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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

教団新報:一覧

【4620号】お知らせ

2007年2月17日
主の御名を讃美いたします。 新しい主の年もさらに主のご委託に応えて福音宣教の業にお励みのことでありましょう。 さて、突然のことではありますが、報告をさせていただきます。 竹前昇総幹事が病気で倒れられたことをめぐってであります。 総幹事は十二月二六日、体の不調を訴えられ正月明けに病院に行き、一月四日に入院されました。病名は、解離性大動脈瘤です。長期の療養が見込まれるところから、一月十二日付けで総幹事辞任の意向が総会議長に伝えられました。 十六日の役員会で祈りつつ協議した結果、辞意を重く受け止めつつも、現時点では下記の決定をなしましたのでお伝え申し上げます。 一、 竹前昇総幹事を休職とし、しばし様子を見る。 一、 愛澤豊重幹事を総幹事職務代行に任ずる。 一、 役員で役割を分担し、内外の情勢に対応する。 どうか竹前昇総幹事のためご加祷下さい。 二〇〇七年一……

【4620号】伝道のともしび

福音の音色 七飯(ななえ)教会牧師 藤崎 裕之 二〇〇七年零時三八秒、自宅の窓を開けると、新年を告げる汽笛が聞こえて来ました。北海道の寒い夜空に響く汽笛は新しい希望を抱かせてくれます。 北海道の道南の中心は函館です。その函館港に停泊している船が新年と同時に一斉に汽笛を上げるのです。そして三八秒後に七飯の地にその凛とした音色が届くというわけです。 しかし、福音の実りは三八秒では届きません。道南に最初の教会が出来たのが一二〇年程前、函館の港のそばに建てられました。そして七飯の地に教団の教会が創立されたのは十一年前です。福音が実を結ぶのに百十年の歳月が費やされました。何と福音の伝達には時を要するのか、でもそれゆえにこの七飯の町に教会があることの責任の重さを感じています。 さて七飯町は道南の中域に位置する人口三万人の町です。主要産業は農業と牧畜です。町の面積は広く、また近隣の町村……

【4620号】消息

山上寿氏(西条栄光教会牧師・休職教師) 昨年十二月二四日、逝去。五八歳。兵庫県に生まれる。一九八三年関西学院大学大学院終了後、御影教会に赴任。その後羽咋、東梅田、鴨方各教会を牧会し、二〇〇三年から西条栄光教会牧師を務め〇六年休職した。遺族は妻の翠さん。 米田勝氏(吐田郷教会牧師) 一月五日、逝去。六三歳。奈良県に生まれる。一九六六年関西学院大学神学部卒業後、吐田郷伝道所に赴任。八〇年から高槻教会を牧会し、八三年から吐田郷伝道所の牧師を務めた。八九年同教会を設立した。遺族は息子の道嗣さん。  

【4620号】教区コラム 東支区

主を讃美する群れ 米倉美佐男 昨年の十月、「東支区の集い」を銀座教会で致しました。 メインゲストは韓国のソウルにあるイエス教長老会統合派のセムナン教会青年部のハンギリム讃美隊、スタッフも入れて総勢九〇名の大部隊でした。 彼らは、美しく、澄んだ、参加者の心に染み渡る讃美の歌声を献げてくれました。同行されたイー・スーヨン主任牧師の説教も会衆の心に良いメッセージを与えてくれました。 ハンギリムは古い韓国語で「心を一つにして神さまを讃美する群れ」という意味があります。国籍は違っても主にある交わりの素晴らしさを味わえた一時でした。 参加してくれた青年たちは自費で日本伝道のため福音を運んでくれたことを知り、胸が熱くなりました。伝道のために献げる喜びを知っているのです。 三宅島伝道所再建のために全国の諸教会に献金をお願いしました。再建費用総額は三千万円を越えます。二千万円は二〇〇〇年、……

【4620号】「主よ、おいでください」を主題に 十四教会一五二名で中予分区信徒大会

一年中で一番寒い頃、中予分区の最初の行事として信徒大会が、今年も一月二一日(日)午後二時から松山教会を会場に、十四教会から一五二名の参加を得て、開催されました。 今回は「主よ、おいでください」というテーマを掲げ、二部形式で行いました。 第一部は、昨年十二月の臨時教区総会で按手礼を受けられた広瀬満和氏(松山城北教会牧師)と義平雅夫氏(松山ベテル病院チャプレン)の証詞を中心に礼拝形式で行ないました。 広瀬氏は十二年前、神戸で阪神大震災に遭遇し、ご自分がかかわられた復興ボランティアを通して召命を感じ、献身したことを、義平氏はご自身が二〇代後半に病を得て、神との出会いを経験し、特に病院伝道を志されたことを、それぞれ語られました。 豊かな霊の糧をいただいた後、松山教会婦人会手作りのお菓子に舌鼓を打つティータイムが持たれました。心と肉の美味しい糧をいただき、教会間の楽しい交わりの時となりました……

【4620号】"Go to the People"~キリスト教医療ミッションの現場から~②

JOCS 日本キリスト教海外医療協力会 人々の命を守る。 なすべきことが「そこに」。 前号に続き、私が訪れたJOCSの活動現場の紹介です。 まずは、ネパール。ヒマラヤの国ネパールは、ヒンズー教国。ネパールでの活動は、一九六一年に二名の看護師-上田喜子さん・川島(現姓:島田)淳子さんを派遣したことに始まります。あの故岩村昇医師は、その人生を十八年間にわたり山間地域での保健医療活動に捧げられました。受け入れ団体は、UMN(UnitedMission  to  Nepal)。人々の命を守る、それはキリスト教医療ミッションに他ならないのでした。 人口の八割は山間部で生活しているため、多くの人々が保健医療サービスを受けることができません。現在JOCSが派遣している楢戸健次郎ワーカー(家庭医)は、カトマンズから遠く離れたルクム(注)という地域で一定期間活動を行っています。地方では……

【4620号】「摂理」、入る前に気付くことが大事 少しでもおかしいと思ったら

入試の季節になりました。もうすぐ学校は新入生を迎える時期になります。教団のある早稲田もこの時には新入生で溢れ、サークルの勧誘が大きな声で毎年なされます。カルトの勧誘も、この時期と秋の学園祭時期に最も盛んに行われます。 昨夏にマスコミで一斉に報道された「摂理」も、あの報道で衰退することはなく、この新人勧誘の時期に更なる「伝道」の強化を狙っているでしょう。 さいわいにも、入管法違反で告発していた件で、警察の強制捜索がこの一月に行われました。報道が続くことによって、学生たちの予備知識が持続していくことこそ最高の予防になります。 実際、入信してから気づいて脱会するのは非常に困難です。この強制捜査の対象になっている日本人支援者である会社社長二人の内の主導者である社長は、その息子が摂理のメンバーである関係で支援を始めたのでした。その問題について、私はすでに一昨年、その会社の取締役になっている母親……

【4620号】新理事長に髙橋豊氏を選任 第一回年金局理事会

一月十九日(金)、第35総会期第一回年金局理事会が開催された。 出席者の自己紹介後組織会に入り、理事長に髙橋豊氏が選任された。今総会期に限り副理事長をおくこととし籔田安晴氏を選任。常任理事として理事長、副理事長、池田浩二、中林克彦、疋田國磨呂、総幹事の六名を選任、書記は池田浩二常任理事が担当することとなった。 第30総会期以降、年金局理事は、各教区代表十七名を含む二一名になった。この「教区代表」について、理事会の意を反映して教区に持ちかえる必要はあるが、理事個人としての発言を制約するものではないこと、理事会運営については、①全体理事会は、財政上の問題もあり、年二回程度しか開催できないので、日常業務は常任理事会と業務室長に委任する、 ②理事会開催のつど、理事は教区常置委員会で報告する、 ③記録と資料の扱いについて、等々を、理事会の共通理解として了解した。 ついで「年金局資産運用規則……

【4620号】教育基本法「改定」論議の奥にあるもの 東京信徒会講演会開催

一月二〇日(土)富士見町教会を会場に東京信徒会が開かれた。参加者七五名。 開会礼拝、長村亮介牧師による説教「主よ、その水をください」に続き、聖学院大学の阿久戸光晴学長による講演が行なわれた。氏は「教育基本法『改定』論議の奥にあるもの…明日の日本社会に福音が訴えること…」と題して、教育基本法論議の奥にある問題と教会のとるべき社会的役割を語った。 冒頭、夏目漱石著「夢十夜」から、「見えるものは、現れているものから出てくるのではなく、御言葉を中核とする明確なビジョンから現実構造となって出てくる」として、教育目的の明確な姿を持ちながら考えようと前置きした。 さらに現在の日本の状況を芥川龍之介著「トロッコ」を引用して示唆した。トロッコおじさんの誘惑の結末から、一目散に母親の懐に飛び込んだ少年。主人公がその安住の地であるはずの故郷をはなれて、今東京で校正の仕事をしている現実。美しい日本に戻ろうと……

【4620号】荒野の声

▼ある時、先輩牧師が三〇年のローンで自宅を建てた。隠退までそんなには時間がないだろうと思い、「良くローンが組めましたね」とからかったら、「生命保険に加入させられたよ」と寂しげに答えた。「命が担保ですか」とつまらない軽口を叩いたことを、後に悔んだ。その人は、僅か数年後に亡くなった。▼牧師の妻だった人が、息子が家を建てたことで、初めて自分の家を持った。喜び安心した満面の笑みが忘れられない。それまでは彼女の家は教会。車椅子になっても、召される時まで、礼拝に通い続けた。▼八〇歳近い牧師の、涙を流しながらの訴えに、心をえぐられた。小さな教会と幼稚園に、生涯を捧げて来た。結果、その期を自覚しても、隠退後の住まいも生活の術もないという。しかし、自分の老いと共に教会が疲弊して行くのを見るのも辛い。▼天国に住まいを用意していただいている。しかし、それまでの時を過ごす家がいる。いろいろな思い煩いを貯め込んで汚……
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