「光の子、あつまれ!」のテーマのもと、西東京教区「『CS』子ども大会」が、一月八日阿佐谷東教会と付属阿佐谷幼稚園を会場に行われた。企画した教育部委員会の予想をはるかに超えた、子ども一二〇名、教師スタッフなど大人一三〇名の参加者が与えられた。参加教会数は二三であった。
教育部は長く中高生向けのキャンプを実施してきたが、小学生向けのプログラムも開いてほしいとの希望も聞いてきた。そして今回第一回目の「子ども大会」を開催した。
わたしたちの願いは、教会に来る子どもたちが、教会にさらにしっかりとつながることである。毎週数人の子どもたちで礼拝を守っている教会も少なくないと聞く。でも、同じ神様を礼拝する子どもたちがこんなにたくさんいるということを感じて、「わたしも、ぼくも、教会に行き続けよう」という励みになればと願っている。
開始時刻にはもう礼拝堂のベンチが埋め尽くされ、大人たちは立ったまま。文字……
JOCS 日本キリスト教海外医療協力会
今、行動の時〜かけがえのない一人ひとりのために
JOCSはワーカー派遣以外に「研修・奨学金」支援を行っています。対象者となる保健医療従事者は、インド・インドネシア・カンボジア・パキスタン・バングラデシュ・ネパール・ウガンダなど、八〇名に及びます(二〇〇六年度)。彼らは地域の未来を創り出していく存在です。
彼らは必ずしもクリスチャンではありません。しかし、宗教を超え、異なりを超えても、「命と向き合う」最前線にいる人々は私たちのパートナーです。「『人』を通じて『人』に仕える」。イエス・キリストの生き様に従いつつ、私たちを求めている人々への責任を果たしていかねばなりません。私たちは、彼らの草の根の人々と共に生きる働きに敬意を抱き、彼らに学び、彼らと共に歩みたいと思います。
JOCS「今後五年間の方針(二〇〇六-二〇一〇年)」は、「平和を実現……
去る一月二二日~二四日、全国教会婦人会連合(以下、婦人会連合)の中央委員会が、日本キリスト教会館四階会議室で行われた。出席者は中央委員二三名(欠席二名)、準中央委員(東京五支区)五名のほか、陪席者等を含め計五六名。清水操中央委員長(神戸栄光教会)を議長に議事は進行した。
今回は十九期最後の中央委員会であるため、次の二〇期(二〇〇七・六~二〇〇九・六)に向け、さらに二〇〇九年に迎える婦人会連合発足四〇周年をも踏まえての会議となった。
第一日目は、吉川幸子牧師(武蔵野横須賀伝道所)による開会礼拝に引き続き、この半年間の諸活動報告を承認。この中央委員会で選出する二〇期の中央委員八名の選挙も行われた。
そのうち、教区報告では、この二年間に、個人、個教会、地区、教区への実績を伴ったしかもキメ細かな働きかけにより、聖書に立って共に学び連帯しつつ教会に仕えていく婦人会連合の歩みは、徐々に理解されて……
第34総会期第八回教師検定委員会が一月二二〜二三日、教団事務局会議室において委員六名の出席で行われた。他の委員会は既に第35総会期の新委員によって活動が始められているが、本委員会は二〇〇七年春季教師検定試験の終了までは第34総会期の委員会が責任を持って行うことになっている。
最初に菅原力委員長より、二〇〇六年秋季教師検定試験の合格者が承認されたこと等の報告がなされた。
続いて二〇〇七年春季教師検定試験受験志願者の受験資格の確認、提出物についての採点結果の確認がなされた。採点の結果、合格点に達していない志願者には再レポートを科することとした。今回も「釈義」において一部注解書等の丸写しのものがあったが、これは不正行為とみなし不合格とした。また、採点対象ではないAコースの「釈義」についても、分量等の条件を満たしていないものについては再提出とした。近年、「釈義」が弱くなっている傾向があるが、「……
第35総会期第一回「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会が一月二九日~三〇日に被災地で開催された。
Ⅰ、被災五教会の現状報告
委員会に先立ち見附教会で開かれた被災五教会連絡会に陪席し、再建途上にある各教会の現状報告を受けた。
(1)小出教会=水害、地震と昨年の豪雪被害のため、修復不可能となった礼拝堂・牧師館を十一月に解体した。
被災後、主日礼拝は近くにある清心保育園で守られている。借地であった旧会堂・牧師館跡地での再建も地主との調整がつかず、他に用地を求めることを余儀なくされた。幸いにも近隣に適地が与えられ、宅地転用許可もおり、今月、土地購入手続きを完了した。結果、建築着工は一年延期の計画となった。
(2)栃尾教会=消雪パイプ、消雪用井戸の打ち直しが終わり、水が出るようになった。
(3)長岡教会=被災関連の借入金も今年度で完済。毎週、二〇名ぐらいの礼拝を守っている。
……
▼バラ、リンゴ、漢字で書ける人は少ない。ぼんやり字面が浮かんでも、正確ではない。正しく記す人は、辞書を見て書いたか、一端ワープロで打つかしたのだろう。▼一方で、漢字検定が流行している。薔薇も林檎も憂鬱も、スラスラ書いてしまう。憶えた時の達成感は、他のどんなことにも優ると、漢字マニアは言う。▼『綴り字のシーズン…創元文庫』は、漢字検定の英語版だ。正しくは、英語の方が遙かに歴史が古い。ユダヤ教神秘主義者の父が、娘に天賦の才を発見、コンテスト全国一位を目差して熾烈な特訓をする。綴りと一体化した時、神秘に与ることが出来ると信じて。▼パソコン検索で、何でも出来る。ために漢字を忘れてしまう。聖句も検索、ほんの小さい手かがりで、たちどころに検索可能。聖書を殆ど忘れてしまうかも知れない。▼使徒パウロの聖書引用は、必ずしも正確ではない。辞書もなければ、聖書も簡単には携帯できないのだから無理もない。不正確、自……
コリントの信徒への手紙一12章1~3節
イエスは主である 三枝道也
「また、聖霊によらなければ、だれも『イエスは主である』とは言えないのです」(一コリント12章3節)。この聖書の言葉には、私にとって忘れられない強い印象が残っています。四半世紀も前、私と伴侶の育代牧師が招聘されて着任した教会の講壇に墨で大きく書かれていました。
これは前任牧師であった横山義孝先生の面目躍如たるみ言葉だと、後日知る事となりました。この教会の活動の柱はアシュラムと訪問伝道でした。そして一年間、横山牧師と共同牧会する中で、アシュラムでは必ず「イエスは主なり」を全員で唱和するのが常だったのです。
時は過ぎ、数年前パウロの世界を行く旅で、トルコのエフェソ遺跡やギリシアのコリント遺跡に立った時、何故か「イエスは主である」の言葉を思い出しました。パウロはどのような思いでこの手紙を、エフェソの地から、コリント……
竹前昇総幹事が急病で倒れられた。ただただ主の癒しを祈るばかりである。
それにしてでもある。今回の総幹事が突然の病ゆえ、辞表を表明するという事態に対応する体制、つまり危機管理が教団には確立していない弱さが改めて浮き彫りにされたように思われる。
災害も含め、予期せぬ出来事が起こった時の対応のため教規にある「常任常議員会」の召集(教規第37条)によってかなりの部分で早急にして有効な手だてが取られるはずである。
「緊急やむを得ない事項を処理する。」と37条②に明記されているのだから。
しかし、この常任常議員会の設置を数度、提案したものの強い反対によって実現できていない。
何故なのだろう。それは東京教区不在の約二〇年の間、地方教区の意見も反映できるようになったのに、常任常議員会を召集することにより、また中央集権的状況になるのではないか、寡頭政治に陥るのではないかとの疑心暗鬼によるものと思わ……
崩された時に残るもの
大学を出て、外食産業に勤めることになった。二四時間労働の厳しさの中、燃え尽きる寸前になり、体調も崩した。結局四年で退職せざるを得なかった。
それまでは学生、会社員、と肩書きがあった。しかしそれらが無くなった時、自分には何もないように感じた。プライドが崩され、自分の居場所まで無くなった気がして不安だった。そんな時、友人にクリスマス礼拝に誘われ参加した。高校卒業後「もう教会に行くことは二度と無い」と思っていたが、その礼拝の中で、自分の居場所が教会にあるような思いを与えられた。
次の聖日から母が在籍する教会に出席した。自分もかつて教会学校に通った教会だった。その日の礼拝で語られた「あなたはそのままで愛されている」という言葉が自然に染みこんできた。今まで自分しか信じるものがなかった。でも本当は弱くても、惨めでも、愛されている。そう思った時、今までの自分が一気に崩され……
●新刊から
『〈第三世界〉神学事典』〈V・ファベリア/R・S・スギルタラージャ=編 林巌雄/志村貢=訳〉欧米の神学者中心から各地の民衆中心へ。「民衆の神学」「先住民の神学」「エコロジー」「アパルトヘイト」「脱植民地の神学」「平和」「和解」など、〈第三世界〉の視座から綴られる一一八項目にわたる記述は、現代を共に生きる私たちの信仰に深さと広がりを与える。A5判・三二二頁・五八八〇円
『かみさまはひつじかい─しへん23』〈ターシャ・テューダー=え〉世界のキリスト者に愛され、深い慰めと励ましを与えてきた詩編のことば。この世界を、日本でも広く愛されている絵本作家が、美しく愛情にあふれた水彩画で描く。神さまへのたしかな信頼を子どもや動物たちの絵に託して高らかに歌いあげる。B5判変形・二八頁・一二六〇円