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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4828号】♦部落解放青年ゼミナール♦ 水平社創立宣言に改めて学ぶ

2015年10月3日
 8月18日~21日まで、大阪・高石教会にて第18回部落解放青年ゼミナールが行われた。ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」を鑑賞後、その舞台である貝塚の地を歩き、監督の纐纈あやさん、精肉店の店主・北出新司さんからお話を伺った。また、全国水平社創立宣言を学ぶことを通して、この宣言に込められた人々の思いと向き合うときを持った。  水平社創立宣言には「ケモノの皮剥ぐ報酬として、生々しき人間の皮を剥ぎ取られ」とある。私たちが何気なく口にする食肉。そこから切り離された遠いところにあるものと向き合う機会が与えられた。「と畜場」=「大変」、「残酷」という意識が、それを請け負う、あるいは請け負わされている人々に、差別として向けられていたことを改めて思わされる。しかし、北出さん、纐纈さんは「と畜」は命と向き合うことであり、そこには汗とにおい、牛一頭に全身を傾ける人の姿があるという。私たちが、残酷……

【4828号】委員会コラム 教師検定委員会 主の召しに立ち会う  鷹澤 匠

 教師検定委員会は、おもに、春と秋に行われる教師検定試験(補教師試験および正教師試験)を担当しています。  委員長、書記を含めた7名の委員が、提出試験、筆記試験の問題を作成、出題し、その採点、また面接試験を行っています。そして、他教派から、私たちの教団に転入を希望する教師も、教師検定委員会がその審査を行っています。またその他にも、教師検定規則第3条6号受験者(いわゆる「Cコース受験者」)の認定面接など、検定試験に関わる諸々のことを担当しています。   近年、毎回の教師検定試験には、80名近い受験者が与えられています。この人数には、第3条6号受験者(いわゆる「Cコース受験者」)などの継続の受験者も含まれます。  それらはすべて、主が教師として召してくださった一人一人であり、委員会もそのことを毎回、畏れをもって受け止め、厳粛に試験を実施しています。  委員は、年2回、ひと……

【4828号】消息

野田五三郎氏(無任所教師)  14年10月14日逝去、88歳。東京都生まれ。64年青山学院大学神学部卒業。66年より亀戸、浅草北部教会を牧会。  遺族は妹・岩瀬久子さん。   前田豊實氏(隠退教師)  15年8月31日逝去、89歳。兵庫県生まれ。56年関東学院基督教研究所卒業。57年より城崎、姫路、龍野教会を経て、01年に隠退。  遺族は妻・前田和子さん。

【4828号】宣教師の声から 番外編 受けるよりは与える方が幸いである 〜夜学校のためにすべてを献げた宣教師の物語〜 相澤 弘典 (松山城南高等学校宗教主任)

 Cornelia Judson・・・この女性を、松山の人は親しみを込めて「ジャジソン先生」と呼ぶ。  コーネリア・ジャジソン宣教師は、1860年10月20日、アメリカ、コネチカット州ストラッドフォードで生まれた。翌年、ストラッドフォード第一組合教会で幼児洗礼を受け、信仰深い家庭で育ち、やがてこの教会から派遣される最初の宣教師になるのだ。  彼女の転機は13歳の時。彼女はひどい肺炎を患った。両親は寝食を忘れて看病した。死と直面した彼女 は、罪のゆるしを神に願い、神のために働き、多くの人のために奉仕することを誓う。その祈りが聞かれ、奇跡的に回復した彼女は、熱心に勉強し、大学に進む。そんな学生時代に、外国での宣教活動について、特にアジア諸国は宣教師を必要としていることを知った。彼女の心に13歳の時の祈りがよみがえり、宣教師として自分自身を献げることを決心した。  大学卒業後、……

【4828号】人ひととき 齋藤 彩さん 人生は神の刺繍のようなもの

 初めて教会のことを知ったのは、中学生の時。学校から課せられた教会レポートのために教会へと足を踏み入れた。当時は悩む毎日であったが、罪を取り除いてくださるのがキリストだと知り、嬉しくなった。  その時既に受洗の思いも与えられ、高校生の時にはキリスト教学校の教師になることを考えるほどだったが、親との相談の結果、20歳まで待つことになった。神から与えられた喜びは変えられることがなく、音楽大学在学中に受洗。大学卒業後は念願のキリスト教学校の音楽の教師として務めた。  ただし、高校からの念願であった教師の職に就きながら、日増しにもっと神様のことを伝えたいとの思いは強くなり、東京神学大学に入学。在学中に教会の青年会で知り合った夫と結婚。子どもが与えられたことなどから、献身の志はありながらも、大学院での学びの中断を迫られた。現在は3児の母である。  このような歩みの中でも神の御業は測……

【4828号】口に出せない思いを抱えて

 7月28~30日、救援対策本部の派遣で、福島県内の11の教会・伝道所および関係施設を訪問した。地震によって被災したが、この4年余りの期間に再建・補修に至った教会堂を見せていただき、お話しをお聞きして胸が熱くなった。  一方、放射性物質による汚染とその対応の現状については、何とも重い気持ちになった。保科隆東北教区副議長の案内で、小高伝道所(福島第一原子力発電所から約18㎞)と浪江伝道所(同約10㎞。立ち入るには許可書が必要)に立ち寄った。教会堂は震災時そのままで、かつては整えられていたであろう浪江伝道所の前庭は草ぼうぼうで、放射線量が高かった。その浪江から常磐自動車道に入り、車で走行したが、道路脇の「この付近毎時1.0~5.2マイクロシーベルト」との放射線量の表示には何とも言えない不気味さを感じた。  放射線量については地域によって差があり、除染の状況によっても違いがある(その……

【4827号】SMJ中高生ディスカバリーキャンプ 震災被災地、宮城・福島の中高生が参加

2015年9月12日
 この度、米国日本人特別牧会(SMJ)の支援により、東日本大震災被災地の宮城から8名の中高生、福島から2名の中学生が7月19〜31日までニューヨーク近郊で行われたディスカバリーキャンプに参加する機会を得た。  SMJ主催による米国在住日本人の子供たちのキャンプで32回目の開催となる今年は、キャンパーとリーダー計35名が一つ屋根の下2週間を共に過ごした。毎朝のラジオ体操、礼拝、聖書の学び、アート作品の作成、スポーツ、海水浴、グループ対抗の騎馬戦等、盛り沢山の活動に11〜16歳までの子供たちが協力しながら取り組んだ。  押し寄せる津波から自宅の屋根で一命を取り留めた1人は、震災後、海を見るのは今回が初めてだった。毎日泳ぎ、海釣りでは鯛を23匹も釣り上げた時は満面の笑みだった。  キャンプ場の全てのキャンパーが集うタレントショーでは、津波と福島の原発事故後の体験を2名の参加者が……

【4827号】I Love Taiwan Mission  18カ国90名の海外青年が 台湾青年と共に

 「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい」(ロマ12・12)。  台湾基督長老教会が主催する「I Love Taiwan」は2002年から始まり、今年で第13回を迎えた。7月1日から7月18日まで「恵みのしるしを見よ」のテーマで行われ、18カ国から90名の海外青年、89名(スタッフも含む)の台湾青年が参加した。教団からは台湾協約委員会を通して2名の参加者が与えられた。  初め3日は台湾とPCTを海外青年に知ってもらうプログラムや、牧師による神学基礎講座を含むオリエンテーションと各個教会・機関への派遣礼拝が行われる。後の10日間は各個教会や機関へ派遣され、夏の日曜学校キャンプの手伝いや教会の奉仕に携わる。そして最後3日は、派遣先での活動報告と海外青年によるカルチャーナイト等が行われ、最後に閉会礼拝をもって各国へ解散・派遣となる。  台湾での18日間と出会いは……

【4827号】荒野の声

 夏休み、静かだった園舎に子供たちが戻って来て、また賑やかになる。夏休みの間、教師たちも秋に向けて力を蓄える研修に、休養に時間を使った。しかし、顔が見えない子供たちのことを祈るのは変わらない。たくさんの経験を積んで、ひと回り大きくなった子供たちとの再会が楽しみだ。▼幼稚園を卒園していった子供たちの中には、小学生、中学、高校、大学生になっても教会の礼拝に出席し続けている子たちがいる。長い年月、顔を会わせて覚え祈ることができることは、教会とひとつとなった幼稚園のよいところかもしれない。▼一方、しばらく顔を合わせていない信徒も少なくない。高齢のため、家族の介護、病気や社会的に過重な責任のため主日の礼拝から遠のいてしまっている。顔を合わせて御言葉に共に聞き祈る必要を思う。▼夏休み前には、主日礼拝で韓国の牧師に説教奉仕をしてもらった。説教は韓国語。在韓国の日本人宣教師が逐語で通訳してくれた。改めて新……

【4827号】▼宣教委員会▲ 16年3月開催、宣教方策会議について検討

 7月6日〜7日、和歌山教会を会場に、第2回宣教委員会が開催された。今回より、全国教会婦人会連合代表の長島恵子委員が陪席者として委員会に出席することとなった。  議事として、伝道、教育、社会の各常設専門委員会、および自主活動団体の全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟、また「障がい」を考える小委員会、その他の報告を受けた。  協議事項の中心は、来年3月に計画される宣教方策会議をめぐってである。  第1回の委員会で「日本基督教団は伝道をどう進めていくか」という大まかな方向性は定められていた。これを受け、委員長より「これまでの宣教方策会議が主題として扱ってきたことを振り返ると、教団がどう伝道を進めていくかということをこれまでも模索していたことがよくわかる。それはまたどういう教会の形にしていくかということと一つである」との見解が語られ、それに応ずる形……
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