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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4620号】「主よ、おいでください」を主題に 十四教会一五二名で中予分区信徒大会

2007年2月17日
一年中で一番寒い頃、中予分区の最初の行事として信徒大会が、今年も一月二一日(日)午後二時から松山教会を会場に、十四教会から一五二名の参加を得て、開催されました。 今回は「主よ、おいでください」というテーマを掲げ、二部形式で行いました。 第一部は、昨年十二月の臨時教区総会で按手礼を受けられた広瀬満和氏(松山城北教会牧師)と義平雅夫氏(松山ベテル病院チャプレン)の証詞を中心に礼拝形式で行ないました。 広瀬氏は十二年前、神戸で阪神大震災に遭遇し、ご自分がかかわられた復興ボランティアを通して召命を感じ、献身したことを、義平氏はご自身が二〇代後半に病を得て、神との出会いを経験し、特に病院伝道を志されたことを、それぞれ語られました。 豊かな霊の糧をいただいた後、松山教会婦人会手作りのお菓子に舌鼓を打つティータイムが持たれました。心と肉の美味しい糧をいただき、教会間の楽しい交わりの時となりました……

【4620号】"Go to the People"~キリスト教医療ミッションの現場から~②

JOCS 日本キリスト教海外医療協力会 人々の命を守る。 なすべきことが「そこに」。 前号に続き、私が訪れたJOCSの活動現場の紹介です。 まずは、ネパール。ヒマラヤの国ネパールは、ヒンズー教国。ネパールでの活動は、一九六一年に二名の看護師-上田喜子さん・川島(現姓:島田)淳子さんを派遣したことに始まります。あの故岩村昇医師は、その人生を十八年間にわたり山間地域での保健医療活動に捧げられました。受け入れ団体は、UMN(UnitedMission  to  Nepal)。人々の命を守る、それはキリスト教医療ミッションに他ならないのでした。 人口の八割は山間部で生活しているため、多くの人々が保健医療サービスを受けることができません。現在JOCSが派遣している楢戸健次郎ワーカー(家庭医)は、カトマンズから遠く離れたルクム(注)という地域で一定期間活動を行っています。地方では……

【4620号】「摂理」、入る前に気付くことが大事 少しでもおかしいと思ったら

入試の季節になりました。もうすぐ学校は新入生を迎える時期になります。教団のある早稲田もこの時には新入生で溢れ、サークルの勧誘が大きな声で毎年なされます。カルトの勧誘も、この時期と秋の学園祭時期に最も盛んに行われます。 昨夏にマスコミで一斉に報道された「摂理」も、あの報道で衰退することはなく、この新人勧誘の時期に更なる「伝道」の強化を狙っているでしょう。 さいわいにも、入管法違反で告発していた件で、警察の強制捜索がこの一月に行われました。報道が続くことによって、学生たちの予備知識が持続していくことこそ最高の予防になります。 実際、入信してから気づいて脱会するのは非常に困難です。この強制捜査の対象になっている日本人支援者である会社社長二人の内の主導者である社長は、その息子が摂理のメンバーである関係で支援を始めたのでした。その問題について、私はすでに一昨年、その会社の取締役になっている母親……

【4620号】新理事長に髙橋豊氏を選任 第一回年金局理事会

一月十九日(金)、第35総会期第一回年金局理事会が開催された。 出席者の自己紹介後組織会に入り、理事長に髙橋豊氏が選任された。今総会期に限り副理事長をおくこととし籔田安晴氏を選任。常任理事として理事長、副理事長、池田浩二、中林克彦、疋田國磨呂、総幹事の六名を選任、書記は池田浩二常任理事が担当することとなった。 第30総会期以降、年金局理事は、各教区代表十七名を含む二一名になった。この「教区代表」について、理事会の意を反映して教区に持ちかえる必要はあるが、理事個人としての発言を制約するものではないこと、理事会運営については、①全体理事会は、財政上の問題もあり、年二回程度しか開催できないので、日常業務は常任理事会と業務室長に委任する、 ②理事会開催のつど、理事は教区常置委員会で報告する、 ③記録と資料の扱いについて、等々を、理事会の共通理解として了解した。 ついで「年金局資産運用規則……

【4620号】教育基本法「改定」論議の奥にあるもの 東京信徒会講演会開催

一月二〇日(土)富士見町教会を会場に東京信徒会が開かれた。参加者七五名。 開会礼拝、長村亮介牧師による説教「主よ、その水をください」に続き、聖学院大学の阿久戸光晴学長による講演が行なわれた。氏は「教育基本法『改定』論議の奥にあるもの…明日の日本社会に福音が訴えること…」と題して、教育基本法論議の奥にある問題と教会のとるべき社会的役割を語った。 冒頭、夏目漱石著「夢十夜」から、「見えるものは、現れているものから出てくるのではなく、御言葉を中核とする明確なビジョンから現実構造となって出てくる」として、教育目的の明確な姿を持ちながら考えようと前置きした。 さらに現在の日本の状況を芥川龍之介著「トロッコ」を引用して示唆した。トロッコおじさんの誘惑の結末から、一目散に母親の懐に飛び込んだ少年。主人公がその安住の地であるはずの故郷をはなれて、今東京で校正の仕事をしている現実。美しい日本に戻ろうと……

【4620号】荒野の声

▼ある時、先輩牧師が三〇年のローンで自宅を建てた。隠退までそんなには時間がないだろうと思い、「良くローンが組めましたね」とからかったら、「生命保険に加入させられたよ」と寂しげに答えた。「命が担保ですか」とつまらない軽口を叩いたことを、後に悔んだ。その人は、僅か数年後に亡くなった。▼牧師の妻だった人が、息子が家を建てたことで、初めて自分の家を持った。喜び安心した満面の笑みが忘れられない。それまでは彼女の家は教会。車椅子になっても、召される時まで、礼拝に通い続けた。▼八〇歳近い牧師の、涙を流しながらの訴えに、心をえぐられた。小さな教会と幼稚園に、生涯を捧げて来た。結果、その期を自覚しても、隠退後の住まいも生活の術もないという。しかし、自分の老いと共に教会が疲弊して行くのを見るのも辛い。▼天国に住まいを用意していただいている。しかし、それまでの時を過ごす家がいる。いろいろな思い煩いを貯め込んで汚……

【4620号】日本基督教団年金の過去・現在・将来

髙橋 豊 ・はじめに 1.一九六四年度に発足した教団年金制度については、四〇年余りの過去があり、その結果として現在がある。 そして将来については、在職四〇年の教師が隠退され終身遺族年金を含めて考えるとき六〇年余り先までを年金数理を用いて考えねばならない。 ・過去 2.制度発足前に隠退された教師のために、教団は現行の教師退職年金制度とは別に、謝恩金制度を維持してきた。この二つの制度を維持するために、信徒運動として「隠退教師を支える運動」が一九七八年の第20回教団総会で承認され現在年額7千万円がささげられるまでに成長してきている。そして謝恩金制度がその使命を全うする見通しも得られていることは感謝である。 3.教師退職年金制度は、掛金制を導入しつつも給付の格差を小さくし連帯互助の制度設計がなされている。 一九六四年度発足後、過去勤務債務(積立不足)が発生し次第に……

【4619号】牧師不在の祈祷会

2007年2月3日
水曜日夜の祈祷会は会議や出張で牧師が不在となるときがある。そういうときはその週の担当役員が主体となって集会を行う。必ずしも担当役員が奨励を行うのではなく、担当役員が奨励者を決めるのである。いつもは牧師が奨励をしているが、教会員が奨励すると、いつもより出席者が多い。奨励者を励ます意味もあり、ぜひ証を聞きたいのである。 以前、水曜日の祈祷会は教会員が順番に奨励を担当した。そのときは結構使命を持って臨み、出席者が多かった。順番制が良かったのは、自分が奨励を行う前の週の祈祷会には、様子を知るために出席するからである。従って、その頃の祈祷会の教勢は増えていた。しかし、一巡して二回目となると、今回はパスという人が多くなり、結局また牧師が奨励を担当するようになった。 しかし、教団書記を担うようになってから、水曜日の祈祷会を留守にすることが多くなった。そのため、教会員に奨励を委ねるのである。牧師が不在……

【4619号】人ひととき 菅原 哲男さん

受けとめる愛 菅原さんが福祉の仕事に関わるきっかけとなった出来事は、学園紛争時代、ボランティア活動で訪問した婦人保護施設で起きた。施設を無断外出した女性が戻ったところを、寮母が厳しく咎めた。すると女性が逆上し、寮母に向かい自分の境遇の悲苦を訴え、ナイフを振りかざした。そのとき寮母は女性と向き合い、覚悟を決めて言った。「いいわ、私の命をあなたにあげる!その代わり、私の分もちゃんと生きて頂戴!」。すると突然その女性は「うわー」と、叫びとも悲鳴ともつかない声を上げ、自分に向けてナイフを切り下ろした。相当な重傷を負い、長い入院生活を経て施設に戻った彼女は「今まで私を利用し騙す者しか周りにいなかった。でもこの寮母は私に命をくれると言った。こんな人と生まれて初めて出会った」と言って、その後生き方がまっすぐに変えられたという。 この壮絶な出来事を通して、菅原さんの人生も変えられた。 「自分は偉……

【4619号】北海教区「年度修養会」 北の大地の豊かさ~命のパッチワーク~

北海教区では、毎年度「年頭修養会」という大きな修養会が行われています。基本的に一月に開かれるこの集会を各地区が交替で企画することになっています。今年度は雪の多い道北地区の担当ということもあり、十一月三日、四日に新富良野プリンスホテルで「年度修養会」という名称で行われました。一九五〇年代に日本キリスト教会の集団離脱後この「年修」が北海教区にとって欠かせないものとなり、今年で五五回目を迎えました。全道から全世代が参加できるので、今回五〇〇名以上の参加申し込みがありました。教師や信徒、子どもや大人が北海教区の宣教課題の重要性を学び、交わりを深め、賜物を分かち合い、そして一人ひとりが神の民として招かれている確信を得ることができるのは「年修」です。 今回のテーマは、多様性(パッチワーク)こそが私たちの豊かさであり、私たちの命を支えているということから「北の大地の豊かさ~命のパッチワーク~」となりま……
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