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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4802号】宇都宮教会献堂式 会堂建築は教会の信仰を形作った

2014年7月26日
 東日本大震災被災教会の宇都宮教会会堂献堂式が、6月15日、関東、東京、中部教区の33教会、120人が出席して行われた。  献堂式で木村太郎牧師は、「甦りの主の下に」と題する説教で、「会堂建築は、単に建物の建築でなく、教会形成、教会の信仰を形作るものだった。  3月11日、金曜日午後の大震災直後、何人かの兄弟姉妹が教会に来てくれた。天井が崩落し、無数のひびが入った壁を見上げても、言葉を交わすこともなく、黙々と会堂の清掃に取り掛かった。翌土曜日、何とかして礼拝の場所を作ろうと、講壇を1階の集会室に降ろした。  会堂を再建しようと決めた後も、小さな波乱は幾つか起きた。設計者が設計途中で病死し、『幻に終わるのか』とも思ったが、その葬儀で、教会建築を手掛けた設計者と出会った。隣接のビル一室での仮会堂は、姉妹の葬儀からスタートした。この時私は、主の導きと深い思いがあること、死の先に……

【4802号】人ひととき 福田 範三さん 教会に仕える歩み

 蕃山町教会の近くで生まれ、初めて教会に行ったのは、小学校4年生ごろ。当時から、医者を志す夢を持っていた。高校2年の時に受洗。KKS(教会高校青年)キャンプの後に、仲間が洗礼や信仰告白を決意する中で、自らもまた、生涯求道生活のままで終わることはないと気づいたことによる。  岡山から離れずに大学に進学し、教会内で結婚。医者の務めの中で、礼拝出席は必ずしも良い方でもないのに、辞退者の故、長老へと繰り上げ選出された時には頭の中が真っ白になった。長老当選を機に、当直勤務以外は出席するようになった。  中学の頃から憧れた僻地医療の思いが強く、海外を見据えている時に、「海外に行かなくても、岡山にだって医師不足の所はある」と教えられ、美星町(現在は井原市に編入)の病院へと赴いた。ただし、条件をつけた。「土曜の晩から日曜の夕方までは、私の代わりの医者を派遣してください」。この条件が受け入れられ……

【4802号】感動!あの女子高生たちが今なお!

 安行教会50周年記念礼拝に説教者として招かれた。安行教会はかつて越谷教会が親教会であり「安行教会は私の青春だ」という2人の信徒も同行し、この信徒たちから、越谷から安行へバスもない不便な地に自転車で牧師と共に伝道に向った青年時代の思い出を聞きながら安行に向った。  安行教会は、今でも不便な地にあるが、勢いのある教会に成長した。安行教会、田中かおる牧師は「礼拝の充実」に全力を注ぎ、「礼拝第一」の教会形成をしてきたが、今、その実を結んでいる。最近、現在の敷地より数倍広いかにみえる(実際はほぼ同じ広さ)隣接地を購入、駐車場には困らない教会になっていた。  私は埼玉一筋に歩み、何度も安行教会の説教奉仕をして来た。その時、楽しみにしてきたことがある。あの印象深い女性信徒たちに会うことだ。私が高校3年生の時に、関東教区KKSキャンプに参加した。このキャンプに安行の地から6名の女子高校生が参……

【4801号】2014年度教区総会報告

2014年7月5日
信徒戒規「除名」で紛糾 沖縄教区  第73回沖縄教区総会は、5月25、26日両日、沖縄キリスト教センターで、正議員43人中、開会時40人が出席して開催された。  沖縄教区は、03年以来、12年連続で教団問安使を拒否して来たが、長崎哲夫教団総幹事は、東中国教区総会に赴く2日目午後まで傍聴した。  開会礼拝後、「なぜ准議員席しか与えらないのか」という伝道所信徒の発言から、2011年総会で可決した「伝道所信徒議員正議員」問題が再燃した。「昨年総会で常置委付託となり、推進作業委員会が出来たが、教団の回答に縛られて、何も『推進』していない」との批判に対し、竹花和成議長は、「教区総会可決の際は、合同議定書の精神がまだ活きており、教規61条の援用で道が開けると信じていた。批判は甘受するが、合同も、『教団と距離を置く』決断も教師主導でやって来た。教区内でも、信徒に正確に伝えていない教会があ……

【4801号】▼教区活動連帯金検討委員会▲教区の意見を受止め規則案を再検討

 第9回教区活動連帯金検討委員会は6月6日教団会議室において開かれた。  今回は、「伝道資金」がどのように活かされるか、各教区総会などで出された意見を受止めながら、規則の内容について、再度検討を進めることとした。  現在の教区活動連帯金の配分金受入教区からの批判はいくつか伝えられており、その主なものは、配分金が減ることに対する不安によるものであった。  試算によれば、確かに減る教区もある一方で、増える教区もあって、増える教区からの批判は無かった。  これは、計算基準をいかに公平なものにするかによって、変わってくるのであって、公平性の原則に照らして、最善の方法を目指すべく努力が期待されていることは確かである。  また、別の観点で、現在の教区活動連帯金の継続を望む意見もある。つまり、これまで、教区活動連帯金は地方教区の宣教を支えてきた。それを廃止して、伝道の名のも……

【4801号】▼予算決算委員会▲三局一時移転について報告を受ける

 第38総会期第6回予算決算委員会が6月5日に教団B会議室において行われた。冒頭総幹事より次の報告がなされた。  ⑴キリスト教会館問題特別委員会において、会館を建て替えるのか、耐震補強工事とするのか、早く結論を出す必要があるが、教団のみでは決められない問題でもある。その結論を前にして、教団三局は工事に備えて一時移転先を既に大久保に確保し、引っ越し作業日程を7月4日から6日とした。常議員会やその他の規模の大きな会議のためには部屋を別なところに借りる必要も出てくる。  ⑵教団総会議員数の削減について、予算決算委員会としては予算削減の観点から常議員会に対して推進を提言したが、削減を具体的に進めることはなかなか難しい問題である。  主な議事については以下の通りである。  ⑴2013年度2次補正予算に関する件 款を超えての支出超過について補正を行った。  ⑵2013年度……

【4801号】消息

川義雄氏(隠退教師)  14年5月15日逝去、85歳。北海道に生まれる。59年東京神学大学大学院を卒業、同年長原教会に赴任し、96年に隠退。  遺族は妻・大川曙見さん。 上野恒治氏(隠退教師)  14年5月14日逝去、88歳。大阪市に生まれる。51年日本基督教神学専門学校を卒業、同年阿佐ヶ谷教会に赴任し、韮崎教会を経て、99年に隠退。  遺族は娘・青塚いずみさん。 丸山邦明氏(隠退教師)  14年5月26日逝去、79歳。鹿児島県に生まれる。66年日本聖書神学校を卒業、同年伊丹、喜界教会に赴任し、13年に隠退。  遺族は、妻・丸山文子さん。

【4801号】宣教師からの声 私たちに与えられた存在の意義と 福音を求めて 佐原光児 (シカモア組合教会宣教師)

 米国カリフォルニアのエルサリート市のシカモア組合教会に仕えています。アメリカ合同教会(United Church of Christ)(以下、UCC)に属する教会です。UCCは特に社会正義の問題に取り組む姿勢と、人種的、文化的、性的多様性を重んじ、積極的にそれらを評価する性格を持っています。  現在、北カリフォルニアには3名の教団宣教師が派遣されており、協力関係の中でそれぞれの教会だけでなく、教会間に存在する日本語キリスト者のための集会を支えています。今後を考えると課題は少なくありませんが、このアメリカでは日本語ミニストリーとそれを包む日系教会全体には、その規模からは見えない大切な存在意義があります。  レイシズム(人種差別)というと、一昔前の黒人に対する差別と暴力が想像され、過去のものという見方もあるでしょう。しかしアジア系アメリカ人神学者らはこのレイシズムは現在も働き、そ……

【4801号】第59回台湾長老教会総会に出席して

 去る4月22〜25日、主題「疼惜国家台湾 遍伝基督促福音」(イザヤ52・7〜10、一コリント12・26)を掲げた第59回台湾長老教会定期総会は、台南・長栄女子高級中学大礼拝堂を会場に開催された。  開会礼拝には全国より集まった約700名の代議員によって大きく喜びに溢れた讃美歌が歌われ、熱い祈りが捧げられて開会した。  続いてアフリカ大陸をはじめほぼ全世界各地からの国内外来賓の紹介があり、アジア・キリスト教協議会、教団、米国合同教会とディサイプルズの共同世界宣教局の3団体が挨拶し、教団として11年3月11日の東日本大震災以来3年にわたりPCTから受けた多くの献金・ボランティア奉仕・2度にわたる台湾における放射能被災地児童と保護者の「こひつじキャンプin台湾」に謝意を表した。  この後、今総会特別プログラムである、前総統でPCT信徒である李登輝氏の講演会が行われた。 ……

【4800号】2014年度教区総会報告 教団総会開催年、重要案件を審議

2014年6月21日
宣教基礎理論改訂、全教団的協議会開催を要望 兵庫教区  第68回兵庫教区総会が5月18日、19日、神戸栄光教会を会場に開催された。出席議員は、開会時、219名中169名だった。  小林聖議長は、17ページに亘る詳細な議長報告から特に次の4点を取り上げ報告した。  阪神・淡路大震災19年、東日本大震災・福島原発事故3年の歩みの中で「教区は長田センターを中心として被災地救援活動を行い、特に東北教区エマオとの協力により支援してきた。原子力という本来人間が手を出してはいけないものによって引き起こされた事故は、なお終わりが見えない。それぞれの生活を反省し、被害を最小限に抑える努力が必要である。特に福島の子どもたちの支援をはじめ引き続き積極的な参与が求められる」。  教区諸施設の課題・今後について、「『兵庫教区クリスチャン・センター』はじめ、諸施設の働きを教区宣教と有機的につなげ……
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