にじのいえ信愛荘」は日本基督教団の隠退教職ホ―ムです。1959年、東京教区によって設立された「信愛荘」と、1973年、全国教会婦人会連合によって館山市に設立された「にじのいえ」が合併して5年が経ちました。
ホームは、美しい自然に囲まれた青梅市の郊外にあります。主からの召命に従い、生涯を宣教に捧げられた牧師とその配偶者が、隠退後の生活を平安のうちに過ごすことができるよう備えられました。
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ホームは27名が入居でき、常時20数名の方が生活しておられます。平均年齢は84歳、最高齢は93歳です。最高齢のこの方は今年で28年を過ごしておられますが、あの日、静かに語られました。「東日本大震災の時、最終任地の東北の教会で洗礼を授けた姉妹が津波で流され、天に召された」と…厳しい状況の中で伝道牧会に励まれた牧者の老後が、主からの慰めと憩いに満ちたものであるよう心から願います。
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荘での一日は、朝食前に食堂で持たれる礼拝ではじまります。日曜日には、礼拝堂で主日礼拝が守られ、説教は在荘の教職と外部からの教職が担当します。
「ここは皆、神の家族です」とよくおっしゃいます。年齢を重ね、健康不安を抱える中で、スタッフの誠実なお世話を受けながら、安らかに過ごしておられます。毎月行われる誕生会は特別メニューで、お祝いの方の愛唱讃美歌を歌い、荘長からのお祝いカードなど、祝福に満ちた会となります。
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にじのいえ信愛荘の管理運営は、教団が委嘱した運営委員会(東京教区、西東京教区、全国教会婦人会連合、等)によってなされています。入居者を特定しているため、公的援助は受けられず、維持運営は、全国のキリスト者、教会、学校、団体等からの献金によって支えられています。
この度、献金用の袋を用意しました。どうぞご利用くださいまして、尚一層、ご支援の輪を広げていただけますよう、心よりお願い申し上げます。(飯澤弘子報/「にじのいえ信愛荘」運営委員)