千葉昌邦氏(隠退教師)
三月一日、逝去。九三歳。福岡県に生まれる。一九四四年准允受領後、飫肥教会に赴任し四七年受按。その後油津、宮崎新生、新発田、津川各教会を牧会し、七〇年から九九年まで丹後宮津教会牧師を務め、隠退した。遺族は妻の和子さん。
小野寺昭夫氏(千葉本町担任教師)
三月三日、逝去。七九歳。東京都に生まれる。二〇〇〇年東京神学大学神学部卒業後、千葉本町教会担任教師を務めた。遺族は妻の妙子さん。
教会が守らなければ
吉岡 光人
西東京教区では、今年一月に教育部が「CS子ども大会」を企画しました。予想をはるかに上回る約二五〇人が集まったことは嬉しい誤算でした。どの教会もCS/子どもの教会に来る子どもたちの減少という現実に直面しているわけですが、こうして各個教会を超えた交わりを作り、教区全体で教会教育を考えてゆくきっかけになったと思います。
二月には社会部の企画で「二・一一集会」が開かれました。ここ数年、同じ日に複数の箇所で集会・礼拝を行うという方式をとっています。今回は三人の講師がそれぞれの会場で講演をしてくださいましたが、三人の講師の方々の講演を通じて、現在の社会状況の中で、教会はどう子どもたちを守り育ててゆくべきなのか、という課題が一層鮮明に見えてきました。主から託された責任の大きさを感じざるを得ない日となりました。
三月には、教区全体研修会が開かれました。礼拝の中で……
南吉衛宣教師派遣式が三月一日木下宣世世界宣教委員会委員長の司式、伊藤瑞男世界宣教委員の説教により教団会議室で執り行なわれた。
南吉衛氏はEMS(西南ドイツ福音宣教会)のメンバー教会のヴェルテンベルグ州教会に派遣される。
南氏はヴェルテンベルグ州教会の「宣教・世界教会運動・教会的途上国援助」部門担当の宣教師となりEMSとの宣教協力、在住予定のシュトゥットガルト市内の教会の協力教師も兼務する。これらの任務を通して、ドイツでの教団関係教会や団体の協議会・委員会などに出席し、日本の状況や教団の伝道課題を共有し、日独のより積極的な宣教協力の具体的な方策を捜ることとなる。
一九九三年から五年間中道基夫氏が教団派遣宣教師としてこの任務に就き、よき成果をあげた。今回ヴェルテンベルグ州教会は南氏を招聘し、それに応じての派遣の運びとなった。
南氏はドイツのハンブルグ大学神学部に留学後、玉川平安教会、横……
第35総会期第一回信仰職制委員会は、三月八日に教団会議室で行われ、委員長に藤掛順一委員(横浜指路教会)、書記に大村栄委員(阿佐ヶ谷教会)を選出した。
委員に選任されていた者の一人が就任を辞退したため、次回委員会までに一名の委員補充がなされることとなった。
最初に、教規第四四条の定める「信仰職制委員会がつかさどる事項」を確認し、教団創設以来の取扱い事項の変化の報告を受け、ことに宣教研究所の設置によって大きく変化していることなどを確認した。
教団・教区等の教団機関からの諮問に対しては、広い立場からの論議は行うものの、答申に関しては教憲・教規の文理・条理解釈に徹して答申することを当委員会の任務とし、委員会が諮問の内容に関して自主的に課題を取り上げて検討することはないという原則を確認した。
今回の委員会までに諮問は出されなかった。
前期委員会よりの申し送り事項として、①出版局の要望による……
二〇〇七年秋季教師検定試験を左記の要領で行います。
一、受験要綱と受験願書の提出期限
受験要綱と教団指定の願書用紙は一六〇円切手を同封し、正教師受験志願者か補教師(A、B、Cコースの別も)受験志願者かを明記した上、封書でお申し込みください。願書と必要書類を整えて、受験料とともに所属教区に提出してください。
①教区締切 二〇〇七年六月七日(木)(教区により締切が異なりますので、教区事務所に確認してください。)
②教団締切 二〇〇七年七月五日(木)(各教区から教師検定委員会に提出する際の締切です。)
*受験料は正教師一万三千円、補教師一万円。
二、正教師「説教」「釈義」の課題テキスト
①旧約 申命記 三十章十一節~十四節
②新約 マルコによる福音書 八章三一節~九章一節
三、正教師の「神学論文」の課題
『今日における宣教の課題』。「特に~をめぐって」という副題をつけ、ご……
ちょっと肩か肘を貸して下さい
いっしょに歩いて行きましょう
▲盲伝のご紹介
日本盲人キリスト教伝道協議会、略して「盲伝」は教会の宣教に奉仕する団体です。一九五一年に盲人信徒と晴眼者信徒が手をたずさえ、キリスト教各派が協力して生まれた超教派の総合的な伝道団体で、会費と献金のみで活動している独立した団体です。盲人と福音、教会と盲人をつなぐためあらゆるサービスを行なっています。
小さい団体ですが、全国的に、時にアジアにも出かけていって幅広い活動をしています。維持会員は全国に四五〇人(そのうち盲人三〇〇名)、また、各地に盲人キリスト信徒会が結成されていて、二五団体が加盟しています。
では、具体的な活動を紹介しましょう。
▲点字とテープに よる伝道と交流
*点字月刊雑誌『信仰』を発行 福音を伝える月刊点字雑誌『信仰』が、盲人信徒の手で創刊されたのが一九一五年、今から九二年前でし……
▼偶然降りた駅から少し離れた花屋の店頭で、小さな黄色いつぼみをたくさん付けた花に目が止まった。細く長く伸びた茎も可憐だ。どこか高山植物を連想させる葉もまた良い。これまで目にしたことのない珍しい花なのだが、五鉢なら安いと言うのでまとめ買いした。ところで、花の名を知らない。勿論栽培法も。尋ねると「昨日まで憶えていたんだけどね。うーん、思い出せない。今度また来て」と、頼りない。▼適当な日当たりも水はけも分からない。仕方がないので、居間から見て一番栄える場所に下ろしてみた。一週間後、茎も伸び、花も増え、実に元気。特に、風にゆらゆらと揺れる様子がいとおしい。買い足そうと再び花屋を訪ねたが、今度は、その花を置いていたことさえ思い出せないらしい。お手上げ。▼一年草か球根かさえ不明。レントの間咲いたから、レント草と仮名を付けた。来年もまた咲いてくれるかしら。▼図鑑で調べる。写真に撮ってインターネットで流す……
マタイによる福音書28章1~10節
走ろう、復活に向かって
嶋田順好
・不安の源泉
『死ぬ瞬間』の著者であり、死に逝く末期癌の人々と対話をし続けたエリザベス・キューブラー・ロスは「科学が進めば進むほど、死の現実を恐れ、否認する傾向が強くなるように見える」と指摘しています。
なぜでしょうか。確かに、自然科学の力によって、現代では格段に寿命は伸びました。しかし、どんなに進んだ科学技術をもってしても、死そのものの克服は不可能です。
だから、現代人は、解決不能の問題を、あえて無視し、片隅に追いやろうとするのです。そこにこそ、現代人の大いなる不安と恐れの源泉があるのではないでしょうか。
しかも、その不安と恐れは、単に生物としての死がもたらすものではなく、より根源的には、命の創り主なる神から切り離されている罪がもたらす不安と恐れと言えるのです。
・神の御業への畏れ
……
今頃多くの教会で三月定期総会が開催されていることだろう。各個の教会の業がさらに祝福の実を結ぶよう祈ってやまない。
どの総会でも新年度の伝道計画、伝道体制、役員選挙、そして会計予算の審議がなされることだと思う。これは全体教会としての教団総会でも、教区総会でも同じことだ。
ただ全体教会の総会の場合「伝道計画」について共に考え、祈り、ビジョンを語り合う時が少ないのではないかと感ずる。
教団並びに教区にとっての大きな課題である、教勢不振、次世代たる青年、青少年さらには教会学校生徒の減少、さらには若年献身者不足、これらは教団の現状と将来にとって愁眉の緊急課題であると思うのだが、これらについて語り合う時が見られないというのはどういうことか。
今列挙した問題は教団に属する者であるなら等閑できぬものであるはずだ。この課題を前にしてはそれこそ右も左もない。立場をこえて伝道協力していくべきものであって……
ありのままに生きる
名前の「愃」は、五四年度版讃美歌八二番の歌詞「ひろしともひろし」から名付けられた。幼稚園の時に養女となるが、養父母の下で何不自由なく成長し、高校三年生の時に疑い迷うことなく城之橋教会で堅信礼に与った。高校卒業後、武蔵野音楽大学に入学する際に学生寮に入り損ねたが、旧知の飯能教会初代牧師藤原政太郎氏の計らいで飯能教会に下宿することになった。そこで現在の夫宇市(ういち)氏との出会いがあり、主の御心がそこにあった。大学卒業後は、河合楽器音楽教室にピアノ教師として入社、二四歳で結婚し、以後飯能教会員として仕える。
教会では、奏楽者として礼拝委員会、奏楽者の会を牧師と共に組織し、心に響く讃美を、と他の奏楽者や聖歌隊を指導して教会音楽の向上に努めている。更に婦人会長を務め、講壇の生け花を一手に引き受けている。また、毎週金曜日夜、外部に向けた「うたいましょうさんびか」の会を主催……