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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

新型コロナウイルス感染拡大の渦中で,教団新報:一覧

【4832・33号】委員会コラム 教育委員会 子供のため祈らねばならない 具志堅 篤

2015年12月19日
 「教師の友」に掲載される説教のためにテキスト黙想を作成する機会を持った。全国のCSの子供たち、奉仕者と諸教会を覚えつつである。委員が時間をかけて作成した黙想は直接、説教に反映されるかどうかは分からない。少なくとも、私たちの祈りが届くことを期待したい。  多くの物に囲まれ、多くの人に囲まれながらも空虚な思いに不安を抱く子供たちは少なくない。  教会は、この子供たちのために何が出来るのだろうか。主イエスは「子供たちをわたしのところに来させなさい」と言われた。主イエスこそは、子供たちの「居場所」だ。だから「神の国」には必ず子供たちがいるはずだ。それなのに教会に子供がいないとの報告を聞くのは何故か。  この夏、祖母の勧めで修養会に参加した中学生がいた。2泊3日の日程だが、半強制的だったので1泊だけとの条件付きの参加だった。  1日目が終わった。皆に見送られて彼は、駅に向っ……

【4832・33号】キリスト教本屋大賞2015大賞受賞記念 「エッサイの木 クリスマスまでの24のお話」 池谷陽子エプロンシアター 沢知恵ミニコンサート

 児童作家ジェラルディン・マコックランさんの「エッサイの木」(2003年に英国にて出版)を、昨年、シンガーソングライターである沢知恵さんが翻訳、絵本作家の池谷陽子さんが挿絵を添えて教団出版局から出版した。この児童書がキリスト教本屋大賞を受賞した。この大賞はキリスト教専門書店がこの1年に刊行された中から「売りたい本・お勧めの本」を投票で選ぶ。2015年で5回目。児童書、海外作家の受賞は初となる。  物語は、教会でエッサイの木を木彫りする大工のおじいさんが、教会を突然訪ねてきた男の子からせがまれて話しを聞かせることで進んでゆく。おじいさんが聞かせるのはエッサイの木に彫り進めてゆく創世記からはじまりキリスト誕生に至る24の聖書の出来事である。子供たちに届く言葉、物語を印象づける力強いスクラッチ画の挿絵を得て新たな本となっている。  大賞受賞を記念して11月23日、東京・洗足教会を会場……

【4832・33号】消息

飛田知惠子氏(隠退教師)  15年11月15日逝去、105歳。旧満州生まれ。31年柏木聖書学院卒業。72年より勝田教会を牧会し、79年に隠退。  遺族は娘・二宮めぐみさん。

【4832・33号】伝道のともしび 被災地のただ中にある教会として  明石 義信

 常磐教会は、福島県いわき市の少し山よりの場所に位置し、常磐炭鉱に働く人々への伝道を使命として、職域伝道でたてられた教会です。炭鉱の閉山に伴う困窮の地域に保育園を創設したり、教会に幼稚園を開園したり、地域との深いつながりを持つ歩みをしてきました。  東日本大震災で会堂が全壊し、3年間を、3キロほど離れた保育園で礼拝を続けてきました。そして、教団・教区と全国の様々な教会からの大きな支援を受け、昨年4月に献堂式をすることができました。会員12名の教会にしては立派すぎるかもしれない会堂ですが、被災し移住してきた人々の、絆作りの場として用いられています。暖かい木のぬくもりが、集まって話をする時に、住んでいた元の場所を思いおこさせ、安堵感を持つと言って下さいます。  「被災地」という言葉を聞いて、東日本大震災を指すという感覚は、もうなくなっているのかもしれません。その後に起きている大きな……

【4832・33号】人ひととき 神吉 学さん 神の言葉を運ぶ

 福岡市の中心、天神にほど近いところに九州キリスト教会館はある。3階には日本基督教団九州教区事務所が入る。1階に神吉さんの経営する「新生館」が店舗を構えている。新生館は西日本一円で放送伝道、文書伝道の活動をしていた西日本新生館の活動を引く継ぐ形で1984年に誕生した。2000年、神吉さんが創業者から経営を引き継ぎ、今日に至る。  神吉さんは不思議な導きでキリスト教書店という、全く未知の分野へと飛び込んだ。  日中、新生館に立ち寄っても神吉さんの姿はほとんどない。朝、出勤すると、入荷品のチェックや、事務作業の後、パートさんと交代すると、書籍・グッズを車に積み込み、配達に出る。昼食は運転しながら摂ることになる。新生館の担うエリアはほぼ九州全域と広域だ。配達するエリアは福岡県内だが、各教会・幼稚園までの距離は長い。店舗に戻るのは夕方、閉店の少し前。そこからまた、事務作業が始まる。翌日……

【4832・33号】祈りが求められている

 いろいろな関わりから、教会外で講演をすることがある。大学病院の倫理審査委員(外部委員)をしていることから、今年は、医療倫理に関して看護師の研修会で講演する機会が何度かあった。  6月に秋田県看護協会総会での特別講演をしたが、出席していた由利本荘看護学校の副校長先生から、10月に講演をしてほしいとの依頼を受けた。全学生対象の戴帽式記念講演とのことであった。  9月に入って、その副校長先生から電話があり、8月に一人の学生が自死したとのことを知らされた。学校でのいじめとかいうことではなく、その学生がいろいろなことで精神的に行き詰まってしまったようで…とのことであった。  そして、「ついてはぜひ雲然先生にお祈りをしてほしい」と言われた。これにはいささか驚いた。たしかにキリスト教の牧師の肩書で講演に呼ばれているが、キリスト教主義でも何でもない学校でお祈りなどしてよいのだろうか、苦……

【4831号】宣教協力団体としての連帯福音宣教会 世界宣教委員長・上尾合同教会牧師 秋山 徹 

2015年12月5日
多様な世界宣教の遺産を引き継いで  連帯福音宣教会」EMSは、ドイツとスイスを中心にした世界宣教の団体で、教団の海外教会との連携をはかるための重要なパートナーである。  EMSは、1972年に「西南ドイツ宣教会」の名のもとに、ドイツとスイスの州教会の海外宣教部門と、バーゼル・ミッションやモラビア宣教会などの世界宣教団体を中心にアジア、アフリカ、中近東、南米の教会と共に宣教を担うプロテスタントの超教派の団体として設立された。わたしたちの教団もその創立メンバーであった。  2012年に23の教会(教団)と5つの宣教団体とによって、新しい名前を採択し、「連帯福音宣教会」 “Evangelical Mission in Solidarity”として新しい出発をした。  EMSには、ドイツとスイスの200年間にわたる豊かな、そして多様な世界宣教の遺産が引き継がれている。ガーナや南……

【4831号】エキュメニカル・ユース・ボランティア・プログラム 参加報告

 私は、2015年1月31日から7月31日まで日本基督教団世界宣教委員会を通じて、ドイツの連帯福音宣教会(EMS)が主催するエキュメニカル・ユース・ボランティア・プログラムに参加してきました。  このボランティアでは、半年間ドイツでホームステイをさせてもらい、教会やその付帯施設などでワークをし、ドイツのキリスト教や、文化、言語について知る、ということが狙いとされていました。  今回のこのボランティアには、私のほかにインド、インドネシア、ガーナ、タンザニア、南アフリカの5ヶ国から7人参加していました。それぞれに、シュトゥットガルトやシュパイヤーなどのドイツ南西部の街でホームステイをし、幼稚園や介護施設などの教会にかかわりのあるところでワークをしました。  私は、6ヶ月間カールスルーエという街で主に牧師の家庭でホームステイをさせてもらい、教会付属の保育園でワークをするという生……

【4831号】荒野の声

 年に数回、幼稚園の各クラスで子供たちのグループをシャッフルし組み替える。小さい年齢のクラスでは組み合わせを教師が考えるが、年上のクラスになると子供同士話し合いグループ分けをし、それぞれ名前を付ける。▼ここで新しくなったグループ名は、「とんぼ」町中の園庭にも飛んでくることがある、「つみき」子供たちに身近な遊具だ、「にじ」ノアの物語を覚えているだろうか、「クリスマス」降誕劇の準備もはじまる、「プレゼント」楽しみにしているのだろう、「ハムスター」飼っている子がいるのだろうか、「さいたま」? 何故「さいたま」と付けたのか訊ねると「東京より上だからだ」(?)と言うのである。▼大きな日本地図がクラスルームに貼ってある。子供たちはこれを見て東京の上は埼玉だとなったと言う。栃木も、群馬、茨城も、北海道だってあるし、そもそも地図上では北が上でも、実際は上だ、下だと言ったことではないのだが。確かに直近の新報……

【4831号】▼救援対策本部会議▲ 国際青年平和会議」開催計画を報告

 10月6日に教団救援対策本部第8回(通算第42回)会議を、11月12日に同第9回(同第43回)会議を、教団会議室にて開催した。  まず募金については、10月末現在で、全国募金(本年3月末日で終了した国内募金)が10億1648万4627円(募金終了後の献金額は1119万7713円)、海外からの献金は4億286万6286円(同1661万1761円)となっていることが報告された。  救援対策室からは、会堂・牧師館再建復興貸付金返済状況確認、EMS等からの支援金受領、第19・20回こひつじキャンプ開催報告、ハートフル釜石お茶っこサロン開催状況報告等を扱ったことの報告、および、救援対策本部会計報告がなされた。  続いて奥羽教区から、宮古教会礼拝堂・牧師館新築工事完了、江刺教会礼拝堂建築計画(地盤調査、設計見直し)等の報告がなされた。  東北教区からは、東北教区被災者支援セン……
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