教会学校生徒の願いから学校は立ち上がった
▼キリスト教学校の視点から
先日、東日本大震災の被災地を訪れて、大阪空襲直後の光景を想起した。「滅びないものがあるのか」という思いである。
瓦礫の中から立ちあげた清教学園は、大阪の金剛山の麓にある小さな教会、長野基督教会の教会学校の生徒の願いから始まった。「毎日通える中学校を作って欲しい」という子供たちの願いに応えようと、1950年、教会に設立発起人会が設立されて、女性信徒の5、600㎡の土地提供、席上献金と毎月50円の募金を積み重ねて、中学校を設立し、5年後の高校設立に繋がった。
清教学園の目指す人間像は、①神を信じ、誠実に仕える②真理を学び、賜物を生かす③隣人と共に、平和を築く、であり、学校建設は、まさに「神のみ業」だった。
私は16年前、阪神大震災に遭遇した。16年前と結び付いている私の記憶は、「生かされた私」だった。東日本大震……
大木英夫氏(聖学院大学大学院長)による特別講演が2日目午後に行なわれた。2時間のプログラムは、1時間強を講演に、残りを質問、意見に答えることに用いられた。
大木氏の故郷は、今、「フクシマ」と呼ばれる。会津・喜多方、小学生のとき川越しに写生した教会堂に、氏が初めて入った経験を語ることから講演は始められた。陸軍幼年学校生として敗戦を迎え強烈な虚無の中で、氏は初めて教会の門をくぐり賀川伝道に触れた。これは彼岸にあった教会、かつては眺め写生する対象だった教会に自身が引き入れられることで、後に知ることになる、J・ウェスレーのアルダスゲートでの心燃える経験と同質のものであった、と言う。
講演本論は、大震災1ヶ月後に東洋英和女学院教職員研修会で行われた講演(4月23日付『キリスト新聞』講演要旨掲載)と、新報4727号(11年7月16日発行)巻頭メッセージを骨子とし、未曾有の危機の中で迫りを受けた「神……
信仰者としてどう受け止め、何を語るべきかを問う
東日本大震災・原発事故を信仰者としてどう受け止め、何を語るべきかを問う教団主催の緊急シンポジウムが8月29・30両日、銀座教会で開催された。「現代日本の危機とキリスト教-東日本大震災を通して問われたこと」を主題に、4人が発題、大木英夫・聖学院大学大学院長が特別講演を行い、濃密な、示唆に満ちたシンポジウムに延べ440人が熱心に聞き入った。内容は、教団出版局から出版され、内外に発信される。
第1日目午後1時30分から始まった開会礼拝で、北紀吉牧師(愛宕町)は、「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」と題する説教で、「神は死んだという人々がいるが、人々は神を乞い求めている。神を語らざるを得ない時代であり、教会はそのことを問われている。被災地に行って、夜、絶望のうめきを聞いた。闇の中に助けを求める叫び、うめきが脳裏から離れない。絶望のただ中に……
◎日時 2011年9月30日(金)
午後1~3時
◎場所 キリスト教会館4階会議室
新宿区西早稲田2-3-18
◎問い合わせ ℡03-3202-0544(日本基督教団宣教部)、℡03-3203-4270(日本基督教団東京教区)
日本基督教団東京地区
統一原理問題連絡会・相談会
代表世話人 小海基(西東京教区)
このたび東京事務局をキリスト教会館(東京都新宿区西早稲田2-3-18)より下記に移転いたしました。
〒162-0045 東京都新宿区馬場下町1-1
早稲田SIAビル4階
(東西線早稲田駅より徒歩1分)
TEL 03-3208-2416
FAX 03-3232-6922
E-mail:hoe@jocs.or.jp 2011年8月
日本基督教団救援対策本部の事務所が2011年8月より開設された。
東日本大震災被災教会の情報収集、復興支援、救援募金、などの具体的な対策を取り纏める。
◎場所
キリスト教会館1階11号室(東京都新宿区西早稲田2-3-18)
◎連絡先(03-6817-3205)
◎スタッフ
加藤 誠(担当幹事)
前北未央
白鳥正樹
赤松敬明氏(隠退教師)
10年12月19日、逝去。83歳。愛知県に生まれる。'86年受允、同年曳舟教会に赴任、'89年受按、坂城伝道所・坂城栄光教会(伝道所より教会設立)を07年まで牧会し、10年に隠退した。
遺族は妻・赤松久子さん。
水野吉治氏(無任所教師)
11年5月2日、逝去。77歳。大阪府に生まれる。'59年関西学院大学大学院修了、'61年より'62年まで関西学院教会を牧会した。
遺族は妻・水野治子さん。
池田康代氏(無任所教師)
11年6月26日、逝去。56歳。大阪府に生まれる。'84年農村伝道神学校を卒業、'86年松崎教会に赴任、蘇原教会を経て'98年より02年まで宮内教会を牧会した。
遺族は夫・池田春善さん(碧南教会主任担任教師)。
楢﨑光氏(隠退教師)
11年8月4日、逝去。88歳。東京都に生まれる。'58年東京神学大学大学院修了、同年相愛教……
6月28日(火)~29日(水)、山梨県甲府市にて、第37総会期第3回伝道方策検討委員会が開催された。
最初に、鈴木功男委員が「伝道に燃える教団」の主題のもと発題。「11246祈りの会」の呼びかけのアピールがなされた後、教団の教勢の現状を把握するためのレポートがなされた。
いわゆる「教団50年データ」をベースに分析を更に進めたもので、各教区の教勢傾向、各教会の現住陪餐会員、礼拝出席者や受洗者数、経常会計など教勢主要項目の変動率、また対現陪受洗率(その年の受洗者が現住陪餐会員の何%に値するか)などが報告された。対現陪受洗率3%が教勢分岐点となり、戦後受洗第一世代の比率からも、この傾向のままなら2030年には現住陪餐会員は現在の9万人強から7万人強に、経常収入も120億円から95億円になる試算が示された。伝道モデルの検証と提示、キリスト教主義諸団体との協力・連携について、またインターネット伝……
大韓イエス教長老会(PCK)と日本基督教団による「第96回韓日連合異端対策セミナー」が6月23日、韓国の大田儒成(デジョン・ユソン)教会を会場に開かれた。
韓国側からPCK異端似而非対策委員会関係者や弁護士等50名余、日本側から教団宣教委員会委員長、宣教幹事、統一協会問題全国連絡会関係者および統一協会問題キリスト教連絡会関係者、全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士など20名余が参加し、講演や活発な意見交換が行われた。
最後にPCK側より合同祝福で韓国に渡った日本人女性救出のため日本側の連絡窓口設置の要請があり、宣教委員会委員長より「日本に持ち帰って前向きに検討する」旨の返答がなされた。
セミナー冒頭、PCKのユ・ハンギィ牧師(異端対策委員長)より東日本大震災で苦しみの中にある日本国民と日本基督教団およびキリスト教関係者に対し慰めと励ましの言葉が述べられた。
第一講演「韓国キリスト教……
第37総会期の第2回信仰職制員会が6月27日(月)~28日(火)に、委員6名出席(1名欠席)のもと教団会議室で行われた。
前回の委員会から継続となっていたセンター北伝道所(神奈川教区)からの諮問「伝道所における聖礼典の執行について」は、継続となった。
また、今回内藤留幸総幹事から諮問された「教団と教区の関係について」と「信徒の戒規における常置委員会の審判の効力について」の2つについても継続となった。
本委員会は、現在、主に諮問に対して答申を出すというあり方で職務を遂行している。しかし、教規44条に定められている本委員会の職務は実に広い。これを積極的に遂行しようとする場合、ステートメントや教憲・教規の基本的な理解を示す解釈集のようなものを提示していく必要があるのではないか、という意見が出された。
(小堀康彦報)