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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4987号】台風15号静岡災害支援のお願い(4面)

2022年12月10日
 2022年9月23日、台風15号が発生し、特に線状降水帯が発生した静岡県では24日にかけて記録的な豪雨となりました。中でも平地から山間部まで多様な地形・自然環境にある静岡市では、土砂崩れや河川の氾濫によって、市内だけで3800世帯超が床上浸水の被害に遭いました。  ACTフォーラム事務局では、発災直後から被災地の関係教会・団体に連絡をとり、緊急災害支援の可能性を探り始めたところ、地元教会関係者から支援活動への賛同とご協力をいただくことができました。  発災から1カ月が経過し、2週間あまり続いた断水が復旧するとメディア報道がピタリと止まり、町なかでは災害が既に過去のことのように見えます。しかし、私たちが支援対象とする要支援者世帯では生活が元に戻った訳ではありません。床上50センチ以上浸水した住宅では、家具や電化製品が水没し、特に生活困窮者、精神障害者や単身高齢世帯については二重三重の苦……

【4987号】伝道報告〜伝道のともしび〜(4面)

一人ひとりを大切にする保育 四條町教会牧師・認定こども園清愛幼稚園園長 藤 秀彦  今年で創立110年を迎えた清愛幼稚園は、米国クリスチャン教会のスゼイ・フライ宣教師が設立した「宇都宮クリスチャン幼稚園」に始まります。女子教育と幼児教育に力を注いでいたフライ宣教師は、幼稚園の開園に先駆けて1907年に女学校を開校しました。ところが幼稚園の開園直前に、アメリカの宣教団体が女学校に対して経済的援助を打ち切る勧告を出し、学校の運営が危ぶまれます。それでもフライ宣教師は勧告後も私財を投じて学校運営を続けることを決心しました。幼稚園はそのような厳しい状況での船出でした。  幼稚園と女学校の運営に尽力したフライ宣教師は、病のために1928年に宇都宮の地で生涯を終えます。女学校はその後閉校となりますが、幼稚園は名称を清愛幼稚園に改め、クリスチャン教会の牧師が園長を務めて継続されることになりました……

【4987号】荒野の声(3面)

政治的主義や信仰上の信念など、譲れない「価値」と、豊かな暮らしや人命など、重大な「利益」が対立する際、どちらを優先するかという選択を迫られる。価値を重んじることは貴いことだが、価値を掲げる者が生む争いは、なかなか終わらず、時に大きく利益を棄損する。▼主イエスは弟子たちに、「弟子の覚悟」や「条件」を語り、自分の家族や命さえも「憎む」姿勢を示す一方、「不正な管理人」のたとえを語った。管理人は、主人の財産を無駄遣いした上、そのことが知られると、主人に借金がある者の証文を書き換えさせて恩を売り、自分が失職した際に助けてくれる友を造った。この管理人の、どこまでも自分の利益に忠実な姿勢を主人は褒め、「この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている」(ルカ16・8)と語った。▼信仰を与えられ、主イエスの弟子として歩む時、あらゆる「利益」に優先する「価値」を持つ「光の子」として歩むこ……

【4987号】事務局報/お詫び・訂正(3面)

小笠原浩方(無任所教師)  22年8月3日逝去、79歳。66年同志社大学大学院修了。69年から72年まで須磨教会を牧会。  遺族は娘・小笠原直花さん。 教師隠退 前島隆志、山本光一、君島洋三郎 教会合併 郡山、郡山細沼(郡山存続) 教会所在地変更  稚内 〒097−0004 稚内市緑4−5−3 教会通信先設定 勝沼 〒409−0618 大月市猿橋町桂台1−4−15 舩戸方 教会通信先変更 新見 〒718−0303 新見市哲多町本郷869−1 山本奈麻美方 教会通信先削除 甲山、福良キリスト、松江 伝道所通信先削除 守谷 お詫び・訂正  新報4986号4面「事務局報」欄、窪田隆一牧師「正教師転入」を「補教師転入」に、お詫びして訂正いたします。……

【4987号】社会事業奨励日メッセージ(3面)

 この夏、私の所属する法人では、日本基督教団の全教会・伝道所、関係学校並びに関連施設宛てに法人の一施設である婦人保護長期入所施設かにた婦人の村の施設建替え資金ご寄付のお願いを送らせて頂きました。  この施設建替えは、生活される利用者の方々がご高齢になられ、起伏の多い山の中での生活が困難になったこと並びにがけ地に隣接した施設の老朽化に対応し、安全で高齢者にも優しいバリアフリーの建物が必要となり、5年前から厚生労働省に要望し続けてきたものです。  施設建替えは当初の計画より規模を縮小しましたが、ウクライナ戦争や円安の影響を受け、建築コストの高騰に直面し、事業総額は11億円を超える額となっており、施設・法人の返済能力ギリギリの融資を受けなければ実施が不可能な状態です。  このように建替え事業実施には極めて条件の悪い経済的環境になってしまったのですが、ご高齢になられた利用者や新しい時代に、か……

【4987号】教区議長コラム(3面)

共に働くために 東北教区 髙橋真人 「共働」、この言葉は一般的な変換候補では出てこない。しかし、東北教区ではさまざまな働きや名称の中で用いられている言葉であり、東北教区のキーワードの一つと言ってもよいだろう。  端緒は1973年の第28回東北教区総会まで遡る。この時に策定した宣教基本方針の主題「共に働く教会」は、この後、2003年度まで実に30年間にわたって用い続けられることになる。ある人は「共に働くことがなかなか実現できないから、ずっと言い続けなければならなかったんじゃないの」と冗談交じりに皮肉る。それも一つの事実なのかもしれない。でも、その実質化をめざし、実現を求め続けて重ねてきた歩みが、いまの東北教区を形づくっているのも事実である。  2004年度からの10年は「共に福音を宣べ伝えよう」の主題のもと、「共有・共助・共働」の三本柱を軸に教区活動を展開してきた。しかし、東日本大……

【4987号】社会での奉仕者の声に聞く
新型コロナウイルス感染拡大の渦中で(2・3面)

社会での奉仕者の声に聞く 社会委員会が支援した活動の中から 苦難の時にこそ、優しさに気づく場所を カフェ里やま 《岩手県》 「これらのいと小さき者の一人になしたるは、即ち我に為したるなり」。  誰もが集まれる場所作りを目指し、奥中山高原駅前通りの空家を借りて始めた甘味処と雑貨の店「気まぐれ工房め〜め亭」。店に来る一人ひとりの話しやつぶやき、悩みにお茶を飲みながら耳を傾ける。人は苦しく淋しい時に誰かが傍にいてくれることで安心し、慰めと勇気をもらえることがある。小さな店の小さな活動。来る方は少なくても、その一人ひとりに寄り添うことを大事にしてきた。  戦後奥中山に開拓団が入植した頃に、団長夫人の祖母が偶然にも同じ場所で開拓婦人会を設立し地域交流に走っていた。開拓団3役が偶然クリスチャンであり、地域の子どもたちの多くが教会に足を運んでいた。そんな歴史を背景に、店には当時子……

【4987号】クリスマスメッセージ(1面)

今こそ、声あげ 詩編113編4〜6節、ルカによる福音書2章10〜14節 目黒原町教会牧師 大塚 啓子 神が人となられた  クリスマスは、神が人となられた出来事です。神は天におられる方であり、地にいるわたしたちとはまったく次元の異なる存在です。天と地の間には超えることのできない大きな隔たりがあり、わたしたちの方から神に至る道はありません。しかし神は、天からこの世に下って来られました。ここに、わたしたちの信じる神の本質があります。  「主はすべての国を超えて高くいまし、主の栄光は天を超えて輝く。わたしたちの神、主に並ぶものがあろうか。主は御座を高く置き、なお、低く下って天と地を御覧になる」(詩編113・4〜6)。わたしたちの神は、すべての国を超えて高くいます方であり、その栄光は天を超えて輝くほどです。しかし、この高きにおられ、栄光に輝く神が地に下って来られました。  「言は肉……

【4986号】記事一覧

2022年11月26日
【4986号】メッセージ 主の賛歌-イエスこそ私たちの光(1面) 【4986号】カルト問題の電話・メール相談(2面) 【4986号】教区議長コラム(2面) 【4986号】▼カルト問題全国連絡会▲(2面) 【4986号】 ▼部落解放全国会議in京都プレ集会▲(2面) 【4986号】 常議員(信徒) プロフィール(3面) 【4986号】事務局よりお知らせ(3面) 【4986号】伝道のともしび(4面) 【4986号】事務局報、お詫び・訂正(4面) 【4986号】人ひととき(4面) 【4986号】一心に宣べ伝える貴さ(4面)    ……

【4986号】一心に宣べ伝える貴さ(4面)

 11月3日に、前任の須崎教会の付属幼稚園で、創立百周年記念礼拝が行なわれ、私も出席させていただいた。高知の港町の伝道に取り組んだ宣教師夫人が子どもを招いたことに源流を持つ幼稚園は、厳しい状況を何度も乗り越えて、百年歩んできた。関わった多くの人たちの働きがあったことを思うが、これまでの歩みは、神に導かれたという以外ないことも思う。  私が園長として関わっていた時、ある保護者から「幼稚園は、ぶれないですね」と言われたことがあった。その意味は、神の眼差しに立ち、子どものために何ができるか、それに徹している幼稚園であるということであった。記念礼拝後の祝会で挨拶された保護者は、「幼稚園が今の姿のまま、ずっと須崎で歩み続けてほしい」と言われた。その言葉に、ぶれないで今も歩んでいることを受け止めさせられ、とても励まされる思いがした。  今、教会は、激しい時代の風に晒されおり、その状況に対応する必要……
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