かつて、信仰熱心な婦人から「先生、ぜひ子どもに幼児洗礼を授けてほしい」と告げられ、十分準備をして幼児洗礼式を行ったことがあります。
その時に婦人が語った言葉を、私は今でもよく覚えています。その婦人が言うには、「わたしは神様の創造のみ業に用いられてこの子を授かりました。それは大きな喜びでした。そこで、この子を、神様が喜ばれる人間に育てるには、まず、どうしたらよいのかと熟慮しました。その結果、幼児洗礼を授けていただき、神の家族である教会の一員に加えてもらうことだ…と導かれたのです。まだ幼いこの子は自分の責任において信仰告白することはできません。ですから、わたしがこの子に代わって信仰告白をし、それを教会が受け入れてくださるときに、父・子・聖霊なる三位一体の神のみ名によって洗礼が施され、この子は神の恵みをいただいて永遠の救いを与えられると、わたしは信じています。わたしは教会の方々に助けられつつ、……
1937年生まれ。日本キリスト教協議会議長。教団常議員、東京教区常置委員、新島教会牧師。
いわゆるクリスチャンホーム育ちではない。故郷の開拓伝道の教会に出会い、キリスト者となった。
導かれて献身、同志社神学部に学んだ。母教会を振り出しに、牧会歴は50年になる。
東中国、京都、北海、中部、神奈川、東京の6教区6教会を歴任。教会規模、歴史、伝統、環境など、全てが違う様々な教会を経験した。霊南坂教会を辞した後、縁あって、現任の新島教会に着任することとなった。離島の教会に横浜から船で通いながらの伝道牧会は、未経験の形であるが、導かれて現在に至っている。
教団では、常議員を20年近く続けている。総会書記、中越地震被災教会会堂等再建支援委員長などを務めた。現在は、在日韓国朝鮮人連帯特設委員長、在日大韓基督教会との歴史共同研究委員などを務めている。
東京教区では、常置委員、また、伝道部委員……
◎日時 毎週火・水・木曜日 7:45~18:00
《随時募集》
◎資格 日本基督教団の「寄り添いボランティア講習会」に参加した方、臨床心理士、理学療法士またはそれに準じる方、被災地でボランティア経験のある方、いずれかで、連続して3日以上活動できる方
◎問い合わせ・詳細は遠野センター
メール:tonouccj@yahoo.co.jp
TEL FAX:0198-60-1380
学校法人聖和大学と学校法人関西学院が合併し、キリスト教教育主事養成機関が事実上なくなった。そのため、2013年2月ないし3月に行われる認定試験より、幼稚園教諭や保育士養成機関である教団関係学校や教団立ならびに教団認可神学校での単位取得によって受験資格を与える制度へと転換された。
(1)キリスト教教育主事の働きと課題
キリスト教教育主事は1962年に日本基督教団の正式な働きとされた。教規140条の2には「キリスト教教育主事とは、教団の信徒であってキリスト教教育の召命を受け、規定の学科を修得し、教団の定めるキリスト教教育主事認定試験に合格した者」とされている。その働きは教規140条の2によって規定されているが、教会学校などの教会教育、また教会付属施設や関係施設(幼稚園や保育所、また養護施設、障がい者のための施設など)また、キリスト教学校での聖書科教諭。また、社会福祉施設や、教区、教団の……
本澤喜一氏(無任所教師)
12年2月19日逝去、83歳。埼玉県に生まれる。'52年早稲田大学を卒業、02年准允、同年より08年まで有田教会を牧会した。遺族は息・本澤利明さん。
月原節郎氏(無任所教師)
12年2月25日逝去、88歳。長野県に生まれる。'53年同志社大学神学部大学院修了、同年洛南教会に赴任、石巻本町教会、涌谷教会を経て、'60年より'73年まで西条教会を牧会した。遺族は妻・月原涼子さん。
第37総会期の第6回信仰職制員会が3月22~23日に6名の委員出席により教団会議室で行われた。
最初に、継続となっていた内藤留幸総幹事からの一つの諮問が取り下げられたことが藤盛勇紀担当幹事から報告された。
今回、教師委員会から教師名簿整理のために出された一つの諮問に対して以下の答申が出された。
【諮問】
教師の「退任」、及び「解任」について
1.教規第129条、及び130条に、教師の退任に関する規定がありますが、退任した教師は聖礼典を執行することが出来るでしょうか。
2.『教憲教規の解釈に関する答申集』101の答申における「解任」とは何を指すのでしょうか。すなわち、教会の担任教師を解任するということなのでしょうか、それとも教団の教師であることを解任するということなのでしょうか。また、解任された教師は聖礼典を執行することが出来るのでしょうか。
【答申】
1.退任した教師は、教……
第37総会期第4回宣教委員会は3月6~7日、鳥居坂教会・東京さぬき倶楽部を会場に行われた。
今回は通常の委員会に先立って5~6日の日程で「宣教方策会議」が同会場で開催された。「伝道と伝道協力」を主題に、副題として「共通理解と協働を求めて」を掲げた。自主参加を含む84名が参加。
石橋秀雄教団議長の説教による開会礼拝に始まり、主題講演Ⅰ「伝道とは何か」(神代真砂実・東京神学大学)を聞き、講演を受けて4名のパネラーによる協議がなされた。夕食後、主題講演Ⅱ「伝道と伝道協力」(平井章・日本キリスト教社会事業同盟 十字の園)を聞いた。
2日目は「伝道協力について」の(宣教協力学校協議会、伝道方策検討委員会、東北教区、四国教区による)発題がなされた。
その後、8組に分かれて分団協議が持たれ、その上で全体協議が行われた。
全体協議においてフロアーから「3・11」東日本大震災から1年を迎えようとす……
第5回常議員会で承認されたガイドライン(但し、聖句引用を除く)
Ⅰ 宣教とは何か
1.宣教とは、人々に主イエス・キリストの十字架と復活の福音を宣べ伝えることを通して救いに与らせ、主の民を形成する喜ばしい業である。
2.「宣教」は、第一義的には、従来の言い方で言う「伝道」のことである。
3.「主の民」とは教会のことである。
4.教会は「公の礼拝を守り、福音を正しく宣べ伝へ、バプテスマと主の晩餐との聖礼典を執り行ひ、愛のわざに励みつつ、主の再び来りたまふを待ち望む」(「日本基督教団信仰告白」)。
5.この宣教の業は、聖書を通して与えられる神の言葉に基礎を持つ。
Ⅱ 宣教の必要性
1.父・子・聖霊なる三位一体の神は、真の神として、すべてのものによって礼拝されるべきお方である。
2.三位一体なる神は、御自身の内に愛による豊かで喜びに満ちた交わり、すなわち、永遠の命を持っておられる……
福島県内に住む親子を対象とする短期保養プログラム「こひつじキャンプ」の第2回目が3月9日~11日に東京YMCA妙高高原ロッジにて行われた。
このプログラムは救援対策本部主催、会津放射能情報センターと東京YMCAの共催で実施されており、放射能汚染の心配のない土地での休息のときを提供することによって、子どもたちの『命』を守ることを目的として始められた。震災からちょうど1年を迎える日程で実施された今回のキャンプは、6組19名の参加者が与えられた。前回に引き続いての、リピート参加の家族の姿もあった。
前回と同様に、参加者が自由に選択できるプログラムを用意し、子どもたちは雪遊びをしたり、カードゲームを楽しんだり、雪上観察会に参加したりした。保護者は室内でのプログラムに参加したり、部屋でのんびりと過ごしたりと、個々、自由に2泊3日の時を過ごした。
放射能汚染のために福島では雪遊びが出来ずにいた子……
2006年3月東北教区宣教共働研究所が、山形新庄最上地区の宣教将来像に関する研究報告を教区常置委員会に提出しました。これをきっかけとして、合同に向かう機運が高まり、新庄合同教会設立委員会発足、新庄3教会合同、現住陪餐会員56名の教会の誕生という成果につながっています。
文章にすると簡単なのですが、この設立委員会の歩みは容易なものではありませんでした。自分たちの教会、そこでの礼拝、伝道は無に帰すのか、そのことを思うとき教会の合同という課題は素直に受け止めることはできないものです。
2006年から50回を超える会合が開かれました。どこかがその他を吸収するのではなく対等な合併を目指した、芳賀欽一設立委員長はそう語っています。それぞれの教会の背景や伝統を極力残す、という方針を貫いて、委員会は丁寧な話し合いを続けました。時間と労力と何よりも忍耐が新たな新庄教会を生み出すこととなったのです。
4……