岡田則子宣教師派遣式が七月二九日に教団会議室で木下宣世世界宣教委員会委員長の説教、伊藤瑞男同委員会委員の司式で執り行われた。岡田則子氏はスリランカのランカ神学大学へ当初二年間の任期で八月から派遣される。
ランカ神学大学は一九六三年に創設され、聖公会、メソジスト教会、バプテスト教会、長老教会の四教会によって支えられているエキュメニカルな神学教育機関であり、これら四教会の教職と聖書科の教員を養成している。スリランカではメソジスト教会が一九八三年から、また聖公会が二〇〇六年から女性教職按手を実施し、同校では女性神学生が増加し、女性の神学教育が大きな課題となってきた。
岡田氏は青山学院大学文学部神学科を卒業後、米国で学んだ。一九八一年から八六年までスリランカでボランティア等の活動をした。帰国後、大学の教員をしつつ、一九九六年に教団教師となり、東京教区北支区の百人町教会の担任教師として奉仕した。今回スリランカ・メソジスト教会からの派遣要請をうけ、ランカ神学大学で「女性と教会」「キリスト教史」を担当することとなった。
木下委員長は説教で宣教師の異文化の中での孤独な現実を語り、支援会等による力強いサポートを訴えた。
幸い、岡田宣教師の支援会も立ち上がり体制が整えられていることが派遣式後の茶話会でも報告された。
岡田氏の派遣により教団派遣宣教師は二一名となった。地域別の派遣先は、アジアへ六名、北米に十一名、欧州に四名。また、八名が女性である。世界の各地で伝道の第一線に立ち、関係教会と宣教協力関係を築いている宣教師の働きを覚えて祈り、お支えいただきたい。