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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4638号】08年度厳しい予算編成となる 第3回予算決算委員会

2007年11月2日
第35総会期第三回予算決算委員会は、九月二四~二五日開かれ、教団二〇〇八年度予算案編成を中心に協議がなされた。 今委員会での主な課題は、他に二〇〇八年度教区の負担金算定、全国財務委員長会議の開催であった。 予算編成の基礎となる負担金については、その算定基準となる全国教会の現住陪餐会員数減少を重く受け止め、数字に反映させるべく再計算がなされた。全国の現住陪餐会員総数は〇四年度対〇五年度比では一、三七〇人減の九五、六三六人となっている。 負担金は〇四年度から年度一%減を四年間続け、総額で一、一〇〇万円の減額を行ったことになる。従って〇八年度負担金を一%減の二億六、九八〇万円と設定し、現行計算方式により賦課額案が策定された。 教区によって現住陪餐会員の減少数が異なることから、減少割合の少ない教区では、逆に増額となるところも見られた。 〇八年度予算案については、負担金収入一%減を基にした……

【4638号】荒野の声

▼「空気がなくなる」という噂が広まった。ハレー彗星が地球に最接近、通り過ぎるまでの五分間のことらしい。息を止める練習をする者が現れた。空気を貯められる自転車のチューブが高騰する。貧しい村の小学生で、チューブを手に入れることの出来た生徒はなく、当日、地主の子どもだけが、何本も肩に担いで登校する。▼四〇年程前に、児童文学専門誌で、短編『空気がなくなる日』を読んだ。映画化も、絵本になったことも、最近まで知らなかった。図書館で一度読んだきり、原作も絵本も今は絶版。不正確な引用はご容赦を。▼大胆なSF的発想を持ちながら、極めてリアルなこの作品は、もっと高い評価を得ても良かったと思う。格差社会が言われる今日、発表時以上に現実味を帯びている。光、水、空気さえも、お金がなければ手に入らない時代になった。飢える前に窒息する。▼昔の牧師家庭には貧しくとも夢があり、教育があった。しかし、今や教育も夢も、希望さえ……

【4638号】EMS青年ワークショップに参加して

夏、世界各地から集った青年たちは、中東の地で共に考え、感じ、祈った ・中東の地-ヨルダンで 二〇〇七年八月、アンマンにて、青年のためのワークショップが開かれた。ドイツ南西、ガーナ、南アフリカ、トーゴ、インドネシア、レバノン、韓国、日本の教会から送り出された青年、二〇名が参加した。オリーブ、なつめやしの実るアラブの地に、十八歳の大学生、二七歳の社会人、三〇歳の牧師、三二歳のファーマー…と、さまざまな青年が集った。極東の日本からは、二名が参加した。 平和構築にむけたワークショップは、南西ドイツ宣教会(略称、EMSエムス)によって進められているプロジェクトであり、これまでにガーナ、南アフリカで開かれている。 EMSは、一九七二年、南西ドイツの州教会によって設立され、ドイツにおける世界宣教と州教会をつなぐ働きをしている。州教会、宣教協会、アジア・アフリカの十七のパートナー教会で構成され……

【4637号】開かれた教団

2007年10月20日
夏の期間、対外的な集会に参加した。八月三日~四日、比叡山宗教サミットは海外十八ヶ国からの代表と二千人が「和解と協力」のテーマのもと20周年記念集会を持った。日キ連代表として参加。 六日~七日は憲政記念会でエルサレムサミットが開催され八百人が集まった。サミット続きだったがこちらの方はクリスチャンとユダヤ人との関係を緊密化するために出会い、語り合った。 一方二〇日~二二日、天城山荘で「こころの友伝道、全国大会」に講師として臨んだ。この会は54回ということで牧師と信徒が共に伝道する態勢を堅持して半世紀となるのだが、教団の訪問伝道委員会に源を発する。 今や超教派での集会となっているが、毎年百名もの人々が集い、訪問伝道、こころの響き合う伝道実践を展開すべく祈り、励まし合う姿は教団の健全な時代の映し絵である。 さらに二二日~二四日、湯河原で基督聖協団の夏期聖会に招かれ三回の聖会で御言葉を取り次……

【4637号】人ひととき 金 龍基(きむ よんぎ)さん

韓国からの観光客が ボランティアに 七月十二日に観光目的で来日して、大阪にいた十六日に中越沖地震発生。こんな時にのんびりと観光をしているわけにはいかないと思った。ラジオを聴いていてボランティアを必要としている事を知り、二六日に柏崎に入る。最初に被災の現場を見た時は、映画の戦争のシーンではないかと感じた。 当初はボランティア専用の宿泊所で宿泊しながら、市でのボランティア活動に従事していた。短期のつもりだったが、やりがいのある事だと思えるようになり、一ヶ月位やってみたいと考えるようになった。しかし七月末にはその宿泊所を出なければならない事になり、どうしたものかと迷っていた。 そんな状況であった八月一日に、ある人の紹介で柏崎伝道所でのボランティアセンターに来る事に。「神様の導きを感じましたよ」以来八月二四日まで柏崎伝道所に宿泊して他のボランティアスタッフと共に奉仕活動を続けた。崩れた……

【4637号】第47回「キリスト教教育主事」認定試験公告

第47回(2008年)「キリスト教教育主事」認定試験を次のとおり行います。 ◆受験願書提出期限 2007年12月11日(火)(提出物1~7を教区に提出) ◆論文提出期限 2008年2月14日(木) (試験科目ハの論文・教団教育委員会に提出) ◆試験期日 2008年3月6日(木)午前11時~午後2時 ◆試験場所 〒540-0004大阪市中央区玉造 TEL06-6761-8562 大阪クリスチャンセンター会議室 ◆試験科目 イ.筆記試験  日本基督教団教憲、教規および諸規則(60分) *試験時間に日本基督教団「教憲教規および諸規則」を貸し出します ロ.面  接 ハ.論  文  400字詰原稿用紙 15~20枚 「キリスト教教育の働きの多様性~日本におけるキリスト教教育の歴史をふまえて」 ◆提出物 ◎以下の書類を整え必ず期限までに教区事務所に提出する。 1.……

【4637号】宣教師からの声

祝福は祝福を増す ボイル・ティモシー ボイル・ユーコ (UMCとPCUSAから教団への派遣宣教師) 聖書は、神が異邦人を信仰によって義となさることを見越して、『あなたのゆえに異邦人は皆祝福される』という福音をアブラハムに予告しました。それで、信仰によって生きる人々は、信仰の人アブラハムと共に祝福されています。(ガラテヤ3章8〜9節) 2007年9月の現在で、私たちは21年あまり茨城地区の協力宣教師としてつくばクリスチャンセンターでの働きを終え、10月からティモシーは大阪にある部落解放センターとユーコは神戸にあるイエス団真愛ホームでの働きを始めようとする人生の変わり目に立っているところです。長い間お世話になった関東教区の皆さんと離れるのは辛いのですが、大阪と兵庫教区での新しい出会いを楽しみにしています。これからの新しい歩みを、それぞれの職場で貢献できるように頑張りたいと考えてい……

【4637号】消息

中野草三郎氏(隠退教師) 六月三〇日、逝去。七八歳。東京都に生まれる。一九五八年東京神学大学大学院修了後、須坂教会に赴任。その後原宿教会を牧会し六八年から九四年まで聖跡桜ヶ丘教会の牧師を務め隠退した。遺族は妻の知子さん。

【4637号】日本基督教団エキュメニカル 協力奨学金規定を承認 第2回国際関係委員会

第二回国際関係委員会が、九月六日に教団会議室で行われた。委員五名中三名が出席した。 前回議案関係報告を承認した後、議事に入った。「宣教協力協議会留学生委員会の奨学金制度の引き継ぎ」の件を付託していた実務委員会が七月十九日に行われ、作成された「日本基督教団エキュメニカル協力奨学金規定」を承認した。二〇〇八年度募集要項一式を添えて世界宣教委員会に回付される。 「南西ドイツ宣教会(EMS)青年部ボランティアプログラム」がドイツで十月から翌年四月までホームステイ形式で開催される。早急に参加者を募るものの、開催期間に日本側にとっては問題があることを先方に申し送ることにした。また、九月からEMSとの協力関係で京都のNCC宗教研究所で開催されている宗教間対話研修プログラムに四名のドイツ人が参加することが報告された。研修プログラムの一環として日本基督教団の教会で実習が行われる。 後半はヨルダンのアン……

【4637号】差別の現実に抵抗し、第一歩を踏み出す 西中国教区部落解放現場研修会

九月九日(日)、十日(月)西中国教区部落解放現場研修会(委員長東岡山治牧師)が、広島県北の三次教会(原野和雄牧師)と三次まちづくり交流センターで開かれた。参加者四二名。 九日夕方、柴田もゆる牧師(教区議長)による開会礼拝。夕食後、広島キリスト教社会館報告、設立五〇周年を迎え、建物改修工事を行ったこと。部落解放を願い、その使命が果たせるよう務めていると報告。 主題講演は、浄土真宗本願寺派西善寺住職小武正教さんがして下さった。 講師は、江戸時代に県北で起こった仏教寺院に対する厳しい差別政策と被差別部落民衆の抵抗についてのべ、「あきらめ」を強い、差別に加担してきた仏教教義にふれた。その中で浄土真宗には、差別を温存し、助長する面と、逆に差別に立ち向かう面の二つがあると言われた。最後に、「私は差別の現実に抵抗し、差別を支えているものを無くそうと、第一歩を踏み出している」と語られた。 翌十日は……
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