*恵みに満ちた台湾交流
今回、台湾最大のプロテスタント教団、台湾基督長老教会との青年交流プログラムに、教団の青年代表として参加しました。台湾から青年が参加し、共に台湾各地を訪問しつつ、台湾や福音について学ぶことができました。
台湾では、十三のユエンツーミンと言われる先住民族を含め、多数の民族が異なる言語・文化を持っています。その歴史の殆どが日本を含む外国統治の結果、複雑な歴史背景を負うに至ったことを知りました。
民族間だけではなく、世代間でも話す言語や歴史認識が異なることを知り、大変驚きました。その結果、家庭や教会内ですら言葉の「断絶」、歴史認識の「断絶」があります。さらに、弾圧の歴史から一気に民主化が進んだというコインの裏側には、氾濫する外国文化の中で誰もが自分が何者であるのか、常にアイデンティティーを探しているという台湾の姿がありました。
アイデンティティーの問題だけではあ……
「教団新報」次号四六四二 ・四三号を合併号とし、一月二六日に発行致します。
なお教団事務局、出版局、年金局は二九日~一月六日は休業致します。
総幹事 内藤留幸
▼祈祷会の最中、異臭を感じた。教会のあちこちで、微妙に臭う。発生源が分からない。翌日になって、犬の糞を踏んづけた痕跡と思われるものを階段と床に見つけた。誰かの靴底に付着して持ち込まれたのだろう。▼犯人は誰だ。教会学校の子どもかも知れない。推理しているうちに、はたと思い当たる。調べると果たして、祈祷会時に履いていた自分の靴にべっとりと。▼前任地で会堂建築した時、床を土足にするか否かで議論になった。靴で礼拝堂に入るのに抵抗を覚えるという人もある。せっかくのバリアフリーだし、年配者や車椅子の人は土足の方が楽だということで、土足派が勝った。▼バリアフリーで土足、開かれた教会が多くなった。結果、開かれた玄関から、いろんなものが吹き込み、持ち込まれる。靴底に付いた犬の糞までも。仕方がない。▼神聖な会堂が汚れたと躓く人が出ないように夜の間に数時間かけ、床掃除をした。掃除しか他に打つ手はない。
ヨハネによる福音書3章16~21節
愛の派遣 小林克哉
*独り子をお与えになられる犠牲こそが
今からおよそ二千年前、ユダヤのベツレヘムの家畜小屋でイエス・キリストはお生まれになられました。御言葉は、クリスマスとは「神が御子を世に遣わされた」ことだと告げています。滅びに向かう世を救うため、神が御子を世に派遣されたことこそ、クリスマスという出来事の真相なのです。
ある時、お子さんが病気になっている方が私に言われました。「代われるものなら、代わってやりたい」。それが親の心でしょう。もしわが子を犠牲にしなければならないとしたなら、それはわが身を犠牲にすること以上に辛く厳しいことです。親と子を結ぶ愛の絆が深ければ深いほど、強ければ強いほど、そうなのではないでしょうか。
神は永遠において父であり、子であり、聖霊であられるお方です。ご自身において完全な交わりをお持ちになっておられま……
あるキリスト教ジャーナリズムの統計発表によると教勢の低下等に伴う教会の多くが閉塞感を招いていることと、その要因ベスト8を挙げていた。
①信仰の弱体化。②教職の交代と無牧。③社会、環境の影響。④教会の体質の問題。⑤教職の質の問題。⑥高齢化。⑦霊性の低下。⑧社会との遊離、乖離。
さらに閉塞感をもたらす「減少」の現象ベスト6を列挙していた。
①新来者。②青年。③教会学校。④受洗者。⑤礼拝者。⑥献金額。
これらはどこの教会でも共通している問題であろう。「クリスチャン情報ブック二〇〇八」によると全国のプロテスタント教会、伝道所は前年より五九増加し、初めて八千の大台を超えたものの教勢は低下、この減少ベスト6に歯止めがかからないことが報ぜられていた。
わが教団も傾向を同じくしているであろう。しかし、だからといって閉塞感を感ずるというのは別問題だろう。昔から教会は閉塞感を感じる只中で、福音の真理……
好きな言葉は、「悔い改め」「あしたのために」「楽しい生活」「共に生きる」。嫌いな言葉は、「後悔」「あなたのため」「やればできる」。
紆余曲折を経て九〇年に神学校を卒業し、日本福音ルーテル教会の牧師となり、〇四年に教団に移ったが、牧師としての生活も紆余曲折だった。
岡山時代、心臓病が悪く、教会員の医師から「あと五年の命と思ったほうがよい」と言われたが、予測は幸いにも外れた。釜ヶ崎で本田哲朗神父と出会い、自分がキリスト教の信仰に惹かれていたのは、メタノイア(悔い改め)であったことに改めて気づかされる。「あした」を見つめて精一杯生き、「後悔」はしない。「あなたのため」でなく、「共に生きる」労苦を味わい「やってもできない」事実に直面しながらも、それを超えた「楽しさ」に生きる。イエス様もそのために来られたと信じる。これがからだに染み渡り、今に至る信仰生活の基盤となった。
松山では、精神障害者小……
★在日・日・韓キリスト青年共同研修プログラム/時=08年2月25日(月)~3月1日(土)/所=韓国(ソウルおよびその周辺)/内容=①日本軍「慰安婦」問題より学ぶ②北朝鮮と韓国の分断の痛みを知り、統一にむけた動きに学ぶ/参加費=2万円(韓国の航空代金は自己負担、参加費・交通費共に補助あり)/主催・問合せ=日本キリスト教協議会(NCC)関西青年協議会、担当:小笠原TEL090-4296-3179、e-mail:oga-503@angel.interq.or.jp
本所緑星教会では、数十年にわたり、秋にバザーを開催してきた。収益はこれまですべて対外献金となる。今年(九月三〇日開催)は、「中越沖地震被災者救援」「日韓アジア基金・日本(カンボジアの子どもたちに学校を)」の二箇所に送られる。
このバザー、教会員の高齢化などにより、年々担い手が少なくなってきている。そんな中で、考えられたのが地域の方々が参加する企画であった。昨年より、教会最寄り駅の一つ「JR錦糸町駅」近くのインド・バングラデシュカレー屋の「バスモティ」(店名)の屋台が出るようになった。写真の中央は店長のソヨド・ヌルル・アミンさんである。
アミンさんはイスラム教徒で、京成線の「お花茶屋」近くにあるモスクで礼拝をささげている。キリスト教会のバザーにイスラム教徒が参加すると地域では評判になり、多くの方々がバザーにやってくるようになった。ある方は、「キリスト教国アメリカはイスラムと仲が悪いが、本……
全国教会婦人会連合 牧師夫人研究委員会
日本宣教の一端を担うべく
横山 利江 (牧師夫人研究委員会委員)
「歴史と概要」
二〇〇五年八月、四国松山で開催された「第十五回全国牧師夫人の会」が盛会のうちに終わろうとした時、一人の夫人が声を上げた。「これから日本の伝道を担う若い牧師の家庭の為に提案したいのです。牧師館は教会の敷地から離してほしい。牧師家庭のプライバシーに理解と配慮をお願いしたいのです」それはご自分の経験からくる切なる訴えであった。
「牧師夫人研究委員会」発足の歴史に触れる時、実にこの松山での一夫人の発言こそはそのスタートの出来事と重なるのである。
一九六七年五月青山学院で開かれた「全国婦人集会」の折、二人の牧師夫人が「私の訴え」としてその生活の実態を話された。牧師夫人の置かれている状況、抱えている問題を直接聞いた多くの方々は衝撃を受けこのことを契機に一九七○年……
妹尾活夫氏(隠退教師)
九月四日、逝去。九三歳。愛知県に生まれる。一九三九年関西学院大学神学部卒業後、大阪八幡屋教会に赴任。その後廿日市、広島南部教会を牧会し、五八年から六〇年まで関西学院大学教務教師、七六年まで東梅田教会、八二年から八九年まで御影教会牧師を務め、九〇年、隠退した。遺族は息の正和さん。
加藤 照氏(隠退教師)
十月十一日、逝去。九七歳。東京都に生まれる。一九四一年青山学院大学神学部女子部卒業後、阿佐ヶ谷教会に赴任。八一年まで同教会伝道師を務め、隠退した。