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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4747・4748号】妙高の雪原でのびのびと 第2回「こひつじキャンプ」

2012年5月5日
福島県内に住む親子を対象とする短期保養プログラム「こひつじキャンプ」の第2回目が3月9日~11日に東京YMCA妙高高原ロッジにて行われた。 このプログラムは救援対策本部主催、会津放射能情報センターと東京YMCAの共催で実施されており、放射能汚染の心配のない土地での休息のときを提供することによって、子どもたちの『命』を守ることを目的として始められた。震災からちょうど1年を迎える日程で実施された今回のキャンプは、6組19名の参加者が与えられた。前回に引き続いての、リピート参加の家族の姿もあった。 前回と同様に、参加者が自由に選択できるプログラムを用意し、子どもたちは雪遊びをしたり、カードゲームを楽しんだり、雪上観察会に参加したりした。保護者は室内でのプログラムに参加したり、部屋でのんびりと過ごしたりと、個々、自由に2泊3日の時を過ごした。 放射能汚染のために福島では雪遊びが出来ずにいた子……

【4747・4748号】新庄の3教会が合同 時間と労力と忍耐を経て

2006年3月東北教区宣教共働研究所が、山形新庄最上地区の宣教将来像に関する研究報告を教区常置委員会に提出しました。これをきっかけとして、合同に向かう機運が高まり、新庄合同教会設立委員会発足、新庄3教会合同、現住陪餐会員56名の教会の誕生という成果につながっています。 文章にすると簡単なのですが、この設立委員会の歩みは容易なものではありませんでした。自分たちの教会、そこでの礼拝、伝道は無に帰すのか、そのことを思うとき教会の合同という課題は素直に受け止めることはできないものです。 2006年から50回を超える会合が開かれました。どこかがその他を吸収するのではなく対等な合併を目指した、芳賀欽一設立委員長はそう語っています。それぞれの教会の背景や伝統を極力残す、という方針を貫いて、委員会は丁寧な話し合いを続けました。時間と労力と何よりも忍耐が新たな新庄教会を生み出すこととなったのです。 4……

【4747・4748号】現状の回復より人間の復興を  3・11東日本大震災1周年の集い

2012年3月20日午前10時30分より、東北教区宣教部主催、「3・11東日本大震災1周年の集い」が仙台青葉荘教会で開催された。二部構成になっており、第一部の中心はシンポジウム、第二部は「灰の礼拝~レントの中の3・11を覚えて」であった。 シンポジウムでは、川端純四郎(仙台北教会員)、佐藤啓子(郡山教会員)、前北未央(教団救援対策本部職員)、片岡謁也(教区宣教部委員長)の4名が発題を行った。 川端氏は、震災後教会員の安否を求めて遺体安置所まで行った経験を通して、言語に絶する状態の遺体の中を、主イエスが歩まれている思いがした。自分の信仰が根底から揺さぶられ、神学者として神の全知全能を、家族を失った人にどのように語るべきか自らが問われていると語った。ボランティアについては、苦しむ者と共に苦しむために駆け付けた若者たちを見直すと共に、平和であるからこそボランティア活動が出来ること、そして一年……

【4747・4748号】ペンテコステ メッセージ 霊の執り成し、言葉に表せない呻きをもって

聖霊の働きなしには 復活された主に出会い、主から「地の果てまでわたしの証人となる」との約束をいただいた教会は、祈り準備を重ねて50日目、ペンテコステの祭りの日に、突然、天から激しい風のような音、炎のような舌によって、聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだしました。この事実をもって教会の出発の出来事とします。 教会の初めを、ペンテコステの出来事においていることは意義深いことだと思います。主の十字架の死による贖いと復活の事実を証しする宣教が、それに伴う聖霊の働きなしには生きた実りある働きにはならないことをわきまえているからにほかなりません。 教会に足を踏み入れ、聖書の言葉にふれる多くの人は、聖霊のことが分からない、と言います。確かに、霊は風のようなもの、息のようなもので、目には見えないし、その確かな実態を捉えきることはできません。 しかし、しばらくするうちに教……

【4746号】ユースミッション2012参加者募集 (日本基督教団教育委員会主催)

2012年4月21日
《台湾基督長老教会の青年と日本基督教団の青年との交流会》 ★テーマ 「キリストと教会に仕える」 ★日 時 2012年8月18日~25日 ★場 所 主な場所は、関西・軽井沢・東京 ★応募条件 ①募集人数7名 ☆全日程2名 ☆関西~軽井沢5名〈18日~23日〉 ☆軽井沢~東京5名〈21日~25日〉 ②18歳以上で教会の礼拝に出席している青年(求道者可) ③所属教会の牧師の推薦状のある方 ★参加費 1万円(交通費は全額補助) ★募集締め切り 2012年5月25日(『信徒の友』掲載の公告には5月18日となっていますが、25日といたします)。申し込み希望者は日本基督教団教育委員会まで、封書で牧師の推薦状を添えて申し込んでください。 ★宛 先 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31 ★連絡先 ℡03-3202-0544(教育委員会) Mail Addre……

【4746号】第3回「障がい」を考える全国交流会

◎日時 7月3日14時~ 4日11時半 ◎テーマ 「東日本大震災を通して障がいを考える」 ◎場所 東京・戸山サンライズ ◎発題 北村嘉勝さん(元社会福祉法人カナンの園職員) 大林健太郎さん(シャローム石巻) ◎分団・全体会 ◎費用 教区推薦(交通費、宿泊費教団負担) 自主参加(実費自己負担) ◎申込・問い合わせ 教団「障がい」を考える小委員会(Tel.03-3202-0544)

【4746号】石巻エマオへ専従の宣教師着任 第3回宣教師人事委員会

第37総会期第3回宣教師人事委員会が、3月14日(水)、教団会議室において開催された。 まず、宣教師支援委員会が、今年7月に花巻に於いて宣教師会議を計画していること、台湾協約委員会は台湾基督長老教会(PCT)と日本基督教団の代表者が集い、第13回協議会を2月に開催したこと等、当委員会と関係する諸委員会の活動報告がなされた。 新たな宣教師の活動として、米国合同メソジスト教会(UMC)からボブ・フジムラ氏が石巻エマオ(東日本大震災被災者救援センター)の専従者として派遣され、4ヶ月の活動予定で2月14日(火)に着任したことの報告がなされた。 実り多い救援活動がなされるよう祈った。 年度末となり、現在日本で活動している宣教師の、任期延長、任期継続、そして新たな宣教師就任(鄭芝永教師、神奈川教区寿地区センター)に関して協議し、それぞれ承認した。 また、田中弘志当委員会委員が、宣教協力学校協……

【4746号】牧会者と家族の相談室設置へ 第3回「障がい」を考える小委員会

2月14日~15日に教団会議室にて第37総会期「障がい」を考える小委員会第3回委員会が開かれた。 第一議案は、「牧会者とその家族のメンタルケアの問題」について前回に引き続き協議し、その重要性を再確認した。 そのため「牧会者とその家族の相談室」の設置を3月開催の宣教委員会に提案し、常議員会に要望することとした。この相談室は、牧師、精神科医、臨床心理士、相談員などの専門チームによるプロジェクトを考え、牧会学の視点から、傾聴と守秘義務を必要とするものである。 第二議案は、「障がいを考える全国交流会」についてである。2012年7月3日(火)~4日(水)に、戸山サンライズにて「東日本大震災を通して障がいを考える」というテーマで開催する。今回は被災地にある2名の信徒に発題を依頼し、東日本大震災の体験を通して、分かち合いの時を持ちたい。 第三議案は、加藤幹夫委員長の発題を通して「軽度発達障がい」……

【4746号】被災教会再建・復興計画報告に 教団救援対策本部第9回会議

2月27日、教団会議室にて、教団救援対策本部第9回会議を開催した。 2月24日現在での国内募金総額は2億6、996万3、762円、海外からの献金総額は2億968万1、305円であることが報告された後、海外献金プロジェクト小委員会および救援対策室(11号室)から、仙台エマオ・石巻エマオの活動状況の報告、第1回こひつじキャンプの報告等がなされた。 続いて、奥羽・東北・関東の各教区から、被災教会の再建・復興計画および支援活動状況の報告がなされた。被災教会の修復・再建に関しては、修繕工事(応急処置)を行なっている教会、土地取得・会堂建築の準備を進めている教会、教区からの支援(資金立替え)を受けて修復・復旧工事を終えた教会などの報告がなされた。 その他、「東日本大震災救援対策本部ニュース」第2号発行、「311祈りのしおり」作成・発送、「被災3教区幼児教育(幼児施設)担当者会」開催等が報告された……

【4746号】荒野の声

▼同じ町内に住む婦人から突然の電話があり、葬儀を依頼された。この人とは全く面識がないが、会って、子細を聞いた。80才を超える夫婦間で、日頃話していたと言う。「その日が来たら、あの教会で葬式をしてもらおうね」。その家から、教会の屋根の十字架が見える。かつては、礼拝前の鐘の音も聞こえた。▼夫婦は礼拝に出たことは一度もない。それでも、教会に憧れか、少なくとも、好感を持っていたのだ。長男が中学までは教会学校に出席していた。また、高校まで近くのキリスト教主義学校に通っていた。▼受難週の最中、一年中で一番忙しい時だが、日程を調整して何とかやりくり出来そうだ。それも御心かと、受難日の葬儀を引き受けた。何しろご近所だ。当人にとっては人生の最大事、これを断わるのと受けるのとでは、教会への印象度に大きな差が出る。ご近所だから、近所の人々の列席もあるかも知れない。▼ところで、礼拝前の鐘の音は、10年ほど前に止め……
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