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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4836・37号】人ひととき 水田真木子さん 主に用いていただく喜びの中で

2016年3月12日
 小学生だった水田真木子さんを、日曜学校に導いたのは、熱心な信仰者であった祖母タキさんであった。弘前教会や弘前学院の宣教師館を建てた明治の棟梁、桜庭駒五郎はタキさんの義父で水田さんの曽祖父にあたる。多くの青年が活発に集まっていた弘前教会で受洗に導かれたきっかけは、高校2年夏に参加した奥羽教区のワークキャンプだった。一緒に活動していた同世代の仲間から教団の正教師が3人誕生している。  ピアノを習っていた水田さんは、周囲から奨められるままに、讃美歌講習会に参加し、そこでパイプオルガンに出会った。東京神学大学のチャペルで受講生たちが弾くオルガンの音に、なぜか涙があふれて止まらなかった。その場で、講師の先生に「オルガンを習いたい」と申し出た高校生に、「ぼくの所へ来たら教えてあげる」と驚くべき答えが。こうして、月1回土曜日、学校の授業が終わると、特急に飛び乗って弘前から仙台に通い、母の友人宅に……

【4836・37号】御言の恵みを重ねて

 私の仕える静岡教会も毎週水曜日の昼夜に聖書研究祈祷会を行っている。多くの教会と同じように聖書の御言に聴き、その後にグループに分かれて祈る。そこで与えられた御言の恵みに共に立ち、共に祈ることは教会にとって大きな喜びとなる。信仰の養いであり、また使命を自覚する時ともなる。しかしその喜びと恵みを積み重ねる業がどれだけ為されているのか自問している。その時々の恵みに与るだけでなく、恵みに恵みを重ね、喜びに喜びを重ねて教会が信仰を強められる、その経験が大切だと考えるからである。祈りを重ね、聖書の御言に親しむのは私たちにとって日常のことであり、分かりやすい。しかしそこで強められた肢々と教会が更に将来に向かって成長している姿をしっかりと捉えたいものである。庭の木々は昨日と今日は同じように見えるが、1年経てば明らかに変わっている。私たちが気がつかない間に大きくなっている。教会も御言の恵みを重ねて強められて……

【4835号】東北教区 放射能問題支援対策室 「いずみ」 

2016年2月20日
この世界に生きる子どもたちの命を守る取り組み 東北教区副議長・放射能問題支援対策室「いずみ」室長 保科 隆 発足2年半を目前にして  東北教区放射能問題支援対策室「いずみ」は、2013年5月に行われた第68回教区総会決議に基づき同年10月に発足した。その後の2年と少しの間の活動が国内外の教会と多くの方々の支援と祈りに支えられて続けられている。心から感謝である。  現在の活動は、1名の室長と1名の顧問、そして室長も含めた5名の運営委員と4名の専従スタッフ、さらに数名のボランティアによってなされている。甲状腺検査においても、また保養プログラムにおいてもボランティアの助けを得ている。  「いずみ」の活動の中心となる事務所は、仙台市の東北教区センターがある建物の別棟である。2階建ての古い建物であるが、以前は宣教師館だった「マギーハウス」を、東北教区、そして教団からの支援金……

【4835号】荒野の声

 2階にある礼拝堂に上る階段、踊り場の壁に教会学校のクリスマスページェントの写真が数葉、年を越して貼ってある。階段を上る者たちの目に留まる。エレベーターもあるのだが、礼拝を献げるところには年を重ねても自分の足で上りたいという者も少なくない。踊り場で一息、写真に見入る。▼今年は登場人物たちの衣装を新調した。長年にわたり使ってきた衣装もだいぶ疲れてきていた。羊飼いなどは労働着としてそれも味わいだったが、さすがに東からの博士たちのものは立派になった。新調するに裁縫の得意な教会員に協力してもらった。上手な人がいるものだ。すばらしい出来映えだった。自ら縫った衣装を着ている子供たちが告げてくれるクリスマスの喜びを、これら奉仕者たちも特別な思いで聞いたことだろう。▼年末年始、慌ただしく過ごして早2月。クリスマスの暖かさはずいぶん前のことのように思えるが、階段の写真を見る度に、その暖かさを思い起こす。御子……

【4835号】▼救援対策本部会議▲ 被災教会支援コンサート計画を承認

 1月22日、教団救援対策本部第10回(通算第44回)会議を、教団会議室にて開催した。  1月22日現在、全国募金が10億1927万3317円(キリスト教学校教育同盟加盟校よりの「こひつじキャンプ」開催のためのクリスマス献金96万9462円を含む。昨年3月の全国募金終了後の献金額は1398万6403円)、海外からの献金は4億479万1619円(昨年4月からの献金額は1853万7094円)であることが報告された。  救援対策室からは、会堂・牧師館再建復興貸付金返済状況、EMSからの支援金受領、第21回こひつじキャンプ(国内)・第5回こひつじキャンプ(台湾)開催、ハートフル釜石クリスマス会開催、被災地支援演奏会、被災教会支援チャリティー・コンサート開催等の報告があった。また、救援対策本部会計報告がなされた。  続いて奥羽教区から、被災教会の近況報告、一関教会関係施設(保育園)……

【4835号】▼教師検定委員会▲ 正・補73名の春季受験資格を確認

 第5回教師検定委員会が、1月25日~26日、教団会議室において、雪の影響、および葬儀のための遅刻者もあったが、委員7名全員が出席して行われた。  聖書朗読と鷹澤匠委員長の祈祷をもって委員会は開始された。  第5回委員会は、春季教師検定試験の直前の委員会ということもあり、議題としては、2016年春季教師検定試験に関わるものが中心となった。  まず、正教師、補教師あわせて受験志願者73名の資格審査を行った。結果、全員の受験資格が確認された。受験志願者の受験費用援助についても協議され、決定した。加えて、2名の転入志願者について協議した。1名は継続中であるが、もう1名についてはこの春季教師検定試験において正教師としての転入審査を行うことを決定し、試験科目についても検討のうえ決定した。  あわせて、教師検定規則3条6号対象者(いわゆるCコース受験志願者)の認定面接実施につい……

【4835号】▼教師委員会▲ 6月開催、新任教師オリエンテーションを準備

 1月25日、第5回教師委員会を開催した。議事日程、前回議事録承認、諸報告を受けた後に、主に以下の協議を行った。 ①新任教師オリエンテーション  すでに2016年度新任教師オリエンテーションについては、日程が6月13~15日、会場がハートピア熱海に決定しているが、主題等について次のように決定した。  ⑴主題は「伝道を共に担う教団の教師」とする。これまでの主題「教団の教師として宣教を共に担う」を継承しながら、伝道する教団の教師のオリエンテーションとしたいと願っている。  ⑵プログラムは例年のように石橋秀雄教団議長の講演、長崎哲夫総幹事などによる教団機構の解説などが行われるが、特別講演として塩谷直也牧師(青山学院大学)、東日本大震災の被災地から小西望牧師(東北教区議長)、牧会講話に内藤留幸牧師(前総幹事)を迎えることになった。 ②奥羽教区被災地教会・伝道所の教師問安 ……

【4835号】被災教会支援 チャリティーコンサート

 2013年春より始まった被災地支援コンサートに続き、昨年冬から新たに被災教会支援のためのチャリティー・コンサートが始まった。主催は開催教会で、救援対策本部が共催する。チケットを販売し、演奏に関わる費用は本部が負担、チケット売り上げは全て被災した教会の貸付金返済のために用いられる。  2015年12月10日の郡山教会を皮切りに、コンサートは、千葉本町教会(1月22日)、アジア学院(3月9日)、横浜指路教会(3月10日)、田園調布教会(3月26日)と続けられる。  郡山教会では、山口幸子さん(新日本フィル・ヴァイオリニスト)と高橋碧伊さん(ピアニスト)によるデュオの演奏で、教会備え付けの椅子がほとんど全て出されるほどの盛況であった(参加者112人)。  また、千葉本町教会は、母と子向けの昼の部と一般向けの夜の部の2回開催で、大人74名・子ども19名の計93名が参加し、チケッ……

【4835号】▼世界宣教委員会《宣教師派遣式》▲ 南米、ドイツに宣教師を派遣

 1月7日、教団会議室において世界宣教委員会主催の小井沼眞樹子宣教師の派遣式が持たれた。司式は加藤誠幹事、説教は秋山徹世界宣教委員長が担当した。小井沼宣教師は2015年6月までブラジルのペルナンブコ州オリンダにあるアルト・ダ・ボンダージ・メソジスト教会へ派遣されていたが、2016年2月から新たにバイーヤ州サルバドール市の貧困地区にあるヴァレリオ・シルヴァ合同長老教会に協力牧師として赴任する予定。前任地同様、教会周辺には日本人は住んでいない。  1月17日、小松川教会礼拝堂を会場にして、同教会主任担任教師である佐々木良子教師の宣教師派遣式が行われた。司式は秋山徹委員長、説教は加藤誠幹事。佐々木教師は本年4月よりドイツのケルン市にあるケルン・ボン日本語キリスト教会に派遣される予定。  1月29日、教団会議室において知花スガ子教師の派遣式が行われた。司式は吉岡光人書記、説教は西之園路……

【4835号】♦年金局理事会♦ 資産運用保全のため対策を進める

 第3回年金局理事会が1月15日、教団会議室で開催され、理事(含代理)、監事、東京教区支区代表、支える運動推進委員長代理、総勢26名が出席した。  資産運用に関しては以下の報告がなされた。昨年前半までは円安、株高の追い風を受け良好な運用環境であったが、昨年8月に実施された中国人民元の大幅な切り下げをきっかけとして、世界中の株式市場、金融市場に変動が起き、きびしい運用環境となった。今年に入り急激な原油安が加わり、市場はさらに混乱している。  この事態に備えて、年金局では、年度末に向けて運用資産の保全のための対策をさらに進めることとしている。  制度検討諮問委員会からは『教団年金のあゆみ』の試作版が示された。1987年10月発行の『年金局10年のあゆみ』の続編を作成する必要があるとの見解から、制度検討諮問委員会が2011年度より着手してきたものである。日本基督教団創設時からの……
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