人生で初めて聖書に触れたのは、成美学園(現在の横浜英和学院)への中学入学の時。何もかもが初めてで戸惑っている時に、そばにいた子に教わって聖書や讃美歌を開いたことを新鮮におぼえている。それから学校での毎朝の礼拝と、聖書科の授業で御言葉に親しみ、友だちに誘われて横浜ナザレン教会に通うようになった。
父親は第二次世界大戦で戦死。物心つく前には出征していたので、顔も写真でしか覚えがなく、「お父さん」と呼んだ記憶もない。高校3年の時、父親代わりに頼りにしていた祖父も失い、人の死というものを強烈に意識した。自分の頼りになるものは何かと探し求める中、日頃の礼拝の言葉が結びつき、受洗への道が開かれた。
それゆえに、神を「父なる神様」と呼べることは、自分の中で言いつくせない深いものがある。そして、主イエスが語りかける「汝の罪は赦された」との誰にも言えない言葉が、自分の中でも響くものとなった……
8月30日~9月2日にベルリン宣教会がその創立190年記念祝賀会とパートナー教会との協議会をベルリンの本部で行ない、私は教団を代表して出席した。ベルリン宣教会は、ベルリンブランデンブルグシレジアオーバーラウジッツの地域的福音主義教会(EKBOと略す)及びアンハルト福音主義教会の海外宣教団体である。
EKBOは、東西ドイツ統一以前から教団の婦人会連合との交わりがあった。青年の交流も2002年から行われてきた。また、ベルリン日本語教会(秋葉睦子牧師)を交わりに入れてくださっている。
昨年EKBOの代表団が教団と福島県の被災地を訪れてくださり、石橋秀雄議長がEKBOを訪れて、両者の関係が深まった。そして、今回私のこの協議会への参加となったのである。
祝賀パーティーでは、海外の代表者たちからの挨拶があった。興味深かったことは、各教会の挨拶は、その国の石を持参してその石につ……
信仰による豊かな交わり
教団出版局の月刊誌『信徒の友』は、1964年4月の創刊、今年創刊50周年を迎えた。各地で『信徒の友』係への感謝、さらなる普及、購読促進を目的とした集会が開催され、事業が計画されている。
『信徒の友』は創刊50周年、一方日本基督教団出版局は、3年後の2017年に創立50年を迎える。つまり、1967年の創設。少し勘定が合わない。
この一事をもってしても、出版局という一部局が『信徒の友』を企画創刊したのではなく、教団が一丸となって生み出したことが分かる。
かつて山北宣久教団議長(当時)は、教団の過去を「荒野の40年」と総括し、大きな議論を呼んだ。「荒野の40年」という評価の是非は知らず、日本人の生活、道徳倫理をも含めた価値観が大きく変えられた激動の時代であったことは、誰も否定出来ないだろう。決して、平和と豊かさをむさぼる惰眠の時ではなかった。少……
教団事務局はじめ、三局が大久保に一時移転してから3ヶ月経った。スペースは大幅に減少したが、三局がフロアを共有して実務に当たっている様子は、なお新鮮だ。今号、巻頭報告もそのひとつの成果と言えよう。出版局のご奉仕に感謝したい。▼早稲田には半世紀近くに亘る会館時代に積み重なった資料、それ以前から継承してきた資料が倉庫にも、事務局にも蓄えられてきた。一時移転した事務局には、こう言った資料をすべて運び込むスペースはなく、積み重なった資料を見ることもない。必要なときには、早稲田に保存されている資料を取りに行くことで現状、実務は滞っていないようだ。▼新報も既に電子データ化されている。バックアップのハードディスクが壊れない限り、紙無しでほとんどのバックナンバーを確認できる。▼蓄えられてきた資料は、教団の歴史の一次史料だ。堆く積まれた紙であるかもしれないが、そこには、ひとつの教会、ひとりの教師、学校や関係……
第38回総会期第5回宣教委員会は9月3日、戸山サンライズを会場に開催された。
3日の午前中まで宣教委員会の下にある「障がい」を考える小委員会が主催する「第4回『障がい』を考える全国交流会」に合流参加。主題は「牧会者ならびにその家族の精神的なケアを考える」。講師の藤掛明氏(聖学院大学准教授)は、2つのテーマ「牧会者のストレスとメンタルヘルス」「教会とパーソナリティ障害」に具体的事例を紹介しながら決して軽くないこれらの課題を簡潔に語られた。その後、35名の参加者は5つの分団に分かれて、それぞれの持ち場で抱えている課題を分ちあう有意義な時を過ごした。
「全国交流会」を終え、通常の委員会を白戸清委員の奨励により開会。常議員会報告、常設委員会報告、自主活動団体報告を受け、その後、次期総会期申し送り事項に関連する左記の件について協議がなされた。
統一原理問題連絡会報告に統一協……
9月1日~2日に東北教区センターエマオで、教団教育委員会主催の第4回青年担当者会を行った。9教区・支区より参加者があり、教団教育委員と事務局も合わせて19名の参加者で行った。
清藤淳委員長による開会礼拝の後、自己紹介ゲームで参加者が仲良くなり、東北教区センター主事の山元克之牧師と職員の小野なおみ氏から「教団関係団体としての青年・学生センター」という題で発題を聞いた。宣教師の働きとして始まった青年・学生センターの歴史や現状、課題について詳しく話してもらった。夕食後、増田将平委員より8月19日~21日に行われた教団教会中高生・青年大会の報告を受けた。そして各教区での青年活動の取り組みと課題について報告を受けた。
教団教会中高生・青年大会と関東教区の青年活動の報告はDVDにまとめたものがつくられたので、それをみんなで鑑賞した。
2日目はA、B、Cの分団に分かれて、発題を聞いて……
「障がい」を考える小委員会が主催する第4回全国交流会が、9月2~3日、新宿・戸山サンライズにおいて開催された。今回は、「牧会者ならびにその家族の精神的なケアを考える」交流会として、講師に藤掛明氏(聖学院大学准教授)を迎えた。牧会者とその家族を中心に14教区35名が出席した。
1日目には、「牧会者のストレスとメンタルヘルス」をテーマとする講演であった。牧師のストレス研究では、教職同士や信徒とのパワー争い、信徒へのサービスによる消耗、自己や家族の問題等がバーンアウトの要因の上位を占めること等が紹介された。牧会者は、援助者役割が身に染みており、自らに影の世界が無いかのごとく振る舞う。いかに援助者役割を解き、光と影を統合していくか。「SOSサイン」や素の自分に向き合うための「気晴らし行動」、「語り合うこと」の重要性について話された。夕べの分団は、講演内容を分かち合い、それぞれの課題が自由……
7月18日に38総会期教団救援対策本部第16回(通算第33回)会議を、また9月19日に同第17回(通算第34回)会議を教団会議室にて開催した。
まず募金状況として、9月19日現在、国内募金総額は8億9517万6688円、海外からの献金は3億7121万9644円となっていることが報告された。
救援対策室からは、仙台エマオ・石巻エマオでの活動状況、PCT(台湾基督長老教会)から派遣されたボランティア・チームの活動、こひつじキャンプ開催、ハートフル釜石(遠野から移転)の活動等の報告がなされた。
被災教区報告として奥羽教区からは、宮古教会会堂建築工事および一関教会の礼拝堂改修工事に向けての現状について、建築資材および工事担当者の人手不足が深刻な状況であること等が報告された。東北教区からは、被災者支援センター関係(6月末のボランティア総数が6千名を越えたことなど)、および放……
第38総会期第6回伝道委員会が9月8日~10日、札幌教会で開催された。9日、美馬牛福音伝道所を訪問、祈祷会。
伝道推進室関連
①三重キャラバン(9月14~15日)の件、15の教会で礼拝説教応援。15日名古屋・金城教会で伝道推進室名古屋大会・信徒の友50周年記念大会。②伝道トラクト第3弾、クリスマストラクト。③Cコース夏期研修会26名参加。④ユースミッション報告。⑤伝道推進室報第4号発行。⑥伝道推進室実行委員を1名増員する提案がなされ承認した。宣教委員会を通じて常議員会に諮る。⑦伝道推進室への意見。多岐にわたる活動のため委員増員と共に、各委員会、有志団体との協力体制が必要である。伝道推進室の働きについて常議員会報告、総幹事報告を通して全教団で情報共有すべきである。トラクトにキリスト教基礎知識入門編を作ってほしい。推進室の活動全体について、伝道方策を明確にすべきと分析した。
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協約のこれまで・今・これからを協議
1984年2月8日、教団、在日大韓基督教会(KCCJ)にて結ばれた協約の30周年記念集会が、この9月16日、在日本韓国YMCA(東京・千代田)にて開催された。
開会にて献げられた記念礼拝は、伊藤瑞男教団副議長司式、趙重來(チョウ・ジュンレ)KCCJ総会長・船橋教会牧師が「山に立ちなさい」と題して説教した。列王記から、恐れ洞穴に閉じ籠る預言者エリヤを、神は再び召され、広く開かれている地平、バアルに跪かなかった残りの者たちを示されたこと、両教会も現状維持ではなく、今、新しい歩みを始めなくてはならないことを語った。
昼食を兼ねたレセプションにて出席者紹介ののち、午後には発題者4名を立て、長崎哲夫総幹事司会により、協約の過去、現在、未来について発題、パネルディスカッションが行なわれた。
李根秀(イ・グンス)総会書記・大垣教会牧師は、協……