主に贖われた人々は帰って来る。とこしえの喜びを先頭に立てて 喜び歌いつつシオンに帰り着く。喜びと楽しみが彼らを迎え 嘆きと悲しみは逃げ去る。
〈イザヤ書35章10節、2013年12月1日(日)新会堂定礎式に与えられたみ言葉〉
2011年3月11日(金)14時46分。私たちを突如襲った東日本大震災は、未曾有の被害をもたらしました。私は当時、神学生でした。震災当日の夜、不安の中で、学生寮からニュースで流れる映像を見ていたことを思い出します。
比較的地震に強いと言われる群馬県もその影響は甚大でした。伊勢崎教会旧会堂は、震災後、屋根瓦の破損・剥離、内壁漆喰の離脱、支柱の傾きなどの被害を受けました。検査の結果、私たちは、74年間、この地に建ち続けた会堂を解体しなければならなくなりました。
震災の翌年11月、私たちは涙を流しながら、解体式を行いました。私たちにそのとき与えられ……
教団部落解放センター主催「部落解放沖縄キャラバン2015」は「いちゃりばちょーでー(一度会ったら皆兄弟姉妹)」をテーマに10月13日~22日、延べ335名の参加を得て開催した。
首里教会での出発式に始まり、通常の集会や礼拝での説教、そして志真志伝道所での完走式まで16回の集会を持った。教団以外にも沖縄バプテスト連盟、日本バプテスト連盟、聖公会、ローマ・カトリックそして真宗大谷派など宗派を超えて幅広い参加があった。
集会はまず、キャラバンメンバー(東谷誠・有住航・後藤慧)の自己紹介と趣旨説明に始まり、テーマソング「走れ幸せ者」や讃美歌を参加者と共に歌った。次に発題では、各メンバーが部落差別についてそれぞれの視点で作成したスライドを用いた。当初は一方的な伝達になりがちだったが、回を重ねる毎に参加者からの応答を受ける余裕も出てきて、その後の質疑も含め非常に内容の濃い集会へと変化……
第1の職業を終えてから、志を得て神学校に進む人は、珍しくなくなった。だが、夫妻で同時に入学したのは東京神学大学で初めてで、今4年生。先ごろ共に修士課程に進む手続きを終えた。
70代となった2人が、神学校で学ぼうと思うようになった切っ掛けは、転居のため06年、銀座教会に転入会し、6年後、同教会で行われる東神大夜間講座の案内を見たこと。正勝さんが「受講してみようか」と切り出すと、惇子さんが「前から考えていた」と応じて、2年間、熱心に学んだ。終了に差しかかった頃、正勝さんが「東神大で学んでみようか」と切り出すと、惇子さんは「ずっと前から同じことを考えていた」と応じて、昨年、共に学士入学した。入学時、正勝さん72歳、同級生27人のうち、夫妻を含めて70代3人、60代1人。4人に1人が50代以上。より高年齢者は過去に存在したが、同学年で学ぶ夫婦は、東神大で初めてとなった。
東神大に……
会堂や教育館の見回りを私は日課としている。夕方、他の教師が戸締まりと火の元を確認しているが、夜間の集会後や決まった時刻に私は教会内を見回るのである。もちろんもう一度戸締まりなどを見ることもあるが、教会の様々なものに目を向ける機会としている。掲示板の内容、会堂の椅子の状況、忘れ物はないか、講壇の様子、週報ボックスや受付の状態、あらゆるものを見て歩く。そしてそこで多くのことに気づかせられるのである。高齢の方が多くなった状況で、此処はこのままでよいのだろうか、もっと配慮が必要ではないか。この部分の整理ができていないのはどういうことなのか。此処はもっと工夫できないか。課題はいつも出てくるし、経済的なことが頭に浮かんで悩むこともある。しかし何よりもありがたいのは、教会のすべてに温もりを感じ、これまでの歩みを受け取り、先達の祈りと働き、そして主の導きに感謝できることである。一つ一つの物や部分、それを……
会館工事・財政・伝道資金を巡り審議
第39総会期第4回常議員会は、10月19・20日の両日、富士見町教会会議室で、常議員30人全員が出席して開催された。
佐々木美知夫副議長による開会礼拝の後、議事に入り、長崎哲夫総幹事は、総幹事報告で、「キリスト教会館耐震・改修工事は、順調に進み、クリスマス頃に主な工事は完了し、内部工事に入り、2月下旬に完成の予定。伝道推進室から要望の出ている伝道専任幹事については、次回常議員会で回答したい。秋季教師検定試験では、正教師に61名受験、合格者36名となった」と述べ、最後に「社会保険に関して、東中国、西中国教区議長から問い合わせがあった」と明らかにして、今常議員会の焦点の1つが浮上した。
嵐護・東中国教区議長は、「先般、年金事務所から文書が届いた。教区内の教会に厚生年金に加入していない教会があるとの指摘で、加入を促す内容だった。当該教会に文……
16年度伝道資金5150万円交付決定
様々に議論が重ねられ、運用が始まっている伝道資金に関してであるが、現時点での伝道資金の運用状況と、来年度への備えが始まっていることが伝道資金小委員会から報告された。
まず、2015年度の運用状況について、負担金5868万9000円の35%相当に当たる2056万5000円が納入され、交付金2550万円が送金済みであること、但し、大阪教区に関しては送金が保留になっている状況であることが報告された。
次に、四国、東中国教区より質問書が提出されていることが報告され、しかしこのことは委員会で扱うのではなく、常議員会で扱うべきという判断から、その質問書が資料として議場に配布された。
2016年度の伝道資金負担金総額は5660万円であるとされ、これに対する伝道資金申請教区は沖縄、九州、神奈川、大阪以外の13教区、申請額合計は5150万80……
第3回社会委員会が9月28日~29日、洛陽教会を会場にして開催された。
開会礼拝の後、ヘイトスピーチについて理解を深めるために、講師として許伯基牧師(在日大韓基督教会京都南部教会)を招き、学びの時を持った。許牧師は、「第3回『マイノリティ問題と宣教』国際会議」の事務担当者である。
ヘイトスピーチについての定義や、実際、日本国内で行われていた映像や、この動きに至るまでの背景や、他国のヘイトスピーチに対する考え方など、自身の経験や学びに基づき、資料を用いながら説明した。
その後開催された委員会では、諸報告がされ、特記すべきことは、ACTの要請に応え、ネパールの大地震の募金を行い、8月末で1000万を超える献金が献げられたこと、「第3回『マイノリティ問題と宣教』国際会議」に、教団が後援団体から共催となったこと、この会議のために現在20万を超える献金が献げられていることが……
第39総会期の第3回委員会が、10月5日、教団会議室にて、委員7名のうち6名の出席によって開催された。
松井睦委員長による聖書朗読、祈祷の後、長崎哲夫総幹事からの挨拶を受けた。「改訂宣教基礎理論第一次草案」にあって、「第二次草案」作成の際削除された「注釈」の適切な活用と、「第二次草案」のさらなる検討と深化を期待する旨、要望として承った。
宣教研究所編『陪餐問題に関する資料ガイド』(1991年)についての諸意見の整頓に関する研究プロジェクトは、小堀康彦(担当委員)、林牧人(委員会書記)、楠原博行(浦賀)、田中かおる(安行)、の各氏を研究員として委嘱し、既存の『資料ガイド』にコメントする形ではなく、新たに『資料ガイド(仮)』を書き起こす方向で、各々担当を決めて作業が進められている旨報告された。
『互いに支え合うために─各教区謝儀保障・教区互助制度資料集』(2001年)……
10月5日、6日の日程で、神戸東部教会を会場に、第3回宣教委員会が開催された。
はじめに宣教委員会のもとにある常設専門委員会、自主活動団体の報告を受けた。協議事項の主なものは、まず2016年3月7日、8日の日程で行われる宣教方策会議について。第2回宣教委員会で「日本基督教団は伝道をどう進めていくか」という主題を決定したが、今回はこの主題に基づく具体的プログラム案を決定する。1日目に3名の発題者(交渉中)をたて、それぞれの立場から思うところを語ってもらい、共通理解や違いを受け止めつつ、今後の日本基督教団の伝道の方向性を模索したい。また2日目のはじめに、日本基督教団の伝道がどう見えるのかという趣旨での講演を聞くこととする。その後分団協議を行い、主題を深めていくこととした。
次に宣教委員会から常議員会に提案され、差し戻された「キリスト教学校 祈りの日」制定について。常議員会での……
10月8~9日、統一原理問題全国連絡会が教団会議室で開かれた。
1日目は、藤枝宗浩宣教師(韓国メソジスト教会)が「新天地の脅威と危険性」と題して、新天地の教理、「収穫の働き人」の研修内容などを講演した。韓国では1年間に1万人のキリスト者が新天地信者になっているという。新天地の教理は、統一協会原理の焼き直しだが、徹底して正体を隠し、対象に応じて接触方法を変えることができる高い適応力をもつ。韓国では既成教会を乗っ取る手法がとられるが、日本では信徒を引き抜いたり、名前を隠した新天地教会への勧誘活動が主に行われている。今後も手法が変わる可能性があり、新天地であるかどうかを見極めるのは非常に難しい。しかし相談が寄せられるようになってから応じていては手遅れになるため、早急な予防対策が必要である。
続いて渡辺博弁護士が「清平訴訟及び最近の統一協会事情」と題して、講演した。統一協会内は分……