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日本基督教団 The United Church of Christ in Japan

【4630号】教区コラム 中部教区

2007年7月7日

能登半島地震と被災教会の再建
高橋 潤

三月二五日(日)の教会学校が終わる頃、能登半島地震が発生した。被災した教会施設は、能登にある輪島教会、羽咋教会、富来伝道所、七尾教会と富山地区の魚津教会だった。
この地震の特徴は、余震による被害の拡大であった。当初の現地からの情報で安心してしまった所に、無数の亀裂被害があることが後から分かってきた。また、観光地ゆえに、被害状況をありのままに報道することは、現地の死活問題につながる。そのために、大きな被害にもかかわらず、報道規制
がかけられたため、被災状況が十分伝わらないまま時間が過ぎてしまった。そのような中で、被害状況を把握するために力を発揮したのは、電話や携帯電話よりも電子メールであった。特に、通常のメーリングリストによる被災教会の牧師
からの生の情報が、電話が回復する前に入ってきたし、被災教会のホームページに掲載された写真によって被害の様子が分かった。電話が通じるようになって分かったことは、私たちの想像を絶する被災教会の忙しさであった。現地の様子を見たい知りたい私たちの訪問が、時に被災教会にとってありがた迷惑になる。今回の地震の特徴として、ライフラインの復旧が早く、特に教会関係は、ボランティアの必要性が低かった。一口に震災といっても千差万別、マニュアル化出来ないことを学んだ。
被災教会が、再建されることを夢見ている。尊く力強い献金が寄せられている。主の教会に感謝。
(中部教区総会議長)

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