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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4653号】「教師退任勧告」に反対する件、審議未了廃案 関東

2008年6月28日

第58回関東教区総会は五月二八~二九日、大宮ソニックシティ・小ホールを会場として開催された。開会時、正議員二六四名中一六二名の出席。
総会礼拝の中では一名の准允式、三名の按手礼式が執行された。疋田國磨呂議長は「議長報告」において全国諸教会・伝道所・学校・団体・海外教会の祈りと支援により、教団の「中越地震被災教会支援募金」目標額が満たされ、「中越沖地震被災教会支援募金」も目標額を超えたことの感謝、2008年度は被災教会の復興と共に、「能登半島地震被災教会支援」のため祈りを献げたい旨を語った。各教会・伝道所の牧師から経過と現況及び感謝報告等がなされた。主な事柄として、2007年度諸報告承認、教団総会議員選挙、教団問安使・鈴木伸治教団書記との質疑応答など。特に教団書記に対し「聖餐の問題が波紋を呼んでいる。教団議長は教憲教規だけしか示さないが、教団としての聖餐論をどのようにとらえるか」という質問があり、「教会規則は教憲教規に基いている。教団を一つにしていくために教憲教規を守ることは、教団議長の使命。聖餐論についても論議を展開する前にこれを逸脱することはやめるべき」との応答がなされた。各議案は協議を深めるため四つの分科会に付託され、その報告を受けて議案審議に入り、2008年度関東教区活動方針に関する件、「日本基督教団罪責告白」作成検討特設委員会継続の件、「ナルドの壷献金」推進の件、「2008年度教団部落解放センター活動献金」推進の件、「『新潟県中越地震・中越沖地震』被災教会・被災地支援推進に関する件、「関東教区教会負担金新割賦方式に関する件などが可決された。
また五味一議員提案による「教師退任勧告」に反対する件は、次のような活発な議論がなされた。まず提案理由として「未受洗者配餐は容認しない。しかし教団議長も丁寧な対話をしてほしい。北村牧師と面識はないが退任勧告はやめてほしい」と述べられた。教区議長からは北村常議員退任勧告に至った常議員会経過について報告された。「聖餐論の議論を期待して常議員会に出席した。すると北村常議員の紅葉坂教会で未受洗者配餐を執行してしまっていると聞き、驚いた。次の常議員会の時には未受洗者配餐は止めるよう勧告がされ、またそうでない場合には退任が求められる旨提案された。常議員全員に意見が求められた。関東教区関係の常議員も意見が割れていた」。これを受け、次のような意見交換がなされた。「教団規則を破り続けるならば、退任はやむを得ない」「北村議員を狙い撃ちではないか」「五味提案に賛成しても、反対しても亀裂を残す。賛成したら未受洗者配餐を容認することになる」「神奈川教区の要望も、退任勧告を否定していない」「信仰の事柄は多数決になじまない」など。途中修正案も出されたが、時間を二度延長して議論を尽くすも採決には至らず、教区議長より審議未了廃案が宣言され、拍手をもって議事を終了した。
教団総会議員選挙結果 【教職】平山正道(四條町)、疋田國磨呂(大宮)、飯塚拓也(竜ヶ崎)、三浦修(埼玉和光)、最上光宏(所沢みくに)、石橋秀雄(越谷)、小野團三(桐生東部)、村田元(原市)、五味一(安中)、秋山徹(上尾合同)、塚本潤一(高崎)、熊江秀一(新津)、小池正造(東新潟)、新井純(十日町)
【信徒】滝川英子(七里)、 小西文江(新潟)、綿貫富夫(桐生東部)、アンダーソン礼子(埼大通り)、和田献一(氏家) 、佐久間文雄(志木)、金刺英雄(上尾合同)、大島健一(大宮)、丸岡早苗(甘楽)、後藤和子(館林)、内田聖子(長岡)、内山一(鹿島)、渡辺洋子(五泉)、田島裕子(安中)   (松本のぞみ報)

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