【4831号】宣教協力団体としての連帯福音宣教会 世界宣教委員長・上尾合同教会牧師 秋山 徹 

多様な世界宣教の遺産を引き継いで
 連帯福音宣教会」EMSは、ドイツとスイスを中心にした世界宣教の団体で、教団の海外教会との連携をはかるための重要なパートナーである。

 EMSは、1972年に「西南ドイツ宣教会」の名のもとに、ドイツとスイスの州教会の海外宣教部門と、バーゼル・ミッションやモラビア宣教会などの世界宣教団体を中心にアジア、アフリカ、中近東、南米の教会と共に宣教を担うプロテスタントの超教派の団体として設立された。わたしたちの教団もその創立メンバーであった。

 2012年に23の教会(教団)と5つの宣教団体とによって、新しい名前を採択し、「連帯福音宣教会」 “Evangelical Mission in Solidarity”として新しい出発をした。

 EMSには、ドイツとスイスの200年間にわたる豊かな、そして多様な世界宣教の遺産が引き継がれている。ガーナや南アフリカ、ナイジェリアなどアフリカの諸国、レバノンやパレスチナなど中近東、インド、インドネシアなど東南アジア、韓国、日本の東アジア、南米などの教会が含まれているが、これまで長年続けられた一方的な援助・被援助の関係から、平等な議決権と規模に応じた負担金の負担と宣教計画によって、新しい宣教の連帯の体制となってきている。

 このグローバルな多彩な宣教の課題を抱えた教会の交わりの中で、福音の伝道、教育、奉仕、貧困との戦い、正義・平和・創造世界の保全など、キリストの福音の全体的な視野に立って、神の国の実現を目指すものである。

 かつて「宣教師」としてヨーロッパの諸国からアジアやアフリカに送り出されていた形は、今は宣教協力者「エキュメニカル・コーワーカー」として一方的な派遣の形ではなく、北と南の各国の教会間の相互の人的交流だけでなく南と南の教会間の交流プログラムもはかられ、また特に、エキュメニカル・ユース・ボランティアや国際的な女性の交流の機会などが盛んに行われてきている。日本でも、京都での宗教間対話や部落解放センターへの援助などが長年にわたって続けられてきた。

 特に、東日本大震災に際して、いち早くドイツのビュルテンブルク州教会から1億円の援助の申し出があったが、これはEMSの仲介によるものである。福島原発事故による放射能汚染のホールボディー・カウンターによる測定や、釜石、石巻などの教団が展開している津波被害者への救援事業、こひつじキャンプなどの多くがドイツ、スイスの教会からの多額の献金によって支えられてきた。仙台で行なわれた第1回の国際会議にもEMSの紹介によって各国からの参加者が与えられた。これらのさまざまな人道支援の働きに対して資金援助を受けている。

 また、シリアの難民の問題が世界の緊急の課題となっているが、EMSではレバノンに難民のための学校を建てて、難民となった子どもの教育プログラムを立ち上げている。これには教団からの献金も大きく貢献している。緊急の災害や戦禍のもとにある人々や難民への援助活動も行っているのである。

 EMSの本部はドイツのシュトゥットガルトにあるが、2年に1度開かれる総会、また、決議機関として「ミッション・カウンシル」がある。ドイツやスイスの代表者のほか、アジア、アフリカなどの地域と性別のバランスを考慮した17名が選ばれ、東アジア代表の一人として私も選ばれているので、年2回開かれる会議に出席し、EMSの活動全般について責任を負っている。

 わたしたちの教団が「一つの、聖なる、公同の、使徒的な教会」に連なっていることの具体的な表れとして、このEMSとの絆を持っていることを多くの人に覚えてもらいたいと思う。キリストの体の生きた「連帯」に加わるために、特に若い世代の人々がEMSの門戸と絆を通して、世界の教会を経験する機会となることを願っている。

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