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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4827号】♦教団教誨師会研修会・教区代表者会♦ 「子どもに寄り添う」をテーマに講演、発題

2015年9月12日
 6月29日~30日にかけて、教団教誨師会研修会・教区代表者会が国立オリンピック記念青少年総合センターにて行われた。教誨師96名中33名の出席に加え教団伝道委員会より2名の出席を得た。  プログラムは川合望運営委員(金沢八景)の司式・説教による開会礼拝で始まり、教区代表者会と続いた。教誨師として初めての者からベテランまで、活発な意見交換ができた。また、教区によって教誨師に対する支援は決して一様ではないことが分かった。  研修会の主題講演は「子どもたちに寄り添う~いじめ・虐待・少年非行~」と題して、弁護士の坪井節子氏(弓町本郷)にしてもらった。カリヨン子どもセンターを立ち上げ、現在理事長として子どもたちの問題に関わっている坪井氏が、いじめや虐待で苦しむ子どもたちとどのように出会い支援をしてきたか、また、苦しむ者と共におられるキリストを発見してきたか、について感銘深く聞いた。子ども……

【4827号】日韓連合異端似而非対策セミナー報告 日韓共同で統一協会問題に取り組み

 6月25日~26日、済州中文教会(韓国・西帰浦市)を会場に、「日韓連合異端似而非対策セミナー」が開催された。統一協会問題への共同の取り組みを目指すために始まったこのセミナーは、今年で13回目となる。日本からは15名が参加、全体で50名以上の集会となった。  開会礼拝をささげた後、まず韓国から、チェ・ユンベ教授(長老会神学大学)が、「改革神学の観点から見た新使徒運動と霊性」と題して講演を行った。韓国の教会で、新使徒運動が大きな問題となっており、その問題点が指摘された。  講演によると、この運動は使徒職、預言者職の回復を目指す運動だが、その中での言動が聖書と同等の、もしくはそれ以上の権威を持っているとする。韓国では異端とされているが、その熱心な活動ぶりを評価する声が教会内からもあるという。  日本からは、藤枝宗浩宣教師(基督教大韓メソジスト会)より「新天地イエス教証しの幕屋……

【4827号】▼救援対策本部会議▲ 「救援活動記録刊行委員会」設置を決定

 6月19日に教団救援対策本部第6回(通算第40回)会議を日本福音ルーテル東京教会にて、8月18日に第7回(同第41回)会議を教団会議室にて開催した。  募金報告として、7月末現在で、全国募金(本年3月末で終了した国内募金)が10億1525万7496円(募金終了後の献金額は997万582円)、海外からの献金は3億9440万8453円(同815万3928円)となっていることが報告された。  救援対策室からは、宮古教会への支援・貸付執行、本部委員によるエマオ仙台・石巻問安および台湾からのボランティアワーカーの歓迎会出席、アメリカで開催されたディスカバリーキャンプ2015報告、こひつじキャンプ開催計画等を扱ったことが報告された。  奥羽教区からは、宮古教会礼拝堂新築工事進捗状況、一関教会礼拝堂修復工事完了、江刺教会礼拝堂建築計画等の報告がなされた。  東北教区からは、東北……

【4827号】♦第6回夏期研修会♦ 伝道推進室主催・教師委員会後援 説教を主題に活発に意見交換

 8月11日から13日にかけて、伝道推進室主催・教師委員会後援の「第6回夏期研修会(合同開催第9回Cコースの会)」が東京神学大学に会場を提供してもらい開催された。  この研修会は、教規第3条6項による者(いわゆるCコース及びその受験者)と准允後5年までの者の研修会である。その総数は300人弱いると思われるが、参加者は28名。スタッフを含め総勢45名であった。  主題は5年ぶりに「説教」を取り上げ、「説教の課題の発見と克服」と題して、東京神学大学小泉健准教授による3時間に及ぶ講演があった。  しかし、それだけではなく、説教の中心課題を見据えるために「贖罪信仰を語り伝える説教」と題して石橋秀雄教団議長に、また、「聖書の読み方」と題して同志社大学神学部石川立教授の講演を受け、参加者は説教者としての姿勢と聖書を読む工夫を学んだ。更に、具体的にヨハネ福音書をどのように読み、説教する……

【4827号】委員会コラム 信仰職制委員会 今期、式文の検討を優先 藤盛 勇紀

 前期委員会からの申し送り事項の一つに、式文の扱いについて検討することがあり、これは教規に示された当委員会の職務に直接関わることなので、今期はまずこれを優先することとした。  ここで「式文」とは、『日本基督教団式文(試用版)』(「試用版Ⅰ」)と、同(試用版Ⅱ)のことで、それぞれ2006年、2009年に発行されたものである。これらは新しい式文の発行を目指して、そのために各方面からの意見を寄せてもらうことを期待して発行されたものであるが、これまで当委員会から意見を収集することはしてこなかった。今期は試用版Ⅰの発行から10年が経過することから、ここで試用版について実際に使用されている現場からの意見を求め、神学的な意見、評価をも聞かせてもらうこととした。  委員会としては、新しい式文の発行を視野には入れているが、従来の文語式文や口語式文、さらに試用版の検討ないし評価まではできるとしても……

【4827号】消息

中島康三氏(隠退教師)  15年7月9日逝去、93歳。愛知県生まれ。89年受允、91年受按。89年より八千代台教会を牧会し、99年に隠退。  遺族は娘・山本麻奈さん。   藤原 亮氏(隠退教師)  15年7月28日逝去、91歳。東京都生まれ。51年受允、54年受按。51年より鎌倉雪ノ下、小田原十字町教会を経て、95年に隠退。  遺族は娘・髙桑厚子さん。   和田信子氏(隠退教師)  15年8月11日逝去、84歳。東京都生まれ。62年受允、69年受按。63年より西片町、日立南教会を経て、07年に隠退。  遺族は姪・栃下真理さん。

【4827号】神の家族「にじのいえ信愛荘」 -支援の輪が広がることを願って-

 にじのいえ信愛荘」は日本基督教団の隠退教職ホ―ムです。1959年、東京教区によって設立された「信愛荘」と、1973年、全国教会婦人会連合によって館山市に設立された「にじのいえ」が合併して5年が経ちました。  ホームは、美しい自然に囲まれた青梅市の郊外にあります。主からの召命に従い、生涯を宣教に捧げられた牧師とその配偶者が、隠退後の生活を平安のうちに過ごすことができるよう備えられました。                ◇  ホームは27名が入居でき、常時20数名の方が生活しておられます。平均年齢は84歳、最高齢は93歳です。最高齢のこの方は今年で28年を過ごしておられますが、あの日、静かに語られました。「東日本大震災の時、最終任地の東北の教会で洗礼を授けた姉妹が津波で流され、天に召された」と…厳しい状況の中で伝道牧会に励まれた牧者の老後が、主からの慰めと憩いに満ちたもので……

【4827号】宣教師からの声 番外編 愛の教育者 アニー・ダウド 横山 義郎 (清和女子中高等学校前校長)

 アニー・ダウドは、1861年11月6日「ミシシッピ州ダウド」だけで郵便が届いたと言われるほどの名家に、弁護士の三女として生まれました。女学校卒業後は教会付属の学校で音楽の教師として働いていましたが、やがて外国人に神の救いを伝えたいという思いを強く持つようになりました。丁度その頃、高知に来ていた宣教師の依頼を受けた南長老派教会は、26歳のダウドを高知に赴任させました。  1887年、高知英和女学校の教師として来高したダウドは、教師のかたわら、独力で市内の婦人たちに聖書を教え、キリスト教伝道を熱心に行いました。この学校は10年足らずで廃校になりましたが、ダウドは高知に留まり、僻地伝道を始めました。  その途中で出会った恵まれない少女たちのことが忘れられず、この少女たちに教育を受けさせ、信仰を持つことが出来ないものかと祈り願うようになりました。  1901年、乳ガンの治療から……

【4827号】人ひととき 矢野 肇さん 曾祖母の信仰を 受け継ぎ

 矢野肇さんの信仰のルーツは曾祖母の時代まで遡る。曾祖母は江戸時代生まれのクリスチャンだった。子ども時代、曾祖母が天眼鏡で聖書を読んでいた姿を憶えているそうだ。父方の祖父は熱心なクリスチャンで、伝道にかなり力を入れていたようだ。家にあった仏壇も処分されたそうだ。母方の祖父は松山番町教会からは離れたところに住んでいたが、熱心に教会に通った。  両親も松山番町教会で洗礼を受けた。父は明治生まれで、7人の兄弟姉妹の長男であり、教員であった。結婚後、日本で教員をしていたが、1938年に満州の奉天市(今の中国瀋陽市)に移住した。  矢野肇さんは、満州の奉天市で1940年に誕生した。満州のことは幼少であったため、あまり記憶がないが、終戦後、ロシア兵3人が家へ靴のままで銃を肩に入って来て、物を物色して、家中のものをひっくり返し、父と妹と肇さんは呆然として恐ろしかったこと、そのとき母は床の下に……

【4827号】理想の教会

 教会が関係するキリスト教学校の中学生たちが夏休みの宿題の一つとして、牧師へのインタビューにやって来た。教会やキリスト教のことを深く知るために準備されたプログラムであろう。早朝礼拝と主日礼拝の間の短い時間に予め設定されている多くの質問に答える。「教会は何時出来たのか」「どんな活動をしているのか」「あなたは何故、牧師になったのか」、そのような質問の中に「理想の教会はどんな教会だと思っていますか」というものがあった。この問いに答えるのには少し戸惑った。何しろ日頃あまり考えたこともない事柄である。教会に対して理想の姿を描いたこともないし、教会に与えられる幻とも違うように感じたからである。教会は主のものであって、牧師や教会員の理想を描くところでもない。時折、“教会はこうでなくてはならない”と主張する人々もあるが、信仰の一致に基づいて多様な証しが為され、それによって主の栄光が現されるのであるから、あ……
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