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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4741号】牧師のパートナー 初心者マークをつけ、県境を越えて

2012年2月4日
新保 恵子 (萩教会担任教師) 私の牧師のパートナーとしての始まりは、伝道師として萩教会に就任した年と重なります。神学校を卒業して、遣わされた教会が、山口県の萩教会です。今年の春で7年目になります。 イエス様に寄りすがるしかない弱い私が、牧師として用いていただいているのは、イエス様の導きと、教会員の皆様はじめ、周りの方々に許されているためだと感謝しています。神奈川県の川崎市出身で、そこから一度も出たことのない私は、萩で体験する一つひとつが貴重な学びです。 そのような中、山口教会と島根県の津和野教会から萩教会に代務の依頼がありました。そこで、萩教会から夫が山口教会に、私が津和野教会へ代務者として派遣されることになりました。昨年の4月から二人で3つの教会に仕えています。 山口も、津和野も、萩から山を越えて車で約1時間かかります。バスや電車の便も限られます。午前中に山口教会か萩教会で説……

【4741号】2・11メッセージ

昨年の10月に在日大韓基督教会の総会にお招きを受けた。その時、同教会憲法規則集をいただいた。 同教会憲法第4条がわたしの心を刺した。 憲法第4条「信徒が自己の信仰を捨てるか変更するように強要を受ける場合、信仰を捨てて転向したふりをして自己を欺瞞する行為は、神の前ですることはできない。信仰は絶対の境地を持っており、そのような虚偽の生活をするより、むしろ良心に従って殉教するのが当然である」。この憲法4条について「日帝時代の信仰の闘いから出来たものだ」との説明を受けた。 心が痛む。日本基督教団の負の歴史を見つめざるを得ない。 「信仰を捨てるか、変更するように強要され」、それを拒否したものが弾圧され、殉教した信仰者の断固たる信仰の告白の土台の上に教会が立てられている。 フィリポ・カイサリア地方で主は「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか」と問われ、ペトロは「あなたは、メシアです……

【4741号】みんなで生きる 日本キリスト教海外医療協力会

支え合いから始まる平和  大江  浩(総主事) 2010年度は、JOCS創立50周年という記念すべき年でした。半世紀にわたる活動が続けられたことを感謝すると共に、50年間、私たちの活動が必要とされる状況が続いたという事実に痛みをも覚えています。公益社団法人として初年度となる今年度は、従来の海外での保健医療協力と同時に、東日本大震災への対応から幕を開けました。JOCSのこれまでの10か月を振り返ってみたいと思います。 東日本大震災被災者支援から JOCSの被災者支援活動は、私たちの仲間である仙台JOCSが拠点とする東北教区センター/東北教区被災者支援センターへの協力から始まりました。その後釜石に移り、初期段階(~5月末)では避難所での巡回診療や新生釜石教会前の街角保健室の活動を行いました。 第2段階(6月~)はカリタス釜石(カトリック釜石教会)を拠点に、カウンセラーの派遣……

【4741号】日系アメリカ人の歴史を受け継ぎつつ サンノゼ、日系人教会のお正月

2012年を迎えました。 昨年春の東日本大震災のため、今なお多くの人々が痛みと悲しみ、不安を抱えつつ歩んでおられることでしょう。しかしまた、その中で復興を目指し、前に向かって進もうとしておられる方々もたくさんおられることと思います。こちらにも東北出身で、ご家族のこと、故郷のことで心を痛めている方々がおられます。主の平安とみ支えが被災地の皆さんの上に、復興に取り組む方々の上に豊かにありますように祈ります。 ウェスレー合同メソジスト教会は、日本からアメリカに移り住んだ人々によって始められた教会です。それゆえ、日本にいたとき以上に日本的なもの(行事・食べ物)に囲まれながら、教会生活を送っています。 年末、29・30日は、ウェスレー合同メソジスト教会恒例の餅つきでした。今年は3000パウンド(約1・36トン)のお餅が出来ました。この餅つきは、教会財政を支えることを目的としていますが、若い……

【4741号】北海教区 年頭修養会 お話しください わたしたちは聴きます

第60回北海教区年頭修養会が、2012年1月9日~10日、シャトレーゼ・ガトーキングダムサッポロで開催され、全道各地から、また、道外からの客人も含め、総勢486名が集いました。 今年は札幌地区が企画・実施を担当し、『お話しください わたしたちは聴きます ~大震災から10ヵ月…~』というテーマを掲げ「聴くこと」を中心としたプログラムが行われました。昨年3月11日に起きた東日本大震災は、多くの人々に深い痛みと悲しみをもたらしました。北海道に住む私たちにとっても、あまりに大きなできごとでした。このことをどう受けとめ、教会の歩みをどう進めることができるのか、いまだ戸惑いと不安の中にあって、今、私たちがなすべきことは「聴くこと」であるとの思いから企画されたプログラムです。そして、2日間の修養会は、『聴くとき』、『分かち合いのとき』、『祈るとき』、『遣わされるとき』の4つの「とき」で構成されました。……

【4741号】平和メッセージ 風化・目を覚ましていなければ

宗教弾圧の証言 その一 「恥は我がもの、栄光は主のもの」 (第8代牧師 大住三郎) …この間、新しい求道者も起きたが、国家は急速度に太平洋戦争へと傾斜して行き、遂に開戦となったので教勢は遅々として進まなかった。そして遂に翌年の六月二六日朝、忘れられぬ教団第六部教職検挙が起こった。 後年判明した事だが、少者が検挙から外されたのは、余りにも幼い家族が多いので控えたとの事であった。然し厳しい取り調べは二十回近くも時の特高に呼び出しを受け、そのたびに家内と目くばせで、今日は収監され帰宅不可かもしれぬから後事を頼むとの無言の挨拶をして出かけたものであった。 やがて教会は解散を命ぜられ教籍も剥奪された。そして人的資源不足の折故、就職せよとの事であった処、幸い県産連の菜園支所に採用された…。 戦時中教会堂は其の筋の命令で倉庫として使用されたが、これは徴用に準ずるものだったのか。もちろん無……

【4740号】被災地復興は長期支援期に

2012年1月21日
東日本大震災の発生から、まもなく一年が経とうとしている。 緊急時の支援においては、教団を挙げて、また各教区毎に、精一杯の支援が行われたことを、あらためて感謝申し上げたい。 しかし現地では、ボランティアの減少や政府の無責任な原発事故収束(冷温停止)宣言などによって、被災地の現実が覆い隠され、忘れ去られようとしているのではないかとの危惧を抱かざるを得ない。 教団の支援体制は間もなく長期支援に移行しようとしている。地域社会への支援の継続と共に、これから本格的に始まっていくのが「会堂再建」に象徴される「教会再建」の業である。地域を差し置いて教会(の建物)だけが復興されるのではない。地域により良く仕えるためにこそ、教会の体の再生が急がれるのである。 この機に当たり、教団としては教会再建のための支援が公平かつ明朗なものであることを願い、被災三教区の議長を中心に、再建資金配分のための委員会を立ち……

【4740号】人ひととき 森里 光生さん 信徒としての献身に生きる

1945年生まれ。愛媛県出身。 遠州教会員。 父親と兄が牧師である。自らもその道に進むことを意識しなかったと言えば嘘になる。しかし、その道が示されることはなかった。ひょっとすると、そんな信仰者は少なくないのかもしれない。 愛媛県で生まれるも、父親の転任に伴い、間もなく大阪の豊中に。以後27歳まで豊中教会で過ごす。信仰の土台は豊中教会で培われた。 中学2年の時に信仰告白をするも、牧師の息子としてのプレッシャーを感じることが多く、同世代の優等生たちとなかなか交わることができないなど、教会では苦い思いをすることもあった。そんな中、兄が献身をする。当時の牧師の生活の厳しさを知るが故、自分が兄を様々な面で支えることがあるかもしれない、そんなことを思ったと言う。 大学生時代は、紛争真っ只中の時代であった。教会も紛争に巻き込まれ、野次と怒号が響く中での礼拝を体験する。異常な礼拝体験だったと振り……

【4740号】消息

木本勝子氏(隠退教師) 11年9月30日逝去、89歳。大分県に生まれる。'56年日本聖書神学校卒業、同年犬飼教会に赴任、同教会を'93年まで牧会し、隠退した。遺族は姪・佐藤郁代さん。 古堅宗伸氏(隠退教師) 11年10月1日逝去、71歳。沖縄県に生まれる。'68年日本聖書神学校卒業、新井教会に赴任、'79年まで青海教会を牧会、同年教師退任、03年復帰、08年まで志村栄光教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・古堅ふさゑさん。 西堂 昇氏(隠退教師) 11年11月9日逝去、94歳。埼玉県に生まれる。'41年青山学院神学部卒業、同年釧路教会に赴任、牛込教会、本郷中央教会、東京愛隣教会、八戸柏崎教会、仙台五橋教会を経て、'78年より'88年まで本多記念教会を牧会し、隠退した。遺族は妻・西堂ウラさん。

【4740号】全目標額10億の5割を担うべく 東京教区 募金の取り組み

東京教区は、中越地震以来、能登半島地震、東日本大震災に際し、一貫して特設委員会を設け、募金活動を積極的に行って来た。中越、能登募金は、実質2年半でそれぞれ目標を達成したが、中越募金の3年目に能登半島地震が発生し、能登募金3年目の年度終了直前に東日本大震災が襲った。 従って、大災害に対する募金の特設委は05年度以来連続7年間、切れ目なく続いているので、常設委員会と異なって、委員の変動が殆ど無かった。各支区3人の計15人、東日本大震災では、宣教協力学校協議会、日本キリスト教社会事業同盟各1人が加わって17人体制となったが、委員長(永井清陽)、委員も半数が一貫してその任にある。その結果、募金活動に通じた人が各支区に誕生することとなった。 東京教区が大災害の度に特設委を設けているのは、中野・杉並区、市部、西多摩郡を除く東京都と千葉県に5支区、256教会という広大さにあるだけでなく、教団紛争で長……
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