】荒野の声

 年に数回、幼稚園の各クラスで子供たちのグループをシャッフルし組み替える。小さい年齢のクラスでは組み合わせを教師が考えるが、年上のクラスになると子供同士話し合いグループ分けをし、それぞれ名前を付ける。▼ここで新しくなったグループ名は、「とんぼ」町中の園庭にも飛んでくることがある、「つみき」子供たちに身近な遊具だ、「にじ」ノアの物語を覚えているだろうか、「クリスマス」降誕劇の準備もはじまる、「プレゼント」楽しみにしているのだろう、「ハムスター」飼っている子がいるのだろうか、「さいたま」? 何故「さいたま」と付けたのか訊ねると「東京より上だからだ」(?)と言うのである。▼大きな日本地図がクラスルームに貼ってある。子供たちはこれを見て東京の上は埼玉だとなったと言う。栃木も、群馬、茨城も、北海道だってあるし、そもそも地図上では北が上でも、実際は上だ、下だと言ったことではないのだが。確かに直近の新報……

【4831号】▼救援対策本部会議▲ 国際青年平和会議」開催計画を報告

 10月6日に教団救援対策本部第8回(通算第42回)会議を、11月12日に同第9回(同第43回)会議を、教団会議室にて開催した。  まず募金については、10月末現在で、全国募金(本年3月末日で終了した国内募金)が10億1648万4627円(募金終了後の献金額は1119万7713円)、海外からの献金は4億286万6286円(同1661万1761円)となっていることが報告された。  救援対策室からは、会堂・牧師館再建復興貸付金返済状況確認、EMS等からの支援金受領、第19・20回こひつじキャンプ開催報告、ハートフル釜石お茶っこサロン開催状況報告等を扱ったことの報告、および、救援対策本部会計報告がなされた。  続いて奥羽教区から、宮古教会礼拝堂・牧師館新築工事完了、江刺教会礼拝堂建築計画(地盤調査、設計見直し)等の報告がなされた。  東北教区からは、東北教区被災者支援セン……

【4831号】▼在日韓国朝鮮人連帯特設委員会▲ マイノリティ国際会議へ委員派遣

 第3回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が、10月1日、教団会議室で開催された。今回の委員会は6月以降に開催された関連集会への参加や派遣の報告が主なものであった。  6月29~30日に開催された「在日大韓基督教会と教団との宣教協力委員会」に小橋孝一委員長が参加した報告がなされ、両議長による「平和メッセージ」が全委員で確認されたこと、また、第3回「マイノリティ問題と宣教」国際会議を教団が共催することについて協議がなされたことが報告された。  更に、9月8日に開催された教団・在日大韓基督教会歴史共同研究会、9月21~23日に開催された第39回日本カトリック「正義と平和」全国集会に小橋委員長が参加したことも報告された。  続いて、8月7日付で発表された「敗戦70年にあたって、日本キリスト教協議会(NCC)議長談話」の紹介があった。また、8月18〜19日開催の「キリスト教主義学校人権……

【4831号】▼教師委員会▲ 福島・宮城諸教会を問安

 10月26~27日、教師委員会による被災地教師の問安を行った。  教師委員会では、被災地教師を支えるために、一度だけ海外募金を用いて人間ドッグを受診する機会を設けた。その後に継続的に行っているのが、被災地教師への問安である。第37・38総会期では、原発事故が起こった福島県(浜通り・中通り)の教師たちへの問安を行ってきたが、今回はさらに宮城県の石巻へと範囲を広げた。  福島県の問安は、今回は相双宮城南地区の教師会が新たに献堂した中村教会において開催されたのに合わせて、教師会に参加する形の問安となった。地区教師会には川上麻里(岩沼)、小松茂夫(角田)、佐々木茂(鹿島栄光)、半澤洋一(仙台長町)、保科隆・保科けい子(仙台東一番町)、佐藤義子・平賀真理子(仙台南)、荒井偉作(名取)、中野通彦(原町)、生野碩保(中村)の各教師が参加、教師自身の現状、教会の様子、また浪江伝道所・小高伝道……

【4831号】▼「障がい」を考える小委員会▲ 16年10月全国交流会を開催

 第2回「障がい」を考える小委員会が、10月26~27日に開催された。  26日は、社会福祉法人・神戸聖隷福祉事業団を訪問し、神戸聖生園(知的障害者就労継続支援B型、生活介護)、神戸友生園(就労継続支援B型)、神戸愛生園(身体障害者入所支援、生活介護)の3施設を視察した。  西神戸教会の祈りから生まれキリスト教精神を基本理念に据える同法人は、創設から40年を経た現在、行政委託も含め70余の事業を展開する。利用者は約1500名にのぼり、職員533名のうち25名(4.7%)がクリスチャンである。  利用者の霊的な求めから和田山地の塩伝道所、神戸愛生伝道所が生まれた。各施設長、常任理事に「教会に望むことは?」という質問を向けると、次の答えが返ってきた。地域に支えられ存続する一方で、誤解や偏見による根強い反発も残る。施設と地域の仲立ちになってほしい。施設の歩みや抱える課題に「共感……

【4831号】社会事業奨励日メッセージ

 東日本大震災から4年の月日が流れましたが、多くの課題・問題は山積しており、根本的解決には尚、多くの時間と祈りを要します。しかし、東日本大震災を覚え、被災された方々を覚えて、多くの祈りが捧げられてきました。  宗教法人、社会福祉法人、その他の法人立にもかかわらず、また、無認可のボランティアの皆様を覚えてもまた、祈りが捧げられてきました。そして祈りと共に、全国の諸教会から、多くの「日本基督教団東日本大震災救援募金」が捧げられました。世界中からの支援も募金もありました。深く深く感謝をいたします。  今年も12月第一主日の「キリスト教社会事業を覚えて祈る日」を迎えます。日本全国に働き人は遣わされています。「継続」が大事な福祉を、心を込めて続けようと努力する仲間がいます。東日本大震災からの復興に向けての動きの中で、心のこもった福祉を実践しようと心がけている仲間がいます。共に祈りを合わせ……

【4831号】委員会コラム 伝道委員会 御言葉の生命を証しできるように 成田いうし

 伝道委員会は委員7名と担当幹事で構成する。教規42条に基づく伝道委員会の働きは、農村・都市・産業伝道および開拓伝道など伝道の調査・企画を行い、伝道の進展に必要な会堂建築・土地購入のための資金援助(貸出を含む)を行うことである。また教団出版局の「こころの友」「信徒の友」文書伝道のため、日本基督教団教誨師会の働きのため、それぞれ委員を派遣している。さらに、37総会期常議員会の設置により発足した伝道推進室に委員を派遣し、伝道推進室と緊密な連携関係のもとに、当委員会に託されている使命を具体化することを目指す。一任期内において全教団規模の集会として「農村伝道に関する協議会」、「教区伝道委員長会議」を主催する。  伝道委員会の使命は、我が国のプロテスタント伝道の現状を分析し、産業構造の変遷とともに伝道環境が変化してきた諸地域で将来、いかに伝道を前進できるか、また価値観の多様化した社会で主の十字……

【4831号】PCTにて災害支援について ワークショップ

 11月10日から13日まで台中市南山教育センターを会場にして、台湾基督長老教会(以下PCT)とCoun-cil for World Mission(以下CWM)の共催、ACT Alliance(以下ACT)の後援により「Emerge-ncy Preparedness and Response」(緊急支援を要する災害への備えと応答)と題するワークショップが開催された。参加者は34名でインド、台湾、マレーシア、韓国、日本に加え、ニュージーランド、トンガ王国、バヌアツ、パプアニューギニアなどの太平洋諸国から、海外教会とのコミュニケーションを担当する者が主であった。  会議はACT(Action by Churches Together)本部からの講師とCWMからの講師による講義と各教会の実際の災害対応例、聖書研究から組み立てられていた。教団事務局ではしばしばACTの名前は聞くが、その組織……
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