10月26~27日、教師委員会による被災地教師の問安を行った。
教師委員会では、被災地教師を支えるために、一度だけ海外募金を用いて人間ドッグを受診する機会を設けた。その後に継続的に行っているのが、被災地教師への問安である。第37・38総会期では、原発事故が起こった福島県(浜通り・中通り)の教師たちへの問安を行ってきたが、今回はさらに宮城県の石巻へと範囲を広げた。
福島県の問安は、今回は相双宮城南地区の教師会が新たに献堂した中村教会において開催されたのに合わせて、教師会に参加する形の問安となった。地区教師会には川上麻里(岩沼)、小松茂夫(角田)、佐々木茂(鹿島栄光)、半澤洋一(仙台長町)、保科隆・保科けい子(仙台東一番町)、佐藤義子・平賀真理子(仙台南)、荒井偉作(名取)、中野通彦(原町)、生野碩保(中村)の各教師が参加、教師自身の現状、教会の様子、また浪江伝道所・小高伝道所のことなどを聞いた。あらためて放射能という課題の重さを覚えるときであった。
宮城県石巻では、石巻山城町教会のみとなったが、関川祐一郎教師夫妻を問安した。当日は会議があった中で、時間を割いて問安を受けてもらった。石巻山城町教会は小高い山の中腹にあるため津波被害はなかったが、関川教師は神学校卒業して赴任するときに震災があったこと、前任者の教師夫妻が4月中旬まで留まって復旧に尽力したこと、教会として震災の記録集『東日本大震災記録』を作成したこと、震災後に揺るがない確かなものを求めて教会の近隣の方々が数名受洗したことや教会学校の再開など伝道の働きについて聞いた。
被災地には様々な必要があるが、教団としては被災地に求められる福音伝道をバックアップしてほしいとの言葉が心に響いた。
(大友英樹報)