インスタグラムアイコンツイッターアイコンyoutubeアイコンメールアイコン
日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4600号】伝道のともしび

2006年4月15日
交わりのうちに働く神 半田教会牧師 横山ゆずり 「ヨナはよげんしゃ、むかしのよげんしゃ…」(山崎てつや作詞・作曲)の賛美と一緒に、昨年のクリスマス会ではヨナの物語が子供たちによって演じられた。教会学校に集う子供たちが教会学校教師の作った台本を下に劇を披露したのだ。その中でなんと言っても目を惹いたのはヨナを飲み込んだ大きな魚であった。実はこれ、クリスマスよりさらに五ヶ月前、幼小科(四歳~小学二年生)の夏期学校で作られた。子供一人が入れるほどの木箱を魚の胃袋に見立て、その上に生き物大好きの牧師がダンボールで魚をかたち取り、子供たちが装飾できるようお母さんたちがダンボールの上から新聞紙を貼って作った張りぼての魚。それを夏期学校当日、何色もの色画用紙で出来た鱗に模様を施し、子供たちが魚に貼り付けて完成させた。出来上がった魚は翌日、劇中ヨナを飲み込んだ魚として大活躍。メインは、ひとり一人……

【4600号】消息

熊谷一綱氏(隠退教師) 二月三日、逝去。七七歳。東京都に生まれる。一九五五年青山学院大学基督教学科卒業後、五六年から九七年まで関西学院大学に教務教師として奉職し、二〇〇〇年隠退した。五八年から五九年まで初芝教会を牧会した。遺族は妻の陽子さん。  

【4600号】教区コラム 中部教区

教団年金を支える み言の役者を生み出すために 楠本史郎 中部教区総会は〇四年度より教区内諸教会の経常収入総額の〇・五%を教区通常会計から謝恩日献金として教団年金局に捧げることを決議した。〇五年度は教区通常会計予算総額の一〇・三%に当たる四〇七万円を計上し、捧げることができた。感謝である。 教団年金の逼迫が言われて久しい。年金局理事会が改革に努め、教団総会や常議員会に現状が報告されているが、各個教会次元での動きは順調とは言えない。中部教区の実情も変わらない。 しかし年金資金の確保は待ったなしである。教師の隠退後の生活を補助的に支える教団年金は教団全体の課題である。み言を宣べ伝える教師を生み出し、支えるために不可欠な制度である。伝道に生涯を捧げた教師の老後に配慮してこそ、教団は教師を生み出す教会と言える。これは各個教会の課題でもあり、教区が一定の役割を果たすことが望ましい。全教会が……

【4600号】「ひとつの教会となるための招き」採択 世界教会協議会(WCC)第9回大会

WCC第9回大会が、ブラジル南部のポルト・アレグレ市にある「教皇立カトリック大学」を会場として、二月一四日から二三日まで開催され、日本基督教団の代表として大宮溥、上田博子、日本聖公会の代表として西原廉太、在日大韓基督教会の朴寿吉、日本キリスト教協議会の山本俊正(総幹事)、日本聖書協会総主事の渡部信の各氏が出席した。代議員は約七〇〇名だったが、全体の参加者は四、〇〇〇人に上った。 今大会の主題は「神よ、あなたの恵みによって、世界を変革してください」であった。この主題に応える声明「ひとつの教会となるための招き」を最終日に採択した。声明はエキュメニカル運動をさらに進展させるため、相互聖餐、教職者の職制の相互承認などを論じている。また約三四〇の加盟教会に声明の検討を求めている。 中央委新議長にワルター・アルトマン牧師(ブラジル・ルーテル福音教会議長)がカトリコス・アラム一世(アルメニア使徒教会……

【4600号】基地等の問題について現地研修 沖縄・ぎのわんで第四回社会委員会開催

第34総会期第四回の委員会を二〇〇六年二月二七日(月)午後一時〜三月一日(水)午後一時、沖縄のぎのわんセミナーハウスを会場に開催すると共に、基地等の問題について現地研修を行った。 協議された主な事項は下記のとおりである。 1、左記の発題を委員二名が担当した。 〈発題1〉 「パレスチナ問題に関する問題提起」山本光一委員。 〈発題2〉 「知的障害者への福祉と今日の課題」長沢道子委員。 それぞれ、良く準備された発題であったが、討議する時間がとれず残念であった。なお、その内容は、後日、社会委員会通信に掲載の予定である。 2、奥羽教区から二〇〇六年二月一五日付けで、「三陸南地震被災復興支援報告書送付とお願いの件」が届いたので対応を協議した。復興のためになお苦労しておられる。要請があれば再度募金を実施することとした。 3、フィリピンのレイテ島での大規模地滑災害の被災救援募金について協議し……

【4600号】教師検定試験公告

二〇〇六 年秋季教師検定試験を左記の要領で行います。 一、受験要綱と受験願書の提出期限 受験要綱と教団指定の願書用紙は一六〇円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。 教区締切 六月八日(木)(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください) 教団締切 七月六日(木)(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です) *受験料は正教師一万三千円、補教師一万円。 二、正教師の「説教」「釈義」の課題テキスト ①旧約 エレミヤ書 三一章二七~三四節 ②新約 ペトロの手紙Ⅰ 四章七~十一節 三、正教師の「神学論文」の課題 『今日における宣教の課題』。「特に~をめぐって」という副題をつけ、ご自分の伝道・牧会をふまえて神学的に論……

【4600号】宣教方策会議開催を感謝 第四回宣教委員会

第34総会期第四回宣教委員会が、三月七~八日、宣教方策会議に引き続いて神戸栄光教会を会場に開催された。 開会礼拝を北紀吉委員が担当、エレミヤ書八章一八~二七節に基づいて説教した。 常議員会、常設専門委員会等の報告がなされた。この中で、第三回委員会で自主活動団体となることが承認された「全国教会幼稚園連絡会」に、昨年一一月同総会の場で認証書が手渡されたことが報告された。ほか、以下のような協議を行った。 まず宣教方策会議の評価と反省を行った。第33総会期は宣教理解の違いから対立・すれ違いに終わることを危惧して開催を見送られたこの会議であったが、前期委員会内での学び、さらには各教区の宣教委員長またはこれに代わる担当者からの報告を受けての準備を経て、四年ぶりにこれを開催できたことは今後への希望となった。 今回は、主に教勢と財政の観点から教団の諸教会・伝道所の歩みと現状について理解を深め、一定……

【4600号】教区からの報告 東北・西東京・西中国・四国

四つの教区から二〇分ずつの報告がなされたことも、今会議を特徴付けた。 東北教区は、柴田彰常置委員が、二〇〇〇年にいち早く専門委員会を設け、財政検討を重ね、改革への取組がなされて来た経緯を報告し、データの分析に基づいて丁寧に説明した。 ややもすればマイナス要因としてしか数えられない小規模教会の散在、経済的に付属施設に頼った教会財政について、詳細な研究による、「宣教の拠点が数多く存在し、地域との接点が与えられていることが分かり、豊かな宣教的資源の再発見ともなった」との報告は、そのユーモア溢れる語り口とも重なって、聴衆に希望を呼び起こした。 西東京教区は、若月健吾教区宣教委員長が、主に開拓伝道のビジョンについて報告した。諸伝道協議会開催、教区宣教研究所設置のニーズなどに触れ、特に二九の大学が集中する町田・八王子地区への教区を挙げての伝道意欲が語られた。 更に北海・関東・沖縄教区との協力・……

【4600号】05年度宣教方策会議 危機を乗り越える信仰 財政から見た教団の現状と課題

佐々木美知夫常議員の発題は、「財政(経済状況)から見た日本基督教団の教会の現状と課題」。統計に如実に表れた数字から、献金額と現住陪餐会員の減少、高齢化のもと信徒の経済負担が限界に近づいていることなど、教団が抱えている問題点を鋭く指摘した。 「教区総会議案・報告書に現れた各教区の財政課題」では、互助制度と小教会援助が、全ての教区で課題となっていること、一六教区の合計は二億円で、教団負担金の70%、二~三教区分の経常会計に匹敵すること、更にこの会計を支える信徒の過半数が六〇才以上であること、更に教区諸会計に占める教区間互助の割合が増大していることを指摘、教区活動の縮小、教師を経済的に支えられない小規模教会が存続出来ないといったことが現実の課題となっていると述べた。 厳しい現状を描き出した後、「宣教委員会からの要望は『危機感の共有』であったが、このまま終わったのでは夢も希望もないので」と、将……

【4600号】荒野の声

▼「今、私たちの教会は過渡期にあり、この一年二年をいかに過ごすかに五〇年後、百年後の未来がかかっています」。そんな話を教会総会で、昨年も一昨年もした。会員の高齢化、建物の老朽化、新来会者の激減、間違いなく正念場にある。▼ホームページ開設準備のために教会の沿革をまとめている所に、役員の一人が二〇年昔の『信徒の友』を持ってきた。短期間に四〇名の葬儀が行われたこと、教会創立時の会員が高齢となり、九〇才を超えた人もあるという説明文の後に、前々任牧師のこんな言葉が載っていた。「その意味では、いま大きな節目にあることは確かです。これから次の後継者を育てる、これが私たちの教会の大きな課題です」。▼多分、何時でも、何所でも、教会は節目にあり、正念場であり、危機であり、チャンスなのだろう。何時の時代にあっても、教会の一番大きな課題は、人を育てることなのだろう。▼二〇年昔の写真に、現在も礼拝を守っている人の顔……
PageTOP
日本基督教団 
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-31
Copyright (c) 2007-2024
The United Church of Christ in Japan