12項目にわたる共同声明を決議
ヘイトスピーチをのりこえ、共生の天幕を広げよう」と、11月18日から21日にかけて、在日大韓基督教会主催、第3回「マイノリィティ問題と宣教」国際会議が、教団やNCCなどが共催して、東京・在日本韓国YMCAを会場に133名が参加して開催された。教団からは石橋秀雄議長を始め、約30名が参加した。
在日コリアンをはじめとするマイノリティ(社会的に弱い立場に置かれている少数者)に対する差別・排外主義的な主張や「死ね、殺せ」といった言葉によって人種的憎悪や民族差別を扇動して恐怖や苦痛を与え続けるヘイトスピーチ(憎悪表現・差別扇動)などが生み出され、放置されている日本の現状が特に問題とされた。
金性済在日大韓基督教会総会長による聖書研究では、①イスラエル共同体の中の「寄留者」(受け入れられ、保護されるべきよそ者)という存在と、②アブラハム、モーセ、ま……
東京教区東支区・伊豆諸島伝道委員会(委員長・竹井真人波浮教会牧師)が11月10日に銀座教会にて行われた。今回は「伊豆諸島伝道と離島教会交流」を主題とし、教団伝道資金を活用して伊豆諸島以外の離島教会から代表者が出席する懇談会となった。
出席者は、伊豆諸島にある三宅島伝道所、大島元村教会、波浮教会、新島教会、八丈島教会から11名の教職と信徒、東支区内の諸教会から30名、南支区内から3名、西南支区内から2名、北支区内から3名、千葉支区内から1名、さらに四国教区の多度津教会と内海教会、西中国教区の隠岐教会、関東教区の佐渡教会、沖縄教区の与那原教会、在日大韓基督教会の対馬伝道所の教職、信徒、在日大韓基督教会金柄鎬総幹事と合せて59名となった。
新島教会の小橋孝一牧師が開会説教「海の島々、地の果てから」(イザヤ書42章10~13節)の中で、本懇談会での交わりに他教区の離島教会を招くに……
11月6日、第3回広報センター委員会が教団会議室で開催され、委員長・長崎哲夫総幹事が開会祈祷を捧げた。出席者は同総幹事、大三島義孝(教団ホームページ)、渡邊義彦(教団新報)、真壁巌(救援対策本部広報)、林牧人(信徒の友誌編集長)、市川真紀(教団出版局、信徒の友誌)、川上善子書記(教団ニューズレター)で、教団の広報を担う部門の情報交換の場である。委員会は2007年4月に再編再開され、教団新報編集委員会、教団ニューズレター編集委員会、教団ホームページ編集担当者と各担当幹事が、総幹事のもとに招集されて始まった。さらに東日本大震災後の2011年7月に救援対策本部広報担当者が、翌年10月からは教団出版局の局長並びに信徒の友誌担当者も加わった。
各部門は独自の媒体としての編集方針を持ち、購読形態や読者層、発行部数と発行間隔も異なるが、分かち合える諸課題がある。開催は不定期だが、東日本大震災後……
「教師の友」に掲載される説教のためにテキスト黙想を作成する機会を持った。全国のCSの子供たち、奉仕者と諸教会を覚えつつである。委員が時間をかけて作成した黙想は直接、説教に反映されるかどうかは分からない。少なくとも、私たちの祈りが届くことを期待したい。
多くの物に囲まれ、多くの人に囲まれながらも空虚な思いに不安を抱く子供たちは少なくない。
教会は、この子供たちのために何が出来るのだろうか。主イエスは「子供たちをわたしのところに来させなさい」と言われた。主イエスこそは、子供たちの「居場所」だ。だから「神の国」には必ず子供たちがいるはずだ。それなのに教会に子供がいないとの報告を聞くのは何故か。
この夏、祖母の勧めで修養会に参加した中学生がいた。2泊3日の日程だが、半強制的だったので1泊だけとの条件付きの参加だった。
1日目が終わった。皆に見送られて彼は、駅に向っ……
児童作家ジェラルディン・マコックランさんの「エッサイの木」(2003年に英国にて出版)を、昨年、シンガーソングライターである沢知恵さんが翻訳、絵本作家の池谷陽子さんが挿絵を添えて教団出版局から出版した。この児童書がキリスト教本屋大賞を受賞した。この大賞はキリスト教専門書店がこの1年に刊行された中から「売りたい本・お勧めの本」を投票で選ぶ。2015年で5回目。児童書、海外作家の受賞は初となる。
物語は、教会でエッサイの木を木彫りする大工のおじいさんが、教会を突然訪ねてきた男の子からせがまれて話しを聞かせることで進んでゆく。おじいさんが聞かせるのはエッサイの木に彫り進めてゆく創世記からはじまりキリスト誕生に至る24の聖書の出来事である。子供たちに届く言葉、物語を印象づける力強いスクラッチ画の挿絵を得て新たな本となっている。
大賞受賞を記念して11月23日、東京・洗足教会を会場……
飛田知惠子氏(隠退教師)
15年11月15日逝去、105歳。旧満州生まれ。31年柏木聖書学院卒業。72年より勝田教会を牧会し、79年に隠退。
遺族は娘・二宮めぐみさん。
常磐教会は、福島県いわき市の少し山よりの場所に位置し、常磐炭鉱に働く人々への伝道を使命として、職域伝道でたてられた教会です。炭鉱の閉山に伴う困窮の地域に保育園を創設したり、教会に幼稚園を開園したり、地域との深いつながりを持つ歩みをしてきました。
東日本大震災で会堂が全壊し、3年間を、3キロほど離れた保育園で礼拝を続けてきました。そして、教団・教区と全国の様々な教会からの大きな支援を受け、昨年4月に献堂式をすることができました。会員12名の教会にしては立派すぎるかもしれない会堂ですが、被災し移住してきた人々の、絆作りの場として用いられています。暖かい木のぬくもりが、集まって話をする時に、住んでいた元の場所を思いおこさせ、安堵感を持つと言って下さいます。
「被災地」という言葉を聞いて、東日本大震災を指すという感覚は、もうなくなっているのかもしれません。その後に起きている大きな……
福岡市の中心、天神にほど近いところに九州キリスト教会館はある。3階には日本基督教団九州教区事務所が入る。1階に神吉さんの経営する「新生館」が店舗を構えている。新生館は西日本一円で放送伝道、文書伝道の活動をしていた西日本新生館の活動を引く継ぐ形で1984年に誕生した。2000年、神吉さんが創業者から経営を引き継ぎ、今日に至る。
神吉さんは不思議な導きでキリスト教書店という、全く未知の分野へと飛び込んだ。
日中、新生館に立ち寄っても神吉さんの姿はほとんどない。朝、出勤すると、入荷品のチェックや、事務作業の後、パートさんと交代すると、書籍・グッズを車に積み込み、配達に出る。昼食は運転しながら摂ることになる。新生館の担うエリアはほぼ九州全域と広域だ。配達するエリアは福岡県内だが、各教会・幼稚園までの距離は長い。店舗に戻るのは夕方、閉店の少し前。そこからまた、事務作業が始まる。翌日……
いろいろな関わりから、教会外で講演をすることがある。大学病院の倫理審査委員(外部委員)をしていることから、今年は、医療倫理に関して看護師の研修会で講演する機会が何度かあった。
6月に秋田県看護協会総会での特別講演をしたが、出席していた由利本荘看護学校の副校長先生から、10月に講演をしてほしいとの依頼を受けた。全学生対象の戴帽式記念講演とのことであった。
9月に入って、その副校長先生から電話があり、8月に一人の学生が自死したとのことを知らされた。学校でのいじめとかいうことではなく、その学生がいろいろなことで精神的に行き詰まってしまったようで…とのことであった。
そして、「ついてはぜひ雲然先生にお祈りをしてほしい」と言われた。これにはいささか驚いた。たしかにキリスト教の牧師の肩書で講演に呼ばれているが、キリスト教主義でも何でもない学校でお祈りなどしてよいのだろうか、苦……
多様な世界宣教の遺産を引き継いで
連帯福音宣教会」EMSは、ドイツとスイスを中心にした世界宣教の団体で、教団の海外教会との連携をはかるための重要なパートナーである。
EMSは、1972年に「西南ドイツ宣教会」の名のもとに、ドイツとスイスの州教会の海外宣教部門と、バーゼル・ミッションやモラビア宣教会などの世界宣教団体を中心にアジア、アフリカ、中近東、南米の教会と共に宣教を担うプロテスタントの超教派の団体として設立された。わたしたちの教団もその創立メンバーであった。
2012年に23の教会(教団)と5つの宣教団体とによって、新しい名前を採択し、「連帯福音宣教会」 “Evangelical Mission in Solidarity”として新しい出発をした。
EMSには、ドイツとスイスの200年間にわたる豊かな、そして多様な世界宣教の遺産が引き継がれている。ガーナや南……