第四三回東海教区農伝協議会が二月二六日から二七日にかけて、伊豆長岡で開かれた。主題は「海の恵みは森の恵み~自然の恵みを求めて~」。講師は畠山重篤氏。彼は気仙沼(宮城)で父の代からカキの養殖を手がける漁民。バプテスト気仙沼教会員である。
◎講演要旨
高度経済成長期に気仙沼湾に異変が起きた。のり、帆立、カキの減産が著しくなったのだ。畠山さんは、南仏視察旅行とある大学教授との出会いから不漁の原因を知った。自然の荒廃がその原因であった。森が荒れ、田畑は農薬漬けとなって小さな生物たちは死滅した。そして海には赤潮などが発生して養殖漁業は大打撃を蒙った。またカキの餌になるプランクトンは川上の広葉樹の落葉が育てていることを知ったのである。
彼は「カキの森を慕う会」を組織し、「森は海の恋人」を合言葉に、気仙沼湾に注ぐ大川上流の山に大漁旗を翻して植樹運動を始めた。運動は小学生や中学生にまで広がった。
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み言に立てられ、み言を語る
京都西田町教会伝道師 信岡 茂浩
京都西田町教会は東山の大文字麓近くに位置している。此処を初めて訪れたのは十年ほど前のこと。徒歩三五分の距離だった。遙か大韓民国からこの教会の礼拝説教が放送されていた。
私は特別養護老人ホームのパート宿直員をしていた。夜勤のケア・ワーカーとは比較にならないが、十五時間と四五分の週三回は短くはない。無事に明けた夜も五時を過ぎると朝刊を待つ人が玄関に来る。
昼間は、ぼんやり、してしまう。そんなわけで、学校のパート職がない日は隣接の日本バプテスト病院で「お昼の礼拝」に出た。或る日、FEBCの番組表を手渡して熱心に勧める人がいた。闘病生活を送るその青年は篠田清さんといった。
主日がラストスパートになる終始転倒で無休の日々を重ねてきた。平日は商品積載作業の常勤バイトに往復三五キロを自転車で通い、土曜に特養の宿直に入り、翌朝……
教団新報4621号2面、「新潟県中越地震」被災教会会堂等再建支援委員会の報告中、(4)の記事を、次のように訂正致します。
誤 (4)十日町教会=山本愛泉保育園の工事は完了。牧師館の再建工事については、契約額の減額交渉の関係で今夏着工を断念し、計画の再検討を行っている。
正 (4)十日町教会=山本愛泉保育園の工事は完了。牧師館の再建工事については、今夏の着工に向けて進んでいる。(訂正箇所下線)
千葉 巌氏(無任所教師)
一月三一日、逝去。八二歳。東京都に生まれる。一九九八年准允受領後、日野原記念上尾栄光教会に赴任し、二〇〇六年まで牧会した。遺族は妻のトモヱさん。
◎任地=ドイツ、ケルン・ボン日本語教会
◎任務=宣教師
◎条件=教団正教師・赴任後ケルン市在住・独語または英語力要他
◎任期=四年八ヶ月
◎応募締切=二〇〇七年五月十日
◎面接=五月十八日
◎詳細問い合わせ=世界宣教委員会(TEL03-3202-0544)
四国の宣教は四国のみんなで
野村忠規
去る二月二六日・二七日、第三九回宣教方策会議と第五回常置委員会が開催された。会議の一番の話題は「2008年問題」であった。これは2008年度に予想される「互助と自立連帯献金の困難」をどのように乗り越えて行くのかと言う問題である。
当日の大切な資料の一つは「2007年度の互助会計の見通し」と、教区宣教研究委員会が出した「教区教会互助の検討について」であった。後者の資料は同委員会が一年かけ、互助と自立連帯献金が具体的な諸教会の現場でどのよう受け止められているかの調査。また四〇年の歴史の振り返りを通じ、この運動が四国教区を形成する大切な働きであったと評価し、今後の歩みの具体的な提言をその内容としている。協議会はこの提言を深く受け止め、「教区教会互助に関する件」を決議する事が出来た。その内容は、 互助・自立連帯献金の創設期、あの困難な時代、本当に……
第二一回東海教区信徒修養会が、二〇〇七年三月五日〜六日にフルーツパーク富士屋ホテル(山梨市)を会場に開催された。東海教区では毎年三月に教区伝道部主催の信徒修養会を行っている。今年は小島誠志牧師(松山番町教会・前教団総会議長)を講師に迎え、「み言に聴き、祈る-伝道する人の問題-」という主題のもと、二日に分けて講演を伺った。副題は年によって変わるが、「み言に聴き、祈る」というメインタイトルは毎年変わらない。毎回一〇〇名を超える参加者が与えられるが、今年は例年にも増して多くの参加者が与えられ、計四四教会から一七一名の信徒・教職が集まり、とても祝された恵みの時を共にした。
一日目のプログラムは、午後三時の「開会礼拝」から始まる。小出望教区伝道委員長は、長い間出血が止まらず苦しんでいた女が主イエスの服に触れ、主に見いだされ、いやされ救われた物語(マルコによる福音書5章)から、み言を説き明かした。開……
第一一七回神奈川教区総会が、二月二四日、清水ヶ丘教会を会場に行われた。宗野鏡子氏の司式により開会礼拝が行われた後、正議員二二四名中、一七一名で総会は成立。一日の日程の中で議長、副議長選挙と常置委員選挙が行われるため、組織会に続いて、まず議長選挙に入り、予備投票が行われた。その後、「補教師の准允執行に関する件」「正教師の按手礼執行に関する件」が上程され、三名の准允受領志願者と四名の按手礼受領志願者が所信表明を行った。質疑を経て両議案は可決され、直ちに高柳竜二議長の司式により准允式と按手礼式が執行された。
昼の休憩前に、教区互助募金委員長寺尾康弘氏のアピールと呼びかけによってカンパが行われ、教職謝儀互助のために十八万円余が献げられた。なお、これは前回の一〇倍を超える金額である。神奈川教区では、互助資金は教区負担金の内から交付されていたが、二〇〇二年度から資金の半分は募金で賄うこととした。しか……
奥羽教区では毎年「キリスト教幼児施設教職員修養会」という集いを開催しています。保育園や幼稚園、その他教会関係の諸施設に勤める方々と、広く全教会にも開かれた学びと交わりの場として実り豊かに開催してきました。今年は三三回目になります。
近年共通したテーマとしては「共に育つ」を基本にしてきていますが、その上で今回は、教育基本法が改訂されたなかで、改めて「平和」を考える機会を、キリスト教保育の問題として捉え直しながら学びました。ねらいを「キリスト教保育の本質に関わる子ども・幼児礼拝の深い意味を見つめ直し、未来の世界を生きる子どもたちと共に平和の賛美を響かせよう」とし、一月五~六日に花巻の志戸平温泉で開催しました。参加者は七五名でした。
講師には教団讃美歌委員で、仙台北教会のオルガニストでもある川端純四郎先生をお招きしました。開会礼拝の賛美とメッセージに続いて、講演Ⅰで先生は、「子どもたちに明る……
第35総会期の第一回教育委員会が、二月十九〜二〇日、教団会議室にて開催された。
今回は、前総会期委員約半数が継続(委員長、書記を含む)さらにかつての委員を含め、四人が経験者という恵まれた人選であった。新任者を含め、教規上の教育委員会の位置づけ、性格を確認し、今まで積み重ねてきた教育委員会の働きを顧みつつ、教団の教育委員会の望ましいあり方について、まず協議した。教育委員会が各個教会の教育プログラムを支えていくために何ができるか。この課題に今期も変わらず取り組む決意を新たにした。
組織会では、委員長岸憲秀(東京教区・千葉本町教会)、書記加藤誠(東海教区・静岡一番町教会)を再度選出し、また、広範にわたるそれぞれの働きのための担当を決めた。
委員会の主たる協議事項は以下のとおり。
第一として教会教育プログラム。これは季刊『教師の友』の骨子となるもので、今回は二〇〇八年からの新しい三年サイク……