各教区総会がほぼ終了した。
当然ではあるが、山北議長が、全教区に挨拶を送られたが、一人で全教区を巡回できるはずもなく、他の二役と総幹事が、分担して各教区総会を回り、議長挨拶を行い、様々な質問に対応することとなる。
私も分担上、四教区を担当したが、今回の質問は「正しい聖礼典とは何か」と、その関連の「措置」に集中した。
しかし「正しい聖礼典」は、教憲・教規に定められており、昨年六月に、改めて信仰職制委員会から答申が出されたように、未受洗者への配餐と、補教師の聖礼典執行は認められないことを指す。
しかし、今回改めて考えさせられたことは、「教憲・教規」に対する理解の余りの違いである。
ある人は、教憲・教規を人の作った組織の単なる規則としてしか捉えず、「議長は強権だ」と言い、よりふざけた人は、個人的にではあるが、この締め付けは「狂犬・狂気だ」とさえ言った。
改めて確認したい。「教憲とは、……
選択権は神に
「一九七九年十一月、故望月英一郎旭福祉会理事長から呼ばれました。何かあったかのかと思い巡らせながら、出かけました。そこには富士市の保健部長や他の大勢の人たちがおられ、なにやら面接試験のような感じで、私も緊張しながら挨拶をしました。最後に理事長から『わかくさ保育園の園長に』と告げられました。既に決められていて私の選択権はありませんでした」と、村上さんは、当時、園長の辞令が与えられた様子を懐かしく話された。
社会福祉法人旭福祉会の創立時の望月理事長は、岩本教会の会員であり長老も務めた。神への深い信仰から仕事を持つ親を支援する為に、みどりご保育園を設立し、保育方針にキリスト教主義を掲げた。その事業は、主に祝福され、富士市からも深い信頼を寄せられるようになる。一九八〇年四月、富士市で初の公設民営化の保育園として市より旭福祉会に運営委託された。村上さんは、そのキリスト教保育を掲……
幼稚園の土地拡張、増改築、新築のため、幼稚園融資金2007年度分を次の要領で募集します。
◎金 額:50万円~300万円
◎返済期限:5年以内
◎利 子:期限内 年1.0%
期限後 年2.0%
◎締 切:8月31日
2007年度は600万円を2~3の教会幼稚園に貸し出します。希望幼稚園は、教区事務所を通して教団教育委員会まで申し込んでください。
融資規定、申請書は教育委員会(TEL03-3202-0544)へ。
第35回全国教会幼稚園連絡会 園長・設置者会が六月四日から六日まで、中央工学校南ヶ丘倶楽部(軽井沢)で開催された。講師の聖学院大学・阿久戸光晴学長により、「改定教育基本法」から、保育の教育化?や、成人中心社会における、幼児の位置の曖昧さを検証しながら、先を見据えた学びを得る事ができた。
阿久戸氏は、幼児期を単なる通過儀礼や、忘却される過去にしてしまう事なく、教育(education)という語源から、創造性を養う事や、やる気を引き出すことが、社会を支える人間の共同体形成につながる第一歩であり、そこにかかわる保育者が、子どもたちの足元に立ち、出会う子どもたちに畏敬をもって保育にあたるという、言わば、保育の基本に立ち返るべきことを示して下さった。これからの保育のあり方を問いつつ、前に進む事の大切さを思う。
教団自主活動団体としての役割は、新任教師オリエンテーションがある様に、最近は、これから……
万事が益となる
武山教会牧師 小堀 新平
私には三人の子供がいた。長女を「日の子」という。自閉症だった。「日の子」は二八歳で、母親の運転する自動車事故で主の御許に召されてしまった。一九八四年のことである。驚異的な記憶力と、あらゆるジャンルの音楽への造詣の深さは驚くものがあったが、健常者にみられる社会性には欠けていた。教会生活では何よりも主日礼拝を忠実に献げ、教会挙げて愛され慈しまれていた。中でも阿部志郎氏の親友であった。
一九七六年の春に腎不全となり、以来透析を受けることになる。週三回の透析は主として夕方から始まる。その送り迎えは私たち夫婦の欠かすことのできない日課となった。健常者には見られない純真さと、嘘を言わない「日の子」は神さまが託してくださった私たちの宝であった。その「日の子」を召された御心は、今以て知ることは出来ない。
「日の子」の召天により、私たちは透析のための……
三田 和芳氏(隠退教師)
三月三一日、逝去。六八歳。北海道に生まれる。一九六三年青山学院大学大学院修了後東奥義塾高校に教務教師として赴任。その後静岡英和女学院に奉職し、七〇年から七八年まで桜木教会牧師を務め、二〇〇三年隠退した。遺族は妻の照美さん。
岡本加都夫氏(隠退教師)
五月六日、逝去。七五歳。京都市に生まれる。一九五六年同志社大学大学院修了後浜坂教会に赴任。その後倉敷南、琴浦教会牧師を務め、六四年から六八年まで松山学院に教務教師として奉職。松山、曽根教会を経て八九年から河内天美教会を牧会し二〇〇一年隠退した。遺族は妻の和子さん。
能登半島地震と被災教会の再建
高橋 潤
三月二五日(日)の教会学校が終わる頃、能登半島地震が発生した。被災した教会施設は、能登にある輪島教会、羽咋教会、富来伝道所、七尾教会と富山地区の魚津教会だった。
この地震の特徴は、余震による被害の拡大であった。当初の現地からの情報で安心してしまった所に、無数の亀裂被害があることが後から分かってきた。また、観光地ゆえに、被害状況をありのままに報道することは、現地の死活問題につながる。そのために、大きな被害にもかかわらず、報道規制
がかけられたため、被災状況が十分伝わらないまま時間が過ぎてしまった。そのような中で、被害状況を把握するために力を発揮したのは、電話や携帯電話よりも電子メールであった。特に、通常のメーリングリストによる被災教会の牧師
からの生の情報が、電話が回復する前に入ってきたし、被災教会のホームページに掲載された写真によって被……
第35回総会期国際関係委員会が、五月二二日に教団会議室で行われた。
互選で、委員長に中道基夫(関西学院大学教師)、書記に稲垣裕一(久我山教会教師)を選出した。委員は野崎威三男(アジア学院校長)、藤田義哉(玉川平安教会教師)、渡辺多恵子(十貫坂教会信徒)で全員で五名である。
国際関係委員会はその名の通り、世界宣教委員会の下で、教団と全世界の関係教会(スイス、台湾、韓国協約委員会と宣教師関係分を除く)の宣教協力に関して協議し取り扱う。教団が加入していたJNAC(日北米宣教協力会)が二〇〇五年に解散したのを受けて、先の総会で教団内の世界宣教の枠組みの改組が決議され、本年五月末のCoC(宣教協力協議会)の解消を控えて新設された経緯があり、教団内ですでに継承すべき課題が生じている。それを明確にし、引き継ぐのが本委員会の目的である。
現在教団は、フィリピン合同教会、南西ドイツ宣教会、米国長老教会……
五月十七日~十八日、教団会議室で昨年の教団総会決議に基づき常議員会のもとに設置された「在日韓国朝鮮人連帯特設委員会」の第一回会合が招集された。
委員は西田直樹(招)、長山信夫、向井希夫、土井桂子、尾崎風伍の五人。野村和正宣教部幹事が担当幹事。
当委員会設置の経緯、前身にあたる「在日韓国朝鮮人・日韓連帯特別委員会」の活動と昨年発行されたブックレット在日・日韓連帯シリーズXV「在日・日韓連帯の30年-私たちの歩んだ道-」、その中から当委員会が継承すべきもの、尾崎風伍委員がその委員会に提出されていた意見書、世界宣教委員会の韓国協約委員会との関係、外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会(外キ協)との関わりなどについて意見交換をした。
二日目、委員長に西田委員、書記に土井委員を選任し、これまで当教団が中心的な役割を担ってきた外キ協との関係で、外キ協事務局を担う人に協力委員として陪席を要請……
五月二二日(火)から二三日(水)にかけて、第40回伊豆諸島連合修養会が八丈島教会を会場に行われた。第40回を記念して七〇名を超す参加者が与えられ、交わりと分かち合いの時を持った。
八丈島教会は、「八丈島教会」と「八丈島シャローム教会」が二〇〇三年に合同して誕生した。これまでに、信徒数の減少、無牧、主任牧師の急死と、多くの困難を味わってきた教会である。現在も二つの会堂が離れた場所にあり、礼拝する会堂を一つに絞ると、教会に通えない信徒が出ることもあり、月に三回は大賀郷会堂(旧八丈島教会)で、月一回はシャローム会堂(旧八丈島シャローム教会)で礼拝を行っている。今回の修養会に際しては、多くの教会員が奉仕に加わり、そのパワーを見せつけた。昼食として振る舞われた「島寿司」と、教会員の手作りの「明日葉の胡麻和え」は絶品。中にはシャローム会堂の庭に出て日差しと景色を楽しみながら舌鼓を打つ参加者もいた。
……