「牧師家族を含めて数世帯で成り立つ小教会ですが、1954年の伝道所設立以来、近隣教会と協力して浜通り北部地域の伝道を担ってきました。かつて設置していた幼稚園の名称から、『みくにさん』と今も地域では親しまれています」(東北教区・教会救援復興委員会「会堂・牧師館再建復興貸付金を受けた教会の返済支援のお願い」より)。
鹿島の人たちは「みくにさん」と呼ぶことで『鹿島栄光教会』に「お寺さん」とか「お宮さん(神社さん)」とか、ある意味で同じような親しみを感じているのではないかと思います。
「みくにさん」とは、必ずしも私たちが想っている神の「御国」とは違っているかもしれません。それでも、親しめる存在としての「みくにさん」であり「教会さん」であることは、「反対しない人は味方である」と思うことにしています。
それは同時に、鹿島栄光教会の先人、先達の大きな遺産として受け止めたいと思っ……
2月8日〜9日、大阪クリスチャンセンター2階会議室において今総会期第3回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は22名。開会礼拝では笹井健匡運営委員が「解放の場」と題して説教した。
各報告、各教区報告など様々な取り組みについての報告がなされた。
東谷誠運営委員長より「沖縄キャラバン」の報告がなされた。「いちゃりばちょーでー(一度会ったら皆兄弟姉妹)」でスタートし、特色のある良き集会であった。鳥井新平活動委員よりEMS主催のドイツ集会の参加報告がなされた。2015年6月号から信徒の友「部落解放センターだより」を掲載してきたが、2017年6月号まで掲載するとの報告がなされた。
2016年度予算、活動献金目標額の承認などが行われ、各議案について時間をかけて審議がなされた。
「ロマの青年の参加と公民権運動」のドイツ派遣に大川祈さん、川上侑さんが候補にあがり……
横須賀に生まれて、結婚とともに逗子に。それからずっと逗子で生きてきた。モットーは、「神さまが整えてくださっている」ということ。
御言葉に出会ったのは、子育ての真っ最中。子どもにちゃんと育ってほしいという願いから、横須賀学院小学校に娘を編入させた。その娘がきっかけで、逗子教会に出会った。
逗子教会に通い始めた娘の様子を伺いに行ったところ、「逗子に住んでいるのだから、こちらへいらっしゃい」と、宮崎繁一牧師に誘われた一言は、今でも鮮やかに思い出す。そして、受洗を「永遠の命が与えられる」と熱心に勧められたことも。以来、逗子教会と共に歩んできた。
子育ての悩みは、神に委ねることにした。子どもたちがけんかをしていた時、いつもとは違い、「右の頬を打つなら、左の頬を向けなさい」と御言葉を口にすると、子どもがピタリとけんかをやめた。「聖書の言葉は人間に通ずるのだ」との驚きは今も輝き……
新しい年度の歩みが始まった。諸教会・伝道所、関係学校・施設・団体の歩み、特に新たに教師を迎えたそれぞれの歩みの上に主の導きと祝福を祈る。また、新たな地での働きを始めた教師方には、遣わされた教会等での務めを担うと共に、ぜひその地域の他の教師たちと交わりをもち、伝道協力を進めてもらいたいと願っている。
伝道は、どの地においてもそれぞれの困難があることは間違いない。いわゆる「地方」にある教会は、隣りの教会との距離があるため、教師が、時に孤立感を覚えることもあれば、独善的な思いにとらわれてしまうこともある。「地方」にある教会に仕えていて、経験上思わされることは、例外もあるが、遣わされた教会において堅実な働きをしている教師は、その地域の他の教師や教会との協力関係も良好であるということである。
ある会議で、「小さな町にも教団の教会があり、礼拝を守る群れがあるということが教団の豊かさだ……
はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。 《ヨハネによる福音書 12章24節》
ワークキャンプの思い出
転任のために荷物を整理していたら、古いワーク・キャンプの資料が出て来ました。
以前働かせていただいた教会で、特別伝道集会があって、T牧師に説教に来ていただきました。T牧師はある伝道所で主任教師として働いておられましたが、その伝道所は、いわゆる「しょうがい」をもつ人たちも「健常者」といわれる人たちも、共に生きる教会を目指して活動しておられました。
聖書の言葉は、私たちに強くなれとは言っていない。私たちに弱くなるようにと言っている。弱い者たちが集まって輝くようにされているのだ。
これから伝道所の庭を使って、シイタケを作りたいと思っている。「しょうがい」を持つ人もそうでない人も、一緒に働くことが出来る……
説教のため釈義する力、神学的思索の力をさらに
去る2月23日から25日にかけて、春季教師検定試験が行われた。今回の検定試験の受験者数は、補教師試験46名、正教師試験25名、計71名であった(他に転入審査2名)。キリスト教会館(東京・西早稲田)が耐震工事に伴い使用できないため、今回の春の検定試験も、信濃町教会(東京教区)を借りて行われた。信濃町教会の厚意と、事務局の入念な準備によって、支障なく行われたことは感謝であった。
試験全体の印象は次の通りであった。まず、補教師の提出試験である釈義と説教は、旧約からはカインとアベルの物語、そして新約はヘブライ人への手紙からが課題箇所であった。旧約に関しては、物語として良く知られている個所であったために扱いやすいテキストであり取り組みやすかったと思われた。反面、聖書テキストそのものに深くとどまることよりも、表面的な事柄で満足してしまう傾向も見……
第135回神奈川教区総会は、2月27日清水ヶ丘教会で正議員232名中、173名出席で開催された。
今総会では2016年度予算案の説明文中に記されていた、教団への伝道方策交付金の申請を行わないという常置委員会の決議に関して質問が活発に行われた。
議場から申請しないことの説明を求められた平良愛香教区議長は、「2015年度は以前の負担額と同じになるように申請したが、この伝道資金を問題視する教区もあることを知り、どこに問題があるかを教区内で話し合う必要性を感じた。今回はその時間が持てず、申請を見送った」と答えた。
議長の説明を受け、議場から「教会が教団に申請するのを教区が却下したことを説明してほしい。そのような権限が地域共同体である教区にあるのか」との質問があった。平良議長は、「今年度の申請を受け付けないという葉書を各教会に送付したのは、締め切りに間に合わなかったため」と……
東北教区主催の東日本大震災5年記念礼拝が3月11日、郡山教会で開催された。長尾厚志牧師(仙台ホサナ)司式で始まった礼拝は、エレミヤ17・9〜14、ヨハネの手紙一3・18〜24の聖書朗読が終わった大震災発生時の午後2時46分、出席者110人全員が起立して、1分間の黙祷を捧げた。
「神の大きさに生きる心」と題した説教で、石井佑二牧師(山形本町・教区書記)は、「大震災・原発事故から5年。さまざまな思いが交錯する。あの日、教会では卒業園児のお別れ会を開いており、午睡している子もいた。大きな揺れが収まった時、園児の確認をし、近隣の教会に安否確認の電話を掛けた」と切り出し、こう続けた。「頭が真っ白になる中で、自分が何をできるかを必死に考えた。今、振り返って見れば、もっとすべき業があるのではと考えて、不安を覚えていた。その不安が、5年後の今でも続いているのではないか」。「生活の不安、放射能の怖……
「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」
(旧約聖書・創世記1章31節)
東日本大震災から5年が経過しました。今この時も、被災地にあって困難な日々を送っておられる方たち、また、放射能汚染から逃れて故郷から移住し、不安な日々を過ごしておられる方たちに、神のお支えとお守りを心よりお祈りいたします。
日本基督教団は震災から2年目の2012年3月に、「原子力発電というものが…神の創造の秩序を破壊し、命あるものの関係を断ち切る人類滅亡の危機の始まりとなりうること」を指摘しました(『福島第一原子力発電所事故に関する議長声明』より)。
また、3年目の2013年3月には、「あらためて原子力発電所の稼働停止と廃炉に向かっての処置がなされるように求める」ことを表明いたしました(『福島第一原子力発電所事故三年目に際しての議長声明』より)。
……
救援対策本部第11回(通算第45回)会議を、2月19日、教団会議室にて開催した。
会議の冒頭で、佐藤真史教団派遣専従者および戸枝季子スタッフ(エマオ仙台)から、祈りとスローワーク(出会いとコミュニケーション)の2つの軸を中心に、仮設住宅入居者への寄り添い支援を継続する中、教団としての支援活動終了後に向けての検討を進めていること等が報告された。
次に深谷有基教団派遣専従者(エマオ石巻)から、現支援体制終了後を見据えての被災者支援活動(各地域が課題を担う体制とすることなど)を進めていること等が報告された。
最後に平田信之教団派遣専従者および佐々木ムツ子スタッフ(ハートフル釜石)から、傾聴の重要性、自立への助力、孤立死の防止等の活動状況の報告がなされた。
会議においては、2月19日現在、全国募金が10億2037万9198円、海外からの献金が4億487万6231円……