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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4637号】"Go to the People" 青木ワーカー〜幼子の命と向き合って JOCS日本キリスト教海外医療協力会

2007年10月20日
「守られるはずの命」が JOCSは、今年度青木盛(しげる)ワーカー(小児科医)を新たにパキスタンへ派遣します。青木さんの任地である聖ラファエル病院は一九四八年にカトリックの修道会で始められた産科中心の病院で、現在、日本人のシスター岡野(内科医)が既に活動を行っており、彼は新生児・小児医療を中心にサポートを行います。青木さんは、パキスタン赴任前に、インドのクリスチャンフェローシップ病院(CFH)-JOCSの活動にも多大なる影響を与えたミッション病院で、毎年スタディツアーでお世話になっています-で二ヶ月半の実地研修を行いました。青木さんの現地体験をご紹介したいと思います。 「8月29日、3人の新生児が呼吸障害の治療のため他院から搬送された。Aちゃんは入院時呼吸が苦しそうであったが、満期で体重もしっかりあり、数日で元気になった。Bちゃんは31週、1370gの、早産児、極低出生体重児。多呼……

【4637号】政教分離に関する学習会 第2回靖国・天皇制問題小委員会

第35総会期第二回靖国・天皇制問題小委員会が、九月十三日(木)〜十四日(金)、教団会議室で開催された。 開会礼拝(説教/須賀誠二委員)の後、報告・協議が行われた。 NCC報告では、NCC靖国神社問題委員会が石原慎太郎東京都知事の靖国神社参拝に対する反対声明を出したこと、「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」諸問題に関するQ&Aを現在作成中であること、中谷裁判の原告、中谷康子氏を講師に迎え開催された「8・15東京集会」(八月十五日、会場・市ヶ谷ルーテルセンター)を後援したこと等が報告された。 当初、一日目夕方は講演会を行う予定だったが、講師をお願いしようと考えていた井門富士夫氏(宗教学者、筑波大学名誉教授、桜美林大学名誉教授)が体調不良を理由に辞退されたため、井門氏が送って下さった論文「日本型『政教分離論』-宗教学的分析の試み-」に関する学習会を委員会内で行った。 井門氏は、「国民国家」が誕……

【4637号】宣教100周年を迎えんとする在日大韓基督教会との宣教協約を学ぶ 第2回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会

第二回在日韓国朝鮮人連帯特設委員会が九月六日、教団会議室で開催された。午前中は日本基督教団と在日大韓基督教会との宣教協約について学ぶために、同教会総幹事朴寿吉牧師をお迎えして、発題を受け協議の時を持った。 宣教協約は一九八四年二月八日に締結された。韓国出身の朴牧師はまず、歴史認識の差、在日女性との結婚により見えてきた事柄、叔父の強制連行等、個人史にも触れながら在日大韓基督教会一〇〇年の略史を語り、次に来年の宣教一〇〇周年に向けた宣教戦略について、グローバル化時代の新しい神学と宣教戦略、多様な背景がある在日の包括的アイデンティティ確立の必要性、子ども、青年、女性のリーダーシップ訓練などを考えていること、そして両教会の宣教協約に触れながら、教会の教育的使命、障害学、平和教育に対する思いなどを語られた。質疑では韓国の教派教会との関係、在日大韓教会はunit- ing churchであること、……

【4637号】〈私の伝道〉と題し講演会 静岡教会・蒲原教会会場に伝道委員会

九月十日(月)~十一日(火)、東海教区の静岡教会、蒲原教会を会場として第35回総会期第三回伝道委員会が開催された。 山岡創委員の開会礼拝に引き続き、諸報告を承認した。協議に入り、主な協議内容としては、まず建築資金貸出申請に関して、東海教区の駿府教会から、会堂建築のために四百万円の資金貸し出し申請があり、申請書類に目を通し、協議ののちこの件を承認した。 次に、来年六月に開催予定の教区伝道委員長会の件については、六月は他の集会・会議等が込み合い、十一日(水)~十二日(木)に決定した。テーマは、日本社会の高齢化に伴い、高齢者にいかに伝道するかを今日の教会の課題と考え、〈高齢者の課題と伝道〉と定め、講師を、岡本知之氏(西宮教会)にお願いした。発題者として二名を予定している。 また、前回から継続審議となっていた放送伝道共同委員会の活動残金二千七百万円の使途について協議した。 教団として放送局……

【4637号】委員長に宮本義弘氏を選任 第3回宣教研究所委員会開催

九月六日~七日にかけて第35総会期第三回宣教研究所委員会が開催された。 内藤留幸委員長の教団総幹事就任に伴い、宮本義弘書記を新委員長に、長谷川洋介委員を新書記に選任し、欠員の委員に上田光正教師を補充した。 第一日目は委員二名の発表を行い、神代真砂実委員は教団の信仰告白・教憲教規・式文に見られる教団の教師理解について語った。 信仰告白は教団がプロテスタント教会の伝統に即し、聖書の権威の下に立つことを確認し、主キリストに啓示される神を一貫して主語として、神の経綸について語る。教憲前文も神の経綸から始めると同時に、公同教会の概念を強調する。この公同教会が地上に教団という全体教会の形を取る。これが教憲第一条につながる。教団は公同教会の権能を行使し、福音伝道、聖礼典の執行、終末待望によって神に仕える。教憲教規による政治的権威の順序は教団→教区→教会である。教師は教団の権威の下に立つと共に信仰告……

【4637号】秋季教師検定試験

正教師合格者は20/69、厳しい結果 召命に応える姿勢が問われる 二〇〇七年秋季教師検定試験が九月二五日(火)~二七日(木)、大阪会場(大阪クリスチャンセンター)において行われた。受験者総数は九二名。試験直後に行われた検定委員会での学科試験判定の結果は次の通りである。正教師試験は六九名が受験し、うち合格者が二〇名、保留者が三三名、不合格者が十六名であった。補教師試験は二三名が受験し、うち合格者が九名、保留者が三名、不合格者が〇名であり、Cコース受験者の十一名が継続となった。保留者というのは、学科試験の結果が合格点にわずかに及ばなかった受験者で、レポートが課せられ後日そのレポートによる再判定を受ける者のことである。 秋季の教師検定試験は、正教師試験の受験者が多いのであるが、前述のように、結果は厳しいものとなった。正教師試験を受験する者は、既にそれぞれの遣わされた場において、日々……

【4636号】祈りを深めるために

2007年10月6日
もうそろそろ終わってもらいたいと思えるほど、長々とお祈りをささげている人がいる。水曜日の祈祷会のときである。教会の歩み、教会員、社会の動き等、祈りの課題は果てしない。いつも教会の皆さんに声をかけ、皆さんの様子を知り、祈祷会ではそれらの皆さんを覚えてはお祈りをされる。これらの祈りが教会を支えている。 最近、母親と共に礼拝に出席している高校生になった少年が、礼拝が終わると同時に帰ってしまう。牧師が玄関に立つより先で、言葉を交わす間もないのである。母親は、教会の皆さんは小さいときからの彼を知っているので、つい体に触れたり、進学先を尋ねたり、将来の進路まで聞くので、彼はそれが嫌で帰ってしまうのですよ、と言われるのであった。 やはり幼稚園の頃から、教会には母親と共に出入していた青年が、教会の皆さんから、今の生き方を問われ、苦慮しているという。 教会の週報にこんなことを掲載した。 「教会におけ……

【4636号】人ひととき 本堂ゑつさん

103歳の新生 本堂ゑつさんは、一九〇四年八月十五日生まれの一〇三歳。八人の子どもを育て上げた。そして、昨年夏から六番目の本堂正さんの家に越して来ている。 沼津に来てからは、正さん夫婦に連れられて、毎週欠かさず礼拝を守り、二階にある礼拝堂へも階段を上り下りする元気なおばあちゃんである。 四月に同世代(?)の集まりであるシメオン会で牧師が説教したところ、説教が良く分かると言う。説教が分かるという声に牧師は勇気百倍、初心者の会に誘った。すると、そこでの入門書の読み合わせでは、周囲の者が驚かされた。若いだれよりも大きな声で、漢字も間違うことなく読み切ったからである。更に、教会生活入門書を一冊手渡すと、すぐに読破して、逆に牧師に質問したいことがあるという意欲的な反応だった。 遂に、本人に受洗の気持ちを確かめ、「日本基督教団信仰告白」を学んで受洗の準備をし、試問会でもイエス・キリストを信……

【4636号】出版局ニュース

http://www.bp.uccj.or.jp ●新刊から 『真夜中に戸をたたく-キング牧師説教集』C・カーソン、P・ホロラン=編、梶原寿=訳 人間本来の人権・存在回復のために全身全霊で闘ったキング牧師。真夜中に悲しみが生まれるにもかかわらず、朝には喜びが訪れることを力強く告げた標題の説教をはじめ、今も全く古びることなく、臨場感にあふれ、聴く者の魂を揺さぶる十一篇の説教を厳選して収録。(四六判・二九〇頁・二七三〇円) 『カール・バルト 一日一章』K・バルト=著、R・グルーノー=編、小塩節・小鎚千代=訳 神学者カール・バルトの著作、講義、説教など、膨大な言葉を丹念に掘り起こし、教会暦に従って日々の黙想のために再編集した労作を、二人のドイツ文学者が精魂を込めて新たに訳出。バルト神学に親しい読者から、初めて出会う人まで、バルトとともに祈る三六五日。(A5判・七二二頁・特価八七一五円〔〇八……

【4636号】ACEF バングラデシュに『寺子屋』を贈ろう

人生を変える出会い ACEF事務局 木部 紫 「バングラデシュに寺子屋を贈ろう」を合言葉に、私たちアジアキリスト教教育基金(ACEF)が活動を開始したのは一九九〇年。翌九一年の夏には第一回スタディーツアーを行い、二五名の参加者をバングラデシュへと送り出しました。以来、春と夏、年二回のスタディーツアーは今年の夏で三三回を数え、参加者は延べ五百名を越えました。 スタディーツアー参加者の多くは学生で、アジアの国は初めて、中には海外へ出るのも初めてという若い人たちです。その彼らが、春や夏の長期休みに、英語習得のための短期ホームステイやリゾート地への旅行を選ばず、あえてバングラデシュへと出かけていくのは、それぞれ理由があるのでしょう。ひとつ確かなことは、みなが何かを求めている、ということです。 スタディーツアーで目にするバングラデシュの現実は、参加者の心を揺さぶります。都市部のスラム、貧……
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