8月11日から13日にかけて、伝道推進室主催・教師委員会後援の「第6回夏期研修会(合同開催第9回Cコースの会)」が東京神学大学に会場を提供してもらい開催された。
この研修会は、教規第3条6項による者(いわゆるCコース及びその受験者)と准允後5年までの者の研修会である。その総数は300人弱いると思われるが、参加者は28名。スタッフを含め総勢45名であった。
主題は5年ぶりに「説教」を取り上げ、「説教の課題の発見と克服」と題して、東京神学大学小泉健准教授による3時間に及ぶ講演があった。
しかし、それだけではなく、説教の中心課題を見据えるために「贖罪信仰を語り伝える説教」と題して石橋秀雄教団議長に、また、「聖書の読み方」と題して同志社大学神学部石川立教授の講演を受け、参加者は説教者としての姿勢と聖書を読む工夫を学んだ。更に、具体的にヨハネ福音書をどのように読み、説教するかの課題のために「説教の源泉としてのヨハネ福音書」と題して成田いうし牧師(磐上)の講演も行われた。
牧会夜話では、加藤常昭隠退教師によって「生きた言葉、生かす言葉」と題して説教者としての自身の原体験を、また、大串眞牧師(千葉北総)によって「説教による教会形成」と題して、開拓伝道の中で御言葉によって打ち砕かれ、立ち上がらされた経験を語ってもらった。
ケース・スタディでは、よく知られている説教者の説教を、名を伏せて批評してもらった。活発な意見が交わされ、各自の説教観からの批評が集中した。このことは参加者が、日頃、自分が説教をすることの重圧から解放されるひと時となったが、説教に対するコンプレックスを抱えている現実があることをも浮き彫りにした。
朝夕の礼拝では、今回も小島誠志、大隅啓三両牧師から慰めを受けた。
講演及び礼拝は全11枚のCDに録音されており、参加できなかった方にも配付することができる(伝道推進室へ申し込み。献金1500円)。(宮本義弘報)