世界宣教委員会は、在外教師の派遣や派遣後のケア、海外から日本に来ている宣教師の牧会的な配慮、それに、海外の派遣母体の教会やWCCやEMSなどの海外の宣教団体との連絡、宣教協約を結んでいる教会との協議会の開催、海外からの来客の応対など、働きは多岐にわたり、6つの委員が傘下にあります。
日常業務は幹事と職員2名の体制で総幹事のもとで行われ、委員会はそのすべての働きの報告を聞き、必要な決断をし、キリストの体である世界の教会の一つの肢体の働きを担います。
教団はアメリカを中心に海外の教会からの多大な支援によって戦後復興を成し遂げた歴史があり、先の東日本大震災でも、海外の教会から大きな支援を受けていますが、連携の相手や様相は変わってきています。一方的に支援される形から、互いに人的な交流をはかって、共にグローバルな宣教の課題を担うよう、どの海外の教会や宣教団体からも求められています。……
日本の被差別部落とインドのダリッド(アウトカースト)、そしてドイツのシンチ・ロマが国際的な連帯をつくろうと2015年9月24日から27日にかけて、ドイツのシュタットゲルト郊外のキリスト教研修施設で協議会を行った。これはEMS(福音連帯宣教会)の主催・招聘によるものである。
部落解放センターは水野松男さんと私、鳥井新平を代表としてドイツに送ってくださった。水野松男さんは部落解放センターの第一回研修生で、現在は部落解放同盟東京都連で働いている。私は、近江兄弟社小学校で教員をしながら、部落解放センターの活動委員長の重責を担わせていただいている。
協議会は毎朝、礼拝からはじまり、それぞれの歴史的経緯や差別の実態、それにむけての教育における取り組み等の様子が報告と対話を織り交ぜながら進められ、お互いの理解を深めることができた。なによりもまず、戦後70年の節目のこの時に、国を超えて人……
菅原正夫氏(飯田知久町主任担任教師)
14年5月26日逝去、73歳。78年日本聖書神学校を卒業、79年より田園調布教会、小高、鳥取信和、飯田知久町教会を牧会。
栗林輝夫氏(無任所教師)
15年5月14日逝去、67歳。76年東京神学大学大学院卒業、89年より四国学院大学に務める。
遺族は息・栗林幹雄さん。
井殿 園氏(隠退教師)
15年8月25日逝去、84歳。56年同志社大学大学院卒業。同年より尼崎、三石、高梁、安中教会を経て、共愛学園に務め、02年に隠退。
遺族は息・井殿基さん。
野田市朗氏(隠退教師)
15年9月13日逝去、90歳。東京都生まれ。53年日本聖書神学校卒業。同年より新丸子教会を牧会し、98年に隠退。
遺族は娘・梅田めぐみさん。
佐々木鉄男氏(隠退教師)
1……
2013年3月、東日本大震災の地震の影響により教会と牧師館の移転・新築を余儀なくされた私共千厩教会は、新しい土地・新会堂・新牧師館を与えられ、旧会堂及び旧園舎の解体や整地も終了し2年の月日が経ちました。
教団を始め、奥羽教区、岩手地区、東京の諸教会、数えきれない位の教会が強力に支えて下さいました。その上、私が赴任した17年前から、千厩教会報を発行しておりますが、千厩教会報「おりーぶ」の読者の方々(北海道から九州まで)の力ももの凄く、読者の方々が次々に御自分の知人・友人に、まるで絵本の「大きなかぶ」のように支援を呼び掛けて下さり、「小さな教会の大きなチャレンジ」が実現したのです。
震災前から、千厩教会には、結婚のため韓国から千厩に来た方々が集っていましたが、震災以降、教会員所有の建物で礼拝を守っている間、彼女たちの友人の心痛む出来事をきっかけに一つの使命が与えられました。「……
平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。(新約聖書 マタイによる福音書5章9節)
去る9月19日、参院本会議において安全保障関連法案が可決されました。この安全保障関連法は立憲主義に反するものであることを深く憂い、抗議すると共に、政府に対して、同法を廃し、憲法の理念に基づく政治に立ち戻ることを強く求めます。
そもそも、この安全保障関連法にはあまりにも多くの問題があります。何よりも同法は憲法に違反しております。そして、これまで戦後70年もの間認めてこなかった集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、自衛隊が他国の戦争に駆り出され得る道を開いてしまいました。
また、国民の多くが同法の成立に反対していたにも関わらず、国民の声や意志を無視して、国会において同法を可決してしまいました。国民の声の高まりは、国会における安全保障関連法案に関する政府の説明が不十分で……
現在大学宗教主任として働く森島豊牧師は、論文「日本におけるキリスト教人権思想の影響と課題」を執筆、今年3月、中外日報社が主催する涙骨賞最優秀賞を受賞した。
日本国憲法改憲、しかも、最高法規条項すら削除しようとする動きが進む中、しばしば耳にするようになった「押しつけ憲法」との言葉に対する違和感が執筆のきっかけになったという。
カルヴァンは、神への服従が人間の支配者への義務より上にあることを根拠に抵抗権の思想を主張し、その思想がピューリタンに継承され、信教の自由に結実する。研究を進める中で、この人権思想が、明治期に抵抗権とキリスト教信仰との関わりを考究しつつ憲法私案を起草した植木枝盛、更にはキリスト者の家庭で育った昭和の憲法学者鈴木安蔵を通して日本国憲法に及ぶことを見出した。その過程にこそ、日本における人権思想の主体的、積極的受容があったと評価する。
しかし、日本にお……
越谷教会付属幼稚園にフジテレビから電話が入った。「ノーベル物理学賞の梶田隆章氏の奥様の同級生に取材したい」ということであった。続いて何人もの同級生からもメールが入った。「テレビに映った梶田さんの妻は美智子ちゃんよ」。
越谷教会が沸く。教会学校の校長が「あの美智子さんとは、幼稚園から大学まで一緒だった。高校だけは春日部高校と春日部女子高と違っただけだ」と教会学校の生徒の前で話した。
祈祷会の時、越谷教会の長老が「美智子さんの教会学校の教師だった。優しい賢い女の子だった」。
梶田氏の妻は越谷教会付属幼稚園の卒業生だった。その同窓生が沸いた。
「梶田さんは教会の近くの妻の実家から東大に行っている。今、越谷にいるから行ったら握手してもらえる」など大笑いしながら話した。私の長女も美智子さんと同じ埼玉大学教育学部。
埼玉大学出身の梶田さんによってノーベル賞が近……
聴く者の心を打つ、教会の現状の見える説教を
9月15日から17日にかけて、大阪クリスチャンセンターを会場に、秋季教師検定試験が行われた。今回の受験者数は、補教師試験19名、正教師試験61名、転入試験2名、計82名であった。今回も多くの受験者(献身者)が与えられたことを感謝したい。
試験全体の印象は次の通り。まず、提出試験の釈義と説教であるが、誠実に取り組んだものも見られたが、全体的に力不足、研鑽不足であると言わざるを得なかった。ヘブライ語は困難にしても、ギリシア語原典を読んでいないと思われる釈義も多く見られた。中には、釈義と黙想の区別がついていない者もあり残念であった。また説教というよりも、聖書の解説、説明に終始し、福音の力強さが感じられない説教も少なくなかった。加えて、受験要綱には、教会での礼拝を想定して、と指示して提出を求めているが、説教から会衆が見えてこない説教も多かった……
データで文章のやり取りするようになり情報の往来は格段に増え、また便利になった。手元に残す資料もデータ化で保存方法も変わった。しかし、それで紙媒体が減ったかと言うと、筆者においては、そうではないように思う。数値化したことは無いので印象ではある。個人の印刷が格段に容易になったことでプリントアウト、配付される資料もかえって増えたのではないか。出席しなくてはならない会議も増えたこともあるが。▼電子書籍も利便性や好みもあろうが、どうも手元に紙の本がないと落ち着かない。印刷、製本された本を床から積んでみると、自分の背丈を優に越えるほどになる註解書シリーズを電子書籍で購入したが、結局、必要部分をプリントアウトして持ち歩くことになった。確かに本棚の省スペースになってはいる。▼ニュースも文字にすることで現時点の情報、把握、考え方を固定できる。しかし、時間と共にニュースが新鮮さを失うことも必然だ。真実をすべ……
第3回予算決算委員会が、全国財務委員長会議を挟む日程で、9月28日から29日に日本基督教団小会議室にて行われた。
2016年度予算案を作るにあたって、各教区の負担金を対前年度比2%減となるように極力努力した。昨今の各教会や教区の財政状況から見て、2%減という削減幅を不充分とする評価も受けそうであるが、ただ、東日本大震災の年に3%余りの削減を行った以外は1%の削減幅(2015年度に関しては前年度と同じ)で推移してきており、今回の2%削減はかなりの緊縮財政ということになる。このためほとんどの委員会において活動費の10%削減する案となる。2016年度の予算案については提出された原案に対して、日本キリスト教会館の関連工事の支出でなお精査が必要と判断し、慎重に検討した結果、10月13日に常任予算決算委員会を招集して、そこに委ねることとした。
負担金の配賦額を計算するにあたっては、昨……