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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4799号】人ひととき 宮越 光さん 受け手から与え手へ

2014年6月7日
 母親と共に、自分に信仰を継承してくれた父親はすでに天に召されている。牧師を支え、教会で問題が起こったときにはその問題解決に真正面から向き合った人だった。礼拝の司式の最中突然倒れ、そのまま天に召された。教会に命を捧げる、父親の姿はまさにそれそのものだった。  中高生時代、同世代の仲間が教会に溢れていた。支区の修養会となると、その数はさらに膨れ上がった。若い自分たちを束ねる一世代上のリーダーの影響は大きく、いつか自分もそのような立場に置かれるのだろうことは容易に想像できた。実際その年齢になってみると、付かず離れずの礼拝生活になるのだが、やはり中高生のリーダーとしての働き場で若い世代と接することは格別の何かがあった。  一旦は不動産関係の一般企業に就職するのだが、サラリーマン生活への疑問が湧き上がり、一方で、教会と付帯施設である保育園の関係の中で奮闘する父親の姿を見させられ、そのま……

【4799号】国際会議を終えて

 東日本大震災国際会議が去る3月11~14日に予定通り行われました。  この会議の終わりにアンケートを配布、会議への感想と意見を問いました。その回答の中からポイントを拾ってみます。 ・被災地仙台で国際会議がもたれたことに大きな意義を感じた。 ・これまで参加した中で最もよく準備された国際会議でした。 ・多言語会議の難しさに、終始よく対応されていました。この会議の重要な成果を私の国の教会生活や神学的省察に向けて、紹介したいと思います。 ・全体会でみんなで修正しながら作っていく作業が印象的だった。 ・内容が豊富で多くの学びと気づきの機会を与えられて感謝です。 ・各国の交流を今後も深め、国際世論の形成ができることを願う。  この他、質疑とグループ討論の時間が不足していた、国内他教派の人たちの参加が少なかったのでは、との指摘もありましたが、総じて、よい……

【4797・98号】メッセージ 主の委託のもとで生きる 横山良樹

2014年5月10日
さて、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。 そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。 だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」 《マタイによる福音書28章16節~20節》 疑う者もいた  弟子たちは、復活の主に命じられた通りにガリラヤへ行き、指示されていた山に登り、そこで主イエスにお目にかかってひれ伏しました。ただしこの期に及んでまだ「しかし、疑う者もいた」と17節に記されるような状況でありました。何を疑っていたのでしょう。書いていないだけに含みがあります。  ヨハネによる福音書に……

【4797・98号】第38総会期臨時常議員会

3局一時移転先決定、2年以内目途に  臨時常議員会が、4月21日午後、教団会議室で、30人中28人が出席して開催された。  当日の議案は、「第4回常議員会(3月)での議決を踏まえ、教団事務局・出版局・年金局を一時移転する。移転先はアサヒニューシティビル(新宿区大久保)。本年5月から2年間。費用は初年度5438万8000円、2年度2481万円」(提案者・石橋秀雄議長)で、「会館問題特別委員会、会館管理組合などとの協議を踏まえ、常議員会での審議を経た上で、教団としての方向性を明確にして行く」とした。  まず、長崎哲夫総幹事は、「5つの物件を検討したが、月額172万9000円、坪単価9500円という賃料の安さ。JR・地下鉄4駅に近い交通の便、出版局在庫で現会館を使用するため、会館から近いという利便性から選んだ」と説明し、愛澤豊重予算決算委員長は、「現在、教団が使える塩漬け財源は3億……

【4797・98号】伝道推進室主催 宮城・山形伝道キャラバン報告

震災3年に向けキャラバン実施  3月8日~11日、伝道推進室の主催で「宮城・山形伝道キャラバン」が実施された。この伝道プログラムは、東日本大震災を特別に覚える時期にあって東日本大震災3周年記念礼拝と国際会議の日程に合わせて企画されたものであった。  伝道キャラバンの受け入れ教会は、山形本町教会(石井佑二牧師・石井美琴牧師)、山形六日町教会(代務・北垣俊一牧師)、泉高森教会(清野久貴牧師)、名取教会(荒井偉作牧師)、石巻山城町教会(関川祐一郎牧師)の5教会。メンバーは、神学生7名・青年2名、伝道推進室室長・委員・協力委員の教師5名、総勢14名であった。  東北教区との連携を整えることなどの点で、伝道推進室の準備は充分なものではなかった。しかし主の祝福と導きのもと、受け入れ教会の配慮によって、全ての旅程と奉仕が豊かに守られ、御言葉に聴き祈る交わりが与えられた。  大震災発生……

【4797・98号】▼「障がい」を考える小委員会▲

9月、全国交流会を開催  第3回「障がい」を考える小委員会が、3月19~20日、磐城教会において開催された。最初に、加藤幹夫委員長より宣教委員会の報告として、宣教委員の全国交流会協力と本小委員会の組織継続について確認された。  次に、2014年9月2~3日開催の《第4回「障がい」を考える全国交流会、牧会者ならびにその家族の精神的なケアを考える》の準備を行った。講師に藤掛明氏(聖学院大学大学院)を迎え、「牧会者のストレスとメンタルヘルス」の主題を中心に、2日目には「教会とパーソナリティ障害」等、学びを深める。  続いて、本委員会ホームページの記載内容と問い合わせについて検討した。「軽度発達障がい」の記載で、「軽度」という表記が障がいについて誤解を招くとの指摘を受け、「発達障がい」の表記に改めることとした。また、森田恭一郎委員執筆のエッセイを読み合わせ、ホームページを更新すること……

【4797・98号】荒野の声

 受難節、受難週、そして復活日を、それぞれの教会の礼拝において恵み深く過ごしたことと思う。信仰を告白し、洗礼を受けて聖餐の食卓に新しく加えられる兄弟姉妹の誕生に立ち会った教会も多かっただろう。▼今年の復活日は暦の中でも比較的遅いほうだった。今年より遅い復活日を調べてみると、4月21日(2019年、2030年)、4月25日(2038年)が下限であろうか。仕える教会では、4月24日(2011年)に受洗した教会員が現在最も遅い。▼移動祭日の復活日は、学事暦になかなか位置づけにくいけれども、今年は、幼稚園では新しいクラスが始まって2週間ほどで復活日を迎えた。教会学校の復活日礼拝にも、幼稚園、学校でそれぞれの新しい学年を始めた子供たちが、春休みにイースター礼拝となる年とは違って、たくさん出席した。▼主の御苦しみを覚える受難週の礼拝、そして復活日の喜び礼拝をたくさんの子供たちとしっかり過ごすことができ……

【4797・98号】《奥羽教区北西地区》

震災3年礼拝、教団救援対策本部報告を行う  3月9日午後、奥羽教区北西地区の「東日本大震災三年を覚えての礼拝」が青森松原教会、五所川原教会、大三沢教会の3会場に分かれて開催された。  いずれの礼拝も奥羽教区が作成した式次第をもとに行われ、大澤求牧師(青森松原)、川上清樹牧師(五所川原)、白戸清牧師(野辺地)が説教を担当した。五所川原会場ではちょうど2時46分に礼拝の後奏を迎え、一同はパイプオルガンの荘厳な音色に合わせて黙祷を捧げた。  礼拝後、青森松原教会では教団救援対策本部から派遣された計良祐時財務幹事、大三沢教会では佐久間文雄救援対策本部財務委員長、五所川原教会では長崎哲夫教団総幹事がそれぞれ教団の震災対応について報告した。  長崎総幹事は、「教団が責任をもって教会の復興にあたる決意をもって、教団内の立場の違いを超えて一致して取り組んできたことに意義がある。また、こ……

【4797・98号】▼伝道委員会▲ 農村伝道に関する協議会開催を報告

 第4回伝道委員会が2月25日~26日、洛北教会で開催された。  ①伝道委員会主催による第9回 農村伝道に関する協議会が、2月24日~25日、丹波新生教会で開催された。同教会の伝道圏伝道40年の歩みから学んだ。主題講演・竹ヶ原政輝牧師「口丹波における伝道圏伝道」、農従事者による発題・谷口成生氏「胡麻の信仰と愛農」。2日目に谷口氏の農園を見学。  「農村伝道」は「伝道圏伝道」と密接に関わっていることが明確になった。複数の異なった伝道形態を持った拠点をもつこと、複数教職による広範な地域への伝道牧会、都市近郊型教会と純農村地域型の教会との共存、についてその意義と現状を分析した。教団が過去におこなった「伝道圏の現地診断」を引き継ぎ、伝道圏伝道の歴史的意義を総括するべきことが提案された。参加者 31名。  ②伝道推進室から、沖縄集中伝道、伝道トラクトの見本作成、伝道キャラバン、学校……

【4797・98号】▼信仰職制委員会▲ 戒規不服申し立てについて答申

 第38総会期第4回信仰職制委員会が、3月27日~28日、委員7名全員の出席により教団会議室で行われた。まず長崎哲夫総幹事による「戒規を受けた信徒の不服申し立てと教区との関係について」の諮問を取り上げて、答申をまとめた。 【諮問】  (1)戒規を受けた信徒が、教区に対して不服を申し立てた場合、教区総会議長がその不服申し立てを受理した時点で、教区総会議長の権限で教会役員会が執行中の戒規を停止あるいは保留とすることができるでしょうか。  (2)各個教会の信徒の戒規の問題を、本人が教区総会に訴えることができるでしょうか。また、その問題を教区常置委員会が教区総会の議案とすることができるでしょうか。 【答申】  (1)できません。教規および戒規施行細則には教区総会議長にそのような権限を与える規定はありません。  (2)いずれもできません(『教憲教規の解釈に関する答申集』の……
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