今夏は記録的な猛暑に見舞われ、まさに「わたしの力は 夏の日照りにあって衰え果てました」(詩編32・4)のような状況に至ったことしばしばであった。
そんな中「熱中症」で倒れる人が続出するニュースも流れ、動くことさえ危険であるかのように感じられる始末であった。
暑さの猛威はかくの如くであるのだが、教団そして教会形成にはどうしても信仰の喜びからくる熱中が必要だなんてことをふと思ったりもした。
ものごとに対し受け身で無感動、無気力なさまをアパシーというが、このアパシーが教会を襲い覆い尽すと群れは弱体化する。
特に無感動は生かされて生きる人生の意味を奪っていくのだが、福音の喜びが、この問題性を超えさせ、生き生きとした人間性を取り戻させるものだ。
かく思うと教会に足りないものは喜びからくる熱中ではないのか、伝道への熱中、奉仕への熱中こそ欲しいものだ。
……
福音と経済の接点を求めて
自転車通学をしていた中学一年生のある日、小さな女の子にぶつかって怪我をさせたが、謝ることも、両親に告げることもしないまま、事故の場所を避け続けた。ただ恐かった。中学・高校の6年間、その事故が重荷となって楽しめなかったし、自分を内向づけたと思う。
1967年12月24日、関西学院大学2年のとき、甲東教会で、芹野俊郎牧師から洗礼を受けた。受けようと思ったとき、まだ謝っていない、自分には罪がある、と指し示された。引越し先まで女の子を捜し求め、勇気を奮って謝ると、女の子の母親は、小さな子はよく事故するし、何でもないよと言ってくれた。初めて赦されたと思った。そうして、聖書で語られている赦しが、具体的に人の言葉からもわかり、救われたという気持ちもわかるようになった、と更に語る土井さんに、主イエスに出会った人という印象を強くもった。
専門は金融論で、四国学院大……
http://www.bp.uccj.or.jp
★新刊から
『教会音楽ガイド』越川弘英、塚本潤一、水野 隆一:編 礼拝、賛美歌、礼拝の楽器、奏楽、聖歌隊、キリスト教主義学校など、現場の疑問に答える最新のガイドブック。3、780円
『聖句を道しるべとして』
三浦安子:著 「分かった所を心に刻んで、その聖句に従って生きなさい」。矢内原忠雄、前田護郎等のもとで聖書を読んできたドイツ文学者が、魂の平安を求めて聖書に聴いた折々の記録。1、260円
『永遠の現実を見つめて』キリスト教共助会:編 教育の現場で、社会の中で、御言葉に従って真摯に歩む人々の前に拓ける一筋の道、深い洞察。与えられた命の時間をいかに生きるかを問う。1、890円 /『沈黙の静けさの中で』キリスト教共助会:編 1、890円
『現代聖書注解スタディ版=エレミヤ書』R・R・ラハ Jr……
日本基督教団 総会議長 山北宣久
在日大韓基督教会総会長 崔栄信
韓国併合100年
今年2010年は、日本が武力をもって強制的に韓国を併合した「韓国併合」から100年目にあたります。
「韓国併合」は、天皇制を基軸とした日本の帝国主義的な野望を現実化させ、さらには「日帝支配36年」と言われる過酷な植民地支配の起点となる出来事です。強制併合と植民地支配のもとで、朝鮮半島では財産、資源、労働力の収奪が行われ、また言葉や名前、民族の自尊心、信仰の自由までが奪われました。さらに一部の人々は、植民地支配によって引き起こされた生活の困窮によって日本への渡航を余儀なくされ、さらに1939年から実施された強制連行によって、在日韓国・朝鮮人の迫害と抑圧の歴史がつくられていきました。
私たちは、1910年の「韓国併合」による深い傷、そして今日にいたるま……
第37回 日本基督教団総会開催について
第37回 日本基督教団総会を左のとおり開催いたしますので、ここに公告します。
会 期 3日間 2010年10月26日(火)
午後1時30分〜28日(木)午後3時
会 場 ホテルメトロポリタン
東京都豊島区池袋一丁目6番1号
2010年8月1日
日本基督教団総会議長 山北宣久
傍聴希望者は左の要領に従って手続きをしてください。
1 傍聴資格
本教団の教師および現住陪餐会員たる信徒に限ります。なお、信徒の方は所属教会牧師の推薦が必要です。
2 参加費 5千円(会場費2千円、 資料代3千円)
3 締 切 10月18日(月)
4 申込先 日本基督教団事務局総務部
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田二丁目3番18号
お申し込みいただいた後に必要手続についてのお知らせを郵送します。
なお、当日申込みは認めません……
米国・サンフランシスコパイン合同メソジスト教会 日語部主任牧師
◎資格 日本基督教団正教師、要英語力
◎締め切り 2010年9月15日(水)必着
◎選考 書類と9月24日の面接をもって決定
応募多数の場合、事前書類選考あり
◎資料請求 世界宣教部(℡03-3202-0544)
お詫び・訂正
4702号3面「第1回日本基督教団教育委員と宣教師との懇談会」記事中、1段目「Noaomi Brownell」を「Nozomi Brownell」に、お詫びして訂正いたします。
お詫び・訂正
4703号3面「消息」欄、中村信嗣氏の写真が間違っておりました。今号に再掲載し、お詫びして訂正いたします。
木元萬里枝氏(隠退教師)
10年3月21日、逝去。91歳。スティーブストン(カナダ)に生まれる。 '39年青山学院神学部女子部を卒業、同年金沢教会に赴任、'46年より'88年まで恵泉寮に勤務した。遺族は息・木元恵さん。
中村信嗣氏(無任所教師)
10年4月15日、逝去。70歳。兵庫県に生まれる。'70年関西学院大学神学部を卒業、'78年有田教会に赴任、波佐見教会、宜野湾教会を経て、01年より09年までコザ教会を牧会した。遺族は、息・中村信さん。
……
働き人が孤立しないために 村山盛芳
6月の中旬に、世界宣教担当の加藤誠幹事と一緒に、教団がアメリカに送り出している宣教師を訪問する機会が与えられた。働いておられる現場を見て、課題をお聞きすることと、宣教師を受け入れてくださっている教会・教団・関係団体の方からご意見を伺うことが目的であった。委員会の決定に基づいて行われたものだったが、加藤幹事はこの宣教師訪問の前後に、ドイツの国際会議出席と宣教師訪問、アメリカの教会本部の訪問、とたっぷりおまけもついており、大変有意義でなさなければならない旅であったことは確かだが、幹事には随分気の毒な旅であったとも言える。
アメリカで奉仕をしている宣教師たちに共通しているのは、母国語で同労の牧師と話すことに飢えていることだと感じた。もちろん、英語でコミュニケーションを持つことに問題は無いし、日本語で教会のメンバーと語ることも日常……
第36総会期、第5回宣教委員会が日本キリスト教会館A会議室において6月21日(月)~23日(水)の日程で開催された。古屋治雄委員による開会礼拝により開会された。
常議員会報告、常設専門委員会(伝道委員会、社会委員会、教育委員会)、自主活動団体(全国教会婦人会連合、全国教会幼稚園連絡会、日本キリスト教保育所同盟)からの諸報告を受けた。
諸報告を受け協議された事柄に伝道委員会と教育委員会のタイアップによる青年伝道の可能性についての意見があった。教団総会において「宣教委員会」の廃止についての議案(否決)が出されたが、自主活動団体の位置付け等を考慮するならばやはり宣教委員会の存在は小さくないとの認識が確認された。
諸報告の後、2007年度に開催された「宣教方策会議」の報告書作成が遅れていることに対する協議がなされた。その中で組合側からの「報告書作成業務はオーバ……