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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4806号】人ひととき 國吉常喜與さん 教会は立ち帰る場所

2014年9月27日
 國吉さんは牧師の家庭に生まれ、「教会の子ども」として宇都宮で、小・中・高時代を過ごした。その後東京の大学に進学し、1967年から学生運動、労働組合運動に加わった。教会生活から離れた、空白の十数年だったという。  この間に、同世代の学生や活動家の死に直面、命を与えてくださった神、育んでくれた教会への応答として教会生活に復帰した。学生時代に知り合った真理子さんと結婚。宇都宮上町教会で式を挙げた。真理子さんも洗礼を受け、それ以来40年、教会員、教会学校奉仕、現在は教会附属の学校法人みふみ学院理事長、みふみ幼稚園園長を務めている。  「教会は立ち帰る場所」であり、教会の先輩たちから、「人生をやり直せ」と励まされ、34歳から役員を務めた。  高齢の教会員の送迎、みふみ幼稚園の総務としての幼稚園送迎バスの運転も担当、やがて関東教区常置委員に選出された。  2011年東日本大震……

【4806号】会館の目的、意義

 教団が西早稲田の「日本キリスト教会館」に居を構えた時は、1970年秋。折しも、大阪万博にキリスト教館出展問題を契機として教会、神学校・関係学校・施設など教団の全領域にわたり、ついに部分的には暴力問題にまで発展して教団は揉めに揉めていた。前年1969年夏鈴木正久議長の死後4年間で三議長が変わった教団史最悪の混乱期であった。だから多くの人が、「日本キリスト教会館」の献堂の目的とか意義について関心を持ち、周知する余裕はなかったと言える。しかし、そんな中でも会館建設への計画は粛々と進められていた。1970年11月5日の献堂式の経過報告には、「1949年以来教文館に借家住まいを続けてきたキリスト教諸団体では、借家期限1969年までは自らの会館をもちたいとの動きがあった」とあり、日本キリスト教協議会(大村勇議長)が、これらの計画を知り、日本におけるキリスト教諸教派・諸団体の協力と一致の精神の具体化を……

【4805号】東日本大震災とアジア学院 荒川 朋子

2014年9月13日
キリストの愛に基づく世界構築のため  アジア学院は創立41年目を迎える、開発途上国の農村指導者を養成する小さな学校である。「ひとといのちを支える食べものを大切にする世界を作ろう-共に生きるために-」という理念を掲げ、有機農業で食べものを共に生産し、共に食すという人間にとって最も本質的な活動を基盤にして共同生活を送っている。  研修と生活は多文化、多宗教、多言語の環境の中で行われ、「イエス・キリストの愛に基づき、公正且つ平和で健全な環境を持つ世界を構築する」ために有用な人材を、生活が非常に困難とされる世界の農村地域に輩出することを目的に事業を続けている。これまでの卒業生は世界55カ国に1273名を数える。今年(42期)は30名が16カ国から招聘され、現在様々な研修に積極的に臨んでいる。   ベクレルセンターの開設  2011年3月の東日本大震災から3年目に当たる今……

【4805号】▼宣教研究所委員会▲今期「改訂宣教基礎理論」に集中

 7月25日、移転した教団事務局B会議室に委員全員が集い、今期最後の委員会を開催した。  初めに佐々木美知夫委員長より、今期の活動は、「改訂宣教基礎理論第二次草案」を作成することに集中し、ほとんどの時間と労をそれに費やしたとの確認がなされ、第39総会への「委員会報告」を承認した。  また、先の第6回常議員会では、同草案についてその取り扱いが議され、「改訂にあたって」の部分を除いた形で教団総会議長の前文を付け、冊子として配布した上で、全教団的協議へ移すこととなった旨が報告された。  長崎哲夫総幹事からは、2年に亘る働きについての労いの言葉と共に、当委員会の今後の働きと課題について希望が述べられた。  その後、宣教研究所所蔵の資料について協議がなされたが、同資料は整理できていない部分も多く、その取り扱いが今後の課題となること、また、日本キリスト教会館の耐震補強工事に伴い……

【4805号】▼信仰職制委員会▲次期申し送り4項目を確認

 第38総会期第5回信仰職制委員会が、8月4日~5日、第1日は大久保の教団会議室で、第2日は近くの日本福音ルーテル東京教会の会議室を借りて行われた。委員長が急病で欠席のため書記が代行し、委員6名の出席により、今総会期最後の委員会の議事を行った。前回の委員会以降に出された諮問はなかったため、今総会期の活動を振り返っての評価と展望、並びに、次の総会期の委員会への申し送り事項について検討、協議した。  今総会期は、前総会期の委員会からの申し送りを受けて、「教憲」の学びを継続した。また式文の刊行を目指して、『式文(試用版Ⅰ・Ⅱ)』の検討に着手し、式文における聖書や讃美歌の取り扱いについても検討した。さらに『教憲教規の解釈に関する答申集』(2010年12月)以降の答申をまとめた追録を冊子として頒布することとした。なお今総会期は、委員全員が男性であったため、委員選任の際に配慮を求めることとした。……

【4805号】差別の問題に出会い、 考え、学び合う場 部落解放青年ゼミナール大集合!

 2014年7月31日から8月2日まで、早稲田教会・早稲田奉仕園を会場に「部落解放青年ゼミナール大集合!」が行われ、広島、大阪、東京から20名の仲間が集まりました。青年ゼミは、青年たちが部落差別の課題と出会い、差別からの解放について考え学び合う場として、1998年から16年にわたって毎年続けられてきました。各地でそれぞれの青年ゼミを生きてきた参加者がもう一度集まり、直面し抱えている悩みや思いを分かち合う集まりになることを願い、プログラムが企画されました。  2日目には埼玉県狭山市を訪ね、石川一雄さん・石川佐智子さんにお会いし、狭山事件について学びました。狭山事件の背景には根強い部落差別があり、そうした偏見によって石川一雄さんは逮捕され冤罪が生み出されました。フィールドワークで警察の調書どおりに現場を歩いたときにも、調書内容の多くに不可解な点があることを知り、狭山事件が作られた冤罪事件……

【4805号】《日本基督教団教誨師会総会・研修会》キリストの福音が人生をやり直すに必要

 2014年6月30日~7月1日にかけて、日本基督教団教誨師会の総会ならびに研修会が国立オリンピック記念青少年総合センターにて行われた。  研修会は1日目夜に行われ、シロアムキリスト教会の鈴木啓之牧師による講演会であった。  鈴木師は、シロアムキリスト教会とNPO法人「人生やり直し道場」の取り組みを中心として話された。「人生やり直し道場」は最近札幌にも開設し多くの人々のニーズがあるとのこと、人生をやり直すためにキリストの福音が必要だと説いた。また、教誨師として受刑者に向き合うだけではなく、出所した後にも人が新たに生き直すために、私たちが必要とされていることがあるのではないか、という問題提起もなされた。そうした講演を受けて活発な質疑や議論がなされた。  一方、総会は2年毎に開かれており、教誨師94名中30名が出席した。  議案は、2012年度及び2013年度の事業報告……

【4805号】第5回夏期研修会 伝道推進室主催・教師委員会後援 「役員会形成」について学ぶ

 8月12日から14日にかけて伝道推進室主催・教師委員会後援の「第5回夏期研修会(合同開催第8回Cコースの会)」が東京神学大学を会場にして開催された。参加者は26名。スタッフを含め総勢44名であった。  今回は主題を「信徒訓練~役員会形成」とし、牧会の中で危機に直面し易い役員会をどのように形成していけばよいかを学ぶものであった。  この主題を巡って、教憲教規から役員会の働きと在り方を学ぶために、岡本知之牧師(西宮)に「教憲教規を土台とした役員会形成」と題しての講演をしてもらった。また、旧教派の伝統も大いに役員会を特色づけることから、ホーリネスの伝統から大友英樹牧師(赤羽)、組合教会(会衆派)の伝統から菅原力牧師(弓町本郷)、長老教会の伝統から藤掛順一牧師(横浜指路)、メソジストの伝統から長山信夫牧師(銀座)にそれぞれ講演してもらった。参加者が牧会する教会を旧教派の伝統から現状を……

【4805号】消息

加藤武紀氏(無任所教師)  12年10月5日逝去、72歳。鳥取県に生まれる。66年東京神学大学大学院を卒業。同年より済美保育専門学校(現、岐阜済美学院)、済美女子高等学校に01年まで務めた。  遺族は妻・加藤和子さん。   松田平太郎氏(隠退教師)  07年10月24日逝去、80歳。京都府に生まれる。57年同志社大学大学院を卒業。同年北見北斗伝道所(当時)に赴任し、東札幌教会を牧会し、その間北星学園高校に務め、99年に隠退。  遺族は妻・松田芙美子さん。   山倉芳治氏(隠退教師)  14年7月30日逝去、84歳。東京都に生まれる。56年東京神学大学大学院を卒業。同年岡崎教会に赴任し、富山総曲輪、富山二番町、和歌山、愛隣教会を牧会し、97年隠退。98年復帰後04年まで横浜中田教会を牧会し、隠退。  遺族は妻・山倉廸子さん。 &n……

【4805号】宣教師からの声 一緒に網を引き上げる 松本章宏 (シンガポール日本語キリスト教会牧師)

 父が転勤族だったため、私が通った小学校は6校を数えます。その後、高校時代にカチカチの福音派で救われ、途中聖霊派の影響も受け、最後は教団の牧師になりました。韓国とアメリカの神学校で学んだ時には、ソウルとミシガンの日本人伝道に携わりました。今振り返ると、神様は最初から私を超教派の海外日本人伝道で用いるために準備しておられたことが分かります。  札幌で牧会していた時、主は不思議な方法で私たちを東南アジアへと召されました。妻と2人の息子を連れ、アブラハムのごとく行き先を知らずして出発した私たちがたどり着いたのはジャカルタでした。無牧のジャカルタ日本語キリスト教会を2ヶ月間お手伝いするという約束で始まりましたが、その後、正式な招聘を受け、専任牧師として就任しました。  スラバヤやバリの日本語集会のコーディネーターもさせていただきながら、徐々にこの時代におけるディアスポラ宣教の重要性に目……
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