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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4744号】齋藤篤宣教師派遣式  ケルン・ボン日本語キリスト教会へ

2012年3月24日
1月27日、齋藤篤宣教師派遣式が、秋山徹牧師による司式、木下宣世世界宣教委員会委員長の、マタイ福音書11章25~30節に基づく説教によって、日本聖書神学校において執り行われた。 齋藤宣教師は、ドイツ、ケルン・ボン日本語キリスト教会に、林原泰樹宣教師の後任として、4月より赴任する。 同教会の前身は、1977年に歩み出した、ボン大学神学部の「ボン聖書集会」であり、後に礼拝場所をケルンに移し「ケルン・ボン教会」となった。2007年には創立30周年を迎えた。 1980年に、同教会は、日本基督教団と当時のドイツ福音主義合同教会(EKU)との協約に基づく教会となり、現在、リンデンタール地区にあるボンヘッファー教会で礼拝を持ち、デュッセルドルフ、ケルン、ボン近郊の日本人伝道を担っている。 これまで、日本基督教団とラインラント州教会が、同教会の財政を支援してきたが、昨今のドイツ教会に共通する財政逼……

【4744号】互いの災害の痛みを共有し 第3回台湾協約委員会

第37総会期、第3回台湾協約委員会が、2月26日(木)14時より、教団小会議室において行われた。 田中文宏委員長の開会祈祷の後、今回の主要課題である「台湾基督長老教会と日本基督教団との教会協議会」についての話し合いがなされた。 最初に、今協議会のテーマを、「震災の痛みの共有と、地域・教会の復興への歩み」とすることが確認された。 台湾基督長老教会(PCT)も、2009年に起きた大水害(八八水害)において大いなる痛みを負い、そこからの回復期にある。また教団にとって、台湾はこの度の東日本大震災における最大の支援国であり、PCTは最大の支援団体(献金総額約6、300万円)であることから、日本基督教団としても、今回の協議会において、最大級の謝意を示したいと願っている。 その後、協議会の具体的な内容について話し合われ、互いの震災とその対応についての発題に充分な時間を取ることとし、教団からは震災……

【4744号】第127回 神奈川教区総会 「脱原発に取り組む決議」可決 6名の教師が受按

第127回神奈川教区総会が、2月25日(土)、清水ヶ丘教会を会場に、議員総数237名中、開会時の登録数173名をもって開催された。 議員点呼、開会宣言の前に、常置委員会推薦の北村慈郎議員の議席を巡って、異論があった。信徒議員扱いになっているが、正教師・正議員として認め、按手礼にも加わることが出来るようにすべき、教団による免職は誤りだとの意見が述べられた。これに対して岩﨑隆議長は、残念だがと前置きし、教団の手続きの現状について説明し、推薦議員としたのは教区としての配慮であると述べ、議員点呼と開会宣言を行った。 議案第1号の按手礼執行に関する件では、志願者6名全員によって所信表明がなされた。内5名が、明確に教憲・教規を遵守する意味のことを述べ、他の1名も、個人的には宗教改革の万人祭司の考え方に立つと言明した一方で、教団の決まりは大事にすると述べた。 議員から、教師免職問題や二種教職制につ……

【4744号】荒野の声

▼「聖体拝領は、よい人たちにはさいわいとなるが、わるい者にはわざわいとなる。その結果として、地獄に堕ちるはずの者も天国にいるのだが、その者にとっては、天国は地獄である。『重力と恩寵…ちくま学芸文庫』」▼学生時代に夢中になって読んだシモーヌ・ヴェイユを、古本屋で見つけ、久し振りに読んだ。何十年も手にしなかった。昼食を抜いて買い求めた選集も処分した。▼最初の任地で、高校生相手に、聖書よりもシモーヌ・ヴェイユの話をしていた。その一人が、より深く学びたいから神学校へ進むと言い出したのを、反対して止めさせた。年齢的にも未だ本当には献身の覚悟が出来ていない、一般大学を出てからでも遅くはないと諭した。この娘は、大学一年で重大な病を発症し、亡くなった。▼本当に覚悟がなかったのは、この高校生ではなく、教師たる私の方だった。▼受洗志願はともかく、献身志願となると、責任が持てないと、躊躇う。伝道そのものも同じこ……

【4744号】3. 11メッセージ 立っている所が揺れ動いた

11年、3・11、その日に 「あなたは、あなたの馬に、海を大水の逆巻くところを通って行かせられた。それを聞いて、わたしの内臓は震え、その響きに、唇はわなないた」 (ハバクク3・15~16) 2011年3月11日は、2日前の9日から主の受難節に入ったばかりの日であった。東京は寒いが陽の光は春めき、木々は水気を含んで匂い立っていた。 その時、わたしは西早稲田の教団ビル5階東京教区事務所でその夕開催する常置委員会を準備していた。 地震、とは思ったが、それは意外に長引き、階下から轟音すら突き上げた。 棚上の荷物は落ち、目前のお茶がこぼれた時、初めて机の下へ潜れと叫びながら自分もそうした。 最早エレベーターは動かず、4階出版局は避難したのかいち早く戸閉め。3階事務局には2、3人残ってはいたものの、ミシミシ軋む第2震の中、耐震装置無き脆弱な階段を庭に降りた。 午後3時半。人々の慙愧……

【4743号】キリストさんとお墓まで

2012年3月10日
東北教区エマオのセンターから仙台の七郷地区へのボランティアを派遣しつづけている。非常に保守的な地域で、外部から入ることは難しい、もちろん宗教はとんでもない。 この地区の代表者の菅原忠夫さんは、荒浜地区の少年野球チームの会長でもある。 昨年のクリスマス、エマオで300個のプレゼントを作って、野球チームの少年たちのためにクリスマス会を行った。 わたしは腹話術でクリスマスの話をした。 「クリスマスの御言葉一つ言ってくれる。イエス様の御言葉だよ」。 「あなたがたは地の塩である」。大きな声で少年たちが聖書の言葉を言ってくれた。 同行の教団の幹事たちはハラハラして見ていた。 2箇所のグランドで、4チームの少年たちと保護者の前で行ったクリスマス会だ。 この地域の代表者の挨拶が心に沁みた。 「わたしはキリストさんではないけれど、キリストさんとは墓に行くまで付き合いたい」。 エマオの活動……

【4743号】人ひととき 森 祐理さん あなたのために歌うものへ

クリスチャン・アーティスト。単立ニューライフキリスト教会員。 教会やキリスト教学校、各種団体のコンサートで、祐理さんに出会ったことのある人も多いのではないか。日本基督教団の諸教会・集会にも数多く招かれ奉仕されている。 小さい頃から歌うことが大好きだった祐理さんは、大学でも音楽を専攻し、やがてNHKテレビ歌のお姉さんやミュージカルなどで活躍するようになった。そのような折、突然に声が出なくなる経験をする。回復を求めて祈る中、主を証しする働きへの神からの招きを聞いた。そして「もし、もう一度歌うことができるのなら、あなたのために歌う者と変えてください」との祈りへ導かれた。 17年前の1月17日早朝に神戸を襲った激しい地震、弟の渉さんが倒壊したアパートの下敷きとなり、命を落とした。今振り返って「心に穴が空いた。でもそれによって、心に穴をもつ人の痛みに気づかされるようになった」と語る。それ以……

【4743号】報告 第49回 西日本五教区合同 宣教研究協議会

1月30日から31日にかけて、福山東教会を会場に第49回西日本五教区合同宣教研究協議会が行われた。今回は、西中国教区の担当で、テーマが「教勢データから見る10年後の教区・教団の姿-西中国教区から」であった。東中国教区、四国教区、九州教区の宣教研究または教師部の委員会の代表者と教団宣教研究所からの参加があった。残念ながら沖縄教区からは欠席の連絡があった。 はじめに、西間木公孝西中国教区宣教研究会委員長より「この会は、西日本の五教区の宣教研究に携わる者が、宣教について率直に話し合える場である。沖縄からの参加がここ数年ないのが残念である。沖縄からの参加を心から願う。教団紛争の中でも行われてきた会だけに教団政治の場を越えて、宣教の課題について話し合いたい」と挨拶があった。 その後、西間木公孝委員長より今回のテーマの主題講演があり、教勢データから教団の教会の現状と将来の予想を紹介。今後の少子高齢……

【4743号】《出版局・新刊ニュース》

『信徒の友』別刊 その時、教会は 3・11後を生きる *3月7日刊行 *信徒の友編集部編 *税込1、680円(売上の一部を「東日本大震災救援募金」へ寄付致します) 被災地の教会・信徒・牧師は、東日本大震災をどのように迎えその中を生きたのか! ◆写真記録で見る3・11とその後 ◆「神さま!」思わず祈った生々しい証言の数々 ◆読者アンケート「3・11後を生きる私たちの信仰」集計

【4743号】主の召しに応えて 伝道のともしび

最善の牧会は説教である 大月新生教会牧師 舩戸 良隆 主のくすしき御導きにより2008年7月より山梨県の大月新生教会を担任することとなりました。 この教会は83年の歴史のある教会ですが、当時、礼拝出席者は90歳、80歳の男性2人でした。神学生時代、壁に向かって説教する(会衆が一人もいない)ということを聞きましたが、まさにそれを地で行く有様でした。 このような状況の中にあって、どのように伝道してゆくか、40年前、神学校の恩師に教えて頂いた「御言葉(説教)に命をかける」それによって会衆も説教者自身も養われる、このこと以外にはありませんでした。 わたしは3人の恩師から、説教について次のような教えを受けました。 ①桑田秀延学長 「君たちは、やがて教会に遣わされ説教をするようになる。その準備をする時に、自分自身、御言葉に打たれ、『わたしたちの心は燃えていたではないか。』(ルカ24・32……
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