【4636号】ACEF バングラデシュに『寺子屋』を贈ろう

人生を変える出会い
ACEF事務局 木部 紫

「バングラデシュに寺子屋を贈ろう」を合言葉に、私たちアジアキリスト教教育基金(ACEF)が活動を開始したのは一九九〇年。翌九一年の夏には第一回スタディーツアーを行い、二五名の参加者をバングラデシュへと送り出しました。以来、春と夏、年二回のスタディーツアーは今年の夏で三三回を数え、参加者は延べ五百名を越えました。
スタディーツアー参加者の多くは学生で、アジアの国は初めて、中には海外へ出るのも初めてという若い人たちです。その彼らが、春や夏の長期休みに、英語習得のための短期ホームステイやリゾート地への旅行を選ばず、あえてバングラデシュへと出かけていくのは、それぞれ理由があるのでしょう。ひとつ確かなことは、みなが何かを求めている、ということです。
スタディーツアーで目にするバングラデシュの現実は、参加者の心を揺さぶります。都市部のスラム、貧しい農村、そして物乞いをする少年の姿に動揺します。一方、圧倒的な自然の美しさに息を呑み、そこで営まれている暮らしの中に、また現地の人々との暖かい交流の中に、豊かな「生」の彩を見出します。これらすべては、参加者にとって唯一無二の出会いであり、アジアのまだ見ぬ外国の一つであったバングラデシュが、生涯の友としてたち現れる瞬間なのです。けれどもスタディーツアーには、もう一つの本質的な出会いが準備されています。それはキリスト教との出会いです。
ツアー中は毎日、朝と夜に祈りの時をもちます。ツアー参加者全員が、あらかじめ聖書の箇所を割り振られます。そして毎回の担当者を中心に、メンバー全員で聖書の言葉を学ぶのです。今まで教会に足を向けたことなどなく、スタディーツアーに参加するため、やむなく聖書を購入したという若い人たちが、バングラデシュで初めて神と出会う。それこそがACEFスタディーツアーの、他の同様のツアーとは徹底的に異なる、重要な側面なのです。
バングラデシュとの出会いの中では、目の前の現実の一つ一つが衝撃です。何かを求めてきたはずなのに、そこには「答え」はありません。私が今、目にしているものは何なのか。求める気持ちがますます強くなるとき、神の言葉は自然と心の奥深くにまで届くのかもしれません。帰国後に教会に通うようになったという参加者の話を聞くと、ACEFには、バングラデシュへの教育支援にとどまらず、日本の若者たちのために果たすべき役割が与えられていることを、改めて感じます。
ただ、時には残念なこともあります。スタディーツアーの興奮も冷めやらぬまま、勇気を振り絞って教会へと出かけていった学生が、一度きりで教会から足が遠のいてしまうことも少なくないのです。自分のバングラデシュでの体験を、教会で多くの人と分かち合いたいのに、理解してくれる人と出会えなかった、というのです。
ACEFの活動は、これまでも多くの教会と牧師、教会員の方々に支えられてきました。団体会員として支援してくださる教会も多数ありますし、クリスマス献金やバザーでのバングラデシュ手工芸品の販売などを通じての支援もしていただいています。
ACEFがキリスト教主義に基づき、その役割を十分に果たしていくために、より多くの日本の若者に意義ある「出会い」を提供するために、いっそうのご理解とご支援をお願いしたいと思います。
【ACEF連絡先】
電話(ファクス兼用)  03-3208-1925
e-mail : acef@acef

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