【4634号】人ひととき 宮腰定治さん

餓え渇きに道を示され

大学時代の恩師は、後にA級戦犯となった大川周明だった。愛国学生連盟に属し、日曜はビラ巻きに参加した。繰り上げ卒業で軍に入り、アッツ島に配属された。昭和二〇年。ソ連参戦により、北海道稚内へ赴き、そこで終戦を迎えた。
敗戦から立ち直るには経済の発展が不可欠との思いから、小倉の炭坑に向かった。労働組合の運動にも触れたが、「どこか違う」との思いをぬぐえなかった。隣の炭坑で婦人部長をしていたトミ子夫人と出会ったのも、この時期である。
炭坑をやめた後、技術屋として博多に移住。上司がキリスト者であったことから、キリスト教に触れ、昭和二三年、夫人と共に受洗した。炭坑伝道の志を与えられ、直方(のうがた)福音ルーテル教会の牧師館で生活しながら、伝道所設立のために働いた。子供が自由学園に入学し、羽仁もと子氏の考え方に触れた。一九八二年、それらの経験の結実として、八丈島に「希望の村」を設立。困難もあり、無謀との声もある中で「祈れば聞かれる」と信じて始めた。不登校、依存症、神経症などの問題を抱える人々との生活が始まった。今も入居者であった「子供達」との交わりは続いている。
「神学論議は嫌いだ」と言う。細かい議論は信仰に関係ない。それよりも愛を実行する事が大切。神様の導きが自分に信仰者としての餓えや渇きを与え、行くべき方向を示してくれる。「あそこへ行け、ここへ行け」神様に与えられた命令が、自分をここまで導いてくれた。本当に主の任命が与えられたら、砕かれた心でそこに向かうしか道はない。餓え渇きながら必死に悔い改め、懺悔し、求める事で全てが与えられてきた。今までの歩みはただそれに尽きると言う。
「神様に嘘はつけない」本当に砕かれた心であるか、求めているか、大切なのはそれだけ。これからも、自分を誇らず、神様に祈る生活を続けてゆきたいと願っている。

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