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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4800号】人ひととき 山口眞智子さん ほめうた歌おう、声高く、約束の地で

2014年6月21日
 「あなたがまだお母さんのおなかの中にいる時から、あなたを知っていましたよ」と受洗牧師である植省三郎牧師から言われた。植牧師の牧する日本基督教会富良野教会のオルガニスト兼長老だった伯母の教導のもと、姉妹共々日曜学校に通った。夕礼拝・祈祷会にも出席し、居眠りをして椅子から落ちそうになったりしたことを思い出す。  教団の教会へは、父親がメソジスト教会の元牧師であった康夫氏との結婚を通して転入した。実は、教団の教会については、少女期の愛読書「赤毛のアン」で長老派がメソジストを軽んじるくだりがあり、似たような戸惑いをずっと感じていた。  夫とは明治学院大学の剣道部で出会った。結婚後も剣道を続け、家庭婦人の東京代表の選手となったこともある。  大学卒業後は聖路加国際病院に就職。一粒種の伊作氏がある程度成長するのを待って、仕事へと復帰、以後、福祉畑を歩くことになる。  教会では……

【4800号】リバイバルとサバイバル

 各教区総会を問安し、各地の教会・伝道所、教区運営・教区形成の状況を知ることができて感謝であった。各教区において宣教・財政等の計画を立て、宣教の働きを推進していることを知らされ、大いに励まされた。  一方で、いわゆる「地方教区」および「小規模教会」の困難さをあらためて強く感じた。北海教区の「第3次長期宣教計画(2004~13)総括」の文章の中に、「これまで『一教会に一人の牧師』という目標をもって展開されてきた活動は変更を迫られます」との一文があり、その背景にあることを若干知っている者としては、ついにそこまで来たか…との思いで読んだ。「地方教区」、「小規模教会」の現状はかなりきびしい。  その困難な状況の中で、各教区では教師の謝儀援助や互助を懸命に維持しようとしている。その関連で、教区活動連帯金制度見直しによる「伝道資金」設置案に対するきびしい意見も聞いた。  日本の各地で……

【4799号】2014年度教区総会報告 教団総会開催年、重要案件を審議

2014年6月7日
信仰告白について採決せず  三役一新 大阪教区  第59回大阪教区総会は、5月5、6両日、大阪女学院ヘールチャペルで、開会時、正議員290人中、202人が出席して開催された。  総会審議で最も議論が白熱したのが、「教区総会開会礼拝、准允式・按手礼式で教団信仰告白を全文、告白する」議案だった。  「教団信仰告白は信仰の根幹。すべての教会に求めているのでなく、教区総会、教職を立てる際の告白は当然」との意見に、向井希夫議長は、「今総会の准允式も、教団信仰告白に則って行われており、開会礼拝で行わなかったのは、対立から10年間、総会が開けず、大阪教区の3号精神の生まれた歴史の反映」と議論が噛み合わず、並行線を辿る中で、「強行すれば、分裂しかなくなる。議案は採決にそぐわないので、採決しない」提案が出た。    「賛否、常置委員会付託の何らかの結論を出すべき」「採決になじまないとなる……

【4799号】2014年度教区総会報告

「教団に対する態度表明」僅差可決 九州教区  5月6日~7日にかけて、九州キリスト教会館を会場に、第64回九州教区定期総会が開催された。開会時の議員数は231名中175名。開会礼拝が捧げられ、議長、常置委員会の各報告の後、准允式が執り行われ、4名の教師が立てられた。  その後、各議案の議論がなされた。議案「『伝道資金』制度の更なる検討を求める件」。総会前日に行われた議員研修会においてこの議案の前提となる議論がされたのであるが、具体的には、この構想が実現したならば、九州教区のみならず、財政面での負担の増加や予算の見通しが立たない等の混乱が生じる教区が複数出ることが予想され、よって、第39回総会への提案の見送りを、常議員会に要請するものである。議場では、議案に賛成の意見の他、必ずしも議案にあるような負担増や混乱が生じるわけではないといった意見が聞かれたが、賛成多数で承認された。 ……

【4799号】▼教師委員会▲「夏期研修会」の後援を確認

 4月7日、愛知教会にて第4回教師委員会を開催した。  神学校問安の記録を確認し、第4回常議員報告を受けた。会館問題や改訂宣教基礎理論についての現状を確認した。会館問題について報告がされ、現在の教団事務局を一時移転する計画があることが示された。  教師検定委員会より、補教師試験の方法について、従来旧約か新約のどちらかを選択して説教を提出する形であったが、新旧約両方の説教を課題として提出するように変更することが報告された。  教師養成制度検討会議について、教師委員会の前身に存在した、「神学校委員会」の設置について、各神学校代表者と教団の委員会が集い、より良い教師養成について協議をすることなどが提言されていることが報告された。  教師検定制度について、各認可神学校で行われている講義内容を把握し、神学校委員会などで議論をする必要があるのではないかとの意見が出た。  ……

【4799号】▼救援対策本部会議▲救援対策室、13年度決算を報告

 4月28日、38総会期教団救援対策本部第14回(通算第31回)会議を教団会議室にて開催した。まず、4月28日現在の国内募金総額は8億5982万842円、海外からの献金は3億7036万9154円となっていることが報告された。  続いて、救援対策室において、台湾における第2回こひつじキャンプ実施報告、次回こひつじキャンプ(国内)計画、2013年度決算報告、教会堂・牧師館再建復興貸付金の貸出および返済状況の確認等を扱ったことが報告された。  被災教区報告として奥羽教区からは、宮古教会の教会堂新築設計見積り検討状況、新生釜石教会礼拝堂修築工事終了、第5回北日本三教区短期親子保養プログラム実施等が報告された。東北教区からは、被災教会の再建復興状況(今後支援申請を予定しているのは福島教会)、被災者支援センター活動(エマオ石巻専従者交替など)、東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」活動(第……

【4799号】東京教区伝道協議会♦ 「改訂宣教基礎理論」理解を深めるため

 4月29日、富士見町教会を会場に、東京教区伝道協議会が開催された。テーマは「改訂宣教基礎理論第2次草案の理解を深める」とされ、講師として東京神学大学准教授であり、改訂宣教基礎理論第2次草案の作成を担った教団宣教研究所委員会の一員である小泉健牧師が立てられた。参加者は教職、信徒合わせて177名であった。  この協議会は、一昨年の東京教区総会において、北支区から提案された開催案が常置委員会付託となり、教区伝道部を中心に開催が模索され、今回開催に至ったという経緯がある。東京教区にとって初めての伝道協議会の開催となったが、開会礼拝の説教の中で、東京教区議長の木下宣世牧師がそのことの意義の大きさと喜びを語った。  小泉牧師は、東京教区が一つになって伝道について語り合う場ができたことは喜ぶべきことであり、日本の教会は議論する教会であるとマイナスで語られることがあるがしかし、伝道についてな……

【4799号】消息

藤田 公氏(隠退教師)  14年2月17日逝去、75歳。京都府に生まれる。63年同志社大学大学院を卒業、同年南大阪教会に赴任。洛陽教会を経て、02年まで能勢口教会で牧会し、09年に隠退。  遺族は妻・藤田多恵子さん。   小林政子氏(無任所教師)  14年3月10日逝去、89歳。東京都に生まれる。51年日本聖書神学校卒業、52年目白教会に赴任し、54年から84年まで二本松教会で牧会。  遺族は息・小林元さん。   小林 信雄氏(隠退教師)  14年3月23日逝去、91歳。山口県に生まれる。49年受允、兵庫松本通教会に赴任。53年トロントエマニュエル大学院卒業。甲東教会を経て、関西学院大学に務め、07年に隠退。  遺族は孫・小林由美子さん。   田村喜代治氏(隠退教師)  14年4月4日逝去、98歳。新潟県に生ま……

【4799号】教務教師神学教師からの声 御言葉の種を蒔き続ける 福万 広信 (関西学院初等部宗教主事)

 日本基督教団の教師となり、今年で23年。教会担任教師として15年、そして現在、教務教師として8年目の歩みをしている。  私が今、宗教主事として働いているのは、関西学院初等部という小学校である。関西学院は1889年南メソジスト監督教会から派遣されたW・R・ランバス宣教師によって、伝道者の養成とキリスト教主義教育に基づいて青年に智徳を授けることを目的として創立された。現在では幼稚園から大学院までを有する総合学園となり、今年9月に創立125周年を迎える。  この関西学院の伝統を受け継ぎ、建学の精神であるキリスト教主義を教育の土台とする初等教育機関として、2008年4月に開校されたのが関西学院初等部である。全校児童540名がこの学校で学んでいる。  関西学院の建学の精神としてのキリスト教主義は、第4代院長であるC・J・L・ベーツ宣教師によって提唱されたスクールモットー〝Mast……

【4799号】伝道推進室主催 「主にある命を喜ぶ集い」

 年長者のための集会を準備してほしい! そのように要望する多くの声を頂いて、伝道推進室は65歳以上の高齢者の集いとして『主にある命を喜ぶ集い』を企画した。この集いには『これからの人生を喜び楽しむ~主にあってゆったりと~』という主題がつけられた。  第1回の集いは、3月31日~4月2日、この季節に桃の花が美しく咲き始める山梨県石和温泉において開催され、21教会から51名の教職・信徒の参加者があった。東海教区や首都圏の諸教会のほか、遠くは西中国教区の教会からの参加者もあった。  信仰の養いとしての講演は2回もたれた。初日の午後、小島誠志牧師(元教団議長・久万教会)は、『老いてから生まれる』と題する講演で、創世記12章からアブラハムの信仰についてじっくりと説いた。2日目の午前、石橋秀雄牧師(教団議長・伝道推進室長・越谷教会)は、『笑って、笑って、伝道を楽しむ』と題する講演で、一同を腹……
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