第35総会期第一回「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会が一月二九日~三〇日に被災地で開催された。
Ⅰ、被災五教会の現状報告
委員会に先立ち見附教会で開かれた被災五教会連絡会に陪席し、再建途上にある各教会の現状報告を受けた。
(1)小出教会=水害、地震と昨年の豪雪被害のため、修復不可能となった礼拝堂・牧師館を十一月に解体した。
被災後、主日礼拝は近くにある清心保育園で守られている。借地であった旧会堂・牧師館跡地での再建も地主との調整がつかず、他に用地を求めることを余儀なくされた。幸いにも近隣に適地が与えられ、宅地転用許可もおり、今月、土地購入手続きを完了した。結果、建築着工は一年延期の計画となった。
(2)栃尾教会=消雪パイプ、消雪用井戸の打ち直しが終わり、水が出るようになった。
(3)長岡教会=被災関連の借入金も今年度で完済。毎週、二〇名ぐらいの礼拝を守っている。
……
▼バラ、リンゴ、漢字で書ける人は少ない。ぼんやり字面が浮かんでも、正確ではない。正しく記す人は、辞書を見て書いたか、一端ワープロで打つかしたのだろう。▼一方で、漢字検定が流行している。薔薇も林檎も憂鬱も、スラスラ書いてしまう。憶えた時の達成感は、他のどんなことにも優ると、漢字マニアは言う。▼『綴り字のシーズン…創元文庫』は、漢字検定の英語版だ。正しくは、英語の方が遙かに歴史が古い。ユダヤ教神秘主義者の父が、娘に天賦の才を発見、コンテスト全国一位を目差して熾烈な特訓をする。綴りと一体化した時、神秘に与ることが出来ると信じて。▼パソコン検索で、何でも出来る。ために漢字を忘れてしまう。聖句も検索、ほんの小さい手かがりで、たちどころに検索可能。聖書を殆ど忘れてしまうかも知れない。▼使徒パウロの聖書引用は、必ずしも正確ではない。辞書もなければ、聖書も簡単には携帯できないのだから無理もない。不正確、自……
コリントの信徒への手紙一12章1~3節
イエスは主である 三枝道也
「また、聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」(一コリント12章3節)。この聖書の言葉には、私にとって忘れられない強い印象が残っています。四半世紀も前、私と伴侶の育代牧師が招聘されて着任した教会の講壇に墨で大きく書かれていました。
これは前任牧師であった横山義孝先生の面目躍如たるみ言葉だと、後日知る事となりました。この教会の活動の柱はアシュラムと訪問伝道でした。そして一年間、横山牧師と共同牧会する中で、アシュラムでは必ず「イエスは主なり」を全員で唱和するのが常だったのです。
時は過ぎ、数年前パウロの世界を行く旅で、トルコのエフェソ遺跡やギリシアのコリント遺跡に立った時、何故か「イエスは主である」の言葉を思い出しました。パウロはどのような思いでこの手紙を、エフェソの地から、コリント……
竹前昇総幹事が急病で倒れられた。ただただ主の癒しを祈るばかりである。
それにしてでもある。今回の総幹事が突然の病ゆえ、辞表を表明するという事態に対応する体制、つまり危機管理が教団には確立していない弱さが改めて浮き彫りにされたように思われる。
災害も含め、予期せぬ出来事が起こった時の対応のため教規にある「常任常議員会」の召集(教規第37条)によってかなりの部分で早急にして有効な手だてが取られるはずである。
「緊急やむを得ない事項を処理する。」と37条②に明記されているのだから。
しかし、この常任常議員会の設置を数度、提案したものの強い反対によって実現できていない。
何故なのだろう。それは東京教区不在の約二〇年の間、地方教区の意見も反映できるようになったのに、常任常議員会を召集することにより、また中央集権的状況になるのではないか、寡頭政治に陥るのではないかとの疑心暗鬼によるものと思わ……
崩された時に残るもの
大学を出て、外食産業に勤めることになった。二四時間労働の厳しさの中、燃え尽きる寸前になり、体調も崩した。結局四年で退職せざるを得なかった。
それまでは学生、会社員、と肩書きがあった。しかしそれらが無くなった時、自分には何もないように感じた。プライドが崩され、自分の居場所まで無くなった気がして不安だった。そんな時、友人にクリスマス礼拝に誘われ参加した。高校卒業後「もう教会に行くことは二度と無い」と思っていたが、その礼拝の中で、自分の居場所が教会にあるような思いを与えられた。
次の聖日から母が在籍する教会に出席した。自分もかつて教会学校に通った教会だった。その日の礼拝で語られた「あなたはそのままで愛されている」という言葉が自然に染みこんできた。今まで自分しか信じるものがなかった。でも本当は弱くても、惨めでも、愛されている。そう思った時、今までの自分が一気に崩され……
●新刊から
『〈第三世界〉神学事典』〈V・ファベリア/R・S・スギルタラージャ=編 林巌雄/志村貢=訳〉欧米の神学者中心から各地の民衆中心へ。「民衆の神学」「先住民の神学」「エコロジー」「アパルトヘイト」「脱植民地の神学」「平和」「和解」など、〈第三世界〉の視座から綴られる一一八項目にわたる記述は、現代を共に生きる私たちの信仰に深さと広がりを与える。A5判・三二二頁・五八八〇円
『かみさまはひつじかい─しへん23』〈ターシャ・テューダー=え〉世界のキリスト者に愛され、深い慰めと励ましを与えてきた詩編のことば。この世界を、日本でも広く愛されている絵本作家が、美しく愛情にあふれた水彩画で描く。神さまへのたしかな信頼を子どもや動物たちの絵に託して高らかに歌いあげる。B5判変形・二八頁・一二六〇円
主の御名を讃美いたします。
新しい主の年もさらに主のご委託に応えて福音宣教の業にお励みのことでありましょう。
さて、突然のことではありますが、報告をさせていただきます。
竹前昇総幹事が病気で倒れられたことをめぐってであります。
総幹事は十二月二六日、体の不調を訴えられ正月明けに病院に行き、一月四日に入院されました。病名は、解離性大動脈瘤です。長期の療養が見込まれるところから、一月十二日付けで総幹事辞任の意向が総会議長に伝えられました。
十六日の役員会で祈りつつ協議した結果、辞意を重く受け止めつつも、現時点では下記の決定をなしましたのでお伝え申し上げます。
一、 竹前昇総幹事を休職とし、しばし様子を見る。
一、 愛澤豊重幹事を総幹事職務代行に任ずる。
一、 役員で役割を分担し、内外の情勢に対応する。
どうか竹前昇総幹事のためご加祷下さい。
二〇〇七年一……
福音の音色
七飯(ななえ)教会牧師 藤崎 裕之
二〇〇七年零時三八秒、自宅の窓を開けると、新年を告げる汽笛が聞こえて来ました。北海道の寒い夜空に響く汽笛は新しい希望を抱かせてくれます。
北海道の道南の中心は函館です。その函館港に停泊している船が新年と同時に一斉に汽笛を上げるのです。そして三八秒後に七飯の地にその凛とした音色が届くというわけです。
しかし、福音の実りは三八秒では届きません。道南に最初の教会が出来たのが一二〇年程前、函館の港のそばに建てられました。そして七飯の地に教団の教会が創立されたのは十一年前です。福音が実を結ぶのに百十年の歳月が費やされました。何と福音の伝達には時を要するのか、でもそれゆえにこの七飯の町に教会があることの責任の重さを感じています。
さて七飯町は道南の中域に位置する人口三万人の町です。主要産業は農業と牧畜です。町の面積は広く、また近隣の町村……
山上寿氏(西条栄光教会牧師・休職教師)
昨年十二月二四日、逝去。五八歳。兵庫県に生まれる。一九八三年関西学院大学大学院終了後、御影教会に赴任。その後羽咋、東梅田、鴨方各教会を牧会し、二〇〇三年から西条栄光教会牧師を務め〇六年休職した。遺族は妻の翠さん。
米田勝氏(吐田郷教会牧師) 一月五日、逝去。六三歳。奈良県に生まれる。一九六六年関西学院大学神学部卒業後、吐田郷伝道所に赴任。八〇年から高槻教会を牧会し、八三年から吐田郷伝道所の牧師を務めた。八九年同教会を設立した。遺族は息子の道嗣さん。
主を讃美する群れ
米倉美佐男
昨年の十月、「東支区の集い」を銀座教会で致しました。
メインゲストは韓国のソウルにあるイエス教長老会統合派のセムナン教会青年部のハンギリム讃美隊、スタッフも入れて総勢九〇名の大部隊でした。
彼らは、美しく、澄んだ、参加者の心に染み渡る讃美の歌声を献げてくれました。同行されたイー・スーヨン主任牧師の説教も会衆の心に良いメッセージを与えてくれました。
ハンギリムは古い韓国語で「心を一つにして神さまを讃美する群れ」という意味があります。国籍は違っても主にある交わりの素晴らしさを味わえた一時でした。
参加してくれた青年たちは自費で日本伝道のため福音を運んでくれたことを知り、胸が熱くなりました。伝道のために献げる喜びを知っているのです。
三宅島伝道所再建のために全国の諸教会に献金をお願いしました。再建費用総額は三千万円を越えます。二千万円は二〇〇〇年、……