無効です
北 紀吉
「無効です」、昨年一月二七日に信仰職制委員会よりいただいた答申です。東海教区常置委員会が、教区決議が教憲教規に違反している場合、その決議は有効か無効か問うた答えです。
今まで、教憲教規を軽んじる傾向がありました。教区総会で決めればその決議が何よりも優先するように思っていた節があります。このことは教会決議にしても同様です。果たして教区決議や教会決議が教憲教規に勝るか。「無効です」との答申で明白です。
昨年の教団総会前の常議員会で兵庫教区の決議が教憲教規に違反するとして無効と確定し、兵庫教区は按手礼式をやり直しました。また、総会においても何ら異議が唱えられませんでした。まさしく、教憲教規に違反する教区決議は無効であることが現実のものとなりました。
また、今総会期第一回常議員会で山北議長は今期の運営については、教憲教規に基づいてなすことを明言しました。教団は……
二月七日~八日、教団会議室において今総会期第一回部落解放センター運営委員会が開催された。出席者は三一名。これまで東岡山治さん(上下教会)が永年にわたって運営委員長を務められたが、このたび新運営委員長として東谷誠さん(大阪教区選出)が選出された。書記は多田玲一(九州教区選出)が担当することとなった。懸案となっていた新しい主事は、岡本拓也さん(いずみ教会)が四月から就任することが承認された。活動委員長として谷本一廣さん(近江平安教会)、また新しい活動委員が承認された。さらに本年十月よりUMCからセンターへ派遣されるティム・ボイルさんが紹介され、受け入れが承認された。常任運営委員会を今期も設置することを決め、新しい体制が整った。なお会議の中で、愛澤豊重総幹事代行より職員雇用について新しい提案があった。愛澤総幹事代行とともに時間をかけて話し合った結果、今後部落解放運動を強化させる方向を模索する中で……
第35会期第一回世界宣教委員会が二月十六日(金)に開催された。
前会期までは世界宣教協力委員会として日本基督教団から各国の関係教会等へ派遣することを大きな役割としていたが、第35回教団総会で委員会組織が大幅に改定され、世界宣教委員会と名称も変更された。
これに伴って、従来のあり方(宣教協約を結ぶ諸教会との交流や宣教課題の共有、各国教会への派遣宣教師支援)に加え、日本国内の北米宣教師の支援も同時に担うことになった。その大きな理由の一つは、一昨年JNAC(日北米宣教協力会)が解散し、CoC(宣教協力協議会・北米からの宣教師人事に関する組織)が今年五月に解散することが決まっているためで、両組織の働きも果たす責任が生じた。つまり、世界宣教委員会は、日本内外の宣教師支援を含む世界宣教全般の責任を担う非常に重要な委員会となった。具体的には以下のようになる。事務局に世界宣教部を新設し、世界宣教委員会……
二〇〇六年度第二回教区活動連帯金配分検討委員会が、二月十五日~十六日に教団会議室で開催された。これは昨年九月に行われた教区活動連帯金配分協議会から二〇〇八年度配分に関する計算方式の検討を委託されたことによる。現在、新しい計算方式を採用して三年が経過しているが、導入時より様々な意見があり、また、決定額が達成されない現状もある。拠出教区において「連帯金」と教団負担金を合わせた額が教区総予算の中で占める割合が限界に来ている教区もある。また、受入れ教区においては「連帯金」の減額によって教区財政が困窮している教区もある。このような中で、現在の計算額を著しく変更しない範囲で、拠出、受入れとも現状に見合うような方式に修正することが今委員会の課題であった。委員が夫々修正案を持ち寄ることを予定していたが、現在の計算方式は、それが使用しているファクターゆえに、修正して現状に適うようにするのが簡単ではないことが……
第35総会期第一回予算決算委員会は二月八日~九日教団会議室において開かれ、新しい委員会組織が発足した。委員長=飯塚拓也(関東)、書記=鈴木功男(東京)、常任=寺門文雄(東京)、稲垣正策(北海)、鈴木務(奥羽)、粉谷勝巳(兵庫)、長島恵子(四国)の七名。
まず、これまでの取り組みの経過と今後の課題を共有し、問題点を整理した。
教団事務局会計は、財政改善と健全化に精力的に取り組んだ結果、透明化され、実体が明らかにされるようになってきた。従ってそれまで見えていなかった新たな課題も視野に入るようになってきた。
事務局会計の本質的課題を集約すれば、負担金と献金だけによる事務局会計の確立と運用基金の確保にある。その中で、教団負担金減額への取り組みは歓迎される一方で、限界への危惧も併せ持っている。
委員会方針として、前委員会申し送りと監査委員会からの要望を踏まえて十七項目を課題とし、委員分担によ……
二月十五日~十六日に教団会議室において、第35総会期第一回教師委員会が開かれた。
委員会組織では、委員長に松井睦委員(聖徒)、書記に小宮山剛委員(富山二番町)を選出した。
まず前総会期よりの申し送り事項を確認し、教師委員会が多くの課題を取り扱っていることについての認識を新たにした。
続いて新任教師オリエンテーションについての協議に移り、六月二五日~二七日に例年通り伊豆の天城山荘でおこなうことを確認し、内容の協議に移った。主題は「教団の教師として宣教を共に担う」を継続することとした。中身の検討の中で、最近再び注目を集めている「カルト問題」についての講演も盛り込むことになった。
また、一昨年から始めて、参加者からも好評の、経験豊かな教師による牧会講話の時間も引き続き設けることとした。
このオリエンテーションの目的として、教師として知っておくべき教会事務の諸手続や教団の機構について学び……
二月一日(木)~二日(金)、第35総会期の第一回伝道委員会が日本キリスト教会館で開催された。
招聘され集まったのは、北は北海道から南は沖縄まで、大見川昭子委員(大阪教会・大阪)、北紀吉委員(愛宕町教会・東海)、具志堅篤委員(読谷教会・沖縄)、竹井真人委員(浮波教会・東京)、土肥聡委員(室戸教会・四国)、山本光一委員(北海教区主事)、山岡創委員(坂戸いずみ教会・関東)の七名。
まず、招集者の北紀吉委員によって開会礼拝が行われた後、組織が編成され、委員長に北紀吉委員、書記に山岡創委員が選任された。前期委員会後の報告がなされ、申し送り事項の説明がなされた。
関係委員会の担当者は、宣教委員会は北委員長、「こころの友」「信徒の友」編集員は大見川、具志堅各委員、農村伝道は竹井、山本各委員、刑務所伝道は土肥、山岡各委員となった。
申し送り事項が引き継がれ、それを軸に今期委員会の方針が決議され、二……
▼何年も通ったラーメン屋を久し振りに覗いたら、店が無くなっていた。安くて旨いので重宝していたのに。コンビニでお気に入りのジュースを買おうと思ったら品切れだった。人気商品なのだろうとひとり納得していたら、それっきり店頭から消えた。そんな品が少なくない。▼俳優でも歌手でも芸人でも、テレビで見始めの頃は、強く違和感を覚える。しかし、家族に付き合って、何度か見ているうちに慣れてくる。だんだんその人の味が分かってきて、ああなる程と納得する。その頃になると、もう滅多に目にしなくなる。そんなことが重なる。▼自分は、人と価値観がずれている変り者なのだろうかと、悩んだ。しかし、この頃やっと仕掛けが分かった。要するに、世の中の回転が速いのだ。とても流行廃りに追いついて行けない。そういうことだ。▼いろいろな流行の神学や思想も簡単には理解できない。しかし、他の人に大分と遅れて、少しだけ理解が出来るようになってきた……
木下宣世
・はじめに
昨年十月に行われた第35回教団総会の決定により、世界宣教委員会の役割は大きな変換を遂げることとなりました。
それはこれまでの「世界宣教協力」委員会から、「世界宣教」委員会へと名称が変えられたことからもおわかり頂けると思います。
「協力」という文字が無くなったことで、この委員会は世界宣教に協力するための委員会ではなく、世界宣教を自ら担っていく委員会になったと言うこともできるかと思います。
しかし、現在の力ではあまり大風呂敷をひろげるわけにはいきません。身の丈に合った仕方で課せられた課題に取り組んでいく他はありません。
そこでこの委員会がこれまでとどのように変わり、今後どのような働きをしていくのかということを過去・現在・将来という形で具体的に書いて見たいと思います。
・過去
これまでの世界宣教協力委員会はどのような役割を果たしてきたのでしょ……
両国国技館には、優勝力士の写真「優勝額」三二枚が優勝順に掲げられているが、初場所前に、貴乃花の額が降ろされたことにより、日本人横綱の額が全て消えてしまった。
一方、土俵ではモンゴル勢を筆頭に、ロシアほか多彩なお国ぶりで、「バルト」まで登場。
この現状を、相撲が世界に広まったと見るか、国技の相撲が世界に乗っ取られたと考えるべきか…。
我がキリスト教は、中近東の片隅から始まり、使徒たちの命懸けの伝道で、地中海沿岸からヨーロッパ全体を、表現は悪いが占領するかのように広がっていき、クリスマスも、ローマの宗教「ミトラ」を乗っ取ったもの。
二年後には、日本伝道開始一五〇年を迎えるが、未だにクリスチャンが全人口の一%未満の現状から、ある有名なカトリック信者のA氏(故人)が「福音の和服仕立て」との持論を展開したが、それは、日本人に受容され易い福音を模索するかのようであった。
確かに、ご利益宗教的……