エマオのボランティアから受洗
昨年7月、初めて家の近くの教会の門を潜った。
そこで手にした週報に、西東京教区の被災地派遣ボランティアの1行を見出して釘付けとなった。翌週、2度目の礼拝に出席して、再び週報でボランティアを呼び掛ける文章に接して、迷わず決断した。被災地の報道に心を痛めていたが、自分に何が出来るのか、わからなかったからだ。
8月、西東京教区の用意してくれた車で6時間掛けて仙台に向かい、東北教区エマオ・センターのボランティアとなった。
1週間から時に2週間奉仕する。8月に2回、11月、12月、今年3月とこれまで5回通い、10代から70代と幅広いエマオのボランティアの中でも、有力な若手リピーターの一人となった。
長年住み慣れた名古屋から東京に転居したばかりで、西も東も分からない北浦さんにとって、礼拝に出席したこと、被災地のボランティアになったことは、大きな一……
第37総会期第8回宣教研究所委員会が6月7日~8日に開催された。
『信仰の手引き』については在庫が少なくなってきたので再版を行うことにした。費用は宣教研究所委員会の負担とし、千部を作成する。これを販売用や今後の教団新任教師オリエンテーションにおける配布用とする。
第5回常議員会で改訂作業の委嘱を受けた「宣教基礎理論」については、第7回委員会で第一次草案ができ、教規によるところの常設委員会、及び常設専門委員会の全てに3月の初めに配布し、内容を確認してもらい、意見を集約する作業に入った。また特設委員会である伝道方策検討委員会には参考資料として渡した。
今回の第8回委員会までに3つの委員会から意見が寄せられた。これらの意見に基づいてどのように修正するかを協議し、修正の方針としては以下のことを確認した。寄せられた意見には、互いに矛盾し両立しない意見があるので、全てを取り入れることや応……
あなたの出番です
新燃岳を擁する霧島連山の裾野に広がる、宮崎県都城市。地方都市の雛型のような町だ。
その地に立つ私どもの教会もまた、現代日本の教会の「雛型」のような教会かもしれない。戦後の50年代から60年代に受洗した、現在70~80代前後の兄弟姉妹が教会員の大半を占める。
そのような教会で、孫のような牧師は、エステルの養父モルデカイよろしく言い続けている。
「皆さんが召し出されたのは、今、この時のためだったのです」。
かの時代、多くの受洗者があった。しかしその後に教会を離れた者も、既に召された者も少なくない。にもかかわらず、今もって教会を支え続けている人々。「選り抜きの精鋭」としか言いようがない。
主は今日のためにこそ、この人々を残しておかれたのだ。受洗者が礼拝堂に並びきれなかった光景が、日曜学校に子どもが溢れかえった有り様が、脳裡に焼き付いている人々。何のために主はその……
杉本常雄氏(無任所教師)
12年4月29日逝去、62歳。大阪府に生まれる。'87年同志社大学神学部を卒業、同年阿倍野教会に赴任、11年まで淀川教会を牧会した。遺族は妻・杉本美由紀さん(無任所教師)。
常議員会からの修正意見を受け入れ 部落解放センター規約変更へ
第12回部落解放全国会議に引き続き、6月13日(水)~14日(木)、東梅田教会において第6回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は陪席者をあわせ延べ27名。
開会礼拝のあと、「部落解放センター運営委員の役割」「全国水平社宣言」の朗読にはじまった今委員会では、報告や議事の他に東谷誠運営委員長による解放理論のための内部学習会が行われた。全国会議での基調報告をさらに踏み込んだ内容で、センターは部落差別問題を無くすために教団に対してもの申すことが出来る立場にあること、ここぞという時には動く必要があるとの力強いメッセージが語られた。
今委員会でも充実した報告がなされたが、全国会議については報告と共に振り返りが行われた。常任運営委員会、みなおし委員会については、第38総会期第1回運営委員会までを任期とすることが了承された……
「第12回部落解放全国会議(わたしの中の差別・被差別、~来て、見て、知って、解放へ~)」を2012年6月11日(月)~13日(水)に日本基督教団東梅田教会を主会場として参加者200名で開催する事ができました。神様の導きを感謝します。
「差別は現場で起きている」ことを感じる全国会議となったか
全国会議実行委員長・大阪教区総会議長 向井希夫
教団部落解放センター開所30周年の年に、沖縄から北海道まで全国から200名近くの仲間が解放センターのある大阪教区に集い、全国会議を開催できたこと、主催者としては感謝の気持ちでいっぱいです。
今回の準備を進めるにあたって大切だと考えたことは、2日目のフィールドワークでした。振り返りの時間を入れて8時間取りましたが、それでも「短い」という意見が出るほど充実したものとなりました。一つ一つの現場にある差別の歴史、その差別との闘いの歴史に加え、現在の取り……
▼日帰り温泉に出掛けた時のこと。特急券を求め、乗車口に近い席に座った。間もなく、切符売りの初老の駅員が電車に乗り込み、話しかけて来る。▼何か手違いでもあったかと訝っていると、駅員が言う。「その席だと、せっかくの景色が見えません。空席がありますから移って下さい」。勿論、直ぐに席を替えた。そうして、箱根を堪能することが出来た。▼出だしでご機嫌になったせいか、その日の短い旅を満喫出来た。バスに乗り換えて着いた日帰り温泉宿は、広告とは大違いで、みすぼらしいほどに小さく、近くには、お昼をいただく店もない。はるばるやって来て、昼食はなんと自販機のあんパン。▼常だったら、不満と後悔で夫婦喧嘩になっていたかも知れない。しかし、駅員から貰った心の余裕がある。宿は粗末でも、お湯は同じ、相客がない分だけラッキーかも知れない、と思うことにした。結果、十分に楽しんだ。▼復路では、70歳代の、同級会帰りのご婦人たちと……
6月11日から12日、教団会議室にて37総会期第6回教育委員会が開催された。今回は両日の間、11日の晩に宣教師との懇談会も開催された。
委員会ではまず教会学校応援セットを送付した教会・伝道所への訪問報告がなされた。天白伝道所、くまの伝道所、北本教会、茅ヶ崎堤伝道所、津久見教会、東広島教会への訪問がなされ、教会学校応援セットを通して教団とのつながりを覚えている諸教会の様子を聞いた。
また2011年度のクリスマス献金の最終報告がなされた。第5回委員会での決定に従って、奥羽、東北、関東の3つの被災教区に子どもたちを覚えて用いて貰うためにそれぞれ200万円を、また残りを震災対策本部への献金とした。
なお2012年度のクリスマス献金も、震災からの復興を念頭に献金先を計画していくこととした。
2012年ユースミッションの詳細も検討した。8月18日から24日の日程で台湾からの青年を迎……
5月31日、教団会議室にて、教団救援対策本部第12回会議を開催した。
最初に5月30日現在での国内募金総額が3億6、999万316円、海外からの献金は2億1、044万705円と報告された。
続いて、救援対策室会議報告として、仙台エマオのボランティア登録者数等の活動報告、各部署の会計報告、および海外教会向け募金趣意書の報告がなされた。
各被災教区からの報告として、奥羽教区からは、宮古教会が礼拝堂の応急処置として床の張替えをしたこと、千厩教会では会堂・牧師館建築に向けての資金繰りを検討中であることなどが報告された。
また、東北教区からは岩沼教会が建物補修工事を完了したこと、「原発事故に起因する放射能問題支援対策室(仮称)」設置の検討を進めてほしいとの要望が出されていること、そして、関東教区からは、5月に韓国基督教長老会からの訪問団と一緒に被災教会を訪問したことなどが報告された……
6月4~5日、ニューウェルシティ湯河原にて、第46回在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会が、「両教会の宣教課題と宣教協力-日本における伝道-」を巡ってのテーマのもとに開催された。
在日大韓基督教会からは、金武士総会長、趙重來副総会長、朴太元副書記、洪性完総幹事・歴史共同研究委員、崔栄信宣教委員長、金健歴史共同研究委員、曺泳石幹事、許伯基幹事、そして、2日目の発題者である金鐘賢牧師(浪速教会)が出席した。
また、日本基督教団からは、石橋秀雄議長、雲然俊美書記、内藤留幸総幹事、小橋孝一在日韓国朝鮮人連帯特設委員長・歴史共同研究委員、張田眞宣教委員長・歴史共同研究委員、佐藤飛文歴史共同研究委員、加藤誠幹事、大三島義孝幹事、高田輝樹職員、宮本恩恵職員、そして、1日目の発題者である近藤勝彦東京神学大学長が出席した。
1日目は、石橋議長の説教による開会礼拝の後、近藤氏が「現代日本にお……