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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4629号】教区コラム 九州教区

2007年6月23日
一つの教会の明かりも消すことなく 西畑 望 九州教区の規則集の目次を眺めると、そこには「教会互助規則」「教師厚生費特別会計規則」「教師隠退慰労金制度規則」「教職家族教育資金等貸出規則」「教会貸出規則」「教会整備資金規則」「教会緊急援助規則」との規則を見出すことができる。教区諸規則の中で半分強が互助、援助に関する規則が占めている。それらは、教師の謝儀保障を行う教会互助であり、教師または家族の長期療養に対する支援、一〇年以上教区で勤めて隠退した教師への慰労金であり、また、教師家族の教育資金等に要する貸出、さらには教会の建築、教師招聘のための貸出、教会の土地取得または建築のための返還不要な支援、そして、天災等の不慮の災害に対する迅速性を重んじた教会支援のためのものである。これらの規則は古いもので一九六〇年代から作られたものがある。九州教区は決して全てに充分であったとは言えないが、これらの……

【4629号】台湾協約委員会組織発足 委員長に村山盛芳氏

第35総会期第一回台湾協約委員会が五月九日(水)教団会議室で開催された。 今期招集されたのは、村山盛芳委員(浪花教会・大阪)、李孟哲委員(東京台湾教会・西東京)、高橋真人委員(会津坂下教会・東北)の三名。 招集者の村山委員による開会祈祷、上田博子担当幹事、高田輝樹職員を含めた自己紹介の後、委員会組織を行い、委員長に村山盛芳委員、書記に高橋真人委員が選任された。 まず報告事項として、第35回教団総会で世界宣教部が設置されたことによる世界宣教委員会とそこに属する当委員会を含めた組織の報告、また二月に行われた第一回世界宣教委員会に関する報告を担当幹事から受けた。次に三月二五日に派遣式が行われた服部真奈宣教師に関して、今回ビザ発給の事務手続き変更により派遣式までに間に合わず、服部宣教師は五月末に一時帰国しビザ申請を行うことが報告された。その他、四月に行われた台湾基督長老教会(PCT)総会への……

【4629号】憲法改悪に反対する議案二件を可決 議長疋田國磨呂氏、副議長飯塚拓也氏 関東

第57回関東教区総会は、五月二八日、二九日、大宮ソニックシティ・小ホールを会場に、開会時正議員二六七名中一七五名が出席して開催された。 開会礼拝は、共に御言葉に聞きつつ、招待の韓国基督教長老会京畿中部老会長と三浦修議長が共同司式の聖餐の恵みに与った。その後、仮執行順序が承認され、按手礼式准允式執行に関する件が上程可決された。准允三名と按手礼を受けた二名は、それぞれ所信表明を行い、三浦議長により准允式と按手礼式が執行され、関係者の紹介がなされた。 今総会は、総会議長以下の改選期にあたる。議長には、決選投票により疋田國磨呂氏(大宮)が新たに選出された。副議長選挙では、決選投票で石橋秀雄氏と同数となり、慣例に従い投票委員のくじ引きにより、飯塚拓也氏(竜ヶ崎)が選出された。書記には小池正造氏(東新潟)、宣教部委員長には平山正道氏(四條町)が新たに選出された。 今総会の印象的な議案は、「憲法改……

【4629号】「教区開拓伝道準備委員会」設置を可決 教区成立後初の教会設立を目差し 西東京

第17回西東京教区総会(定期)は、五月二七日から二八日まで、国分寺教会を会場に開催された。開会礼拝終了後、議員二〇三名中一二三名の出席を確認し、開会が宣言された。組織会で准允に関する件を議事の冒頭で取り扱うことが承認された後、直ちに審議され四名の准允が執行された。 議長報告で質疑があった。第35回教団総会での差別発言を、教区は誠実に受け止めて来たかが問われたが、吉岡光人議長は、慎重に取り扱ってきた問題であり、新執行部で継続されると答えた。 教区三役の選出が行われ、議長に吉岡光人(吉祥寺)、副議長に若月健悟(国分寺)、書記に道家紀一(井草)が再選された。 昨年度の宣教委員会報告、各部・各委員会、自主活動団体、教団関係委員会、各地区報告がなされた。教区歳入歳出決算報告もなされ、報告審査委員会、財務審査委員会への回付を承認し、一日目の審議を終了した。 二日目は、最初に五名の追悼者を覚え、……

【4629号】負担金の六割を教団に納付 教団・他教区に対する責任ある東京教区 東京

第66回東京教区定期総会は五月二九日東京山手教会を会場に、正議員五〇五名、准議員一一〇名のところ、四二〇名の出席を得て開催された。開会礼拝では、白金教会浅原進牧師による「信仰の吟味」と題する説教がなされた。 礼拝に続き、教団問安使小林眞副議長、来賓小島誠志出版局理事長、髙橋豊年金局理事長及び愛澤豊重総幹事職務代行から挨拶を受け、小橋孝一新潟県中越地震会堂等再建支援委員会委員長、亀岡顕教団部落解放センター運営委員五支区代表からアピールがあった。 小林問安使は、東京教区が財的にも人的にも教団の大きな支えとなっていることに謝意を表した。また教団の課題について、正しい聖礼典執行による一致を目指すべきであると述べ、新潟県中越地震被災支援については、三月三一日現在東京教区は29、448、730円を献げているが、尚一層の支援協力を求めた。 議事に入り、長崎哲夫教区総会議長は教区運営状況を十八項目に……

【4629号】同性愛差別への取り組みを巡って 教団総会の出来事を踏まえ協議会開催 東北

第62回東北教区総会が、五月二九日~三〇日、仙台青葉荘教会を会場に行われた。正議員一五七名中一二三名の出席により総会が成立、組織会と議事日程の承認の後、福島純雄議長の司式により准允式が執行され、三名の教師が新たに誕生した。 一日目、三役の選挙に続いて宣教部委員長選挙が行われ、選挙方法を巡る議論があったが、佐々木栄悦氏(福島)が選出された。 諸報告承認、決算報告承認に関する諸議案が扱われて一日目の議事を終えたが、その後、「同性愛差別への取り組みをめぐって」とのテーマで協議会が持たれた。 これは、昨年行われた第35回教団総会での東北教区選出の信徒議員の発言を巡る問題を受けての協議会である。教団総会の議場で差別発言であると指摘された件について、東北教区は直ちに懇談と協議を行い、臨時教区常置員会を開催し、指摘された発言が差別であったことを認めて謝罪し、東北教区は総力を挙げて差別問題に取り組ん……

【4629号】破綻の危機にある謝儀互助維持を 北議長再選、四役全員が残留 東海

第83回東海教区総会は、五月二二~二三日、ホテルアンビア松風(静岡県焼津市)を会場に開催された。正議員一九九名中開会時一六二名の出席であった。 まずみ言葉に聴き、聖餐に与り、十字架と復活の主イエスのもとに一つとされている恵みに押し出されての開会であった。 冒頭の議長報告で北紀吉議長はまず元会計による不祥事を改めて詫び、その後、教区財政のチェック機能が見直されたこと、謝儀互助申請の増加に伴い、早晩謝儀互助が破綻を迎えかねないこと、そのための「教区互助制度検討小委員会」を設けたこと、また現教団執行部を支持していきたいこと等を述べた。 議場からは「三読会形式での議事運営の分かりづらさ」、「不祥事に対する教区の対応への批判」、「現教団執行部の姿勢を支持するに当たっての教区としての具体的な方策はあるのか」等、活発な発言・質問があった。 第一日目は昨年度の各報告と並行して教区執行部の改選が行わ……

【4629号】互助制度の維持と財源確保が課題 予算案常置委員会に差し戻し 沖縄

第62回沖縄教区定期総会は、五月二七、二八両日、沖縄キリスト教センターに、正議員四六名中、開会時四三名が出席して開催。総会は五年連続で問安使を拒否した。 知花正勝議長は、議長報告で「互助要請の増加と経常収入減少で均衡が崩壊し、互助制度の維持と財源確保が大きな課題となった。教会の実力を丁寧に議論する時代に直面している」と述べた。 これに対し、「大幅な互助のカットを総会で初めて知った。何故いきなりの減額発表なのか」、「教会総会では従来通りの互助を見込んで予算を可決している」など激しい反論が相次いだ。知花議長は、「従来はルールを破って資金を取り崩して来たが、厳しい財政状況の中でルールに従って決めた。教区がどうやって教会を支えることが出来るか。重い宿題だが、皆が祈って決断するしかない」と答えたが、いったん議論を収束して予算審議で引き継ぐこととした。 一日目夕食後、教区が当面する最重要課題、「……

【4629号】教区総会報告③沖縄・東海・東北・東京・西東京・関東

嵐近づく時こそ、思い一つに 神奈川を除く全教区の総会が終わった。教勢の低迷、財政の危機は深刻の度合いを高め、謝儀互助制度の維持が困難になっているとの報告がある。勿論、困難の中での戦いも報告されている。一方、各教区総会への教団議長挨拶が波紋を呼んでいる。迫り来る嵐の前に港に入るべく船足を上げたい。しかし、一つひとつの船を正しく保守管理し、航路を守り、互いに支え合い励まし合うことは、避難すべく最寄りの港に入ることよりも重要。議長挨拶は、教団丸の舵取りを示す決意を示したもの。今こそ、正しい道筋を辿り、正しい目的地を目差さなければならない。それがむしろ、乗客と荷の安全を守ることにもなろう。

【4628号】帰住先考

2007年6月9日
知人の牧師から電話をいただいた。同じく教誨師を担っている牧師である。この秋に、今まで教誨をしていた受刑者が出所する。教会に出席したいと言っているので、当教会に出席することを勧めて良いかという内容である。 刑務所にしても少年院にしても、出所する人達は帰住先が大きな課題になる。不安を抱えながら帰っていくのである。刑務所の出所者は成人者であるので、必ずしも自分の家に帰らなくても、他の町で働いて生活することが出来る。しかし、少年達は帰住先については不安を持ち続けている。少年院で少年と面接するとき、いつも話題になるのが帰住先である。少年たちは親の保護下にあり、自分の家に帰らざるを得ない。少年達の一番の悩みである。少年院に入る前の少年の姿は、放火・暴走族・痴漢・万引き・暴力団等であり、帰ってきた少年を以前のままで理解するであろう。今は昔の自分ではない、と思っているのであるが。以前、付き合っていた友達……
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