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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4797・98号】荒野の声

2014年5月10日
 受難節、受難週、そして復活日を、それぞれの教会の礼拝において恵み深く過ごしたことと思う。信仰を告白し、洗礼を受けて聖餐の食卓に新しく加えられる兄弟姉妹の誕生に立ち会った教会も多かっただろう。▼今年の復活日は暦の中でも比較的遅いほうだった。今年より遅い復活日を調べてみると、4月21日(2019年、2030年)、4月25日(2038年)が下限であろうか。仕える教会では、4月24日(2011年)に受洗した教会員が現在最も遅い。▼移動祭日の復活日は、学事暦になかなか位置づけにくいけれども、今年は、幼稚園では新しいクラスが始まって2週間ほどで復活日を迎えた。教会学校の復活日礼拝にも、幼稚園、学校でそれぞれの新しい学年を始めた子供たちが、春休みにイースター礼拝となる年とは違って、たくさん出席した。▼主の御苦しみを覚える受難週の礼拝、そして復活日の喜び礼拝をたくさんの子供たちとしっかり過ごすことができ……

【4797・98号】《奥羽教区北西地区》

震災3年礼拝、教団救援対策本部報告を行う  3月9日午後、奥羽教区北西地区の「東日本大震災三年を覚えての礼拝」が青森松原教会、五所川原教会、大三沢教会の3会場に分かれて開催された。  いずれの礼拝も奥羽教区が作成した式次第をもとに行われ、大澤求牧師(青森松原)、川上清樹牧師(五所川原)、白戸清牧師(野辺地)が説教を担当した。五所川原会場ではちょうど2時46分に礼拝の後奏を迎え、一同はパイプオルガンの荘厳な音色に合わせて黙祷を捧げた。  礼拝後、青森松原教会では教団救援対策本部から派遣された計良祐時財務幹事、大三沢教会では佐久間文雄救援対策本部財務委員長、五所川原教会では長崎哲夫教団総幹事がそれぞれ教団の震災対応について報告した。  長崎総幹事は、「教団が責任をもって教会の復興にあたる決意をもって、教団内の立場の違いを超えて一致して取り組んできたことに意義がある。また、こ……

【4797・98号】▼伝道委員会▲ 農村伝道に関する協議会開催を報告

 第4回伝道委員会が2月25日~26日、洛北教会で開催された。  ①伝道委員会主催による第9回 農村伝道に関する協議会が、2月24日~25日、丹波新生教会で開催された。同教会の伝道圏伝道40年の歩みから学んだ。主題講演・竹ヶ原政輝牧師「口丹波における伝道圏伝道」、農従事者による発題・谷口成生氏「胡麻の信仰と愛農」。2日目に谷口氏の農園を見学。  「農村伝道」は「伝道圏伝道」と密接に関わっていることが明確になった。複数の異なった伝道形態を持った拠点をもつこと、複数教職による広範な地域への伝道牧会、都市近郊型教会と純農村地域型の教会との共存、についてその意義と現状を分析した。教団が過去におこなった「伝道圏の現地診断」を引き継ぎ、伝道圏伝道の歴史的意義を総括するべきことが提案された。参加者 31名。  ②伝道推進室から、沖縄集中伝道、伝道トラクトの見本作成、伝道キャラバン、学校……

【4797・98号】▼信仰職制委員会▲ 戒規不服申し立てについて答申

 第38総会期第4回信仰職制委員会が、3月27日~28日、委員7名全員の出席により教団会議室で行われた。まず長崎哲夫総幹事による「戒規を受けた信徒の不服申し立てと教区との関係について」の諮問を取り上げて、答申をまとめた。 【諮問】  (1)戒規を受けた信徒が、教区に対して不服を申し立てた場合、教区総会議長がその不服申し立てを受理した時点で、教区総会議長の権限で教会役員会が執行中の戒規を停止あるいは保留とすることができるでしょうか。  (2)各個教会の信徒の戒規の問題を、本人が教区総会に訴えることができるでしょうか。また、その問題を教区常置委員会が教区総会の議案とすることができるでしょうか。 【答申】  (1)できません。教規および戒規施行細則には教区総会議長にそのような権限を与える規定はありません。  (2)いずれもできません(『教憲教規の解釈に関する答申集』の……

【4797・98号】消息

竹内靖幸氏(隠退教師)  14年1月23日逝去、76歳。東京都に生まれる。65年東京神学大学大学院を卒業、信濃町教会に赴任。浦賀教会を経て、横須賀学院高校に勤め、川越教会を93年まで牧会し、03年に隠退。  遺族は妻・竹内澄枝さん。   今橋 朗氏(隠退教師)  14年1月27日逝去、81歳。東京都に生まれる。59年東京神学大学大学院修了。60年南久ヶ原教会に赴任、蒔田教会を経て、12年まで日本聖書神学校に務め隠退した。  遺族は妻・今橋宣子さん。   米山正紀氏(無任所教師)  14年1月15日逝去、52歳。埼玉県に生まれる。93年日本聖書神学校を卒業、同年草加教会に赴任。所沢みくに教会を経て、12年まで草加教会を牧会した。   依田靖二氏(無任所教師)  14年2月12日逝去、81歳。満州に生まれる。75年関西学……

【4797・98号】教務教師神学教師からの声 教会から生まれたキリスト教学校

川俣  茂 (清教学園中学校宗教主事)  「キリスト教学校の教務教師となるからは、開拓伝道に携わる心持ちで!」。教会担任教師からキリスト教学校の聖書科教諭に転任する際、ベテラン教務教師から贈られた言葉です。それからはや8年が過ぎ、教務教師としては9年目となりました。  「聖書科教員って堅苦しい」という先入観がどこかにあるのでしょうか。着任する際、「まずは職員室に常駐してほしい。職員室にいるのが仕事だ」と強く要望されました。長い間「専任」という形で、そして「教務教師」が存在していなかったこともあってのことでしょう。着任2年目にはクラス担任を経験しましたが、他の教科の先生方と同じ土俵で、「同じ労苦を味わってほしい」というのが理事長や校長の思いだったようです。教科指導だけではなく、学級運営・特別活動運営などなど、他の先生方と同じように扱っていただき、とりあえず「同労者の一人」として……

【4797・98号】神学校等人権教育懇談会

 第27回神学校等人権教育懇談会が3 月24日午後から25日午前まで、姫路教会と日本基督教団部落解放センターを会場に開催された。教団の部落解放センターと5神学校からの参加者及びスタッフ合わせて14人が参加した。  開会礼拝説教は会場提供をしてくれた姫路教会の山口義人牧師が担当。東日本大震災での人の死と今なお続く避難生活者に触れ、他者の痛みや悲しみを自分の内面で受け止めることが差別を乗り越えていく原動力になると力強く語った。  その後、ある政治家の出自調査を某新聞社系週刊誌が行い、そのことで部落差別を助長させたことについてOさん(部落解放同盟)から詳しい説明があった。特に印象に残ったことは、人間の社会流動性が顕著な現代において、「自分の先祖をたどっていくならば、被差別部落との関わりがあっても不思議ではない」というOさんの指摘でした。自分を聖なる存在として特別視する傾向が宗教には生……

【4797・98号】人ひととき 吉村 愛子さん 讃美歌に導かれて

 吉村愛子さんが初めて萩教会の礼拝に出席したのは、1960年の6月、偶然ある人に誘われて行ってみた礼拝。そこで歌われていた讃美歌が、女学校時代に聞いた思い出の曲だった。歌が大好きで、思わず大きな声で歌った。この出来事がなかったら礼拝に出席し続けることも、信仰をもつこともなかったと言う。  半年後のクリスマスに洗礼を受けた。教会の交わりは、この世の交わりとは何かが違うと思った。キリストの愛を感じ取ったのである。  すぐに教会学校の奉仕者に抜擢され、以来30年間務めた。この務めを通して得た聖書の学びや信仰の糧の豊かさが吉村さんにとって大きな賜物となったと振り返る。  役員としての働きは22年に及ぶが、役員を退いても、尚、奉仕しているのが毎週の週報の原稿作成である。教会が代務者を必要とした時期から、着任したばかりの若い教師を助けるために始めた奉仕が今も続き、26年間に亘る。教会……

【4797・98号】540円ー全てを献げる

 ひかり幼稚舎(保育園)の理事会に出席し聞いた。この幼稚舎の理事長は他に2園の幼稚園を経営している。その一つ、ひかり幼稚園の5歳児が東日本大震災に540円を献金したということだ。  草加教会の関係幼稚園であるひかり幼稚園(谷脇純子園長)で3月11日を覚えて、全園児家庭に献金依頼の文書を出し、さらに園で園児たちにも話をした。  これを聞いた5歳児が、540円を献金したのだ。  この家庭では、子どもがお風呂の掃除をすると10円あげることにしていた。この5歳児は54日働いてもらった540円の全てを献金した。  「自分で決めて、献金するという行動をとってくれました。他の人の痛みが分かり、自分はどうしたら良いかを考え、行動することが出来るということは、豊かな心が育っていることだと思います」(谷脇園長)。  キリスト教の幼稚園でこのような感性が育っているということは大変嬉……

【4796号】イースターメッセージ さあ、行って 原田彰久

2014年4月26日
安息日が終わると、マグダラのマリア、ヤコブの母マリア、サロメは、イエスに油を塗りに行くために香料を買った。 そして、週の初めの日の朝ごく早く、日が出るとすぐ墓に行った。彼女たちは、「だれが墓の入り口からあの石を転がしてくれるでしょうか」と話し合っていた。ところが、目を上げて見ると、石は既にわきへ転がしてあった。石は非常に大きかったのである。墓の中に入ると、白い長い衣を着た若者が右手に座っているのが見えたので、婦人たちはひどく驚いた。若者は言った。「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。御覧なさい。お納めした場所である。 さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」 婦人たちは墓を出て逃げ去った。震え上がり、正気を……
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