九月六日~七日にかけて第35総会期第三回宣教研究所委員会が開催された。
内藤留幸委員長の教団総幹事就任に伴い、宮本義弘書記を新委員長に、長谷川洋介委員を新書記に選任し、欠員の委員に上田光正教師を補充した。
第一日目は委員二名の発表を行い、神代真砂実委員は教団の信仰告白・教憲教規・式文に見られる教団の教師理解について語った。
信仰告白は教団がプロテスタント教会の伝統に即し、聖書の権威の下に立つことを確認し、主キリストに啓示される神を一貫して主語として、神の経綸について語る。教憲前文も神の経綸から始めると同時に、公同教会の概念を強調する。この公同教会が地上に教団という全体教会の形を取る。これが教憲第一条につながる。教団は公同教会の権能を行使し、福音伝道、聖礼典の執行、終末待望によって神に仕える。教憲教規による政治的権威の順序は教団→教区→教会である。教師は教団の権威の下に立つと共に信仰告白に準拠している。教団は神の主権的働きの下にあり、教師は神の働きに参与するのである。
二人目の越川弘英委員は同志社大学のキャンパスミニストリーの現状について語った。
大学のキリスト教文化センターの位置付けは大学執行部に直属し全学に対してキリスト教主義教育に関わる。センターの九名の教職員の内所長一名、専任教員は二名である。今出川キャンパスと京田辺キャンパスの両方で活動する。活動内容は定期のものだけでもざっと十四に及び、その他必要に応じた活動や相談学生への個別対応がある。最近の活動事例としてはJR福知山線脱線事故及び福島でのバス事故関連の犠牲者に対する礼拝・祈祷会がある。同志社大学は学部毎の自治の意識が強く、センターの働きは各学部へ協力を求めるところから始めるのが現状である。
以下主な議事報告。委員構成が交替する中で委員会の継続性を誤りなく確保するためには議事録と会計報告に基づくことが確認された。資料室の規則と整理を整えていく。
(長谷川洋介報)