第2日目最後に次の2件の議案が審議された。
「日本伝道の推進と教団の教師養成の重要性をふまえ、教団と東京神学大学との関係を回復する件」(提案者・議長)、「『信仰告白』と『教憲・教規』における洗礼と聖餐の〈一体性と秩序〉とを確認する件」(提案者・岡村恒常議員)。
「東京神学大学との関係回復」は、日本伝道を推進し、伝道する教団を建設するために教師養成は重要な課題で、特に教団立神学校である東京神学大学との関係を再構築するのが急務であるとし、同大学との関係を回復することを提案している。
提案理由の中で、第17、18教団総会において議決された東京神学大学に対する非難決議は適正を欠いたものであると認め、これらの諸決議ゆえに東京神学大学と教団の関係が現在に至るまで正常化できていないことを述べている。
また35教団総会における山北宣久議長報告「荒野の40年」で、東京神学大学の機動隊導入に……
教区活動連帯金検討委員会から、「従来の教区活動連帯金を廃止し、教区・教会の伝道を推進するための『伝道資金』を設ける」教規施工細則を新設することが提案された。
細則には以下のことが盛られている。伝道資金の原資は分担金および献金からなる。分担金は、全教会経常収入の0.5%を教区現住陪餐会員数の比率により算出し、各教区より拠出する。献金は、教区、教会、団体、個人から募る。その際、支出の用途を指定することが出来る。支出は、伝道交付金、教会土地取得のための貸付資金及びその他の伝道方策に対して行う。この内、伝道交付金は、分担金総額の5分の4を下回らない資金を当て、この資金の必要度の高い教区に申請によって交付される。その際に、これまでの教区活動連帯金における実績と新しい評価基準が考慮される。教会土地取得のための貸付資金は、分担金の5分の1を限度として積み立てる他、指定献金があれば、これも積み立てる……
▼猛暑に備えて、緑のカーテンを植えている人は少なくない。最近は定番の朝顔よりゴーヤの方が人気が高いと聞く。育てやすい健康野菜だから、一挙両得だ。▼我が家は何故かカボチャ。初めから狙ったものではなく、思わぬ方向に蔓が伸びて来て、結果そうなった。葉が大きいから遮熱効果は高いと思うが、風通しは悪いかも知れない。実がぶら下がっているのが、窓から見えるだけで4個ある。毎日大きくなっていくのは楽しみだ。▼しかしちょっと不気味だ。太い蔓がまるで鎌首をもたげ、窓から侵入しようとしている怪物のようにも見える。果実は頭のようだ。毎日少しずつ近づいている。ウェストールの『かかし』にも思える。いっそ目鼻を付けてハロウィンのカボチャにしたら、涼しいかも知れない。▼カボチャはアメリカが原産地と聞いて意外だった。カンボジヤだと思い込んでいた。カンボジヤの、電気も電話もなければインターネットも通じない寒村に、青汁の素のケ……
既に新報紙上において何度か報告がなされており、大きな関心が寄せられていた「伝道推進室の設置」が決議された。「伝道する教団」の具体的な実務を担う場が、教団の中に位置づけられた。
議案「伝道推進室設置に関する件」の提案者が石橋秀雄教団議長となっている点が注目される。今総会期に設置された伝道方策検討委員会からの、伝道推進室設置を含む提言を、三役が受け止め、三役と伝道方策検討委員会が議案として整え、議長名で議案を提案したものであり、執行部の伝道に対する覚悟が表れていると言える。
議案では、伝道推進室の組織について、室長1名、推進委員3名、担当幹事がそれに加わる形が示されており、予算について、会議費として百万円、実行費用として3百から5百万円が想定され、その費用は献金で賄うことが示された。
実務内容について、伝道キャラバンの企画・実施、伝道トラクトの作成、伝道礼拝・集会等の講師派遣、諸……
第37総会期第6回常議員会は、7月9~10日、教団会議室で、開会時30人中27人が出席し開催された。
古屋治雄常議員の説教による開会礼拝の後、議事に入り、総幹事報告で内藤留幸総幹事は、北村裁判に触れ、「北村慈郎氏が教団(代表役員 石橋秀雄)を被告とした裁判は、4月26日第1回法廷が開かれた、口頭弁論のための準備段階から始まった。6月25日に引き続き、8月にも行われ、秋から口頭弁論に入る。昨年、地位確認等仮処分命令申立書が東京地裁で扱われたが、北村氏側が取り下げた」との経過説明を行った。
また、総幹事は、「無任所教師名簿の整理に取り組み始めた。物故者も多いと思われ、長い間住所不明で連絡の取れない無任所教師は、教規128条により、別帳、除籍の手続きを取る」と報告した。小宮山剛・教師委員長も、「無任所教師名簿は40年間手をつけていないので、物故者、住所不明者だけでなく、教団に関係のない……
6月に、在日大韓基督教会と日本基督教団との宣教協力委員会(4~5日。湯河原にて)、第12回部落解放全国会議(11~13日。大阪にて)、新任教師オリエンテーション(18~20日。天城山荘にて)が開催された。新報紙上ではスペースの都合があり、その内容や全体の様子を十分に伝えることは難しいと思うが、それぞれに充実した学びの時をもつと共に、実際の活動や取り組みが紹介され、実に活発な話し合いがもたれたことが印象的であった。在日大韓基督教会との宣教協力委員会では、近藤勝彦東京神学大学長による両教会(教団)の宣教協力の共通基盤と目的についての講演と、浪速教会の金鐘賢牧師のホームレスと共に歩む宣教活動の報告をじっくりと聞き、大きな励ましを与えられた。部落解放全国会議は部分参加ではあったが、講演による学びがあり、日頃各地域において部落差別撤廃と反差別の連帯の働きを担っている方たちの報告があり、再会や新しい……
為せん方つくれども 希望を失わず
1912年の生まれ、3月で100歳になった。洗礼を受けたのは学生の時だが、信仰によって生かされるということを、真に知ったのは、南方の戦線で多くの友を失った時。乗っていた船が撃沈され、洋上をさまよった体験を持つ。その時、Ⅱコリント4章8節が、心に語りかけて来た。勿論、文語訳だ。『為ん方つくれども希望を失わず』。
戦地から戻って直ぐに教会生活を再開することは出来なかった。KDDに勤務、太平洋に電話ケーブルを施設する仕事にも責任者の一人として携わった。國夫人の姉が会長だった日本デザイナーズクラブでも責任を担った。そのような忙しい仕事の合間にも、やがて家族共に礼拝を守る時が与えられた。高井戸教会では、教会学校長、聖歌隊の隊長を務めた。
1988年、76才の時に、自宅隣地で相次いで建築工事が行われたのを契機に、仕事を退き、夫人の郷里であり、かねて愛着……
第37総会期第4回年金局理事会がさる6月21、22日教団会議室で開催され、教区代表理事、東京教区支区代表を含め26名(沖縄教区は欠員)が出席した。
「2011年度年金局事業報告ならびに決算書」、「2013年度年金局財務計画」および「謝恩金規則の一部変更」は審議され、承認された。この3件は第6回常議員会に提議される。
2011年度は謝恩金の遺族扶助料を4人に合計325万円を、退職年金・遺族年金を776名の方に 合計4億5、750万円を遅滞なく給付することができた。謝恩日献金は1億1千万円の目標額に対し達成率41%の4、519万円に留まり、前年度よりは147万円増え、980教会から献金があった。
また一定額を教区予算から拠出することを決議し、実施したところは7教区あった。教区代表理事の報告から謝恩日献金に関して理解が深まり、広がった様子が見受けられた。今後も、全教会・教区で教団年……
2012年 平和メッセージ
2012年平和聖日
日本基督教団 総会議長 石橋秀雄
在日大韓基督教会総会長 金武士
「地とそこに満ちるもの、世界とそこに住むものは、主のもの。」
(詩編24編1節)
東日本大震災の発生から1年4か月が経過しました。2012年3月11日現在で、死者15,854名、行方不明者3,155名という厳しい現実を前に、主なる神の憐れみを願い求めます。
被災し、今なお大変な困難の中で生活しておられる方たち、福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染により、将来の不安を抱える中で、その生活の場から避難することを余儀なくされている方たちを覚え、主の支えと導きを心よりお祈りいたします。
日本基督教団並びに在日大韓基督教会では、震災後直ちに被災者・被災地の救援と支援活動を開始し、今日に至るまでその活動を展開しておりま……
公 告
第38回 日本基督教団総会開催について
第38回日本基督教団総会を左のとおり開催いたしますので、ここに公告します。
会 期 3日間 2012年10月23日(火)午後1時30分〜25日(木)午後3時
会 場 ホテルメトロポリタン 東京都豊島区池袋一丁目6番1号
2012年8月1日
日本基督教団総会議長 石橋秀雄
傍聴希望者は左の要領に従って手続きをしてください。
1.傍聴資格
本教団の教師および現住陪餐会員たる信徒に限ります。なお、信徒の方は所属教会牧師の推薦状が必要です。
2.参加費 5千円(会場費2千円、資料代3千円)
3.締 切 10月15日(月)
4.申込先 日本基督教団事務局総務部
〒169-0051東京都新宿区西早稲田二丁目3番18号
お申し込みいただいた後に必要手続についてのお知らせを郵送します。
なお、当日申込みは認めませんの……