1933年、東京生まれ。演出家(日本映画監督協会)。麻布南部坂教会員。
思い出深い作品のひとつに、市川森一氏の脚本によって監督として手がけた、帰ってきたウルトラマンシリーズ「悪魔と天使の間に…」がある。ウルトラマンファンの間でも傑作に挙げられる作品である。
真船さんは、市川氏がキリスト者であることを公にして、この業界で仕事を続けてきたことを尊敬してきた。真船さんが演出した作品の多くは自身がまだキリスト者となる以前に手がけたものだった。この「悪魔と天使の間に…」もそうだった。しかし、市川氏がこの作品に込めたキリスト教的メッセージを強く捉えることができた。
真船さんが洗礼を受ける前からキリスト教に心動かされてきたのは、幼いときよりキリスト教に触れてきたことで培われたものによってであろう。
小児結核を患ったことで、小学校2年生から、神奈川・茅ヶ崎の全寮制の白十字会林間学校に入り、寮か……
ボーイスカウトの一行が、8月16日からの3日間、仙台エマオを拠点にボランティア活動を行うという情報を聞きつけて、取材に向かった。参加したのは、ボーイスカウト町田13団、ローバー隊と呼ばれる大学生が14名、指導者が3名の計17名。荒浜の笹新田地区で、主に民家の庭や畑地の整備を行った。
夕方、仙台エマオを訪ねると、当日の夕食準備に忙しいご婦人たちの姿があった。大宮教会婦人会の6名と、食堂の掃除をする男性一名。この日は、お盆休みの時期とあって60名分を調理、普段でも40食が必要と聞く。この日の気温は地元紙に依れば33度を超えた。調理場の温度は何度だろうか。何より、猛暑の最中、石を除けたり、瓦礫を片付けたりの重労働を強いられる現地の過酷さを思わずにはいられない。現地までの交通は自転車で、片道1時間半と聞いている。その上での、重労働だ。海岸に向かうのだから、帰路は当然登りになる。
5時頃、70名……
古河 治氏(隠退教師)
12年7月24日逝去、89歳。大阪府に生まれる。'52年同志社大学大学院を修了、'54年福山延広教会に赴任、津山教会、芦屋浜教会を経て、05年まで香櫨園教会を牧会し、同年隠退した。
遺族は、妻・古河静子さん。
渡辺紀子氏(隠退教師)
12年8月13日逝去、94歳。愛媛県に生まれる。'41年青山学院女子神学部を、'45年日本女子神学校を卒業、'41年日暮里教会に赴任、鹿沼教会、信濃町教会を経て、相武台教会を'90年まで牧会し、隠退した。 遺族は、姪・月舘美和子さん。
第37総会期第7回教師検定委員会が、7月30日、31日、教団小会議室において行われた。委員7名全員出席。
議事に先立ち、「改訂宣教基礎理論」をめぐって懇談した。これは宣教研究所委員会からの申し入れにより、宮本義弘宣研委員長、神代真砂実同委員陪席のもと行われたもの。作成の経緯、内容、今後の見通し等の説明を受けた後、質疑応答。意見、要望については、可能な範囲でさらに討議してまとめ、送ることを約束して懇談を終了。
今回の議事の中心は、2012年秋季教師検定試験《9月11(火)~13日(木)於:大阪クリスチャン・センター》実施に向けての準備。志願状況について事務局より報告があり、補教師試験受験志望者14名、正教師試験受験志望者57名(うち1名はまもなく辞退)の願書を受け付け、合計70名の受験となる見込みであることを承認。
補教師検定受験者の認定、正教師受験者の確認をそれぞれ行い、全受験者に対……
7月24日~25日、第37総会期第5回社会委員会が開催された。
釜土達雄委員長司式による礼拝をもって開会した。24日は、宣教研究所委員会の陪席があり、宣教基礎理論(第1草案)について、内容と経緯に関する説明を受け、意見を求められた。
意見交換の後、予定されていた議案の協議を始めた。大三島義孝幹事より添付資料に基づいて、業務報告、常議員会報告を受けた。また、東日本大震災関連で、会堂、牧師館再建計画に対する支援が3件執行されたとの報告を受けた。
原田史郎委員より、総会議事録に基づいて日本キリスト教社会事業同盟総会報告を受けた。また、森田恭一郎委員より日本キリスト教保育所同盟理事会、並びに総会報告を受けた。
本委員会に先立って開催された37総会期全国社会委員長会議(7月23日~24日開催)について、すべての委員が感想を述べた。
報告者から、十分な備えにより、東日本大震災復興支援の現場か……
去る7月23日から24日まで、日本基督教団会議室において、全国社会委員長会議が「3・11.日本基督教団 祈り」というテーマで開催された。
第1日目は、上森俊明委員の司式による礼拝により開会した。石橋秀雄救援対策本部長より「教団として願っていたこと」と題して、東日本大震災直後から現在に至るまでの活動報告を受けた。その後、野田沢教団派遣幹事補佐、奥羽教区(邑原宗男氏)、東北教区(片岡謁也氏)、関東教区(飯塚拓也氏)より発題を受けた。ボランティアの現場、地震被害、津波被害、原発事故による放射能汚染など、映像も交えて、それぞれが置かれた現場からの発題を受けた。ここで共有されたことは、大震災から1年半程経過したが、復興への道のりは、まだ始まったばかりであるということだろう。これからも、祈りを合わせて、それぞれの与えられた場所で復興への取り組みを継続していく必要を強く感じた。また、報道されない事実も……
▼詩人金子光晴は言った。「本当に詩を書きたいと思うならば、良い詩を書いてはならない。間違っても、人を感動させる詩を書いてはならない」。勿論、多分に逆説的だ。深く感動させられた金子光晴の詩は、一つや二つではない。▼彼の信仰については何も知らないが、この言葉は、私たちの祈りに全く当て嵌まるように思う。「本当に祈りたいと思うならば、良い祈りをしてはならない。間違っても、人を感動させる祈りをしてはならない」。マタイ6章にも符合する。▼また説教にも全く当て嵌まると思う。「本当に御言葉を宣べ伝えたいと思う者は、良い説教をしてはならない。間違っても、人を感動させる説教をしてはならない」。「人を感動させる(ための)説教」、(ための)を補った方が、穏当だろうか。▼詩人リルケは『若き詩人』に次のようなことを言った。良い詩をいかに書くかと考える前に、「本当に書かなくてはならないものがあるのかを見詰めなさい」と。……
教会の宣教の将来を考えながら
東日本大震災から一年半を経て
東日本大震災から一年半を経過して、関東教区では被害を受けた会堂・牧師館や、幼稚園・保育園などの復興計画が、当初の戸惑いとショックから立ち上がって、着々と進んでいます。
大きな被害のあった教会は、古い会堂を壊して建て替え新築を決意しました。設計者を決め、どのような教会にするのか、それぞれの教会の宣教の将来を考えながら基本設計の構想をまとめているところです。
今年度中に建設に取り掛かる予定の水戸中央教会、来年のクリスマスは新会堂で祝いたいと願っている宇都宮教会、無牧となった伊勢崎教会は長老会を中心に新会堂を建設する決意を固めました。
それぞれの教会の新築計画は、1億円に近い金額を要しますので、その資金計画の作成には大きな決意を迫られています。
教団「被災教会支援金配分要綱」に従って、申請額の50%を支援金に、後の50%……
5年後の宗教改革500年を見据え
8月21~23日、全国教会中高生・青年大会が、教団内の有志青年伝道団体を結集して、主題「日本伝道のために~召命と派遣~」(ローマ12章1節)のもと、恵みシャレー軽井沢を会場に開催された。この大会は5年後の2017年に宗教改革500年を記念する青年大会開催を見据え、そのプレ集会として位置付けられ、日本伝道の幻に仕えるため、次代の教会を担う若き器が育てられ、伝道者が起されることを願うものである。参加運動体は、北海道青年修養会、全国教会青年同盟、全国連合長老会、改革長老教会協議会、北陸伝道会、福音主義教会連合関西部会、西日本教会青年同盟、日本伝道会九州、沖縄キリスト伝道会、eAst21asiaであった。また教団教育委員会のプログラムであるユースミッションがプログラムに合流、同委員会と伝道方策検討委員会の後援を受けた。北海道から沖縄まで全国90教会から中学生……
仙台エマオから自転車で3分、笹屋敷に向かう。 そして、8月11日2時46分、笹屋敷でボランティアをしている青年たちの自転車が荒浜の海岸に向かう。
8月7日~15日まで、わたしは日本基督教団の被災地支援を行っているセンターに行き、ボランティアの方々と活動を共にした。
その活動の中心に8月11日午後2時46分祈りの時があった。
ある被災地の方が、その海岸をさしながら、「あそこには、今だに、恐ろしくて行けない」とわたしに話して下さった。津波の凄まじい破壊の中で、何人もの悲しい姿をさらした地である。綺麗な海辺が地獄図の地に変わってしまった。
その地に自転車の青年たちの列。
午後2時46分、80名の青年たち、アメリカ、スウェーデン、台湾、香港から日本中から集まったボラティアたちが輪になって手をつなぎ祈りを捧げた。
エマオのボランティアには、被災地の方々は心を開いてくださり、その悲しい経験……