初めて教会のことを知ったのは、中学生の時。学校から課せられた教会レポートのために教会へと足を踏み入れた。当時は悩む毎日であったが、罪を取り除いてくださるのがキリストだと知り、嬉しくなった。
その時既に受洗の思いも与えられ、高校生の時にはキリスト教学校の教師になることを考えるほどだったが、親との相談の結果、20歳まで待つことになった。神から与えられた喜びは変えられることがなく、音楽大学在学中に受洗。大学卒業後は念願のキリスト教学校の音楽の教師として務めた。
ただし、高校からの念願であった教師の職に就きながら、日増しにもっと神様のことを伝えたいとの思いは強くなり、東京神学大学に入学。在学中に教会の青年会で知り合った夫と結婚。子どもが与えられたことなどから、献身の志はありながらも、大学院での学びの中断を迫られた。現在は3児の母である。
このような歩みの中でも神の御業は測……
7月28~30日、救援対策本部の派遣で、福島県内の11の教会・伝道所および関係施設を訪問した。地震によって被災したが、この4年余りの期間に再建・補修に至った教会堂を見せていただき、お話しをお聞きして胸が熱くなった。
一方、放射性物質による汚染とその対応の現状については、何とも重い気持ちになった。保科隆東北教区副議長の案内で、小高伝道所(福島第一原子力発電所から約18㎞)と浪江伝道所(同約10㎞。立ち入るには許可書が必要)に立ち寄った。教会堂は震災時そのままで、かつては整えられていたであろう浪江伝道所の前庭は草ぼうぼうで、放射線量が高かった。その浪江から常磐自動車道に入り、車で走行したが、道路脇の「この付近毎時1.0~5.2マイクロシーベルト」との放射線量の表示には何とも言えない不気味さを感じた。
放射線量については地域によって差があり、除染の状況によっても違いがある(その……
この度、米国日本人特別牧会(SMJ)の支援により、東日本大震災被災地の宮城から8名の中高生、福島から2名の中学生が7月19〜31日までニューヨーク近郊で行われたディスカバリーキャンプに参加する機会を得た。
SMJ主催による米国在住日本人の子供たちのキャンプで32回目の開催となる今年は、キャンパーとリーダー計35名が一つ屋根の下2週間を共に過ごした。毎朝のラジオ体操、礼拝、聖書の学び、アート作品の作成、スポーツ、海水浴、グループ対抗の騎馬戦等、盛り沢山の活動に11〜16歳までの子供たちが協力しながら取り組んだ。
押し寄せる津波から自宅の屋根で一命を取り留めた1人は、震災後、海を見るのは今回が初めてだった。毎日泳ぎ、海釣りでは鯛を23匹も釣り上げた時は満面の笑みだった。
キャンプ場の全てのキャンパーが集うタレントショーでは、津波と福島の原発事故後の体験を2名の参加者が……
「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい」(ロマ12・12)。
台湾基督長老教会が主催する「I Love Taiwan」は2002年から始まり、今年で第13回を迎えた。7月1日から7月18日まで「恵みのしるしを見よ」のテーマで行われ、18カ国から90名の海外青年、89名(スタッフも含む)の台湾青年が参加した。教団からは台湾協約委員会を通して2名の参加者が与えられた。
初め3日は台湾とPCTを海外青年に知ってもらうプログラムや、牧師による神学基礎講座を含むオリエンテーションと各個教会・機関への派遣礼拝が行われる。後の10日間は各個教会や機関へ派遣され、夏の日曜学校キャンプの手伝いや教会の奉仕に携わる。そして最後3日は、派遣先での活動報告と海外青年によるカルチャーナイト等が行われ、最後に閉会礼拝をもって各国へ解散・派遣となる。
台湾での18日間と出会いは……
夏休み、静かだった園舎に子供たちが戻って来て、また賑やかになる。夏休みの間、教師たちも秋に向けて力を蓄える研修に、休養に時間を使った。しかし、顔が見えない子供たちのことを祈るのは変わらない。たくさんの経験を積んで、ひと回り大きくなった子供たちとの再会が楽しみだ。▼幼稚園を卒園していった子供たちの中には、小学生、中学、高校、大学生になっても教会の礼拝に出席し続けている子たちがいる。長い年月、顔を会わせて覚え祈ることができることは、教会とひとつとなった幼稚園のよいところかもしれない。▼一方、しばらく顔を合わせていない信徒も少なくない。高齢のため、家族の介護、病気や社会的に過重な責任のため主日の礼拝から遠のいてしまっている。顔を合わせて御言葉に共に聞き祈る必要を思う。▼夏休み前には、主日礼拝で韓国の牧師に説教奉仕をしてもらった。説教は韓国語。在韓国の日本人宣教師が逐語で通訳してくれた。改めて新……
7月6日〜7日、和歌山教会を会場に、第2回宣教委員会が開催された。今回より、全国教会婦人会連合代表の長島恵子委員が陪席者として委員会に出席することとなった。
議事として、伝道、教育、社会の各常設専門委員会、および自主活動団体の全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟、また「障がい」を考える小委員会、その他の報告を受けた。
協議事項の中心は、来年3月に計画される宣教方策会議をめぐってである。
第1回の委員会で「日本基督教団は伝道をどう進めていくか」という大まかな方向性は定められていた。これを受け、委員長より「これまでの宣教方策会議が主題として扱ってきたことを振り返ると、教団がどう伝道を進めていくかということをこれまでも模索していたことがよくわかる。それはまたどういう教会の形にしていくかということと一つである」との見解が語られ、それに応ずる形……
6月29日~30日にかけて、教団教誨師会研修会・教区代表者会が国立オリンピック記念青少年総合センターにて行われた。教誨師96名中33名の出席に加え教団伝道委員会より2名の出席を得た。
プログラムは川合望運営委員(金沢八景)の司式・説教による開会礼拝で始まり、教区代表者会と続いた。教誨師として初めての者からベテランまで、活発な意見交換ができた。また、教区によって教誨師に対する支援は決して一様ではないことが分かった。
研修会の主題講演は「子どもたちに寄り添う~いじめ・虐待・少年非行~」と題して、弁護士の坪井節子氏(弓町本郷)にしてもらった。カリヨン子どもセンターを立ち上げ、現在理事長として子どもたちの問題に関わっている坪井氏が、いじめや虐待で苦しむ子どもたちとどのように出会い支援をしてきたか、また、苦しむ者と共におられるキリストを発見してきたか、について感銘深く聞いた。子ども……
6月25日~26日、済州中文教会(韓国・西帰浦市)を会場に、「日韓連合異端似而非対策セミナー」が開催された。統一協会問題への共同の取り組みを目指すために始まったこのセミナーは、今年で13回目となる。日本からは15名が参加、全体で50名以上の集会となった。
開会礼拝をささげた後、まず韓国から、チェ・ユンベ教授(長老会神学大学)が、「改革神学の観点から見た新使徒運動と霊性」と題して講演を行った。韓国の教会で、新使徒運動が大きな問題となっており、その問題点が指摘された。
講演によると、この運動は使徒職、預言者職の回復を目指す運動だが、その中での言動が聖書と同等の、もしくはそれ以上の権威を持っているとする。韓国では異端とされているが、その熱心な活動ぶりを評価する声が教会内からもあるという。
日本からは、藤枝宗浩宣教師(基督教大韓メソジスト会)より「新天地イエス教証しの幕屋……
6月19日に教団救援対策本部第6回(通算第40回)会議を日本福音ルーテル東京教会にて、8月18日に第7回(同第41回)会議を教団会議室にて開催した。
募金報告として、7月末現在で、全国募金(本年3月末で終了した国内募金)が10億1525万7496円(募金終了後の献金額は997万582円)、海外からの献金は3億9440万8453円(同815万3928円)となっていることが報告された。
救援対策室からは、宮古教会への支援・貸付執行、本部委員によるエマオ仙台・石巻問安および台湾からのボランティアワーカーの歓迎会出席、アメリカで開催されたディスカバリーキャンプ2015報告、こひつじキャンプ開催計画等を扱ったことが報告された。
奥羽教区からは、宮古教会礼拝堂新築工事進捗状況、一関教会礼拝堂修復工事完了、江刺教会礼拝堂建築計画等の報告がなされた。
東北教区からは、東北……
8月11日から13日にかけて、伝道推進室主催・教師委員会後援の「第6回夏期研修会(合同開催第9回Cコースの会)」が東京神学大学に会場を提供してもらい開催された。
この研修会は、教規第3条6項による者(いわゆるCコース及びその受験者)と准允後5年までの者の研修会である。その総数は300人弱いると思われるが、参加者は28名。スタッフを含め総勢45名であった。
主題は5年ぶりに「説教」を取り上げ、「説教の課題の発見と克服」と題して、東京神学大学小泉健准教授による3時間に及ぶ講演があった。
しかし、それだけではなく、説教の中心課題を見据えるために「贖罪信仰を語り伝える説教」と題して石橋秀雄教団議長に、また、「聖書の読み方」と題して同志社大学神学部石川立教授の講演を受け、参加者は説教者としての姿勢と聖書を読む工夫を学んだ。更に、具体的にヨハネ福音書をどのように読み、説教する……